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さっきからなにやら騒がしい。 窓が割れる音、何かと争うような音、人の声。一体何がおきているのだろうか? ここ、植物園で。 「ったく、さっきからうるさいな・・・」 生活をする為にはやはり、資金が必要。バイトをする所を3日程探し、やっとのことでありつけたこのバイトの場所。 時給は普通なのだが、やる事が簡単。水をやったりすることぐらいだ。 そして、最後の部屋の水やりが終わり、館長を探しに行くが何処にもいない。 かわりにこの有様。 争った経歴がここにきれいに残っている。 まず、ガラスが割られている。土があちこちに散らばっている。そして、鉢がばらばらに砕け散っている。 そして、何者かが4輪駆動車で走っていったタイヤ痕。 本当に何がおきている? 「館長~!何処にいるんですか~?仕事終わりましたよ~!!」 そして今、そんなわけのわからない状況で館長を探している。場所は・・・『東南アジアのジャングル編』と書かれている部屋。 ココには余り立ち寄りたくない。なぜなら、ラフレシアと呼ばれるあの臭い物体があるからだ。何処から仕入れたのだろうか? よくいやがらずに運んだな~と少しばかり感動するが、やっぱり臭い。運んだ奴・・・絶対に臭いが服にしみこむんじゃないか? そう思いつつ、辺りを散策する高等部1年、生きる為にバイトをするネク・ノエルスがその部屋の中間らへんまで来た時ある異変にまた、気がつく。 「あれ?ラフレシアって口あるっけ?」 誰もいない所で、独り言を言う。 ・・・おかしい。はっきり言っておかしい。 ラフレシアになんて口なんてないような気がするってか無い。 「ん?」 今度はポタポタと落ちる水滴のような音。それに匂う。 「いやいやいや・・・・これはきっと夢だな。館長の携帯に電話すればなんとかなるだろ。」 携帯という便利な道具がココにはある、これなら館長に連絡がとれる!! そう信じて、携帯を開くが待ち受け画面の左上にある、あの傍線が無く、そこにははっきりと『圏外』と書いており、おまけに待ち受け画面に 数字がズラーっと隙間無く書いてある。 ・・・こんな待ち受けにした覚えはないんだけどなぁ。 今日という今日は何かがおかしい。日常というものが非日常になった様な感じだ。 こういうときに役に立つのがこれ。護身用のスタンナイフ。こっそり内ポケットに入れてある内の一本を取り出し、構えながら周囲を警戒する。 そして、ようやくわかった水滴のような音の正体。 「あれ・・・ラフレシアってよだれたらすっけか?」 よ~く見てみるとラフレシアからはよだれらしきものが出ている。これが正体。 水は30分以上前にやり終えている。いつもなら乾いているはず。 ため息をつき、額を抑え、 「大丈夫なのか俺?もしかして知らぬ間に麻薬でも使っているのか?いや、そんなはずはない。絶対にない。」 自問自答。これが今のネクにお似合いの四字熟語。 結論。 「よし、帰ろう。」 鞄を取りに後ろを振り返るに、 「はっけ~ん。」 声が上から聞こえ、直後に蹴り飛ばされる。 「何だよ・・・ロキ。」 「何だよ・・・って言われてもバイトをしないとほら、授業料お互い払えない身だろ?僕もココでひっそりバイトしてたんだけど気がつかなかった?」 「知るか。」 この同僚め・・・そう思いながら頭を抑えつつ起き上がり、ロキの携帯電話が使えないかどうか聞いてみるが、答えは同じ。 「あれ?僕のもだ。で、なんで僕のもネクと同じような悪趣味極まりないこの待ち受けになっているんだ?」 ロキの携帯も同様に待ち受けが数字で埋め尽くされている。 合流して、ほんの少しほっとしたのだが、それも束の間。 〔ズズッ・・・〕 何かがこすれながら動く音。二人は背を合わせ、辺りを警戒する。 「おい、今の音。」 「僕は、この部屋から逃げるのが一番の得策だと思う。」 「いつものナイフは?」 「僕の知り合いに研いで貰うために貸したけど、予備なら。」 ポケットからは予備といえないぐらいのナイフや飛び道具がそろっており、これだけでも十分だろう。 それ以前に、先生に見つかったら没収じゃ、すまされないだろ?この量。 「じゃ、走るぞ!!」 ネクの呼びかけに応え、二人とも出口を目指して全力疾走、同時に後ろからラフレシアが動き始め、よだれをたらしながらこちらにせまってくる。 よく美術の時間に悪ふざけで花に足を増やし、葉っぱを手に似せたりするような・・・馬鹿みたいに思えるが化け物には変わりは無い。 出口の手前の自動ドアのガラスを蹴って割り、もう一個の木の扉を蹴り飛ばす。 ココでバイトし始めた時、この木の扉とか壊れるんじゃないかと館長に質問をしたときがあった。 その時、館長は確かにこう言った。 「こんな扉でも誰も壊せないよ。」 と自信満々気に。 だが、その館長の言っていたことはどうやら嘘だったようだ。 かるーく蹴っただけで金具がはずれ、一瞬で倒れる。 なんとかこの『東南アジアのジャングル編』という部屋からは出られたものの、これから何処に行けばわからない。 近くにある部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ!!!!!!!!! 普通なら見当たるはずなのだが突然の出来事でマップを忘れている。 「ネク。タイヤの跡を辿れば絶対誰かいるはずだよ!!」 「なら、跡を辿るか・・・・誰かに遭遇するまで力尽きんなよ!」 「ネクこそ力尽きないでほしいね。」 お互い皮肉を言いつつ、後ろから追ってくるラフレシアの怪物ならぬ化け物を背にタイヤの跡を辿っていく。 誰かいろ!!と念をこめてひたすらこの逃げる。逃げ切るのはちょっときつい植物園にて、恐怖の鬼ごっこが開幕された。
さっきからなにやら騒がしい。 窓が割れる音、何かと争うような音、人の声。一体何がおきているのだろうか? ここ、植物園で。 「ったく、さっきからうるさいな・・・」 生活をする為にはやはり、資金が必要。バイトをする所を3日程探し、やっとのことでありつけたこのバイトの場所。 時給は普通なのだが、やる事が簡単。水をやったりすることぐらいだ。 そして、最後の部屋の水やりが終わり、館長を探しに行くが何処にもいない。 かわりにこの有様。 争った経歴がここにきれいに残っている。 まず、ガラスが割られている。土があちこちに散らばっている。そして、鉢がばらばらに砕け散っている。 そして、何者かが4輪駆動車で走っていったタイヤ痕。 本当に何がおきている? 「館長~!何処にいるんですか~?仕事終わりましたよ~!!」 そして今、そんなわけのわからない状況で館長を探している。場所は・・・『手入れされていないかわいそうな庭編』と書かれている部屋。 ココには余り立ち寄りたくない。なぜなら、ラフレシアと呼ばれるあの臭い物体があるからだ。何処から仕入れたのだろうか? よくいやがらずに運んだな~と少しばかり感動するが、やっぱり臭い。運んだ奴・・・絶対に臭いが服にしみこむんじゃないか? そう思いつつ、辺りを散策する高等部1年、生きる為にバイトをするネク・ノエルスがその部屋の中間らへんまで来た時ある異変にまた、気がつく。 「あれ?ラフレシアって口あるっけ?」 誰もいない所で、独り言を言う。 ・・・おかしい。はっきり言っておかしい。 ラフレシアになんて口なんてないような気がするってか無い。 「ん?」 今度はポタポタと落ちる水滴のような音。それに匂う。 「いやいやいや・・・・これはきっと夢だな。館長の携帯に電話すればなんとかなるだろ。」 携帯という便利な道具がココにはある、これなら館長に連絡がとれる!! そう信じて、携帯を開くが待ち受け画面の左上にある、あの傍線が無く、そこにははっきりと『圏外』と書いており、おまけに待ち受け画面に 数字がズラーっと隙間無く書いてある。 ・・・こんな待ち受けにした覚えはないんだけどなぁ。 今日という今日は何かがおかしい。日常というものが非日常になった様な感じだ。 こういうときに役に立つのがこれ。護身用のスタンナイフ。こっそり内ポケットに入れてある内の一本を取り出し、構えながら周囲を警戒する。 そして、ようやくわかった水滴のような音の正体。 「あれ・・・ラフレシアってよだれたらすっけか?」 よ~く見てみるとラフレシアからはよだれらしきものが出ている。これが正体。 水は30分以上前にやり終えている。いつもなら乾いているはず。 ため息をつき、額を抑え、 「大丈夫なのか俺?もしかして知らぬ間に麻薬でも使っているのか?いや、そんなはずはない。絶対にない。」 自問自答。これが今のネクにお似合いの四字熟語。 結論。 「よし、帰ろう。」 鞄を取りに後ろを振り返るに、 「はっけ~ん。」 声が上から聞こえ、直後に蹴り飛ばされる。 「何だよ・・・ロキ。」 「何だよ・・・って言われてもバイトをしないとほら、授業料お互い払えない身だろ?僕もココでひっそりバイトしてたんだけど気がつかなかった?」 「知るか。」 この同僚め・・・そう思いながら頭を抑えつつ起き上がり、ロキの携帯電話が使えないかどうか聞いてみるが、答えは同じ。 「あれ?僕のもだ。で、なんで僕のもネクと同じような悪趣味極まりないこの待ち受けになっているんだ?」 ロキの携帯も同様に待ち受けが数字で埋め尽くされている。 合流して、ほんの少しほっとしたのだが、それも束の間。 〔ズズッ・・・〕 何かがこすれながら動く音。二人は背を合わせ、辺りを警戒する。 「おい、今の音。」 「僕は、この部屋から逃げるのが一番の得策だと思う。」 「いつものナイフは?」 「僕の知り合いに研いで貰うために貸したけど、予備なら。」 ポケットからは予備といえないぐらいのナイフや飛び道具がそろっており、これだけでも十分だろう。 それ以前に、先生に見つかったら没収じゃ、すまされないだろ?この量。 「じゃ、走るぞ!!」 ネクの呼びかけに応え、二人とも出口を目指して全力疾走、同時に後ろからラフレシアが動き始め、よだれをたらしながらこちらにせまってくる。 よく美術の時間に悪ふざけで花に足を増やし、葉っぱを手に似せたりするような・・・馬鹿みたいに思えるが化け物には変わりは無い。 出口の手前の自動ドアのガラスを蹴って割り、もう一個の木の扉を蹴り飛ばす。 ココでバイトし始めた時、この木の扉とか壊れるんじゃないかと館長に質問をしたときがあった。 その時、館長は確かにこう言った。 「こんな扉でも誰も壊せないよ。」 と自信満々気に。 だが、その館長の言っていたことはどうやら嘘だったようだ。 かるーく蹴っただけで金具がはずれ、一瞬で倒れる。 なんとかこの『手入れされてないかわいそうな庭編』という部屋からは出られたものの、これから何処に行けばわからない。 近くにある部屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ!!!!!!!!! 普通なら見当たるはずなのだが突然の出来事でマップを忘れている。 「ネク。タイヤの跡を辿れば絶対誰かいるはずだよ!!」 「なら、跡を辿るか・・・・誰かに遭遇するまで力尽きんなよ!」 「ネクこそ力尽きないでほしいね。」 お互い皮肉を言いつつ、後ろから追ってくるラフレシアの怪物ならぬ化け物を背にタイヤの跡を辿っていく。 誰かいろ!!と念をこめてひたすらこの逃げる。逃げ切るのはちょっときつい植物園にて、恐怖の鬼ごっこが開幕された。

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