Warhammerとは



ウォーハンマー(Warhammer)とは、イギリスのゲーム製作会社ゲームズワークショップが製作・販売しているミニチュアゲームのシリーズ名。同社の主要なコンテンツであり、ファンタジー世界を舞台にしている「ウォーハンマー:ファンタジーバトル」(ウォーハンマーFB)と、SF世界を舞台にしている「ウォーハンマー40,000」(ウォーハンマー40K)の、二つのシリーズで展開されている。


オールド・ワールド



オールド・ワールドは地球の中世時代にどことなく似ている世界である。しかし、魔法が実在し、混沌の怪物が大手を振って跋扈しているところが、我々の知る地球の歴史とは大きく異なっている。
国家同士、種族同士が覇権を巡って戦いを繰り広げている。しかし、彼ら「定命の者」たち同士の戦争よりも凄惨な戦争がオールド・ワールドには存在する。それが、混沌の眷属たちによる世界そのものへの侵略である。


種族



人間

人間はオールド・ワールドでもっともありふれた種族であり、エンパイアを創設した種族です。
ドワーフほど頑健でなくエルフほど賢くなくハーフリングほどすばしっこくはありませんが、精力的で活気にあふれ、古くからの種族が軒並み没落していくなか、世界中に勢力を広めました。
人間は極めて順応性に富んでおり、特定の性質を持っていません。それは大きな強みではありますが、同時に重大な欠点でもあります。大勢の英雄的な人間が怒涛の如く押し寄せる脅威と戦ってきましたが、同時に混沌の勢力に所属し、最も貢献してきたのも人間であるからです。

エルフ

エルフはしなやかで優美な種族であり、とがった耳とタカを思わせる風貌から容易に見分けられます。
誉れ高いが悲劇的な歴史を持ち、弓術、学識、魔法で名高い。また、エルフは自然の法則や運行を理解する生得の才があり、特に森や海と親和性が高いです。
エルフはおおむねドワーフを避けているがそれは数千年前の戦争から由来することです。
正義感に溢れ高潔な者も多いが、それが他種族からみれば高慢とみられることもあります。

ドワーフ

ドワーフは小柄だがたくましく、回復力に富む戦士や職工の種族です。どっしりとした体格に長い髪、もじゃもじゃのあご髭で容易に見分けがつきます。往々にして、ぶっきらぼうで気短で直情径行、そして大酒飲みです。
ドワーフは人間がエンパイアに住み着くはるか以前から高度な文明の都市群を作っていましたが、エルフの内戦に巻き込まれる形でエルフと戦争となりドワーフは勝利したものの都市は破壊され、彼らの首都である最果て山脈は死地と化しました。
その後、グリーンスキンが疲弊した最後のドワーフの帝国を攻め落とし、ドワーフはシグマー(エンパイアの創設者)と同盟を組みグリーンスキンの軍勢を打ち破るまでグリーンスキンの奴隷として扱われることとなります。
そのような歴史からエルフを嫌って避けてはいますが、人間とは非常に良い関係を築いています。

ハーフリング

ハーフリングは小柄で敏捷な種族で、見慣れないものは人間の子供に見えます。多くのものが太鼓腹ですが、それは他のどの種族と比べても2倍の食事をとるからで、またそうでありながら、忍びと政治とスリングの能力は素晴らしいものがあります。その本質は平和主義者で静けさを好み、耕し、食べ、パイプ草を喫煙し、また食べることで満足してます。
彼らは性質や見た目から侮られがちで、エルフに至っては金を渡しておけば自分で生活するペットぐらいの感覚でしかありません。しかし、ハーフリングたちはそんな愚か者たちの信頼を悪用してうまくやっています。実のところ、とんでもなく貪欲なハーフリングは密偵や料理人、時には盗賊や暗殺者として様々な派閥に所属し帝国中にその影響力を広げているのです。


混沌



混沌とはオールド・ワールドに存在するすべてを歪ませ変質させる力である。混沌は定命の者たちの社会では忌避すべき悪であるとされており、混沌によって歪まされた者たち(ミュータントと飛ばれる)は弁解の余地なく殺されるのが常である。しかし混沌の絶大な力に惹かれるものたちもまたおり、彼らは自ら混沌の力を受け入れる。

混沌に属する勢力のうち、最も恐ろしいものが「禍つ神々」(ルイナス・パワーズ)と呼ばれる混沌の神々である。この神々はオールド・ワールドを「混沌の領域」(レルム・オブ・ケイオス)に変化させるべく、混沌の信奉者や混沌の種族たちの軍勢を使って定命の者たちを攻め立て、世界を歪め汚し続けている。


ティーンチ

陰謀と混沌魔術を他のどの神よりも操る者である。
変化と混沌を好み、信者にもそれを推奨する。
本編には彼、および彼の信者は登場しない。

コーン

闘争を司る神であり、他のどの神よりも血と闘争を好む神である。
近接戦闘を好む反面、例え堂々の闘争であっても術や魔法を嫌う。
本作には彼、及び彼の信徒は登場しない。

ナーグル

腐敗、汚染、病毒を司る神であり、他のどの混沌の神よりも生命を尊んでいる。
病を信者へと遣わして、信者が臨終を迎える瞬間までそれが広まり、腐らせ続ける事を好む。

本作では登場しないが、スケイブンの氏族である「ペスティレン族」に加護を与え、ラストリアで全滅の危機にあった彼らを助けた事で、スケイブンの神「角在りし鼠」の化身だと信じられている。

スラーネッシュ



陰湿な脅威



世界は危険な場所であり、エンパイアも例外ではありません。
確かに軍隊は強力で、河川や街道には巡視員が配され、魔術師は研鑽に励み、職工は毎日のように武器を作り、魔狩人は日々の職務に忠実ではあるが、それでも危険は絶えることなく人間やそれ以外の敵に悩まされている。

混沌の軍勢

オールドワールドが直面する脅威の中でも、とりわけ衆生を震え上がらせるのが、混沌の信奉者です。
彼らはおしなべて暗黒神の僕であり、自発的に、あるいは選択の余地なしと感じたことから殲滅勢力に忠誠を誓った者たちなのです。ねじくれた体に鎧を身に着けた混沌の戦士から混沌の神に仕えるディーモンまで、彼らの姿かたちは多種多様でおどろおどろしい。
また、民衆の不安をさらにかきたてるのは、自分らと同じ種族からもミュータントや熱心な混沌の信者を輩出し、自分たちを殲滅せんと虎視眈々と狙っていることです。

ミュータント


ケイオス・スポーン


混沌の略奪者/混沌の戦士(ケイオス・マローダー/ケイオス・ウォリアー)


ディーモン


スケイブン

このゲームにおいて敵対するスケイブンは混沌の種族。
その昔、混沌の遺物(ワープストーン)に触れたものが変容して出来た種族。
地下に張り巡らされた彼らの帝国に住んでおり、存在すらまともに認知されない”UMA”として認知されている。
その為、スケイブンを口にする物は他国からの旅行・移住者を追いだそうとする排他主義者とまで言われることも。
知性に長け陰謀や兵器開発を好んで行い、混沌の信奉者達とつるむ事が多い等の特性を持つ。
反面、非力で臆病な為に一匹では逃げ回る事が多く、強制されたり数で圧倒している場合のみ好戦的。
よく観察すると単体のスケイブンは壁に張り付いたまま怯えたりしている様子を確認する事ができる。
貴方が迫ると諦めたかの様に攻撃する様も確認できます。
彼らの社会は統治組織である『13人の魔王』評議会を中心に無数の部族が有利な立場を得ようとしきりに画策しています。大部分の部族は少数の武装した戦士と多くの奴隷で構成されていますが、いくつかのぬきんでた有力氏族はいずれも人間をはるかに凌駕するような専門分野を持つに至っており、知識と技術をもって挑戦者を退けています。

スケイブンの氏族

エシン族

忍術と暗殺を得意とし高い戦闘力を持つ氏族
遠い昔にはるか東へ遠征したスケイブンの末裔でエンパイアには存在しない恐るべき隠蔽技術と独特の文化を持っています。
その戦闘能力はスケイブンの中でも特筆すべきもので、彼らは『13人の魔王』評議会の隠密法執行部隊として裏切り者の氏族を狩る仕事もしています。
ゲーム中ではGutter Runnerとして登場しています。

ペスティレン族

病気と毒と不浄を信仰し散布する氏族
ラストリアの熱帯雨林からやってきたスケイブンで、新たな病気を創造しオールドワールド中の生物に美と真実を授けようとしています。分泌液がべっとりと滲んだ包帯を全身に巻き付け、様々な病気に侵された体液を振りまきながら突撃してくるペスティレンの修道僧は同族にも恐れられています。
ゲームには登場していません。

スクリール族

邪悪な魔術とスケイブンの奇妙な技術を混ぜ合わせることに長けている氏族
ウォーロック・エンジニアと呼ばれる彼らはワープストーンの力を使って破壊的な兵器をいくつも創出しています。
それらの兵器のうち携帯性に優れた武器を用いて前線に立たせた奴隷ごと撃ち抜くことを得意としています。
ゲーム中ではRatling Gunner、Poison Wind Globadierとして登場しています。

モウルダー族

生物を変異育成させ使役することを専門とする氏族
彼らは外科手術や暗黒の魔術を用いて下劣なけだものをつくりだし使役しています。過激な外科手術やあいまいに誘導された突然変異などにより歪に巨体化し理性と正気を無くしたスケイブンであるRat Ogreはその成功作の1つです。
また、彼らは生きた人間すら穢れた目的のために収集しているという噂もあります。
ゲーム中ではPackmaster及びその制作物であるRat Ogreが登場しています

グレイ・シーア

支配者階層に位置する者達
白い毛並みのスケイブンは生を受けてすぐグレイ・シーアと呼ばれる神に仕える預言者としてスケイブン社会の指導者階級になります。
彼らはワープストーンを摂取することで、人間よりもはるかに強力な形で魔力の風を操ります。しかし、それは大きなリスクが伴う行為であり多くのグレイ・シーアはそれが原因で破滅します。
ゲーム中ではWhite Ratが登場しています。

グリーンスキン

ゴブリンとそれの親戚であるオークやトロールたちのような鬼族たちのこと。緑の肌をしているためグリーンスキンと呼ばれる。人間、エルフ、ドワーフたちとは古くから争い続けておりライバル同士であるといえる。また、厳密には同種ではないがジャイアントとは共生関係にあり、グリーンスキンの略奪にジャイアントが随伴していることがある。

ビーストマン

人間と獣が交じり合ったような獣人種族。森林に住み着き人間たちを餌食にする。混沌の種族である。

アンデッド

魔術によって蘇った死体や魂。古の時代に死霊術により自らを不死と化した古代王国の貴族たちが吸血鬼伯爵として存在している。

危険な獣

オールドワールドの森や荒野、山はまだまだ未開発であり様々な野獣が巣くっている。狼や熊が倒せるからと油断してはならない。暗がりの向こうにはドラゴンがいることだってあるのだ。


魔法



魔法の成り立ち

オールドワールドではある種の非物質的な“力”がはるか北方に存在する裂け目から吹き込んで、全世界に充満しています。
その“力”は、程度の差こそあれあらゆる生物、岩石、水、空気に至るまで確実に汚染し、本来あったはずの必然を捻じ曲げ解き放ち、あり得ないものへと変質させていきます。
その異質なる“力”は元々物質界に存在するものではありませんが、数千年紀を経るうちに、さまざまな民族や文明によって呼び習わされ、現象として研究され、制御する技術を継承してきたことにより、当今のオールドワールドでは魔法と呼ばれエンパイアでも広く普及しています。
しかし、前述のとおり、この“力”は混沌そのものであり、その使用には大なり小なり狂気や身の破滅が付き纏うため、エンパイアでは管理されていない場での使用を強く法で禁止しており、一般の民衆の間では恐れられています。

魔力の風の分類

魔法の超自然的な“力”は物質界に漏れ出してくる際に8種類の異なる要素に分離し、魔法の素養があるものにはそのように知覚されます。
この異なる要素を帝立魔法大学校では「魔力の風」と呼んでおり、普通の魔術師が正気を保ったまま使用できるのは、適性のある1種類だけであるため、帝立魔法大学校の門を叩いた者はそれぞれの適性に合わせて各学府に入学し、見習いとして専門的な訓練と研究を行うことになっています。

アキュシー(赤い風)

情熱にまつわる概念と経験知識が荒々しく融合した色彩
情熱的で直情的、怒りっぽく衝動的な性格をして、雨の日にみじめさを感じる者に適性があります。
様々な形に熱や炎を作り出し加工する魔法を得意とします。
ゲーム中登場するBringht Wizardが使用する魔法がこの焔の魔法体系で、その性格や言動は典型的な焔術師です。

ガウル(茶色の風)

原始的で無分別、悪意も善意も欠如した非人間的な色彩
人間の仲間の出来事に関心がなく、野生のあり方に共感するものに適性があります。
あらゆる種類の動物と意思疎通しそれに変身する魔法を習得できます。
適性があるものは未開の土地に引き寄せられ人が住む地域から離れて厭世的な生活を送るため、見習い魔術師の数が少ない、あるいは正確な数を把握されていないことでも知られています。

ハイシュ(白い風)

控えめな優雅さや自己認識、秩序を志向する最も弱弱しい色彩
質素で美しい生活を志向し、己の内面から全世界を対象に真実を探し回り、この世の邪悪さ全てを打ち破ろうとする様な者に適性があります。眩い光を放ち、他者を癒したりディーモンなどのこの世ならぬ者を放逐する魔法に利用されます。
魔法の素養がある程度では感じられないくらい微弱な色彩であるため、とことんまでの不屈の意思が伴わないと己の意思で制御するのが難しい色彩だと言われています

シャモン(黄金の風)

不明瞭な物事を明らかにし定量化し体系化したい願望の色彩
人に何かを教えたいという意欲に駆られ、同時に偏執的なまでに物事をはっきりとした形にしたいと考える者に適性があります。
おおむね金属の加工に関わる魔法と得意としますが、色彩からもたらされる知識欲から優れた魔法武器や薬品の作成を行うものが多いです。故に黄金の学府は裕福な技師や商人、錬金術師が数多く所属しています。

グューラン(緑の風)

自身の成長と他者の生育を渇望する養育の色彩
元気旺盛で活力やユーモアに溢れる活動的な者に適性があります。
この色彩のエネルギーは水と結合しやすく、エネルギーを満たした水を通じて大地と対話したり植物を操ったりする魔法を得意とします。
農業や牧畜を学ぶため都市以外でもそれなりに受け入れられる魔術師であり、自分たちをドルイド魔導士と呼んでいます。

アズィル(青い風)

今ここにない物に対する霊感や予感を意味する色
夢想家で学者的ながら内向的で暇さえあれば星を眺めている者に適性があります。
予知や気象現象の制御を得意とし、この色彩を究めた者は未来や過去への介入すらも可能になります。
貴族の名家の多くが専属契約している大抵の魔術師がこの色彩を学んでいる者ですが、未来の予見を頼むことは殆どなく「魔術師にしては奇行が少ないから」という理由であり、魔術師たちもそれを承知したうえで契約しています

ウルグ(灰色の風)

目に見えない深さや企み、欺瞞と不明瞭化、感覚の喪失を示唆する色彩
気ぜわしく好奇心旺盛、無頼で一人旅をこよなく愛する者に適性があります。他人の知覚を騙し実体化した嘘をひねりあげる魔法を得意とし、その幻影は全てが整った軍隊を1人のみすぼらしい漂泊者にみせかけること、もしくはその逆もできます。
影術師とも呼ばれ、顔を魔法で隠し体形を覆い隠すローブをまとっているため見習いですら足取りを追うことは非常に難しく、それを試みた者は死ぬといわれており民衆から畏怖の対象で見られています。

スリッシュ(紫の風)

過ぎ去ってしまった日々や避けえざる終焉ないし死の無常さが顕現した色彩
野心がなく多くのことに満足しており、変革を好まないが変化を拒まない無口な者に適性があります。
生物だけでない“生きているもの”を死に至るまで弱らせる魔法と終焉の魔法(死霊術が違法であるため、学術目的でアンデッドを研究する際に用いられる帝立魔法大学校における用語)を得意としています。
この色彩を研究しているものは、生や社会への執着をなくし堕落しやすいと信じられており、輝きの学府(アキュシーを学ぶ学府)が校内の敷地の大部分を多くの見習いごと吹き飛ばした事件では堕落したスリッシュの魔導士が死霊術に傾倒し大学を襲撃したことが原因だとまことしやかに語られていて、紫水晶の学府(スリッシュを学ぶ学府)はそれを否定していません。

これら8つの他に魔法に非常に卓越した一部のエルフにのみ使用できる8種の色彩すべてを使用した至高魔術、キュアイシュや、暴力的な決意をもって強引に複数の色彩を使用し多くの危険な魔法的残余物や過大なリスクをばらまきながら必要な効果を発揮させようとする暗黒魔術、ダハールなどがオールドワールドに存在しています。

魔狩人

魔狩人(WitchHunter)は、混沌の勢力を根絶やしにすることに一命を捧げ、国家のため、信仰のため、あるいは金のために混沌の信奉者や大学に所属しない魔術師を狩る熟練の傭兵です。一般的に幅広帽子と黒い外套という恰好をしており、拷問具や手錠、猿ぐつわ、不快な害虫、魔法の力を弱める石や金属、そして多種多様の武器を持ち歩いています。
その社会的地位は帝国の法によって保障されており、現地の貴族や聖堂の法的な代理人となることで、彼らの行動は、例えどれだけ無関係な民間人を巻き込もうとも、裁判を通さない火刑という残虐な行為でも、無条件で現地の貴族や聖堂の了承を得たものとして処理されます。そのため、民間人の間では残虐な守護者として畏怖と共に語り継がれています。
このゲームに登場するVictor Saltzpyreは本人の言動が比較的有情ではあるものの一般的な魔狩人です。


信仰


帝国市民は誕生から死に至るまで宗教と関わって生きています。そのため、民衆が使用する慣用句には多くの神の名を見ることができます。
これらの信仰がエンパイアを一つにまとめあげているといっても過言ではありません。しかし、これらの神々が定命の者と関わる頻度は一部を除いてとても低く、その意図を理解することなどできません。なので、それぞれの神に仕える司祭たちは自分たちの神の役割を熱意と信仰心をもって代理しています。

エンパイアの神々

シグマー

エンパイアの守護神
シグマーは伝説に名高いエンパイアの創設者で、エンパイアの守護神です。その信仰は皇帝の継続的統治や選帝候の正当性を与えるものであり、教団の階層構造が帝国の政治構造をそのまま反映したものになります。混沌や魔法を強く嫌悪していて多くの魔狩人を抱えています。このゲームに登場するVictor Saltzpyreも熱心なシグマー教徒でthe Order of the Silver Hammerと呼ばれる教団に所属しています。

ウルリック

戦いと狼と冬の神
第一紀より以前から信仰されている古代からの神で、シグマーその人に加護を授けた守護神。ウルリックに仕える司祭は女人禁制の修行場で技と力と精神を磨き、常に戦に備えています。栄えある勝利をつかむための魔法は肯定されているため、魔術師の司祭も少なからず存在しています。

ヴェレナ

学識と正義の女神
ヴェレナは学識と正義の女神です。不公正や不平等を是正しようとする全ての者に加えて、多くの学者や魔術師が彼女を信仰しています。ヴェレナに仕える司祭の殆どは法曹であり、暴君や犯罪者、無許可で魔法を研究するような悪事を働こうとする者を罰し、エンパイアに正義をもたらそうという熱意で燃えています。

シャリア

治癒と慈悲、出産の女神
シャリアは治癒と慈悲の女神であり、戦争や病気、貧困にとりひしがれた世界にあっても彼女を信仰するものは民衆に癒しと施しを与えます。彼女の神殿はエンパイアのみならずオールドワールド中に見られ、裕福な信者からの寄付によって貧民のための施療院や配給施設として機能しています。

タールとリア

自然の支配者、大地の母
タールは自然の支配者であり、大地の母であるリアの夫です。タールは森や山に棲む生物と狩人を見守り、リアは大地とその豊穣さを支配します。自然の成長的な側面と破壊的な側面を司っており、この荒ぶる夫婦に仕える司祭は森の中や山奥で注意深く環境を観察しながら生活し、狩人や森番などの仕事を兼業しています。帝国の田舎や小さな村々で主に信仰されていて、政治にかかわることは一切ありません。

マナン

海の神
マナンは海の神であり“嵐の王”として古くから民衆に知られている神と同一とされています。漁師から水夫、海兵、海賊に至るまで、海で生計を立てている者の無情な守護者です。彼に仕える司祭は海の性質を学び、彼の気まぐれさと無情さから乗り切れるように航海を手助けをします。そのため、船の処女航海には必ずマナンの司祭が乗り込みます

ミュルミディア

戦争の女神
ミュルミディアは武人や戦略を司る女神です。個人の力や技を重視するウルリックとは対照的に効率的で巧みな用兵術や兵法を司ります。彼女に仕える司祭は帝国軍や傭兵隊の指導を行っており、ミュルミディア流軍略術の素晴らしさを学生たちに教えています。

モール

死と夢の神
モールは正しい死と健やかな夢の神です。死者が住む世界の太守であり、死すべきものを迎え入れ永遠の安らかさを与えます。
彼に仕える司祭は死者を葬送する儀式を執り行ったり、処刑人としてモールの仕事を代行します。また、アンデッドが再び安らかに眠るための手助けをするためスリッシュの魔術師も多く所属しています。

ラナルド

トリックスターの神
ラナルドは幸運の神で虐げられた弱者を保護し高慢な強者を弱者に蹴落とす神です。神殿は殆どなく商人や金貸し、博徒、盗賊といった日々の仕事が金を中心に回っている者たちが個人的に祠を立てて信仰しています。また、他の神と異なり熱心に祈ったなら願いは聞き入れられ、ユーモアと勧善懲悪の精神をもって答えてくれると民衆に信じられており、彼らの司祭である豪商や盗賊団頭領は得た富の殆どを善行のために使用しています。エンパイアの統治者たちは不道徳極まりない卑しい神として異端認定しようとしていますが大衆にとっては身近で人気のある神であるため難航している状況です。


地理


エンパイア

オールド・ワールド最大の勢力を持つ帝国。オールド・ワールドの東端に位置しており、これより東は オールド・ワールドとは別の文化圏の国々が広がっている。高い軍事力を持つ帝国でありこの世界では最先端技術である火器を使う銃騎兵隊まで常設している。そのため混沌勢力との戦いでは主役となる。臣民は人間が中心だが、エルフやドワーフ、ハーフリングも臣民として存在している他種族国家である。都市が発展しており中産階級がどこの国よりも強力に存在する豊かな国だが、国土の多くが暗く深い森に囲まれており、森に住むビーストマンやグリーンスキンの脅威に常にさらされているという側面もある。それでも暗い森の開拓を続け、人間たちの生活領域を日々広げている。建国王であるシグマーはエンパイアでは神として信仰されており、シグマーの聖騎士や魔狩人たちは混沌の軍勢にとっては脅威として恐れられる。ドイツ(神聖ローマ帝国)がモデル。

ムート

ハーフリングはアベル川の上流付近に自治領を持っている。歴史書によると1010年に“肥満帝”ルードヴィヒが気まぐれに帝国の厨房の貢献を認めたことで授かったものだというが、はっきりしておらず学者の間でも様々な学説がある。理由はともかくその地域はムートと呼ばれ、エンパイアの領内ではあるがハーフリングの支配下にある。ムート長老はエンパイアで15人しかいない選帝侯の1人であり人間以外では唯一であるためいくばくかの政治力を持っている。



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最終更新:2020年02月08日 16:00