南関式総括運行管理装置

南関式統括運行管理装置(South Kanto Multi Traffic Control System)は、南関東縦貫鉄道で稼動している運行管理システムである。


システム概要・特徴

第一指令所にある2台のメインサーバーと、第二・第三副指令所にあるサブサーバーによる、4重のバックアップ体制を採っているのが最大の特徴である。また、この4重バックアップは、2台ずつ異なった機種のサーバーを採用しているため、4台同時に稼動できないような事態を避けられるようにしている。(以下、この4台をメインコンピュータと称す。)
このため、列車運行時間帯においても、メインで運用するサーバーを切り替えることでメンテナンスを行うことや、トラブル発生時においても別のサーバーを使用して、早期の運転再開に繋げることができる。
指令所では大型スクリーンと各司令員用卓上モニタにより、現在の在線・運行状況や沿線の気象状況、各駅の状況、車両基地内の車両状況などをモニタリング出来る様になっている

システムとしては、指令所のメインコンピュータと各駅・信号所のコンピュータ制御盤(以下、駅機器と称す。)をリンクさせ、通常時はメインコンピュータに入力されているダイヤ情報のデータを、駅機器が受信し、自動的に動作する。
異常時は、自動ダイヤ修正機能により、遅れや運休等を考慮したダイヤ情報を送信するほか、駅機器をメインコンピュータで管理し、メインコンピュータの制御盤を指令所員が操作するなど、多彩な運行管理ができる。
またこの運行管理装置は、地震警報システム(自社の地震計情報と気象庁の緊急地震速報を組み合わせたもの。)や気象情報システム(自社風速・雨量計と気象庁アメダスシステムを組み合わせたもの。)の情報を自動反映できるようにしている。

運行管理区間

南関本線・全線
南関多摩線・聖蹟桜ヶ丘~小机間
東京縦貫高速鉄道中東京線・小机~横浜間(南関線走行部分のみ。)

機能

機能面の最大の特徴としては、このシステムが各駅への遠隔放送装置と各列車に対するデジタル運転通告システムに直結している点である。

対旅客面

運行管理システム上に反映された、運行状況を各駅・列車内の旅客案内装置(発車案内や旅客広告用テレビ)に送信・表示するほか、遠隔放送装置に音声データを送信(放送の時機は各駅担当者が指定する。)でき、全線で統一したご案内ができる。

対乗務員面

運行管理システムで、運転情報を変更した関係列車の乗務員に対して、入線番線や臨時停車駅・運転時刻の変更などを運転台モニタに送信・表示できるほか、前述の地震情報・気象情報を【非常停止(停止信号/モニタ情報/音)・警戒情報・注意情報(モニタ情報/音)】と三段階で通告する。
最終更新:2010年01月13日 23:39
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