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「DC0:プロローグ」(2007/06/07 (木) 19:39:08) の最新版変更点
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<br> Kai Kannaduki Plesent ver.Ⅱ―――――――
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<br> ―――はぁ・・はぁ・・・・はぁっ・・・・
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<br> for "Aerial World"―――――
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<br> お母様に手を引かれ、夜の森を駆ける。
<br> 後ろから追って来るのは、お父様の命を奪った盗賊達。
<br> 森のそこかしこから、『居たか！！？』『こっちでは無い！！』そう叫ぶ声。
<br> 向こうは手数が多いようで、徐々に居無い所を絞られ、追い詰められていく。
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<br>「くっ・・おのれゲイズ！！ やはり、貴様が裏切っていたのか・・！！」
<br>「――――っ！！」
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<br> そのお母様の言葉にドキリとさせられた。
<br> ――――ゲイズ。
<br> それは、高名なマージナルであるお父様の弟子のネクロマンサ。
<br> しかし、今はその感傷を許さない。
<br> 後ろからは、『居たぞ！！』と、確かに此方へ向かう足音が大量に聞こえてきたのだから。
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<br>「くっ・・・テイル。我が愛しき娘・・・良くお聞きなさい。奴は、きっとお前の力・・・我等が名づけた力『フィークベル』を狙っている筈です」
<br>「っ！！？」
<br>「お前のその力は、何処かの次元より人を呼び、導く事の出来る力。もしもの事があれば・・・テイル。お前は『聖勇者伝記』より、『セイジ』様を呼ぶのだ」
<br>「セイジ・・・・様！！？ 彼の、聖勇者様を！！？？」
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<br> その問いに、お母様は一つ頷いた。
<br> ・・・セイジ・Ｔ・フォース様。『聖勇者伝記』―――別名、作者不明の物語。
<br> その物語の中に出てくる彼のその力は、絶対な時の剣『白き刃の黒き剣』ワールズエンドと、失われし英知『ロストマナ』
<br> その、伝説を呼ぶ力が、わたしに・・・？
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<br>「追い詰めたぞ！！ 者達、走れ！！」
<br>「くっ・・・テイル！！ 行くのです！！」
<br>「は、はい！！」
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<br> ・・・決して離さなかったお母様の手を、暖かさを、
<br> ここで手放し、わたしは、再び夜の森を駆けだした・・・
<br> きっと、お母様は殺されてしまう。マージナルは遠距離じゃないとマトモに魔法すら撃てない。
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<br>（お願い・・・お願い！ 助けて・・・“セイジ”様！！！）
