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量産型アイズの期間限定詰め合わせセット」(2007/04/10 (火) 09:07:02) の最新版変更点

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「ああもうっ!!キリがないわねっ!!!」  セーの吠える先には十数体のポット型機械兵器。 「防御展開、エナジ-フェザーっ!!」  出会い頭にその機械兵器がいくつも乱射してきたビームを、高出力の光る翼で防ぐセー。 「一体どれだけいるんだよ、コイツらっ!!」  その隙間を狙って撃ってくるビームを、マグノリアがライトセイバーを振るってはじく。 ビームの当たった壁の一部が熱量に耐え切れなくなり、赤く融解している。  やはり、船に大穴を開けて入ってきたのがいけなかったのだろう。 その損壊は船の内部のある程度の範囲にまで及び、いくつかのセキュリティを破壊したために、ガード用ロボットたちがこの区画をめまぐるしく飛び回っている。  それは、いわゆる『アイズ』の量産機。  高性能機ほどの力は持ってはいないとはいえ、問題はこの数の多さ。 一つ角を曲がる度に、十数体を同時に相手にしなければならず、なかなか進軍が進まない。  個々の武装は単純な光学兵器のみだが、詠唱を必要としない高威力で光速なビーム攻撃、急所に当たれば致命傷は避けられない。 「やっぱりここはソールのフェアリーダンスでっ!!」 「ダメよ、今度はさっきみたいにかすっただけじゃ済まないかもしれないし・・・」  敵陣に突撃をかけようとするソールを止めるヒミン。 この程度の反応速度の相手なら、通常ならソールの動きを捉えることはできない。 確かに最初のグループはソールのフェアリーダンス1回で余裕で殲滅できた。 しかし、2回目に使った時には、予想もしない方向にビームを撃たれたため、危うくそれに突っ込みかけている。 幸い、服が少し焦げた程度で済んだけど。 「つまり、学習能力を持っているというわけね。まあ、この規模の船のガードシステムなら、当然よね。」  何やら箱型の機械をカシャカシャといわせて、冷静に状況を分析しながら説明する店長。 「恐らくメインシステムと連動していて、あの瞳型のカメラで絶えずこちらの行動パターンを解析しているんでしょうね。」  それはこの手の相手の最もいやらしい特徴でもある。 「セー、左前方23度、仰角14度、弱くなってるわよ。」 「え? わわっ!!」  店長がそれを口にした次の瞬間、敵の兵器が正にそこを狙って集中射撃してくる。 急いでエナジーフェザーの出力を上げて防ぐセー。 店長の助言がなければ、多分今頃間に合わなくて黒こげだ。 「メンタルは温存しておきたい所だけど、やっぱりここは魔法かな~。」  そう言って詠唱を始めようとするリリー、それからマーニだったが、そこで、 「いや、ここは私に任せてもらおうか。」  クウヤはそれだけ言うと一歩前に出て、剣を構える。 「極意・空牙蒼天斬!!」  その一振りは、通路を覆いつくさんばかりの巨大な風の渦となり、敵の一団を貫く。 装甲に深い傷をつけられ、放電しながら次々と落下、爆発していく量産型『アイズ』。 今まで派手な攻撃を仕掛ける古代妖精チームやセレスティアガーデンチームの影に隠れて、どこか印象の薄かったクウヤだが、 流石は多くの門下生たちを従えるたけのことはある。十分彼女たちに引け劣らない存在だ。 「ちぃっ、逃したかっ!!」  かろうじて中枢部への被害を避けたアイズが2体、こちらに向かって来る。 再び剣を構えるクウヤだったが、 「くっ!! これはっ!!」  突然、アイズの発振器がまばゆい光を放つ。 それは、いわば目暗まし攻撃。 通常のビーム発振器の焦点をずらすことで、広範囲の敵の視力を奪う攻撃に変換したもの。  ビーム攻撃が来ると思っていた一同は、反応が遅れる。 ・・・が、そんな中。 「はぁぁっ!!」  ガシャーーン!! ドォーーン!!  ようやく視力の回復した一同の前に現れたのは、迫っていた2体のアイズの破片と・・・、 「ヤクモっ!!」 「私だって、やる時にはやりますよ。」  そう、ヤクモだった。 「ヤクモ・・・、何を着けているのだ?」 「ああ、これですか、これは先ほどセレスティアガーデンの店長さんから頂いたもので、確かサングラスとかって名前だったかな。」  ヤクモが着けているのは黒いレンズのメガネ、サングラス。 店長の作った一品で、まばゆい光の中でも確実に相手の輪郭を捉えることのできる優れもの。 どうやら先ほどの目暗ましの中でヤクモが動けたのは、このサングラスのおかげのようだ。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― やはりヤクモはコント役がいいと思うのです。 あえて私はここで止めておきますけど。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 「というわけで、セーの魔法講座~♪」(セー) 「セー、何なのこのコーナーは?」(リリー) 「はい、というわけで、今回登場した『サングラス』ですが、実はこれを使うと、最強魔法の一つが撃てちゃうのです!!」(セー) 「え?」(リリー) 「そう、何を隠そう、それは『七色』魔法の最高峰、『エクスティンクションプリズム』(単体)よ~♪」(セー) 「うそーっ!! そんな簡単にーーっ!!?」(リリー) 「方法を説明するわ。 まず相手にサングラスをかける。」(セー) 「うんうん・・・、って、相手に?」(リリー) 「で、おもいっきり正面からぶっ叩くっ!!!」(セー) 「え? 何それ? おもいっきり実力行使じゃん!! で、それから・・・?」(リリー) 「ん? それだけよ。」(セー) 「それだけ!? まだ何にも発動してないじゃん!!」(リリー) 「何言ってるのよ、おもいっきり発動してるじゃない!!?」(セー) 「えーーっ!!?」(リリー) 「順を追って説明するわ。まず最初に相手にサングラスをかけたでしょ」(セー) 「うん、そうだけど・・・」(リリー) 「で、この時、相手に何が起こった?」(セー) 「えーっと、視界が白黒になった?」(リリー) 「そう、つまり、相手にとっては、世界から全ての色が消えうせたのよ!!」(セー) 「いや、それは誇張表現じゃ・・・」(リリー) 「次、サングラスをかけた相手を正面からぶっ叩いたらどうなる!!?」(セー) 「んと、目に入ると危ない。」(リリー) 「それは、何が?」(セー) 「割れたサングラス。」(リリー) 「そう、サングラスは割れるのよ、ということは!!?」(セー) 「えーっと・・・。」(リリー) 「相手にとっては、世界がガラスの割れるように砕け散ったように見えるってわけよ!!!」(セー) 「いや、そこまで目を開けっ放しにしてる人なんて、まず居ないでしょ・・・。」(リリー) 「はい、今ならこの『セレスティアガーデン特製サングラス』に~」(店長) 「て、店長!?」(リリー) 「こちらの『エクスティンクションプリズム(単体)用ハンマー』をセットにして~」(セー) 「要らないって、そんなの!!」(リリー) 「「59800フィズっ!! 59800フィズよ~っ!!」」(セー&店長) 「ボッタクリじゃん!!!」(リリー)
「ああもうっ!!キリがないわねっ!!!」  セーの吠える先には十数体のポット型機械兵器。 「防御展開、エナジ-フェザーっ!!」  出会い頭にその機械兵器がいくつも乱射してきたビームを、高出力の光る翼で防ぐセー。 「一体どれだけいるんだよ、コイツらっ!!」  その隙間を狙って撃ってくるビームを、マグノリアがライトセイバーを振るってはじく。 ビームの当たった壁の一部が熱量に耐え切れなくなり、赤く融解している。  やはり、船に大穴を開けて入ってきたのがいけなかったのだろう。 その損壊は船の内部のある程度の範囲にまで及び、いくつかのセキュリティを破壊したために、ガード用ロボットたちがこの区画をめまぐるしく飛び回っている。  それは、いわゆる『アイズ』の量産機。  高性能機ほどの力は持ってはいないとはいえ、問題はこの数の多さ。 一つ角を曲がる度に、十数体を同時に相手にしなければならず、なかなか進軍が進まない。  個々の武装は単純な光学兵器のみだが、詠唱を必要としない高威力で光速なビーム攻撃、急所に当たれば致命傷は避けられない。 「やっぱりここはソールのフェアリーダンスでっ!!」 「ダメよ、今度はさっきみたいにかすっただけじゃ済まないかもしれないし・・・」  敵陣に突撃をかけようとするソールを止めるヒミン。 この程度の反応速度の相手なら、通常ならソールの動きを捉えることはできない。 確かに最初のグループはソールのフェアリーダンス1回で余裕で殲滅できた。 しかし、2回目に使った時には、予想もしない方向にビームを撃たれたため、危うくそれに突っ込みかけている。 幸い、服が少し焦げた程度で済んだけど。 「つまり、学習能力を持っているというわけね。まあ、この規模の船のガードシステムなら、当然よね。」  何やら箱型の機械をカシャカシャといわせて、冷静に状況を分析しながら説明する店長。 「恐らくメインシステムと連動していて、あの瞳型のカメラで絶えずこちらの行動パターンを解析しているんでしょうね。」  それはこの手の相手の最もいやらしい特徴でもある。 「セー、左前方23度、仰角14度、弱くなってるわよ。」 「え? わわっ!!」  店長がそれを口にした次の瞬間、敵の兵器が正にそこを狙って集中射撃してくる。 急いでエナジーフェザーの出力を上げて防ぐセー。 店長の助言がなければ、多分今頃間に合わなくて黒こげだ。 「メンタルは温存しておきたい所だけど、やっぱりここは魔法かな~。」  そう言って詠唱を始めようとするリリー、それからマーニだったが、そこで、 「いや、ここは私に任せてもらおうか。」  クウヤはそれだけ言うと一歩前に出て、剣を構える。 「極意・空牙蒼天斬!!」  その一振りは、通路を覆いつくさんばかりの巨大な風の渦となり、敵の一団を貫く。 装甲に深い傷をつけられ、放電しながら次々と落下、爆発していく量産型『アイズ』。 今まで派手な攻撃を仕掛ける古代妖精チームやセレスティアガーデンチームの影に隠れて、どこか印象の薄かったクウヤだが、 流石は多くの門下生たちを従えるたけのことはある。十分彼女たちに引け劣らない存在だ。 「ちぃっ、逃したかっ!!」  かろうじて中枢部への被害を避けたアイズが2体、こちらに向かって来る。 再び剣を構えるクウヤだったが、 「くっ!! これはっ!!」  突然、アイズの発振器がまばゆい光を放つ。 それは、いわば目暗まし攻撃。 通常のビーム発振器の焦点をずらすことで、広範囲の敵の視力を奪う攻撃に変換したもの。  ビーム攻撃が来ると思っていた一同は、反応が遅れる。 …が、そんな中。 「はぁぁっ!!」  ガシャーーン!! ドォーーン!!  ようやく視力の回復した一同の前に現れたのは、迫っていた2体のアイズの破片と・・・、 「ヤクモっ!!」 「私だって、やる時にはやりますよ。」  そう、ヤクモだった。 「ヤクモ・・・、何を着けているのだ?」 「ああ、これですか、これは先ほどセレスティアガーデンの店長さんから頂いたもので、確かサングラスとかって名前だったかな。」  ヤクモが着けているのは黒いレンズのメガネ、サングラス。 店長の作った一品で、まばゆい光の中でも確実に相手の輪郭を捉えることのできる優れもの。 どうやら先ほどの目暗ましの中でヤクモが動けたのは、このサングラスのおかげのようだ。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― やはりヤクモはコント役がいいと思うのです。 あえて私はここで止めておきますけど。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 「というわけで、セーの魔法講座~♪」(セー) 「セー、何なのこのコーナーは?」(リリー) 「はい、というわけで、今回登場した『サングラス』ですが、実はこれを使うと、最強魔法の一つが撃てちゃうのです!!」(セー) 「え?」(リリー) 「そう、何を隠そう、それは『七色』魔法の最高峰、『エクスティンクションプリズム』(単体)よ~♪」(セー) 「うそーっ!! そんな簡単にーーっ!!?」(リリー) 「方法を説明するわ。 まず相手にサングラスをかける。」(セー) 「うんうん・・・、って、相手に?」(リリー) 「で、おもいっきり正面からぶっ叩くっ!!!」(セー) 「え? 何それ? おもいっきり実力行使じゃん!! で、それから・・・?」(リリー) 「ん? それだけよ。」(セー) 「それだけ!? まだ何にも発動してないじゃん!!」(リリー) 「何言ってるのよ、おもいっきり発動してるじゃない!!?」(セー) 「えーーっ!!?」(リリー) 「順を追って説明するわ。まず最初に相手にサングラスをかけたでしょ」(セー) 「うん、そうだけど・・・」(リリー) 「で、この時、相手に何が起こった?」(セー) 「えーっと、視界が白黒になった?」(リリー) 「そう、つまり、相手にとっては、世界から全ての色が消えうせたのよ!!」(セー) 「いや、それは誇張表現じゃ・・・」(リリー) 「次、サングラスをかけた相手を正面からぶっ叩いたらどうなる!!?」(セー) 「んと、目に入ると危ない。」(リリー) 「それは、何が?」(セー) 「割れたサングラス。」(リリー) 「そう、サングラスは割れるのよ、ということは!!?」(セー) 「えーっと・・・。」(リリー) 「相手にとっては、世界がガラスの割れるように砕け散ったように見えるってわけよ!!!」(セー) 「いや、そこまで目を開けっ放しにしてる人なんて、まず居ないでしょ・・・。」(リリー) 「はい、今ならこの『セレスティアガーデン特製サングラス』に~」(店長) 「て、店長!?」(リリー) 「こちらの『エクスティンクションプリズム(単体)用ハンマー』をセットにして~」(セー) 「要らないって、そんなの!!」(リリー) 「「59800フィズっ!! 59800フィズよ~っ!!」」(セー&店長) 「ボッタクリじゃん!!!」(リリー)

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