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「……船長。」
「なんだね。えーと…ベルトバーン?君。」
「船長、いい加減覚えなさい。私の名前はバーンベルトです。決してベルトバルトとかベルトバーンとかじゃありませんから。」
「だって…ねぇ?」
「ねぇ?じゃありません。覚えなさい。」
教師と生徒のようなやりとりはいつものこと。
船長は相変わらず副船長の名前を覚えず、そのたびに注意する副船長。
「で?なんだい。バーンベルト君。」
「他の世界の争いには首を突っ込まないほうがいいと思いますが…。」
「でも、もう一人が突っ込んじゃってるだろう。」
「それはそうですが…。」
隣の船に視線を移すと、あれこれとレオンと話をしている姿が目に入る。
「あれほど、心を閉ざしていた子供とは思えませんね…。」
「此処に着てから変わったんだろう。いいことだ。」
うんうんと頷きながら、コップの水を少量飲んだ。
「で、その現場に着いたら何をするんです?」
「さあ、わからんね。相手がどんなのかで行動を決めないと。でも、戦いには参加はさせない。」
「では、サポート役ということですね。」
「あぁ。我々にできるのは怪我人の確保と手当てのみだ。みんなにそう伝えてくれ。」
「わかりました。では、伝えてまいります。」
副船長バーンベルトはそういい、操舵室から出て行った。
「…さて、ではあちらの船の方に伝えますか。」
そして船長も席を立ち、甲板へ向った。
「さて…レオン殿。お話があります。」
「あ、あぁ!なぁ、もう少し近づけてくれ。」
舵を握るものへそういい、ある程度近づいたところでレオンが飛び移る。
「レオン殿、我々は戦闘には参加できません。その代わり怪我人の確保と手当てだけをさせてもらいます。」
「あぁ、わかった。セオの奴はどうなるんだ?」
「何も考えないで突っ走っていく子ですから、とめたって無駄でしょうね。」
苦笑しながら視線を彼に向けリューグナーは言った。
「わかった。じゃあ、サポートのほうはお願いする。」
「えぇ。では。」
レオンは元敵艦に飛び移り、あちらの船長はまた船の中へと戻っていった。
「さてさて…。で、その猫はどうしたんだ?」
「口にくわえてるのとってくれないかな…?押さえてるから。」
「?」
加えているものはボロ布で作ってある袋のようなもので中にごつごつした物が入っている。
「ほらよ。」
シーの口からとった袋をセオに渡す。
「一体何が入っているんだ?」
「お試し版…手作り爆弾。」
「どれくらいの威力があるんだ?」
「使ってからのお楽しみ。俺もよくわかんないんだ。適当に分量を量んないで作ったから。」
袋の中から一つ取り出したが、外見はただのビンにしか見えない。
「……ビンにしか見えない。」
「うん。そうだよ。」
そして、またそっと袋の中に戻す。
「あのな、一つあの船について質問があるんだが…。」
「わかる範囲なら答えるよ。」
「何で、幽霊船って言うんだ?」
「…んと、確か。あの船には不可視の装置がついてて、地上から見ると突然船が空に現れて、そして
突然消えちゃうから、その様子から幽霊船って言う名前がついちゃったんだ。以上。」
「…なるほどな。」
「でも此処ではただの船みたいだね。あと、この船は何処に行くの?」
その質問には、アルトが答えた。
「他のチームのところへ。きっとそろそろ見えてくると思う。ほら…。」
アルトが海に視線を向けると、結界船が見えてきていた。
「結界の解除は、終わったのかな?」
ふと、イルが呟いた。