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唯の唇にリトの指先が触れる
指先に感じる感触は、プニプニの柔らかさと、驚くほどの冷たさだった
「唯の口…すごい冷たくなってる」
「…雨で濡れたからよ」
睫毛を震わせながら唯はそう呟いた
薄くリップを塗った唇がわずかに開き、リトの指先を挟む
「唯…!?」
「んっ」
驚く声に唇がわずかに震える
戸惑ったリトの視線を浴びながら、唯は舌の先端で指先を軽く叩いた
「ん…ん…っ」
小さな舌が爪をなぞっていき、第一関節まで唾液で濡らしていく
もう舐めるといより、咥えると言ったほうがいいのかもしれない
頬を赤く染めながら、目を瞑りながら、唯はリトの指を咥え、丹念に舌を這わせていく
爪先から指の根元まで、すべて愛おしそうに
やがて、唯の目が薄く開く
黒い睫毛が揺れ、その奥にある黒い瞳に熱い光が生まれる
リトは息を呑んだ
ジッと上目遣いで見つめてくる唯の視線からリトは逃れられなくなる
そして、その視線にリトは、どんどん引き込まれていく
ぼぉーっと呆けたままリトは、ゆっくりと指を口の中から引き抜いていった
ヌラヌラと輝く唾液を纏った指の先端と唇とを銀のアーチが繋ぐ
唯の口から「はぅ」と吐息がこぼれた
うっとりした視線をリトに送りながら、リトの腰に回っていた手にわずかに力がこもる
リトの体が半歩、唯に寄った
「唯…」
「…何、よ…」
「キス…していい? キスしたい!」
「…して」
桜色をした唇は緊張で小さく震えている
リトは親指を唯の細いアゴに当てると、わずかに顔を上げさせた
間を置かず、リトの唇が唯の唇に重なる
「ん…」
唯は一瞬、目を大きくさせるが、抵抗はまったくしなかった
代わりに口の端から微かな吐息をこぼすと、リトの腰に置いた手を背中に回し、Tシャツを
ギュッと握りしめる
そして、浅いキスから深いキスへ
二度、三度と軽いキスを交わす内、どちらともなく舌を出して、絡ませ合う
「んっ…ちゅ…っ」
唾液の音と衣擦れの音をさせながら、二人の身体がより深く強く重なり合った

「ぷは…っ…はぁ…は……もぅ、吸いつきすぎよ」
「ゴメン。唯の口がいつもと違って、なんか冷たくて不思議な感じがしたからつい」
「何よソレ…」
恥ずかしそうにハニカム唯に、リトのくすぐったそうな笑みが応える
唯はリトからふっと視線を逸らすと、何かを迷うようにその目を彷徨わせた
そして、顔を俯かせると、リトの服をキュッと握りしめてぼそぼそっと呟く
「…ね、ねェ」
「ん? どした?」
「し…しないの? その……続き…とか」
「え…」
「……ッ」
リトの服を握りしめたまま唯は何も言わず、今度は顔ごとリトから背ける
リトは苦笑を浮かべると、唯の横顔にキスをした
「なっ!?」
ビックリした顔にみるみる赤い色が差していく
文句を言われる前にリトは、唯をベッドに寝かせた
白いシーツの上に広がる長い黒髪をリトは、手で丁寧にまとめる
そのまま手は頬を、首筋を通り、胸元へ
夕日の赤い色に照らされた唯の形のいい胸が、シャツの下から薄らとその姿を覗かせる
「唯、上…下着、着けてないのか」
「そ、そうよ。濡れてキモチ悪かったからね」
リトの指先が谷間を通り、シャツを薄く持ち上げている胸の先端に触れる
「ん…っ」
肩が震え、シャツの下の胸もプルンと揺れる
微かに震えるリトの指先が、シャツの上からシュリシュリと唯の先端を擦っていく
唯の口から吐息がこぼれ、胸の先端はシャツの上から見てもわかるほど、くっきりとした形を現す
リトの指がシャツのボタンを一つ一つ、外していく
ハラリとシャツが開き、窮屈そうだった胸がタプンっと揺れた
「触ってもいい?」
コクン、と真っ赤に染まった顔が縦に揺れる
白くて柔らかい魅力的な光景にリトは、本能のまま手を伸ばした
シャツを全てはだけさせ、包み込むようにしてリトの手が胸を鷲掴む
「…っぁ…」
今までとは違う吐息の音にリトの手が忙しなく動く
(やっぱ唯のムネって…)
ムニュっとした心地いい弾力が手の平いっぱいに感じる
柔らかさと張りの絶妙なバランスが最高の形となって、リトの脳髄を刺激する
両手いっぱいを使ったリトの愛撫に唯の身体が小刻みに震えた
「んっあ…ちょ…ちょっと! もぅ、触りすぎよ……バカ」
「ご、ゴメン」
しゅん…と項垂れながらもリトは、胸から手を離さなかった
サクラ色だった先端は、すっかり赤く染まり、ツン、と勃っている
リトは指を使って、先端をコリコリと転がし始めた
「ぁぁ…やッ…」
ビクッと唯の肩が震え、シーツの上を爪が走る
「…唯さ、ムネ大きくなったよな? 最初のころとくらべて」
「ど、どこかの誰かがいっぱい触るからでしょ?」
すぐ目の前でムッと睨みつけてくる恋人に、リトは苦笑を浮かべつつ
そして、ゆっくりと顔を胸に近付ける
「舐めていい?」
「…い、イヤって言ってもするくせに。す…好きにしたら?」
また苦笑。そして、口を開くと、胸の突起に唇を這わせる
「ああっ…ん」
唯の右手がシーツをギュッと握りしめる
レロレロと卑猥な水音に顔を赤くさせながら、唯の反対の手、左手がリトの頭に触れた
撫でるでもなく、抵抗するでもなく、ただ、頭に手を置くだけ
頭にあったかい感触を感じながら、リトは夢中で舌を、口を、動かしていく
「ん…んっん…ぁ」
舌で先端を転がし、唇で乳輪に吸い付き
リトは口と手をいっぱいに使って乳房を弄ぶ
吸われて、揉まれてを同時に受ける唯の口から、女の声がこぼれる
唾液まみれの胸をタプタプと両手で揺らして遊ぶリトの股間に、さっきから自分の膝が必
要以上に当たっているのを唯は知らない
リトの歯が充血した乳首を甘噛みすると、唯の口から一際、高い声が上がった
腰をわずかにのけ反らせ、プルプルと震える唯の指先が、リトの髪をクシャっと掴む
唯の口から荒くなった息が断続的に吐かれていく
「…もしかしてイッたのか?」
「あ…あなたがっ…ムネばっかりするから…っ…」
息を切らせながら精一杯の強がりを口にする唯に、リトはこそばゆさとうれしさ両方を感
じて、ニッと笑みを浮かべた
「も、もう…!」
ボッと火がついたように赤くなった顔を唯は、ツンと横に向けた
身を捩った瞬間、脚の付け根あたりからした水音にリトの目がピクンと反応する
リトはかすかに上下運動を繰り返す胸の谷間に顔をうずめながら、左手をそろそろと
下へ移動させた
おヘソの上を通過し、くびれを通り、そしてショーツの上へ
唯はまだ気づいていない
リトは唯の横顔に顔を近づけると、耳元にボソッと囁いた
「唯の大事なトコ、触ってもいいか?」
「えっ、な、何!?」
唯がリトに振り返るより先にリトの手がショーツの中へと入っていく
「ちょっ、ちょっと待っ―――」
唯の慌てた声を聞きながら、リトの指が割れ目に触れる
指先に感じるネバネバと、すっかり濡れきった布の感触
「すごっ…こんなに濡れてる」
「ち、違っ―――もう! あなたがいっぱいいっぱい、いろんなコトするからでしょ!」
唯の顔が赤を通りこして首まで真っ赤に染まる
頭を枕に、唯はベッドの上で小さく小さくなっていく
そんな唯の顔を間近で見つめながら、リトの指が割れ目をなぞる
「ひゃっ」
ツンとしていた声が一変、自分意外知り得ない唯の可愛い声に、リトの笑みが深くなる
指先がクチュっと割れ目を広げ、中へ入っていく
第二関節まで入った指に、膣壁がうれしそうに絡みつき始める
「あっ…ゃ…めっ」
うっすらと濡れた瞳で懇願してくる唯を見つめながら、リトの指は止まらない
「唯のカワイイ声…もっと聞きたい」
「バっ…もぅ、そんな声、ゼッタイ出さないからねっ」
ムッとほっぺを膨らませると、唯はそのままリトの右腕に頭を乗せた
二の腕に唯の重さを感じながら、リトは指先で唯の髪を弄り、反対の手で秘所を軽く撫でる
ピクンピクン、と小刻みに震える唯のカラダ
徐々にとろけ始める目を大好きな顔に何度か目配せすると、唯はぽそぽそと恥ずかしそうに呟いた
「あ…あのね、結城くん…」
「ん?」
「そ…その…き…キス…しながらして」
「キス?」
リトの反応を窺うように唯は、上目遣いのまま小さく頷いた
リトは一言「わかった」と返すと、まずは頬に軽くキス
そして、すっかり熱くなった唇にキス
「んっ、ん…」
唇に感じるリトの感触に唯のカラダがとろけていく
固くなっていた下腹部から少しずつ力が抜けていく
両腕をリトの首筋に回しながら、唯は幸せそうに身体を寄せた
リトの指が膣壁を擦り上げる
うっとりしていた目がパチっと開き、半開きになった口から唯の吐息がリトの口の中に入ってきた
さっきまでの軽い愛撫と打って変わって、激しい指使い
指がグチュグチュと卑猥な音を立てるたび、ついさっきまで忘れていた快楽が唯の身体の
中を駆け抜けていった
「んっ、んん、むぅ…うっ」
塞がれたままの口では、満足に声を上げることもできない
そうこうしている内、リトの舌が口内へと侵入を始めた
舌の先端が触れ合い、逃げる唯をリトが追いかけて、捕まえる
わずかに戸惑いを含ませながら、それでも唯は、求められるままにリトに委ねた
「ん…ちゅぱ…んく、ん…ッ…ちゅ…あむ…む」
口元からこぼれた唾液が顎を伝って首筋に落ち
秘所から溢れた密がリトの手を濡らし、そしてシーツの上に染みを作っていく
上の口と下の口、両方からいやらしい音を立てながら、それでも唯は、リトを求め、身体を
より深く重ねていく
(結城くんの指…気持ちイイ。口も舌も唾液もみんなみんな……)
唯は薄く目を開けると、一生懸命キスをしているリトに愛情いっぱいの視線を送った
この時の唯の顔をリトが見れば、どれだけ胸が高鳴ることか
唯はクスッとほほ笑むと、リトの頬に手を這わせる
「ん?」
頬に伝わる柔らかくてあったかい感触にリトの目が開く
「ぷはっ」
「はぁ…ぁ…は…は…ぁ」
糸を引かせながら離れていく唇を唯の目が名残惜しげに追っていく
「なんだよ」
「んっ…」
唯は腰をくねらせると、リトの脚に自分の脚を絡ませた
グッショリと濡れたショーツは、半分以上脱げかかり、唯のお尻を露わにさせる
「唯?」
「…いいの」
「は?」
「指はもういいの…。だからその…」
唯の足がもじもじと動き、脱げかけだったショーツの下から、すっかり濡れきった割れ目が覗く
湯気が出そうなほど上気した顔でおねだりしてくる唯の"お願い"を断れるはずもなく
リトは頷く代わりに、キスをした


唯をベッドに仰向けに寝かせると、リトはゆっくりと唯の両脚を広げていく
羞恥でかすかに震える太ももが開ききると、リトを待ちわびているかのように薄く開いた
秘所からトロリと愛液が溢れ落ちる
限界まで反り返ったモノをクチュリと割れ目に当てるリト
唯の身体がまた小さく震える
「…挿れるな」
リトの声に唯は首だけを動かして返事を返す
手はシーツを軽く握りしめたまま
目をギュッと瞑って"その時"を待ちわびる
リトの先端が入口を広げ、中へ中へと挿ってくる
「はっ…う」
シーツを掴む手に力がこもる
ゆっくりと、まるで焦らすように優しく挿入してくるリトに、膣内はキュッと中を狭めていった
「うっ」とリトの口から息がこぼれる
締め付ける感触はキツさを増し、ギチギチとリトを責め立てる
根元近くまで挿入を終えたリトに唯の身体がふるふると震え、腰がわずかにのけ反る
「はっ…はぁ…」
目元にうっすらと涙を浮かべる唯の口から、途切れ途切れに吐息が漏れる
「動くな?」
「待っ―――」
唯の言葉を最後まで聞くことなく、リトは本能のままに腰を動かし始めた

シーツを握る音と、ギシギシと軋むベッドの音に合わせて、二人の熱い息遣いが部屋の中
を満たしていく
「やっ…あ、っあ…くぅぅ…」
パチュパチュと水音に交じって唯の扇情的な声が、リトの脳を刺激する
細い腰に指を食い込ませながら、リトの腰が加速していく
「す…ご! お前の中、トロトロになってる」
リトの卑猥な発言に拳を出す代わりに唯は、すっと両腕を伸ばすと、そのままリトの首筋
に絡ませ、リトを抱き寄せた
「わっ!? ちょ…」
「ハレンチなことを言ったバツよ」
耳元で囁かれる唯の声
甘い喘ぎの混じった声は、すぐに熱い感触となってリトの耳をくすぐる
「なっ、何だ!?」
唯の舌がリトの耳を舐めたのだ
リトの反応に――――顔は見えなくても、その声だけで、唯はほくそ笑んだ
そして、耳たぶをカプっと甘噛み
「――――ッ!!?」
情けないぐらいの驚きを体いっぱいに表すリトに唯の笑みが深くなる
リトが今の唯の顔を見ればどれだけ見蕩れるだろうか
唯はその長い脚をリトの腰に絡ませた
「―――ちゃんとしてくれなきゃ離してあげないからね! わかってるの?」
「お…お前なァ」
子猫がじゃれ付くときの様な声で唯は、リトにおねだりをした
リトの腰が再開。すぐに唯の口からさっきまでとは違う声色が聞こえ始める
その声に混じってリトの名前がいくつもいくつも唯の口から溢れてきた
「結城くぅ…ゆぅ城…っ…くん……結っ…城…くぅん…」
ろれつの回らなくなる声と反比例するように、リトを抱きしめる腕にギュッと力がこもる
リトを想う強さがどんどん高まっていく
「すき…スキ…スキ……スキ!」
リトは上体を起こすと、唯の顔を見つめたまま、腰を打ち付ける
上下で見つめ合いながら交わるリトと唯
唯の小さな口がふるふると震えながら、小さな小さな呟きを口にする
「――――大スキ」
真紅に染まる唯の顔を見つめながら、リトは唯の一番大好きな顔を浮かべた
そして顔を寄せ、唇が触れる寸前でストップ
「…スキだよ、オレも。唯が大スキだ!」
「…うん」
短い返事のあと、リトの唇が唯の口を塞いだ
お返しとばかりに、すぐに唯の両腕がリトの首筋と背中に回る
「は…っ…ちゅ…ぱ…ん、ん、っん…」
舌と舌が絡み合い、どっちのモノともわからない糸が離れていく二人を繋ぐ
「ゴメン、唯。オレもう…出そう!」
「いい…わよ。…ぁ…出し…てぇ」
上体を起こすリトを追って唯の手がリトの手を握りしめる
手と手を繋いだまま、リトは欲望を吐き出すために腰を加速させた
「はっ…ああぁっ…んん…んっ…イっ…」
唯の艶かしい声と、プルンプルンと前後に揺れる胸に、リトの肉棒はさらに大きくなる
すでに先端まで駆け上っている射精感
リトは歯を食いしばりながら、"あと少し! もうちょっとだけ!"と唯の中を堪能する
唯の手がキュっとリトの手を握りしめた
それが合図だったかのように、リトは最奥目指して腰を突き刺した
そして一瞬のあと、リトの腰が痙攣を始める
「あぁああぁぁ――――ッッッ!!?」
子宮口にぴったりと当てたままのリトの射精に唯の口から高い声が上がる
お腹の大事な部分に熱い奔流を感じながら、唯は腰を浮かせて身悶える
「は…っ…あぁ…あぁぁ…」
子宮に満ちていく不思議な感覚。唯の半開きになった口元から涎が垂れ落ち
腰は射精の余韻を楽しむリトに合わせるかのように、ビクンビクンと打ち震えていた
荒い息を吐きながら、額から汗を流しながら、唯の中でビクビクと震えながら、リトは精を全て吐き出す
「はぁ…はぁ……ぁ…は…ぁ」
激しい動きに乱れた息を整えようと、唯の胸が上下に忙しなく動く
ぼーっと白く霞がかかる視界
その中でリトの顔を見つけると唯は、ふっと表情を和らげた
手にしっとりと汗を感じながら、力が抜けきった唯の手がリトを抱き寄せる
唯の上に倒れる込むリト
「…いっぱい出したわね」
間近でクスっと笑う唯に、リトは照れくさそうに頬を染めた
「し、仕方ねーだろ! 唯が気持ちよすぎるんだって!」
「そんなコト知らないわよ」
唯はからかい少し、あとは愛情をたっぷり込めてリトを見つめた
そのまっすぐな視線にリトの喉が小さく音を立てる
リトは汗でおデコに張り付いた唯の前髪を指で払いながら、ボソッと口を開いた
「唯」
「ん?」
「……また、していい?」
リトのモノは膣内に収めたまま、すっかり回復していた
そのことを誰よりも感じていた唯は、リトの頬を触りながらフッと笑みを浮かべる
「…ホントにハレンチなんだから」
唯なりの「いいわよ」にリトは、苦笑すると、密着していた腰を少しだけ離した
結合部からゴポっと収まりきれなかった白濁液が溢れだす
ソレは唯の下腹部を汚しながら伝い落ちていく
リトは腰を打ちつけた
「あっ、んっ」
唯の喘ぎと一緒に、また結合部から白濁液が溢れだしてくる
リトの腰は止まらない
また欲望を吐きだすために、何より、唯と繋がっているという幸せを体いっぱいに感じたくて
唯の手がシーツを掴み、爪がシーツに食い込む
腰が浮き上がり、長い脚がリトの腰に絡みつく
膣内が蠢き、リトをキュッと締め付ける
快楽の波が、下腹部から頭の先まで広がっていく
「ダ…メっ! ガマン…でき…ン…っ…!!」
手と足に力が入る
下唇を噛み締めていた口から淫らな吐息がこぼれる
唯は腰を浮き上がらせたまま、下腹部を大きく痙攣させた
「ンっ、ンンン――――ッッッ!!!」
ビクンビクンと、腰が震えるというより跳ね上がる
握りしめていたシーツは、すっかりクシャクシャになってしまっていた
「はあ…はぁ…はぁ…ぁ」
射精を促してくる膣壁の痙攣に歯を食いしばりながらリトは耐えた
息をする度に唯の胸が上下に動く
谷間に浮かんだ汗の珠が、胸のラインをなぞり、お腹のおヘソを通ってベッドに落ちていく
リトはうっすらと汗で光るその艶かしい胸に手を伸ばして、揉みしだく
「やッ」
痙攣が治まっていない体に新たに生まれた快楽に、唯の端整な眉が歪む
「ちょ…結っ…ン…ダメ…ェ…だってばっ! まだ…っ!」
リトは手の平いっぱいを使って唯の胸を弄っていく
指の間に乳首を挟み、コリコリと軽く捻り
白い肌が少し赤くなるまで手に力を込めて揉んだり
片方の胸だけじゃなく、もう片方の胸も
左の胸は乳首を、右の胸は乳房を
それぞれに違う快楽を送りながら、休んでいた腰をまたゆっくりと打ち付けていった
「ん…ん、んっ…あぁああ…っっ!」
すっかり力の抜け切った唯の下半身は、リトにされるがままになっていた
腰に絡めていた足はだらしなく伸びきり
開いた股の間からは、悦びの蜜がとめどなく溢れてしまっている
緩急をつけた腰使いは、一瞬一瞬、違った快楽を唯に与えていく
さっきまでよりもずっと卑猥さが増した水音が、パチュンパチュン、と鳴り続けていた
「も…もうっ…だ、ダメ! ダメっ! ホントに…んく…これ以上…ッ…」
「オレまだイってないだろ? 唯ばっか…ズルいって!」
リトは子宮口めざして腰を突き刺していく
両手は両胸をギュッと握ったまま、すっかり赤くなった大きな胸は、リトの手の中でその
柔らかさを誇示するように、ムニュムニュと形を変えていく
リトの額から落ちた汗が唯のお腹の上に落ち、唯の汗と交じり合ってシーツに新しい染み
を作っていった
「ん…あっ…ま、また…また…イっ――――っっ!!!!」
クッと丸めた足の指から、頭の先まで
唯の体の中で、今日、四回目の電気が弾ける
グテっと完全に力の抜け切った体を中心に、シーツに汗と愛液の染みが大きく広がっていた
その上で唯は、朧げな眼差しをリトに向けたまま、さっきよりも大きく深く、息を吐く
そして、水の中で動かしているかのように重たそうに腕を持ち上げると、リトの頬にそっ
と手を這わせた
「…何?」
汗を掻いた顔に息を弾ませながら――――キョトンとした顔を浮かべるリト
その顔を見つめながら何を言おうか散々迷った唯は、ただ一言だけ呟いた
ギュッとリトのほっぺを抓りながら
「…ハレンチなっ!」


夏休みを前に唯とリトは、普段よりもずっと多く一緒の時間を過ごした
唯の行きたいところ、リトのやりたい事をいろいろと相談し、予定を立てながら
時にはセリーヌも、美柑も、ナナやモモも一緒になって
一緒にいる時間が多ければ多いほど、体を重ねる回数も時間も多くなっていく
好きだから、愛おしいから
互いを求めて、欲しくて、どうしようもなくなってしまうから

今週に入ってすでに三回目
きっかけはリトから、唯から
そんな事はどうでもよく思えるほど、ただ、純粋に不器用に、お互いを求め合った
服を着たまま、ギュッと抱き合って
裸のまま、汗びっしょりになりながら、時間を忘れて
体を重ねるだけじゃなく、時にはイチャイチャも忘れずに
手を絡ませ合って、キスを繰り返すだけの時や
リトに背中から抱きしめられたままずっと――――気づいたらいつのまにか寝てしまっていたりもして
そんな、ハレンチだけれど、とっても幸せな時間


「唯、うしろ向いて」
「こ、こう…?」
リトの方をチラチラと振り返りながら、唯はベッドの上で四つん這いになった
腰のところにいるリトの位置から、薄く開いた割れ目が丸見えになっている事に唯の
顔が羞恥で赤く染まる
「じゃあ、挿れるからな?」
「え、ええ…」
さっきまでとは違う、ほとんど顔が見えない体勢
クチュっという水音と共に秘所に感じる熱い肉の感触に唯は、不安を滲ませた
「ゆ…結城くん…」
「だいじょうぶだって! オレならちゃんとココにいるからさ」
「わか…わかってるわよ!」
唯は精一杯の強がりを口にする
それでもリトは、少しでも唯の不安が消えるように、言葉を投げかけていく
「ゆっくり挿れるな」
堅い肉が割れ目を押し広げ、中へ中へと、少しずつ入っていく
「んっ」
ゾワッと下腹部を中心に波が生まれる
顔が見えないのに確かにわかるリトの感触
その不思議な感覚と気持ちよさとがごちゃ混ぜになって、唯は下唇を噛み締めた
「挿って…くる」
「わかる? オレのって」
「え…ええ。あなたのですもの…。わかるに決まってるわ!」
うれしい言葉にリトは顔をほころばせた
唯の腰を掴んで、少しずつ、少しずつ
「挿…った」
「…ッッ…」
唯はもう何も応えられないでいた
口をキュッと引き結んだまま、両腕を小刻みに震わせている
リトは一度、根元まで挿った肉棒をゆっくりと引き抜いていった
「ン、ンぅ―――ッ!?」
その感触に唯は、瞑っていた目をパチっと開いた
(さっきまでと全然違う…! 何よコレ!?)
リトの腰が下がると同時に膣肉全てがリトに絡みついて、そのまま持っていかれる様な感覚を覚える
そして再び、狭い膣内を押し広げながら、熱い肉がゆっくりと挿入されていく
今度は、膣内全てが押し戻される様な感覚が下腹部を覆う
「あ…ふ…」
結んでいた口から自然と熱い吐息が出てくる
唯の腰がガクガクと震えだす
リトは心配になって唯の横顔を覗き込んだ
「だい…じょうぶか? 唯…」
自分でもバカなことを訊いていると思った
それでも訊かずにおれないのがリトなのだ
その言葉に唯は何とか返す。精一杯に強がって
「へ…へいきよ! コレぐらい…ッ、それよ、り…動かないの…?」
(ホントにへーきなのかよ…)
どう見ても強がっている様にしか見えない
それでも、込み上げてくる射精感と、腰を一秒でも早く動かしたいという誘惑に、リトは勝てなかった
唯の腰を掴んでリトは腰を打ち付ける
最初は緩急をつけて、次第に勢いを増していき
白い背中に長い黒髪が踊り、髪が汗で濡れていく
リトは腰を振ったまま、顔を唯の背中に近付けた
そして、チロっと背中の汗を舐め取る
「ひゃんッ!?」
喘ぎとは違う声をもらしながら、唯は後ろの様子を窺った
「な…何やってるのよ?」
「えと…、お前の背中舐めてた」
「ふ、ふざけないのっ!」
リトはもう一度、唯の汗を舌で掬う
「やっ…やめっ…もうっ!」
唯もまた、下腹部を覆う快楽と、背中に感じるくすぐったさに勝てるはずもなく
次第に身体がベッドに沈み始める
「んっ、ちからぁ…入んない…っ…」
腕がガクガクと震え、リトに腰を突き出したまま、ついに唯はベッドに上体を寝かしてしまう
リトの腰は止まらない
角度の変わった挿入感と、子宮口に押しつけられる先端に、唯の口からこぼれた涎が枕を汚していく
「や…やだっ…こんな…ん、く…動物…みたいな……カッコ…ッッ」
リトの手の平が柔らかい唯のお尻の肉を堪能する
ムニムニと揉みしだきながら今すぐにでも吐き出したい欲望に歯を食いしばって耐える
リトは唯の腰に腕を回すと、唯をヒョイっと抱えて、自分の膝の上に座らせた
「な、何っ!?」
膝の上であわあわと慌てる唯の横顔を後ろから見つめながらリトは苦笑を浮かべる
「ちょっと体の体勢を変えただけだって」
「ちょっとってあなたね…」
リトに背中を預けながら唯はムッと頬を膨らませる
その様子を触れあう肌で感じながら、リトは唯の長い髪をふわっと払い、横顔に顔を近づける
「イヤだった?」
「……イヤ…じゃないわよ。でも、もう少し優しくしてくれたって…」
唯のご機嫌はまだすぐれない
リトは機嫌を窺いながら、両手を乳首やクリトリスに這わせていく
「やっ!? ちょ…何やって…ッ…」
一擦りするだけで、唯のカラダは反応を見せる
リトは唯の肩のラインに沿って舌を滑らせた
「ひゃっ!!?」
膝の上で小柄なカラダが跳ね上がり、膣内がキュン、とリトを締め付ける
リトは腰を突き上げて唯を責めていく
パンパンパンと、肉と肉がぶつかる心地いい音がする中、唯の手がリトの手を掴む
「だ…ダメぇ…ダメだってば! そんなトコ触っちゃ…っっ…ホンっ…トに…っ」
膣内、クリトリス、乳首と、三ヶ所同時の責めにカラダの痙攣は、どんどん大きくなっていく
やがて肩を舐めていた舌は白い首筋に向かい、リトは、唇を近づけると首筋に吸いついた
「はっ…うぅ」
一際激しい痙攣が唯の身体を襲う
そして間を置かず、唯の下腹部からチロチロとおしっこが噴出し、床に溜まっていく
「は…ぁぁ…み…見ちゃ…見ちゃダメぇ…こんなハレンチなこと…」
リトに両脚を全開に広げられながら、唯の放尿は、続く
すっかり半開きになった口からだらしなく舌を出したままの唯の顔をリトは、横に向けさ
せるとその口を貪った
「んんん!? んっん…んん…ッッッ…」
口に含んでいる唾液を吸い出し、そして、また送る
コクコクと、白い喉が唾液を嚥下していく光景にリトの舌が唯の口内を蹂躙していく
「じゅる…む…ン…うっ、じゅ…るぅ…ちゅぱ…むむぅ…ンン…ッ…」
長い長いキスのあと、リトはやっと唯の口を解放した
下腹部はすでに痙攣を終え、ぐったりと力の抜け切った汗まみれの背中を、唯はリトの胸に預ける
「ハァハァ…」と息を整える唯の横顔を見つめながら、リトはゴクリと唾を呑みこむ
(すげー調子に乗っちまったけど…)
アレだけのことしたのだから当然、この後は、お説教が待っているわけで
固唾を呑んで唯の言葉を待っていると、ふいに唯は、リトの肩に、トン、と頭を乗せた
「ご…ゴメンなさい!」
脊椎反射で謝ったリトを待っていたのは、思ってもいない言葉
「……カオ」
「へ?」
「あなたのカオ、やっとちゃんと見れたわ」
まったく予想もしていなかった事態にリトの目がパチパチと瞬く
「か、カオって…何で…?」
唯の口から短くて深い溜め息
お腹にあるリトの手に自分の手を重ねて、ツンっと声を尖らせる
「あなたのカオが見れないとイヤなのよ…。悪い?」
「い…いや、誰もそんなこと言ってるんじゃなくて!?」
「むっ」
ますます頬を膨らませる唯に何と言っていいのかわからず
代わりにリトは、唯の腰を少し浮かせた
「ゴメン、唯。ちょっと離れてくれ」
「え…? どう…して…?」
ツンとなっていた表情が一変
みるみる唯の顔が曇っていく
秘所から引き抜かれていく感触
気持ちよさよりも、切なさの方がずっとずっと大きい
ゴポリと溢れだす、愛液
汗と体液ですっかり汚れてしまったシーツにまた染みが生まれる
リトはその上に仰向けで寝転がった
「オレの腰の上に跨って」
「腰の上に?」
リトの意図を察した唯の顔が、かぁぁっと赤く染まっていく
「…できる?」
「やって…みるわ」
長い足がリトの腰を跨ぎ、細い腰がゆっくりと下りてくる
(んっ…それで…このあとは…)
何度も迷った唯の手が自らの秘所に触れた
自分で秘所を広げるという羞恥と背徳感
割れ目に這わせた指が小さく震える
顔がボッと火がついたように熱い
唯はゆっくりと割れ目を広げていった
今は一分一秒でも早くリトと繋がりたいから、今だけ「ハレンチな!」は目を瞑った
広げた割れ目から、すっかり白濁した愛液がトロリとリトに滴り落ちていく
唯の腰がまた少し沈み、先端が入口に触れ、少しずつ中に入っていく
「んっ、く」
再び味わう肉の感触に膣内が悦びの声を上げ、リトにキュッと絡みつく
「は…はいったァ…わよ」
挿入しただけで唯の真っ赤になった顔は、汗でいっぱいになっていた
息も途切れ途切れ
そしてリトを見つめる目は、いつの間にか、期待とうれしさとで濡れている
リトは下から唯を突き上げ始めた
「あ…あぁ…ぁっ」
リトの腰の上で唯の身体が跳ねる
リトのリズムに合わせて、パチュパチュ、と肉と肉を打ち付け合いながら
髪が踊り、胸が上下に弾む
唯は両手をリトの両手に重ねた
リトの手が唯の手を握りしめ、唯の手がリトを握りしめる
手を握り合ったまま、今度は"カオが見える"体勢で、二人は夢中で腰を振った
「や…ヤバっ! もう…出ちまいそーだ…っ」
「出すの? いいわよ出して! 私の中いっぱいにして!」
子宮はすっかり下に下がり、子宮口は"結城くんが欲しい"と入口をパクパクと収縮さえている
リトは腰を加速させた
「ひゃ…めっ! あっ…ん、んんっ―――!!」
荒々しくなったリトの動きに合わせることもできずに、唯はリトの上でただ、身を任せる
リトの手をギュッと握りしめながら、唯の体が後ろに反れる
長い髪が踊り、汗の珠がいくつも飛び散った
濡れた瞳も、感じている顔も、汗で輝くカラダも
唯のすべてにリトはドキドキと高鳴る
「ゆ…い…もう…っ!」
ずっと噛み締めていた奥歯を離した瞬間、リトは唯の膣内に欲望を吐き出した
それと同時に、唯の中で快楽の波が広がり、弾ける
「あぁ…ッ…ああぁ――――ッッ!!!?」
ビュルビュルと吐き出し続ける精液は、すぐに唯の子宮をいっぱいに満たし
結合部から収まり切れない白濁液が愛液と混じりながら、溢れてくる
たくさん汗を掻いた手を離すと、唯はリトの身体の上にクテっと力なく倒れた
「はぁ…はぁ…ぁ…」
全身で息をする唯の頭にリトはポン、と手を置いた
言葉はなく、ただ軽く頭をナデナデ
少しすると唯の息が少しずつ整っていく
唯はリトの胸板にうずめていた顔を上げると、クスっと笑った
「へーきか?」
「…ええ。ありがと」
なんだかうれしそうに笑う唯に、リトもつられて笑みを浮かべる
唯は少し身体を起こした
柔らかい胸が目の前でタプタプと揺れる魅力的な光景にリトの頬が自然と赤くなる
唯は胸を腕で隠しながらイタズラっぽく声を尖らせた
「ハレンチな」
「し、しかたねーだろ! オレだって…」
身体を起こしきった唯は、下腹部に感じる違和感に眉を顰めた
「…またおっきくなってるわ」
「うっ…」
射精を終えたばかりだというのにリトのモノは、すでに回復していた
ビクビクの脈打つ熱い感触に、唯はまた身体が火照ってくるのを感じる
「さっきあんなにいっぱい出したばかりなのに…」
おヘソのあたり、ちょうど子宮があるところに唯は手を当てる
ソコに確かに感じる、大切なモノ
唯は手を当てたまま、ジッとリトを見つめた
熱っぽく、濡れた瞳で
「あ、あのさ…唯」
「…何よ」
「オ、オレ、もう出ないと思うぞ? ……たぶん」
顔を引きつりながらリトがそう言った瞬間、唯の頬が小さくムッと膨れ、そしてまた
元の何事もなかった顔に戻る
唯はゆっくりと腰を上げていった
結合部から溢れた愛液とも精液とも付かない体液が唯の秘所からトロリと、リトの肉棒に垂れ落ちる
唯はリトの下腹部の前で女の子座りをした
「な…何?」
「……しないの?」
「へ?」
「…キレイにしてほしくないの? いつも"して"って言ってるじゃない」
「じゃ、じゃあ…お願いします」
なぜか敬語なリトをジロっと睨みつけると唯は、長い髪を耳にかけて、そっとリトの肉棒を咥えた
「―――…ん…んん、っ…んく…ちゅ…ぱっ…あむ…ぅぅ…んぅ…」
舌と口を使って唯なりの一生懸命のご奉仕
決して上手いとはいえないし、唯自身、まだこの行為に慣れない
それでもガンバれるのは、"結城くんのため"だから
うまくできるかしら? という不安と、まだ少しの嫌悪感を滲ませながら、唯は舌を
先端に這わせる
(…ってもう…! なんとか言いなさいよね! こっちは恥ずかしいのに必死なのよっ!
それなのに…)
ムッとなった視線をリトに送りながら唯は、あ~んと、口いっぱい開けて竿を奥まで咥え

そして、舌と唇を使った上下運動
「んっ…ンン…っじゅ…ぷっ…ン…ううぅ…ちゅ…むぅ…」
次第にリトの口からか細い吐息のような声が聞こえてくる
(結城くん? もしかして私のでキモチよくなってくれてるのかしら…)
唯はもう一度リトに視線を送ると、鈴口から裏筋をチロチロと舐めていく
(結城くん…、もっとキモチよくなって)
リトは唯の頭を掴むと、まるで女の子のような声を上げた
「…うっ…ぁ…」
(か…カワイイ! 結城くん…)
ハレンチきわまりない状況なのに、リトの反応に胸がキュンとトキメク
喘ぐリトの顔を見ながら唯の舌が裏筋を何往復もしていく
むせかるような牡の臭いに頭のどこかがぼぉ~っとなるのを感じながら、唯は最後に先端
を口に含んで、カリ首の回りをキレイにしていく
「…ん…ん、ん…ぷはっ…はぁ、はぁ…ぁ…はい、終わりよ」
長い唾液の糸を引きながら唯は、リトの竿から顔を離した
その頬にリトの手がそっと触れる
「んっ、な、何よ?」
「えと…あ、ありがとな! スゲー気持ちよかった!」
照れくさくてうれしそうな、溢れるばかりのリトの笑顔
その笑顔を真正面、それも至近距離で見つめてしまった唯の胸の中は、ドキドキ、
キュンキュン、と音を奏でっぱなし
「そ…そう…?」
なんてツンとそっぽを向く唯を追うようにリトの顔が近付く
また一段階、胸の音が高くなる
「…な、なな、何…?」
「今日は、なんかいつもと違った感じがしたけどさ。でも、すごい可愛かった!」
「え…」
リトはそれだけ言うと、唯のほっぺに軽くキスをした
「――――ッッ!!?」
ドキっ、と今日、一番大きくて高い音が胸の中で鳴った
顔から火が噴いたように真っ赤に染まったままの唯に、リトはまたニッと笑みを浮かべる
「汗掻いたからノド渇かないか? なんか持ってくるよ」
リトはそう言うと、脱ぎ捨てたTシャツを着ながら部屋を出ていった
その後ろ姿を唯は、顔を赤くさせたままポカンと見つめ続ける
「いって…らっしゃい」
唯がそう見送りの言葉をかけたのは、リトが部屋を出て、ちょうど三分後のことだった


『じゃあ、いってくるな。唯、セリーヌ』
朝の玄関
スーツを着こなしたリトが振り返った先には、エプロン姿の唯と、元気に手を振るセリーヌ
『いってらっしゃい。あなた』
『まうー』
見送る二人に笑顔を浮かべ玄関を出ようとしたリトを唯の手が止める
『ちょっと待って!』
『どした?』
『ネクタイ』
『え?』
『もぅ、ネクタイが歪んでるわ! こっちにきて』
腰に手を当てた相変わらずな妻に、リトはギコチない笑みを浮かべる
『ゴメン』
『しっかりしなさいよね! ――――はい。コレでいいわ。それと…』
『それと?』
唯はネクタイを持ったままリトに顔を寄せ、チュっ、と唇にキスを送った
『…一番忘れちゃダメなのが忘れてるじゃない…バカ』
『だな。ゴメン』
そう言うと、今度はリトが唯にお返しのキス
『んっ』
それは数秒だけのとっておきの朝の幸せの時間
離れていくリトの顔を唯の切なさそうな目が追う
『帰ってから、な?』
『ハレンチな…』
もじもじしながら頬を染める唯とリト
突然、唯の胸にセリーヌが抱きつく
『せ、セリーヌちゃん!?』
『なんだっ!?』
驚く二人にセリーヌの特大の笑顔
『まう~♪』
セリーヌは笑顔と一緒に、唯の頬とリトの頬にそれぞれキスを送る
顔を見合わせる二人にセリーヌは「まうー♪」とハートをプレゼント
それはまるで"さっきのマネまう♪"と言わんばかりの笑顔だった
真っ赤に染まる二人に、時計の針が八時を告げる
『も、もう早く行かないと会社遅れちゃうじゃない!』
『ヤバっ!? じゃ、いってくる!』
慌てて玄関を開けて飛び出していくリトの背中を見送ると、唯はセリーヌに照れくさそうな目を向ける
『もぅ…子どもがマネしちゃダメでしょ』
『まう~』
天使のような笑顔を浮かべるセリーヌのぷにぷにのほっぺをツンと突くと唯は、朝の
片づけをしにキッチンに戻っていった


「いってらっしゃい……か」
なんてことをベッドの上で悶々と想いながら、知らず知らずの内に淡い笑みを浮かべて
いると――――突然、部屋のドアが開く
唯はドキドキとうるさい胸に手を置いて、慌てて気持ちを落ち着かせた
「は、早かったじゃない。結城く…」
部屋の中に入ってきた小さな人影に唯は、目を丸くさせた