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XW09:The・物色」(2008/03/18 (火) 18:20:07) の最新版変更点

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<p>ガーゴイルを撃退し、新たにシータを仲間に加えた一行は当初の目的地である「ホームセンターいまむら」に到着した。<br /> 駐車場には1台の車も無く、大通りと同様にしんと静まり返っていた。</p> <p>車を降り、一行はホームセンターの入り口に立った。・・・が、<br /> 「開かない・・・」<br /> クリアが呟く。入り口である自動ドアは何も反応しない。<br /> 「ま、しょうがないわよね。電源は昨日の夜の時点で切ってあるんだろうし、他の入り口だって鍵をかけて出て行くに決まってるわね」<br /> エルナが肩をすくめる。<br /> 「じゃぁどうするの?まさかこのまま諦めて帰る、なんて言わないよね?」<br /> 「当たりめぇだ!開かないのならブチ破るまで!!」<br /> シータの言葉に触発された・・・というわけでは無いのだろうが、エンリケは携帯電話を取り出すとスキルトレースシステムを発動させる。<br /> もう既に聴き慣れた電子音と共にエンリケの姿が戦闘用のそれに変わり、手にした巨大な槌を振り上げる。<br /> 「ぬおりゃぁぁぁぁぁぁっ!!」</p> <p>ガッシャーン!!!</p> <p>激しい音と共にガラスの自動ドアは破片を撒き散らかしながら吹き飛び、不法な侵入を警告する防犯ベルが派手な音を立て始めた。<br /> 「よーし!それじゃ行こうぜ!」<br /> 呵々大笑しながらホームセンターに入っていくエンリケを見送りながら一行は唖然として顔を見合わせた。<br /> 「うわ、エンリケ先生豪快だなぁ・・・」(イル)<br /> 「な、なんだか押しかけ強盗みたいですね・・・」(クリア)<br /> 「まぁ、非常時だししょうがないわよね・・・。黙ってりゃバレやしないわよ」(エルナ)<br /> 「そういう問題なのかなぁ・・・」(トート)<br /> 「さ、細かい事は抜きにして早く行こう?」(シータ)<br /> ガラスの破片を避けながら平然と歩き出したシータを先頭に一行はホームセンターに入っていった。</p> <p>先行したエンリケが電源を入れたのか室内には既に電気がついてあり、また、防犯装置の電源を切ったのか耳障りなベルの音も消えていた。<br /> 「さて、それじゃ武器になりそうな物を見繕うとしましょうか」</p> <p>――――10分後・・・</p> <p>「うーん、武器になりそうな物はこれくらいかな」<br /> アウトドアコーナーで見つけた鉈や山刀、手斧。DIYコーナーで見つけた木槌や鉄パイプなどといった直接的な武器を始め、殺虫剤や石油(見つけてきたシータ曰く「殺虫剤は虫型バグに効くかもしれないし、石油は火炎瓶に加工できる」とのこと)といった間接的な物が一行の前に集められた。<br /> 「まぁ、これだけあれば変身してなくても弱いバグを倒す事くらいはできるんじゃないかしら」<br /> 手頃な鉄パイプを拾い上げ、エルナが軽く素振りを始める。<br /> 「でも、やっぱり力不足なのは否めないんだよな・・・。」<br /> と、トートが唸る。見つけてきた刃物はどれも刃渡りが30cmから40cmと短く、トカゲ人間のバグが持つような長剣と比べるとどうしてもリーチに差が出てしまう。<br /> その分軽量で、扱える人間が多いというのは強みではあるが・・・。<br /> 「よう、武器になりそうな物はあったか?」<br /> 店の奥からエンリケがやってくる。手持ち無沙汰である所を見ると探索の成果は無かったようだ。<br /> 「とりあえずこれだけ集まりました。これなら、これから合流する人達にも渡す事ができると思います」<br /> クリアが一同を代表して答える。そこに、</p> <p>ピピピピピ・・・ピピピピピ・・・</p> <p>と甲高いアラーム音が鳴り響いた。どうやら携帯電話の着信音のようだ。<br /> 「あたしのだ。」とクリアが携帯を取り出す。<br /> 『ああ、繋がった。クリア、私。ティール。』<br /> 「ティールちゃん!久しぶり!」<br /> 『まだ久しぶりって言うほど別れてから時間経ってないよ・・・。それより今何処にいるの?』<br /> 「今はいまむらで武器調達してるの。」<br /> 『いまむらに?随分遠くまで行ったんだね・・・』<br /> ティールの声に僅かな驚きが混じる。クリアはエンリケと合流し、自動車を用いて移動した事を伝えた。また、その道中にガーゴイルに襲われた事、シータと合流した事も伝えた。<br /> 他にも、トートとセオが合流した事、そのセオが音も無く失踪してしまったこと、エルンストが負傷して戦線離脱したことも伝えた。<br /> 『成程・・・。いろいろあったんだね・・・。私達の方も校内をざっと探索して気がついた事があるの。それと、校内で何人かと合流したから紹介も兼ねてこれからの事を話し合いたいとも考えているから一旦学園に戻るように言ってくれない?』<br /> 「わかった。ティールちゃん、気をつけてね」<br /> 『クリアも気をつけて。あ、私達は校門前で待っているからそこで落ち合おうね』<br /> そういい残すとティールは電話を切った。</p> <p>携帯電話をポケットに戻すと、クリアはティールとの通話内容を一同に話した。<br /> 「そう、ティール達も無事なようで何よりね。・・・それにしても気付いた事って何かしらね?」<br /> 「さぁ・・・?これからの事を話し合いたいって言ってただけだから・・・」<br /> 「まぁ、戻ってみればわかる事よね。エンリケ先生、学園までの運転、お願いします」<br /> 「おう、任せときな!」<br /> 一行は車に乗りいまむらを後にすると、再び進路を学園へ向けた。</p> <p> </p> <p>パーティキャラ残りXP<br /> クリア  3回<br /> エルナ  3回<br /> イル   2回<br /> トート  6回<br /> エンリケ 3回<br /> シータ  2回</p> <p> </p> <p> </p> <p>連絡可能の別行動キャラ<br /> ティール<br /> 空也<br /> セオ</p> <p> </p> <p> </p> <p>連絡可能の戦線離脱キャラ<br /> エルンスト</p> <p> </p>

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