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「詰めれるだけ詰めろ!」
「わかりました!」
ルナータではさっそく補給が行われていた。
そして、怪我をした支援者達の治療も。
「……痛っ。」
「我慢してください。」
傷を癒している最中にも血が流れ出している。
「よく我慢しましたね。貴方と同じ年頃の子はこれくらいだと泣き叫ぶんですよ。」
「そ…そりゃどうも。」
痛みを堪えながら言うセオ。
「さぁ、あとは大丈夫です。我々にはこんなことしかできませんが。」
「いや…ありがとう。」
「あなたがたの武運を祈ります。」
ビショップに治してもらった傷口を見て
「…いいね、回復術って。」
と思わず呟いた。
「セオ、治療は?」
「してきました。で、あとは。」
「幽霊船のほうも準備ができたらしい。一度お前はあっちに行ったほうがいいんじゃ?」
「うーん。あ、準備もしたいんであっちに乗ってます。では。」
レオンとセオはその場で別れた。そして
「全速前進だ!」
レオンの声と共に、二隻の船はルナータの港から出発した。
「やれやれ…。一度は敵と間違われてしまいましたね。やっぱり。」
「仕方ないだろ、もともと敵艦なんだからよ…。」
甲板ではクリスとレオンが話をしている。
「そういえば、セオさんは?」
「あっちのほうで手荷物の準備だそうだ。」
隣に並ぶ船を見て言った。
「やれやれ、お帰り。カイン。随分探したよ。」
「すいません、船長。」
操舵室では、頭を下げている彼の姿があった。
「うむ…別に気にしなくてもいいよ。それに随分探すのはいつものことだ。」
「はは…。それは…アルフレッドに言ってください。」
「そうだね。じゃあ、あとは君の船室で準備を。彼もそこにいるはずだ。」
「はい、失礼します。」
操舵室から出ると、一匹の猫が擦り寄ってくる。
「にゃーん。」
「シー、久しぶり。」
「にゃーん。」
「お土産は無いよ。今はそれどころじゃないからね。」
シーという名の猫の頭を撫でてから自分の部屋へ戻る。
「うわ…。こんなに汚かったっけ?」
「それを言わないでください。カイン。僕だって驚きましたよ…。」
「…だって以前はもっと綺麗だったろ。」
その部屋では、書類が散乱しており何処に何があるかがわからない状況だった。
「はぁ…騒ぎが終わってから掃除しよう。」
「そうですね。」
先ほどからその部屋にいる少年はカインと同室の子だった。
「で…何探してるんです?ギアですか?」
「いや、ギアはあるんだけど…。お手製爆弾。しらない?」
「あ…。あれは、シーが加えて持って行きましたけど…。」
「まずいな、あれをキッチンに置かれて点火されたらひとたまりもない…。」
「…?」
「ま、まずはシーから返してもらうことにしよう。」
そういって自室を後にした。

「…さて、そろそろ見えてくるんじゃねぇか?」
「レオンさん。彼は何をしてるんでしょう。」
隣の船から見えるのは、何か小さなポーチをくわえた猫を追い回しているセオの姿。
「シー!それを返せ!危ないんだって!」
「にゃにゃーん!」
中に危険物が満載していることを知らないシーはセオが遊んでくれていると勘違いして走り回っている。
その姿はクリスとレオンには
「…遊んでるな。猫と。」
「余裕があるんでしょうね。きっと。」
「それにしても、あの猫もなかなかやるな。」
「えぇ…。」