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特別講義:エミィの特殊詠唱講義」(2007/05/09 (水) 15:59:22) の最新版変更点

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エミィのエリワー相談室(特殊詠唱編) エミィ「エルナが基本的な詠唱に関して説明してくれたようなので、今度は私が特殊詠唱について簡単に説明するのじゃ。 生徒役は引き続きリスティにお願いしてもいいかの?」 リスティ「はい。 よろしくおねがいします」 エミィ「―さて、一口に詠唱と言っても先のエルナが説明したように、我々マージナル、ネクロマンサは教会の聖術と違って特定の基本詠唱というものがなく、似たような効果の魔法でも、詠唱は人によって違う場合がある。 そこまではよいかの?」 リスティ「はい。 大丈夫です」 エミィ「よって、マージナルとネクロマンサは独学で魔法の詠唱、術式を編み出すか、師と呼べる者から詠唱、術式を教わって習得するのが基本となるわけじゃな」 リスティ「エミィさんはどちらなんですか?」 エミィ「私の場合は独学じゃな。 とはいえ、やはり本による知識ということで、やはり”教科書どおり”な部分も多くあるかの」 リスティ「へぇ…… でも、そんな言い方をすると言う事は……エミィさん独自の部分もあると言う事ですか?」 エミィ「うむ。 今回は、私個人で開発している術式に関して説明させて貰う、といったところじゃな」 エミィ「では、リスティは私の魔法に関してなにか気付いた事はあるかの?」 リスティ「えっと……マージナルの魔法は専門外なのでよくわかりませんが……」 エミィ「ふむ……今回のテーマから考えれば、すぐに出てくるとおもうがの?」 リスティ「『特殊詠唱』ですか? ……あ! エミィさんって、”アイスコフィン”とか”ライトニング”とかの時には、詠唱をしていないような……」 エミィ「うむ、それで正解じゃ」 リスティ「先生の話では、詠唱無しじゃ魔法も聖術も使えないことになるんですが……もしかして、『特殊詠唱』というのを使っているんですか?」 エミィ「そうじゃな。 まず、詠唱はメンタルを魔法に変換するためのエネルギーの役割をしている、というのはエルナからきいておるな?」 リスティ「はい」 エミィ「私の場合は……まぁ、現状は下級の魔法に限られておるが、”紋章”に詠唱の代わりをさせているのじゃ」 リスティ「…紋章ですか?」 エミィ「うむ。 ちょっとまっておれ……(ごそごそ)」 リスティ「エ、エミィさんっ なんで上着脱ぐんですか……」 エミィ「長袖の服では見えない位置にあるからのぉ……ちゃんと下にも着てるから安心せい」 リスティ「は、はあ……」 エミィ「うむ。 それじゃ、私の二の腕を見てくれぬか?」 リスティ「あ、はい。 ……あれ、なんだか変な模様が腕を一周してますね。 それに左腕にも違う模様が……」 エミィ「この紋章じゃが、私はとりあえず『式紋』と呼んでおる。 簡単に言えば、これは魔法の術式を記号化したもの、と言えばよいかの」 リスティ「記号化……ですか?」 エミィ「うむ。 まぁ口で言う文章(詠唱)を、文字(紋章)で書いている程度の認識でいいかもしれぬな」 リスティ「……それで、言葉の詠唱の代わりになるんですか?」 エミィ「現実にそういう形で使っておるから、代用は可能じゃ。 まぁ、多少変換効率が落ちるせいか、効力が若干減少しておるようじゃがな」 リスティ「はあ……でも、言葉による詠唱を必要としないという事は……普通よりも、早く魔法を使えるという事ですよね?」 エミィ「そうじゃな。 ……まあ、もう少し理屈を言えば、魔法を使う際に一旦この腕の式紋にメンタルを流し込んで、その後に体外へ出し、魔法を発動させるというプロセスを踏んでおる」 リスティ「はい」 エミィ「じゃから、確かに言葉による詠唱時間は短縮されておるが、代わりに式紋にメンタルを流し込むという手間が入りこんでおるからのぉ。 膨大なメンタルを使用する大魔法なら、この術式を使ってもメンタルを集中する時間が必要になると言うわけじゃな」 リスティ「へぇ…… あ、でも……そんな大魔法になったら、もしかしてもっと長い紋章が必要なんじゃ……」 エミィ「御明察。 アイシクルインパクト(上位魔法)クラスになれば、すくなくとも腕一本を丸々紋章で埋め尽くさねば、この術式では使えぬじゃろうな」 リスティ「………そ、それは……さすがに、あまり気が進みませんね……」 エミィ「うむ。 ……ちなみにじゃが、ディンが使っている『リラ』と『ラリラ』にも、私と同じ方式を使っておるぞ」 リスティ「え? ……あ、そういえばディンさんが基本詠唱してるところ見た事ありませんね…… でも、どこに紋章を刻んでいるんですか?」 エミィ「アヤツの場合は、身体に直接では無く、ガントレットの裏側に術式を刻んでおる。 まぁ、杖や書物で魔法を使うように、一旦ガントレットにメンタルを通し、そこから聖術が発動するようになっておる、というわけじゃな」 リスティ「あ、それじゃあ絶対に自分の身体に紋章をいれなきゃいけないってワケじゃないんですね?」 エミィ「要するに、紋章による構築式にメンタルを通せればいいというだけの問題じゃからな」 エミィ「ふむ、とりあえず私の特殊詠唱……というか紋章術式についてはこんなところかのぉ」 リスティ「はい。 よくわかりました。 ……けど、教会ではちょっと使いづらい方式ですね」 エミィ「確かに、教会の人間がイレズミまがいの事をするのは、体裁的にも問題があるかのぉ……(汗」

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