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当時しばらくは『アルティア様を誘拐した犯人を捕らえよ』とか
 『アルティア様を連れ戻せ』という依頼でゴタゴタしていたものの、流石に今では教会の方が容認し、首都リエステールにも気軽に戻れるようになった。
 彼女――――リスティは、今まであげるのは父親しかいなかったし、教会での恋愛はアリス時代では『禁欲』の基に禁止されている。
 だが、今年はカーディアルト。それに、想いを交し合った相手が居る。
 これはそんな乙女の物語

-リスティの場合 in Liestale-


「先生!」
 扉を開け、リスティはエルナの部屋に入る。
 その事でエルナは「やれやれ」という顔をしたが、直ぐにいつもの顔に戻り、飛び込んできたリスティに言葉を返した。
「何? リスティ」
「教会のお台所を使う許可を下さい!」
「あ~・・・」
 そう。教会の備品に関しては、教会に職員として働く者以上の許可が要る。
 即ち、生徒及び巡礼者は気軽に使う事は出来無いのである。
 ・・・まあ、その目的は『何かあった際。責任を取るのは』という意味合いもある。
「いいわよ。でも、理由無く貸すことは出来無いわよ?」
「は、はい・・・あの。・・・チョコレートを、送りたくて」
 そのリスティの呟きに、エルナは「ははーん・・・」と、顔をニヤニヤさせた。
(あいつも幸せモンよね・・・)
 そう思いながらも、もちろん生徒の恋愛を邪魔して馬に蹴られるワケにも行かない。
 エルナは、リスティにあっさり許可を下した。
「いいわよ。自由に使いなさい。後始末もしっかりしておくのよ」
「は、はい!! 有難う御座います!!!」
 そう言って、リスティは早速部屋を出てチョコレートの製作に取り掛かろうとした。
 エルナも、それを見て嬉しそうなため息をついた・・・・・・が、ふと彼女は思い出す。
「あ! でも・・・・」
 そうエルナが振り向くも、リスティは既に出た後だった。

・・・
・・
・

 えーっと・・・コレは・・・

・・・
・・
・

 あー!! こ、焦げちゃった・・・!!
 うぅ~・・・こんなに簡単に焦げるものだったっけ・・・

・・・
・・
・

「あ、あの・・・ヴァイさん」
 戦後。リスティはようやく感覚をつかみ、仕立ててラッピングしたチョコを持って、教会で借りているヴァイの部屋に来ている。
 ノックをして声を掛け、どきどきと彼が出てくるのを待っていた。
「ん? リスティか?」
「は、はい!!」
 と、中から声が声が掛かり、返事を返した。
(うぅ~・・・どう切りだろう・・・)
 だんだんと顔が赤くなり、ガチガチと緊張し始める。
 もはや、ヴァイの声を聞く度にプレッシャーが募る気がした。
「丁度良かった。そのまま入ってくれ」
「は、はい・・・」
 ヴァイの言葉通り中に入り、リスティは見回す。
 入って直ぐのリビングには居無い。
「ヴァイさん・・・?」
「悪いが手伝ってくれねーか? キッチンの方に来てくれ」
「・・???」
 リスティは、その言葉のままにキッチンに行き


 ・・・・そこで、固まった。


「・・・? どうした。ボーっとして?」
「あ、あの・・・それは・・・・?」
「ん? ホラ、今日はバレンタインデーだろ? お前と一緒に食べようと思って作ったんだよ。チョコレートケーキ」
 そのヴァイの言葉で、リスティの頭に反射的に『ガーン』という効果音が流れる。
 散々苦戦し、決して出来の良いとは言いがたいリスティのチョコに対し、ヴァイの作ったチョコケーキは、本場キッチン型クリエイターのケーキほどの凄さは無いにせよ、その出来は凄かった。
 それを見て、リスティはわなわなと震える。
「ヴァ・・・」
「? どうした、リスティ?」
「ヴァイさんのばかぁぁぁぁぁぁああ!! うああああん!!!!」
「えっ!!? ちょ!! いきなり何だよ!!??」

 地面に座り、声を上げて泣き出し。ヴァイはそれを見て慌てだす。

 ・・・まあ、その後リスティのチョコを食べてその場は収まったものの・・・

(ら、来年から作らないようにしよう・・・)
(・・・来年から作るのやめよう)

 既に想いがすれ違い始めていることに気付きはしなかった。
 ・・・来年の2人がどうなったのかは別のお話で。
 いや。書かないけど(何)



(なーんか悔しいけど、ヴァイってやけに料理美味しいんだよねぇ・・・あ、後でチョコケーキ貰いに行こ)



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途中手抜きでスミマセン(汗)
あと、ネタ系でスミマセン(汗々)