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「ご…ごめんね、大…丈夫のはずだったんだけど…もう平気だったんだけど、私やっぱり……」

言葉がそれ以上続かない。かわりに溢れ出すララの純粋な気持ちにリトはただそばに
いてやることしかできないでいた
どれぐらいの時間が経っただろう、ようやく落ち着きを取り戻したララはリトの前で
涙を拭いていた

「もう平気なのか?」
「うん!ヘへへ、一生分泣いちゃったかも」

照れくさそうに笑うララの姿にリトは顔をほころばせる

「そっか……じゃあもう大丈夫だな」
「うん、ありがとうリト!」

リトのやさしさとぬくもりに改めて触れたララは少し幸せそうに微笑む
そしてそれと同じだけ寂しそうな顔を浮かべた
リトの気持ちを知ってしまってはもうここにはいられないと思った
もともと家出中であったため、いつかは出て行く日が来ることに覚悟はしていたのだが
いざそれが来ると中々素直に体が動いてくれない
ここを出て行くことがこんなにもつらいなんて考えてもいなかったから
体が足が動かない
リトから離れることがこんなにも辛く悲しいだなんて思ってもいなかったから
それでもこれ以上我がままを言えない
そしてそれ以上にリトの顔を見るのが辛かった
心が挫けそうになってしまうから

「ララ?」

そんなララにリトは心配そうに声をかける

「エヘヘ、平気!私は大丈夫だよ!」

それは何気ないいつものララの笑顔だった。自分の横を通り過ぎていくララにリトは
思わず腕を掴む

「リト?」
「おまえ……」

今日リトはあらためてララの自分への気持ちの強さを知った
そしてこの思いに応えるために、この気持ちを伝えるために
リトはギュッと握り拳をつくるとララの顔を見つめる

「……どこにも行くな!ずっとオレのそばにいてほしいんだおまえに」
「え?…え、でもリトは……」
「オレ…わかったんだ。ずっとオレのそばにいてくれたのは誰だったか……
楽しい時も寂しい時もいつも隣にいてくれたのはおまえだろ?
それにおまえがいなくなると寂しいっていうか……その…」

言いよどむリトをララはじっと見つめる

「と、とにかくオレおまえとこのままさよならなんてしたくねーんだよ!」

ララは顔を俯かせるとぼそぼそと小さな声でリトに聞く

「い…いいの?だってリト他に好きな……」
「バカなに言ってんだよ?おまえも言ってたじゃねーか。エッチは好きな人同士が
するもんなんだろ?」
「好きな人…同士が……あっ!それじゃあリト!?」

ドクンと胸が高鳴るのを感じた
それは初めてリトを好きになった時と似ていると思った
そしてその時以上の気持ちが胸から溢れ出していた
顔を赤くしながらそっぽを向いているリトへララは喜びのあまり抱きつく

「こ、コラ!おまえ離れ……」
「……ありがとうリト。私リトと出会えてリトを好きになってホントによかった!
ホントにありがとうリト」
胸に顔をうずめるようにしているララからあったかいぬくもりが伝わってくる

「……ったく」

バツが悪そうに頭を掻いているリトにララは涙で濡れた瞳で見つめる

「リト…大好き」
「ああ、オレもララが好きだよ」

二人は顔を寄せ合うと再びキスをした
互いの気持ちをのせて