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「っ!イルバック!まずい!」
「え?」
慌てて船を後ろに戻す二人。
「ファ、ファイヤーウォール…。」
目の前に現れた『炎』の隔離結界
その出現に驚き、そして悪態をついた。
「…イル、身近にある結界船は?」
「あっちだよ。沈める?」
無言のまま頷き、その結界船へと近づいていった。
「…お届け物ですっと。」
登る前にボトルに白い塊をいれ、船に投げた。
「あれ…何?」
「さぁ?クレドが言うには、ボトルが膨張して、破裂して破片が飛ぶって言ってた。ずっと前に教えてもらってやっちゃいけないって言われたけど…。」
<ゴトンッ>
船の甲板、見張りの足元に落ちたボトル。
ボトルに紙が張ってある。
「ん?なんだこれは…」
段々と膨らんでいくボトルを握り締め、異人は仲間に見せた。
「プレゼントフォーユウ…だと?ふざけっ――」
ボトルはそこで破裂した。
破裂し、ガラスの破片は破裂した時に生み出された爆風と共に飛び散りまわりにいた異人達を巻き込んだ。
よじ登り、甲板に立つ二人。
<パキッ>
ガラスの破片を踏んで割れた音。歩くたびにその音が聞こえる。
「し…侵入者め…。」
かろうじて生きている異人達が数人いた。
「……仲間の、敵ィ!」
「なっ!」
立ち上がるとは思っていなかった。異人の持っていたナイフがセオの頬をズパッと斬った。
「ちっ!」
一人は船内へ駆け込み、後の3人は武器を持って飛び掛ってくる。
突き出される直前にしゃがんで避け、相手の手首を握りナイフを奪い取る。
「でやぁぁぁ!」
刃渡りおよそ30センチのナイフをセオに投げつける。
反応が遅れたセオの肩にそのナイフは深々と刺さる
「痛っ…くそ…ったれが。」
乱れた呼吸。聞こえるのは階段を駆け上がってくる足音。
肩から流れ出す血。
体力の消費で反応が鈍ったセオ。
そんな彼に、集中的に攻撃を仕掛ける異人。
「どうした?動きが鈍くなったぞ?そら!」
回避しきない攻撃、増えていく傷跡。
そして戸が開いた。出てきたのはやはり異人。
「誤算だったな少年。不意打ちを食らわせればなんとでもなると?
バカバカしい。さて、お前達に逃げ場は無いぞ…?
ん?お疲れのようだな、散々船を破壊し沈めたせいか。
剣を支えにしないと立っていられないか。
自分のスタミナを計算に入れていなかったか。
笑える、なぁ?お前ら。」
ニヤニヤと笑う異人。この結界船の統括者だろう。
「さて、どんな殺し方をしてやろうか。」