南関東縦貫鉄道

南関東縦貫鉄道株式会社(みなみかんとうじゅうかんてつどうかぶしきかいしゃ 英称:South Kanto Traverse Railway CO.,Ltd.)は、埼玉県・東京都・神奈川県の南関東地域を縦貫する鉄道路線を有し、その運営また附帯する事業を行う民間鉄道事業者である。
本社は埼玉県狭山市。


会社概要

社名 南関東縦貫鉄道株式会社
英称 South Kanto Traverse Railway CO.,Ltd.
略称 南関東鉄道(みなみかんとうてつどう)、南関線(なんかんせん)
本社所在地 埼玉県狭山市
設立 2008年(平成20年)10月1日
業種 陸運業
事業内容 旅客鉄道事業、土地・建物の賃貸業、電子マネー運営業、他

ロゴ

中心の緑の円は大地、左上に頂点を持つ黄色の三角形は未来への飛躍を表している。
また中心で交差する楕曲線は路線を意味し、青色線は本線を、黄緑線は多摩線を意味している。
そして、『S』の緑は武蔵野の田園地帯を、『K』の水色は路線が跨ぐ複数の河川の流れを、『T』の黒は都市部を、『R』の青は相模湾を意味している。
このロゴは各駅の案内看板や、各車両の側面などに貼り付けられている。

歴史

建設経緯

現社長を含む創業メンバーは、かねてより首都圏の中・長距離輸送を東日本旅客鉄道(JR東日本)がほぼ独占している点に注目し、『私鉄が中・長距離輸送に参入し、競争を生むことで新たなビジネスチャンスが生まれるとともに、地域の発展に寄与できる。』と考え、新線建設に動き出す。
新線建設にあたっては、第一の目標に鉄道空白地域であり開業によって新たな発展が見込まれる地域や、既に発展しつつも最寄の駅まで距離があり、バスなどの交通機関に依存している地域の輸送力改善を目指し、第二の目標には「首都圏は南北を結ぶ、放射線に対する環状線が未整備である」という、かねてからの交通行政の問題点に注目した。
そして検討の結果、後述の二路線の建設計画を発表し【首都圏西域新鉄道】を設立した。

社名変更、TCN参加

免許の取得後は、着実に工事を進めるとともに地域住民への説明会や意見募集会を適時開催した。
その中で「現社名(首都圏西域新鉄道)では、首都圏新都市鉄道(TX)と似通っていて解りづらい。」「略称がつけにくい」などの意見が多く出た。そのため、開業日のメドがたった時点で社名を変更することにした。
また社名変更同時に、TCN(大都市輸送ネットワーク)への加盟を目指すことにし、加盟社の東京縦貫高速鉄道首都圏東都急行鉄道に加盟希望を打診。了承され、今日に至る。

今後の展望

2009年6月中旬の社長定例会見において『今年度末の開業1周年をもって、多摩線小机~横浜間の第二種鉄道事業者としての運営を本格的に開始する。』と発表した。
また同日の会見では、国・埼玉県・狭山、入間両市の4者に航空自衛隊入間基地の軍民共用化と、狭山・川越・入間・所沢各市内を主としたLRT導入を県と4市市長に提言する事を発表した。なお、この提案に際しては各方面への働きかけを目的とした【財団法人 埼玉西部新交通行政研究会】を設立し、その組織を元に活動することとしている。

社史


1990年12月 現主要経営陣(創業メンバー)、新路線の建設を決意。設立準備を始める。
1992年 4月 前身である、首都圏西域新鉄道を発足。同時に本線(熊谷~茅ヶ崎)、多摩線(聖蹟桜ヶ丘~小机)の免許申請。
1993年12月 本線、多摩線の免許取得。
1994年 1月 建設工事開始。ここから、地域住民への説明会・意見募集会を年4回定期開催することに決める。
1997年 4月 工事計画の一部見直しを始める。(2000年の交通バリアフリー法制定を見込んで)
1998年 1月 工事計画の変更を発表、交通バリアフリー法制定を見込んでの変更となる。
2000年 4月 開業日のメドがたつとともに、社名を変更することを決定。社名検討委員会を設置。
2001年 1月 新社名を南関東縦貫鉄道とすることを決定。
2002年 3月 将来的に持株会社を目指すと表明。移行は開業前とすることも併せて発表。
2004年 1月 TCN加盟を目指すことを表明。加盟打診の交渉を始める。
2004年12月 本線の地下区間工事が完了、高架区間の建設に着手。
2005年 1月 TCN加盟が了承される。また、東京縦貫高速鉄道中東京線(小机~横浜間)への乗り入れを両者合意。
2006年 5月 多摩線の工事完了。
2007年10月 本線高架区間の工事完了。
2008年 1月 開業日を2008年12月30日に決定。また社名変更を2008年10月1日にすることを発表。
2008年 8月 2008年12月1日より、グループを持株会社化し【株式会社南関ホールディングス】を設立すると発表。
2008年12月 株式会社南関ホールディングス設立。
2008年12月 本線多摩線全区間開業。
2009年 6月 同年12月30日付けで、東京高速中東京線小机駅~横浜駅間を第二種鉄道事業者として運行する事を発表。
      同時に、航空自衛隊入間基地の軍民共用化・周辺市へのLRT導入を提言。その活動を目的とした財団法人設立を発表。
2009年12月 開業1周年。東京高速中東京線小机駅~横浜駅間を第二種鉄道事業者として運行開始。

路線


本線: 熊谷~聖蹟桜ヶ丘~茅ヶ崎
多摩線: 聖蹟桜ヶ丘~横浜
(多摩線の小机~横浜間は東京縦貫高速鉄道が第1種鉄道事業者。南関東縦貫鉄道は第2種鉄道事業者となっている。)

列車種別


停車駅は各線のページでご確認ください。

 快速急行
  急行
  快速
  準急
 各駅停車

運賃・特別企画乗車券


運賃

キロ数 運賃
1~ 4km 140円
5~ 9km 170円
10~14km 210円
15~19km 250円
20~24km 290円
25~29km 350円
30~34km 410円
35~39km 480円
40~44km 550円
45~49km 620円
50~58km 720円
59~70km 850円
71~83km 1000円
84~96km 1180円

乗り継ぎ割引

当社東京高速線東都急行線の3社線を利用する際には、別途指定の金額を割り引くこととする。

特別企画乗車券


  •  ライオンズ応援きっぷ
乗車駅~西武球場前駅間の往復運賃を2割引したきっぷ。乗車後の区間変更は不可。

  • 川越探索きっぷ
乗車駅~指定下車駅(川越市役所・南関川越)までの往復運賃を2割引したきっぷ、別途指定された施設・バス等の割引あり。
乗車後の区間変更は不可、運賃計算は乗車駅から近い方の指定下車駅までの運賃を基準にする。

  • 横浜探索きっぷ
乗車駅~東京高速線・横浜駅までの往復運賃を2割引したきっぷ、別途指定された施設・バス等の割引あり。
乗車後の区間変更は不可。なお、小机駅は東京高速線の駅であるためこの乗車券の発売をしない。

車両

自社車両
M6000系(東急車輛製造・東高キャリッジ製)

乗り入れ車両
N6000系東京縦貫高速鉄道所有)

車両・保線基地、車両工場


車両・保線基地

  •  松崎車両基地(埼玉県吉見町)
  •  綾瀬車両基地(神奈川県綾瀬市)
  •  小机車両管理所(東京縦貫高速鉄道所有、管理委託 神奈川県横浜市)

車両工場

  •  松崎車両工場(埼玉県吉見町)

保安装置

東高ATS(一段式AF車上パターン連続速度照査型ATS)を採用している。

総合指令所・運行管理装置

総合指令所

  •  本社内第一指令所(埼玉県狭山市)
  •  町田第二副指令所(東京都町田市)
  •  市ヶ尾第三副指令所(神奈川県青葉区)

■総合指令所を三箇所も設けている理由
指令所を三箇所に設けている理由は、何よりも災害対策、特に地震対策の為である。各地域に分散させることによって、一箇所が壊滅的な被害を受けたとしても、その他の箇所を使用することで早期の運行再開を目指すことが出来ることが利点である。
また台風接近時などには、各地域ごとに情報収集を行い、第一指令所での正確な判断につなげることが出来る。

運行管理装置

南関式総括運行管理装置】を導入している。

関連各社

最終更新:2010年01月13日 22:47
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