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「ここが、南側の始まりの街。」 「初めてか?」 「えぇ。それにしても大きいですね。リックテールとは違って暖かいです。」 「気候が違うからね。」 酒場の戸を開き、中に入る。 すると、イルが驚きの声を上げる。 「あっ!」 「ブフゥッ、ゲホッ。」 イルが声を発した瞬間、その男はこちらを向き飲んでいた水を噴き出した。 「フフン。見つけたぞ。」 「ま、まずい。マスター、御代だ!」 「逃がすか。」 襟首をつかむ。 「ンぐぐぐぐぐぐ…首が絞まる!師匠!助けでっ殺されるぅ!」 「全く、人前で何をやってるのやら…バカ弟子みっともないですよ。  セオも放してあげなさい。イル、その二人を連れて一度家にきたら?」 「え…いいんですか?師匠。」 二人の師匠の内、セオに捕まっている師匠はバカでもう一人は常識人。 「失礼しました。マスター。では」 「は、はぁ…。」 向かった先は、町外れの場所。 男は息を切らしながら走っている。 それを弓矢で狙いながら追っているのはセオ。 ビュンッ 一本の矢が男の頬をかすった。 「チェッ…。」 弓矢をその場に置き、今度はナイフを持つ。 「はぁ…はぁ…。もう追ってこ」 スコッ。ナイフがまたもすれすれに、木に突き刺さる。 「………。」 無言のまま薄気味悪い笑みをうかべている。 (し、処分される…) 危ない遊びをしている二人を放っといて三人はお茶を飲んでいた。 「シショー!タスケテェ!」 大樹の枝に逆さづりになった状態で叫んでいる。 「………あれ、いつもなんですか?」 「ええ。セオは何かしらあの人のこと嫌ってますからね。」 ビュンッ また一本、一本と矢が放たれていく。 矢は男の体をすれすれに飛んでいき、木に刺さる。 「頭に木が上る…あ、違った。血が上る。」 ずっと逆さづりになったまま、男が呟いている。 「あれ?今日は終わり?助かるなぁ。降ろしてくれよ。」 そんな声を露骨に無視し、木に刺さった矢を抜いていく。 「ご飯だよー。」 辺りが暗くなり、弓と矢を丁寧に片付けて、家の中に入っていく。 「え。ねぇ!無視?無視なのかい?」 少年は振り返ることも無く、家の中に入っていってしまった。 「あーあ。嘘だろう。ふつう目上の人を敬うべきだと思うんだが…。」 吊るされたまま、呟く。 数十分後、またセオが出てきて何かを運んできた。 暗くてわからないが、木の枝を集め始め、何かをそこに垂らし火をつける。 ちなみに垂らしたのは油。 危険ですので皆さんは真似しないように。 「点火。っと、終わり。」 「えぇっ!ちょっと!」 下で燃え盛る火を放っといたまま、また彼は家の中に入るのであった。 「うぅ…なんだよなんだよ。そんなに俺が気に食わないのか…。  かーみーさーまー助けて~!ヘルプ~。」 男は泣きながら夜を明かしましたとさ。 「おっきろ~朝だよ~!」 カーテンをあけ、窓を開ける。 「う…まぶしいです。イルさん…。」 「む~、セオっ!朝だよ。起きろ起きろ起きろ~」 バフバフバフバフと毛布を叩く。 「うん、おきる。おきるよ…朝ね。」 おきる。といいつつ、また毛布を被る。 「こら~!」 「あうぅ…。やーめーろー。やめろ~。何処の世界にも似た奴いるんだな…もう。起きるよ。おきる!」 朝食をとってからイルの師匠にいくつかの質問をし、目的地を決める。 「ランプ…ねぇ。サンドヴィレッジに行ってみたら?古代土器が発見されてるみたいだし。いってみて損は無いと思うわ。」 「砂漠かぁ…。水いっぱい持ってかなきゃね。」 早速準備をして、師匠達と別れ砂漠の村を目指すことに

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