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ここは『黒船』内の一角の、無数の機械や液晶がある部屋。
その中には二人の人物がいる。
「ふむ…結界が破られたか…」
いわば「監視室」に当たる場所にいる研究者風の男がそう呟いた。
「これも…予定通りなの?」
そして、彼の近くにいる女がそう尋ねた。
「その通りだ、そしてこれからやろうとしている事の前提となることだからな」
「けど、確実に成功するとは限らないし…それに…」
「解っている、だが自分の身とこの船の上陸の阻止。どちらがより大切か」
「…」
彼女は一瞬躊躇い、そして言った。
「それは―――上陸の阻止の方だけど…けど私は…」
「解っている、だがな―――」
彼は一瞬間を置き、
「この船の上陸以上に―――漠然としたことしか言えないが、俺はな
―――何と言うか、上陸以上にまずい予感がしてたまら無いんだよ…」

一瞬の静寂。
「はぁ…」
そして、呆れたかのように彼女は言った。
「でも、こういう予感が結構当たるから不思議なのよね…」
彼は「フッ…」と微笑んだ。
そして、真剣な表情に戻り、
「上陸以上にまずい予感の方は思い当たる節
―――いや、まだ解らないが証拠になりそうなことは一つある」
「それは何?」
「この船の本当の名前―――面倒だから俺も黒船と呼んでいるが、
その―――という名とその意味ぐらいか」
「ふぅん、確かに怪しいけど決定的な証拠にはならないんじゃない?」
「まぁ、そういうことだ」

彼がそう言ったその直後、監視カメラの一角。
Bの18と表示されている所に、この船に乗る者以外の者が映し出された。
彼らは瞬く間の内に排出口のモンスターを全滅させ、そして現在移動している。

「さて『救世主』とでも名付けておくか、彼らが来たようだな…」
「どうするの?」
「報告したくないのだが、できるだけ怪しまれないようにする為にも上に報告するしかないか…」
そういって彼は赤いボタンを押した。直後、けたたましく警報機が船内中に鳴り始めた。
そして、近くにある受話器のようなものを彼は取り、彼は話し始めた。
『何かあったのか?』
「あぁ、侵入者がB18、格納庫から複数入ってきた。
現在B18からB17へ移動中。格納庫内の物は全滅したようだな」
『お前にしては反応が遅れたな』
「すまんな。それで、俺なりには『あれ』で奴らを対処したらいいと思うが…」
『ふむ、そうか。了解した』
と言う言葉を最後に通信が途切れた。
受話器を置き、一服してから、
「さて、作成開始だ。幸運を願おう『ルイン』よ」
「ええ『アイン』、あなたもね」