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「はぁい。久々のエルナセンセのえりわー相談室よー。今回は生徒の一人に(勝手に)エミリアちゃんをお呼びしましたー」

「宜しくお願いするのじゃ」

「と言うのも、そろそろ公開しないといけないな。と思っているTale of Vaiの第二話で、リスティが以後第三話終了(完)まで出場不可なのよねー。それに関連性を持たせようと思ってね」

「うむうむ。役不足な守り手を持つと苦労するのぉ」

「オイコラ。それはオレが役不足だと言う事か?」

「まあまあ、今回ディンさんは生徒さんではないので失礼して下さいね」

「くっ・・!! この件は後でハッキリしておくからな!!」

「さて。今回は質問返答+『特別講義:クリエイター系列職と教会について』解説するわ」

「そうじゃな。私やカネモリの出る作品は、クリエイター(&アルケミスト)の存在があるからの。これはしっかり聞いておくべきかも知れんぞ」

「では、最初は質問回答の方から入るわ。れっつごーごー」

「・・・良い年して、それはどうかと思うのじゃが」

「何か良いまして?」

「いや、何でも無い」



『生まれつき色能力が開花しているのはOKなんでしょうか?(相当のデメリットあり』



「うーん・・・これは判断しかねる問題ねぇ・・・」

「どういう事じゃ?」

「そう。元々このエリアルワールドの能力の設定は『聖勇者伝記』という物語を元に作られているの。だから、『能力(メンタル)』と一般的に呼んでいる能力魔法の設定も殆ど聖勇者伝記と同じ設定なのよ」

「それが、今回の質問にどう影響するのじゃ?」

「って言うのは、『聖勇者伝記』で天空人の能力の自然開花は、一次開花が7~8歳。二次開花が15~17歳って決まってるのよ。こっちでエレメントポイントとかは限ってないから普通開花とかは努力次第で結構覚えられるけど・・・」

「ふむ・・・ならば、生まれつき能力を持つ。と言うのは良く無いという事なのかの? 私に関しては詳細は無いから問題は無いがの・・・」

「いいえ。一丸にそうとは言えないわ。だって、これは『聖勇者伝記』ではなくて『エリアルワールド』なんだから。次元から世界が違えばルールは変わる物よ」

「ふむ・・・つまり、オチを言えば『生まれつき能力を持っている』という設定でも問題は無いと言うことじゃな」

「そうね。だけど、基本の規定からは少々ズレちゃうけど、許容内の範囲でしょうしネ。んでは、補足しておくわ~」



  聖勇者伝記での能力設定


 一次開花、二次開花。そして、一次開花と二次開花が弱かった場合に天空人の中の余った自然開花用の精神力を使いきるために起こる20~23歳ごろの『三次開花』。

 何の条件も満たさず、ただその年齢の間に能力が目覚めることを『自然開花』と言う。

 もちろん、その自然開花で手にした能力が『火』だった場合は『赤』の能力も使える。

 一般的に一次開花で中(小)レベルの自然開花。二次開花で中(大)レベル。

 三次開花は一次開花と二次開花の合計した強さを比較してどの能力が開花するかを割り振っていく。

 因みに、開花時期の性格で能力が割り振られるために、16歳頃に落ち着いた性格をしていて、海の属性を自然開花した人でも、

 7~8歳の時には熱血だったりすれば、赤から派生していく能力を覚えている。


 因みに、聖勇者伝記の主人公『セイジ』は、どのレベルにも属さない最弱の色能力『無色』能力が一次開花で自然開花した。


 普通開花はこのエリアルワールドと同じく、その能力を極めた時に、組み合わせで開花するモノであり、

 その能力は『空』『死』『龍』など、エリアルワールドに規定された能力以上に存在するんだけど、面倒だからパスをした(酷ぇ


 配下は、エリアルワールドと同じくその能力の下にある能力は自然に覚えると言うものだけれど、これはある種聖勇者伝記からの名残である。

 というのも、エリアルワールドの能力設定では、配下というのは殆ど意味を成してない。

 聖勇者伝記では、セイジなら“ロストマナ”『時』能力から、派生する幻、次元、闇、等などの多彩な能力の配下を使えることになっているので意味を成しているのだが・・・



  配下の派生ってどんな感じよ?


 枝分かれしていく感じ。

 先の方であればあるほど低級能力か。



  オリジナル能力


 規定の能力以外でも、自分が考えたオリジナルの能力をキャラに持たせることは可能。

 だけども、それが主人公のレベルと持つ能力とがバランスが取れているかはちょいと重要な要素に。

 或いは、能力だけを強くする場合はキャラのステータスに相応の補正が掛かる。



『リエステール・リックテールの統治者は誰なのでしょうか?』



「ふむ・・・そういえば、殆どの酒場では既に税金を差し引いた値段で報酬を貰っておったの。統治者と言うのは、税を国の為に使うのじゃろ?」

「そうね。この辺りは殆ど日本と変わらないかしら。だけど、違う点を言えば、『統治者』と呼べる存在は居ないのよ」

「な・・・!! なんじゃとぉ!!!」

「まあ、一介の支援士じゃあ知らないのも無理は無いわよ。でも、統治する何かが無ければ国が成り立たないわ。そこで、リックテールは北方を。リエステールは南方を。それぞれ中央都市としてミナルやシュヴァルとかを統治しているの」

「ふむ・・それは理解できる。言うなれば、リエステールは大陸南部の都心と呼べるトコじゃからの」

「そこで、リックテールでもリエステールでも、大グループ同士・・・ようは『教会』と『守備警団』が税金を使う方針を決めているの」

「ちょ、ちょっと待つのじゃ!! 教会とクリエイター系列は反骨しておるのじゃろう? なのに、何故それでクリエイター達は工房を営める!!?」

「それは、後の特別講座で話すけれど・・・簡単に言えば、教会には教会の出来ることがあって、創作者には彼等の出来ることがあるのよ。なのに、教会の能力はいわば『奇跡』みたいなモノでしょ? だから、何でも出来ると自惚れている人が教会の中には居る事を否定でき無いのが現状で、同じ教会の人間として恥ずかしいわね」

「ふむ・・・とりあえず、話を戻そうかの」

「そうね。まあ、二ヶ月に一回くらいのペースで、教会と守備警団が税金の使い方を話し合うのよ。もちろん、両者が納得しないと決定は出来無い。だから、どちらかが一方的な使い方は出来無いの。あ、勝手に使うとか出来無いように、税金の管理は『教会の土地』で『守備警団の人が見張っている』わ」

「なるほど・・・私達の税金はそうして使い道が決められていくのじゃな」

「まあ、統治者。って話からは遠くなったカナ? みんな定められたルールの中でも結構自由に生きてるからね。統治して縛るようなマネは無いのよ。エミィが鉱物の探索を許可なんて取る必要なく自由に出来るのも自由にそう言った事が出来る権利を持ってるからよ」

「では、補足に入ろうかの」



  教会はボランティア的。そして、守備警団は警察


 簡単に言えば、教会は街の清掃資金や道路工事の為の資金。他にも、支援士へ特別に報酬を出す場合など(前回の相談所参考)

 とにかく、ボランティア的な作業に税金を使い

 そして守備警団は、街の中で犯罪が起きた場合、それを追う為の経費など。守備警団員の武器購入資金も税金から出ている。

 他には、「貧しい人へ援助」「孤児院維持費」「公式の賞金首」の使用方法などなど。



  だから結局統治してんのは誰さ?


 教会と守備警団の共同。片方が勝手な行動を起こす事は厳しく禁じられている。

 だけど、統治している。という堅苦しさは無く、あくまで『良識の範囲での自由』がそうであり

 自由な行動をする権利を皆が持っている。

 しかし、このデメリットは、もしも両者の意見が対立した際、「○○な決まりがあるからお前が悪い」等と言う『どっちが悪いか』等と言うことを決める事が難しい事である。

 裁く事に関しては教会に『ジャッジメント』という職を持つ人物が居る為、相応の処罰をかせる事が出来るが

 まあ、あんまり深く考える必要は無いか(ォィ

 統治してんのは教会と守備警団です。ただし、二つで一つ。



『素朴な疑問なんですが、エリワーの世界の通貨ってなんですか?』



「フィズね。これは、1フィズは日本で言う1円に該当するわ。このフィズの語源だけど、『フィズ・ルイス』という男性が古の時代より更に昔、地方でバラバラだった通貨を一つの形に決めちゃって、その内にお金を『フィズ』という単位で呼ぶようになったの。これは、教会の資料にもあるわ」

「ふむ・・・そういえば、酒場などで酒を飲めばグラス一杯200フィズを取られたりするの」

「まあ、大体そんなものね。前に語ったかもしれないけれど、価値のあるものは価値のあるもので相変わらず高いけど、量産される安いロングソードかなんかは3000~5000フィズぐらい出せば買えるのよ。日本じゃそうは行かないでしょ?」

「ならば、エルナの言うニホンというトコロでは、その点はどうなのじゃ?」

「まあ、3000円で剣一本買えりゃ、危険な上に誰もが持ち歩くでしょうね(汗 だから、日本と考え方は基本的に変わらないけど、こういったところでちょっと差が出るわよね。日本でロングソード買うなら・・・十万するかしら? それに、許可も必要なんじゃない?」

「ふぅむ・・・興味は在るが、知らぬほうが良いことなのじゃろう」

「そうね。その辺りエミィは深く干渉出来無い次元の話よね。でも、AWのみんなそんなものだから。他の世界があることは知っていても、『現実』という一個上の世界に干渉する事は難しいわね・・・話が難しいほうに逸れたわね」

「まあ気にするな。私にはわからなくとも、コレを読んでいる者達。というのには判るのじゃろう?」

「そうですね・・・そうだと良いですけど(汗」

「私の杖なんかは三億の言い値を出された事があったの・・・これも、価値の在るモノだからじゃろ?」

「そうよ。『風の能力が付加した短剣』とかも、今までに類を見なかった最重要に珍しい品だったわね。他にも、最北の『十六夜』部族の銘匠が打つ『片刃剣』も恐ろしい値段になるわね」

「片刃剣・・・アイテムコレクターとして一度で良いから実物を拝んでみたいモノじゃ!! 出来れば手に入れたいんじゃが・・・」

「例えば、ヴァイの持っている『片刃剣“フェルブレイズ”』は、北の銘匠が打った、丈夫な上に切れ味に特化した片刃剣よ。サンタマリアには流石に負けるけど、このフェルブレイズは五百万は下らないと言われてるわ。まあ、十六夜の銘匠は言い値で売るのが普通なんだって言うけどね・・・タダで手に入れたヴァイって、物凄く運が良いわよね」

「ご、五百万とな・・・!! やはり簡単には手が出せぬの・・(涙」

「でも、冒険者としても支援士としても、とにかく良い武器は欲しいものよ。幾ら技量は育つとは言え、武器がお粗末じゃあ中級ダンジョンに潜るのも大変だわ」

「そうじゃの。私が安心してダンジョンに潜れる一つの要因も、このサンタマリアのおかげかもしれぬの」

「とにかく、良い武器は高くなるわね。通貨についてはこれで判ったかしら?」

「通貨から話は逸れるが・・・エルナよ。他に珍しい武器と言うのを知らぬのか?」

「アイテムコレクター精神バリバリね・・・(汗 リエステールの酒場のマスターが持っている『グランバルディッシュ』も珍しい品よ。あれは、マスターが武器屋に特注で作らせた世界に二つと無い上に、重すぎて力不足のベルセルクでは持ち上げる事は出来無いと思うわ」

「おお。それはマスターから見せてもらった事があるの。たしか、刃の部分がディンの身長と同じくらいあったのを覚えておるぞ」

「他にも、わたしの持っている『オリシスカード』。これは俗に『フルーカード』と言われる魔道具なんだけど・・・フルーカードって言うのは、一番簡単なカードデッキ型魔道具の一つなの。これはウィッチレベルでも協力が在ればクリエイターでも作れるわ。でも、カードが差す意味で価値が変わるわね。わたしのオリシスカードの場合はカードデッキ自体に『冥』という意味があるわ・・・そうね、今でなら80万フィズぐらいになるかしら?」

「フルーカードか・・・私には、サンタマリアがあるので必要は無いのじゃが・・・これは、私達マージナルにも使えるモノなのじゃろ?」

「ええ。でも、わたしのオリシスカードはお婆様から頂いた品だから、お金に換算できる品でもないわね」

「縁が深ければ情も出るものじゃ」

「まあ、そんな所かしら。でも、危険な仕事と隣り合わせな支援士は、時には仲間や知り合いから武器を借りたり、安く譲ってもらったりもするわね」

「それには、どんな例があるんじゃ?」

「Tale of Vaiの最後の方に出てきたグリッツの装備している『ツインソードブレイカー』は、酒場のマスターからの貰い物よ」

「なるほどのぉ・・・では。補足を開始するとするかの」



  宿屋の通貨


 多くの支援士が宿に泊まらず、部屋を借りているのは宿屋の通貨が高いため。

 というのも、リエステールの宿屋は無駄に従業員を使い、広く、小奇麗にしているために、どんなに小さなところでも、一泊で20000~25000フィズほど取られるからだ。

 因みに、更に大きなところでは桁が一つ飛ぶ。恐ろしいところでは桁二つ。

 首都ではないミナルなどの宿でも、4000~6000フィズ取られるのが常。って所ですね



  依頼の報酬金額


 もちろん、支援士も慈善事業では無いので、どんな場合でも報酬は払う必要があります。

 ですが、依頼主が貧困者である。などの色々な事情があるため、報酬金額の殆どは依頼主の言い値になります。

 けれども、あまりに金額が少ないと、冒険事業の為の資金を稼ぐ支援士などは、その仕事を受けないということもあります。

 (※支援士に強制できるのは『A』『S』の依頼のみであるため、安い&割に合わない依頼は流される傾向にある)

 そのため、支援士が一回の仕事に貰える報酬は大きく上下するが、

 魔物の討伐などでは20000~25000フィズ

 護衛・手紙などの伝達には、10000~15000フィズ

 A・S級では、200000ほど貰えることもある。

 普通はこれぐらいが相場と言えるが、貧困者の依頼は報酬のフィズが少ない為に蔑ろにされる問題は残る。

 もちろん貴族が依頼する時は、最優先に自分の仕事をして貰うために、2~3倍の値段をつけるという問題もあるのだが。

 給与で見ると少ないかもしれないが、これはあくまで『一個の依頼をこなした場合の金額』であるために、それだけ多くの仕事をこなす事は結構高い金額になったりする。

 (日給レベルになるかな? 仕事によっては一日に二回することも出来るのだけれど)


 質問に来たので・・・・


  四年間遊んで暮らせる金額とは?


 具体的な数字はさすがに想像出来無いんですけど(汗


 1.リエステールの高い宿に毎日宿泊して

 2.高級酒を仲間達と毎日飲み明かして大部屋を貸しきりにしながら

 3.なんにも仕事をしないで、


 四年間過ごせる程の金額といわれてます。

 流石に一生・・・とは言えませんね(汗


 ただ、この青年。実を言うとこの金はリエステールとリックテールの教会に孤児院を立てるためのお金として分割して渡してしまったのですが。

 うーん・・・10億とかのレベルじゃないですかね?(ちょっ・・・!!!)

 もう少し安価だと思います(8億ほど・・・?)



『支援者同士がタッグを組むのはありですか?』



「問題は無いわね。別に支援士同士でタッグしても、支援士に他の人が協力しても問題は無いわ。ようは、依頼をこなせれば良いんだから」

「そうじゃな。私もディンとタッグしておるしの」

「だけど、依頼はその依頼の値段しか払われないわ。言うなれば、一人でこなす依頼も二人でこなせば各々で分配しなければいけないの」

「つまり、一つの依頼には一つの言い値。何人でその依頼を解決しても、その言い値から動く事はない。ということじゃな」

「そうよ。あくまで税から支給される報酬は緊急時の時だけね。タッグしたから金額が増えるとかは無いわ」

「ふむ・・この質問はこんなトコじゃの」



『フェアリーではなく使い魔ってのはだめでしょうか?』



「それも一向に構わないわ。『クレセント』+『フェアリー』=『フェアリーティア』というのは、ユグドラ・ユニオン~リザルト~からのゲストネタってだけで、別にフェアリーと限定はしてないの」

「使い魔の類か? 私も持ったほうが良いのかの?」

「役には立ってくれるでしょうけど、世話する義務が増えるわよ。その点考えたほうが良いわ」

「まあ、確かにそうじゃな」

「でも、もしも他の使い魔の使い手で行く場合なら、オリジナルユニットである必要があるかも知れないわね・・・でも、特別職は上級の上に位置するから、下位職ならそのジョブ名のまま使い魔が居る。って事で通したほうが良いと思うわよ」

「もしも既に上級職で考えておるのなら、そのまま特殊職に考えるのもアリじゃろうな」

「さって。こんなところかしらね」






『特別講座:クリエイター系列職と教会について』


「これって、どうも一般市民から勘違いされやすいのよね・・・」

「ふむ。どういうことじゃ? 話さなければ私も判らん」

「じゃあ、特別講座の始めのテーマをこれにするわ」


>>教会の出来ること クリエイターに出来ること


「エミィ。教会が人々に対して出来ることは何か判るかしら?」

「それは、傷ついた者を癒したり、能力のサポート。異常状態の回復に聖なる光による裁きと、魂の輪廻による昇華の儀式を引き受ける事じゃろう?」

「そう。じゃあ、一つ質問ね。『風邪を引いたアルティア教信者がわたしのトコに、『その聖術で風邪を治して欲しい』と救いを求めて来ました。エルナ先生はその人の頼みを引き受ける事が出来る? 出来無い?』」

「む・・・教会の癒し手は、もっと強い状態異常を治しておろう? なら、風邪程度ならば、聖術により癒す事など容易いのではないか?」

「ざんねーん。答えはノー。それはクリエイターの範疇よー」

「??? ど、どういうことじゃ?」

「エミィはマージナルだから、教会こっちの事は知らなくて当然よ。つまり、わたし達教会の人間が出来ることは次のことだけなの」


 傷ついた人を癒す

 能力を上げたり下げたりする

 毒や麻痺などの異常状態を治す

 光の魔法を使える

 迷える魂を昇華することが出来る


「まあ、他にもあるかも知れないけれど、セントロザリオ&アリスキュア。それに、ビショップ&カーディアルトだけが出来ることっていうのは、この位かしら? 勉強教えたり孤児の世話したりは誰にでも出来るわよ・・・教会に押し付けられてるけど」

「それは判る。じゃが、何故風邪を治す事は出来んのじゃ?」

「ようは、わたし達の聖術っていうのは一つの『奇跡』なの。でも、それにも『範囲』が限られるわ。毒は治せても、風邪は免疫力を高めて自身の治癒力で治していくしかないのよ。・・・フィナの病気も、教会の聖術じゃ無理だったんだから」

「ふむ・・つまり、こう言っては悪いが、聖術者といえど万能というワケではないんじゃな」

「そうね。まあ、アルティア様の行動に『薬を作る』というのも在ったそうだから、薬草に関して授業の一つには組み込まれてるわ。でも、それもアルティア様が自分の聖術で出来無い部分を他の手段で補おうとした。っていうのが普通の考え方よね」

「つまり、聖術では風邪は治せぬのじゃな?」

「そう。あくまでわたしが出来るのは、風邪薬を与えるくらいね。教会の聖術を変に捉えてる人は『何でも出来る』って思ってるけど、別にそうでも無いのよ」

「ふむ・・・ならば、クリエイターの方が便利なのじゃろ。・・・と、言いたいが、今まで聞いた話を総合して考えれば、そうでもないんじゃろ?」

「その通り!! エミィって賢いわねー。今からでもコッチ側に来る気無い?」

「すまぬが、マージナルから変わる気はないのでな」

「ちぇー。フラれちゃったー・・・まあ、話は戻すけど、クリエイター系列・・・今回は錬金術師アルケミストを例に出そうかしら。彼等に出来るのは以下の事ね」


 薬を作る

 調合の研究をする(※薬だけでなく。魔法石を触媒にすれば魔法の調合も可能。触媒無しでは無理)

 生活の用品を作り出す(何か便利なものを作る)


「うーん・・・(汗 ゴメンナサイ。わたしはやっぱり教会メインの人だからね。思いつくのはこのくらい(汗」

「そうじゃな。道具を作ったり薬を作ったり出来るのがクリエイター系列じゃ」

「でも、彼等は傷を奇跡のように癒したり、心の傷を癒したりカウンセリングする事は出来無いわ。あくまで薬を与える事しか出来無い。それに、能力の上げ下げも本人ではする事が出来ず、道具に頼らなければならない。これがクリエイター系列のデメリットね」

「やはり、どちらも万能ではないんじゃのぉ」

「まあ、教会も教会で黒い部分が残るのは否定出来無いし、クリエイターもクリエイターで出来る範囲っていうものがあるわ。その辺りは意固地にならないで、お互いに認め合う必要があると思うわね」

「そうじゃな。私とて使えるのは攻撃魔法だけじゃ。回復のサポートが無ければ今を生きておれん」

「その上で、次のテーマはコレね」


>>目指す方向性


「わたし達教会の人間は、信条にもあるように、『全ての者を温かく包む気持ちこころを持つ』ことね。言うなれば、『アルティア様を目指す』事が信条。と言っても過言ではないわ」

「私のマージナルは『理を知りて我を知る。理無きて我は無し』という『“自然の理”が在るからこそ我々が存在できる』というテーマが実はあるんじゃ・・・まあ、別にテーマに沿う必要性も無いがの。あくまで『一般的には』という概念の話しじゃからな」

「他にも、レンジャーナイトやパラディンナイトは『己の身を以って汝の友を護る』。ブレイブマスターは『虚無』などあるわ」

「それで、クリエイター系列はどうなのじゃ?」

「クリエイター系列の信条はアルティア様を目指す方向性とは全く相反してね・・・そこが似た事やってるのにお互いが毛嫌いする要因の一つになっているのよ」

「ふむ・・・意固地になっておる。と言うことじゃな」

「そうね・・・そのクリエイター系列の持つ信条が、『究極の薬』」

「それはいけない事なのかの?」

「上にも言ったかもしれないけど、わたし達にはわたし達の出来ることが在って、クリエイター系列には彼等が出来ることがある。もしも、究極の薬が出来たらどうなるかしら?」

「・・・もしもあるならば、私は一つ絶対に常備しておくの。それがあれば、安心できる」

「そう。言うなれば、教会だけに与えられている秘術を冒涜するっていう、クリエイター系列からは行き過ぎた行為になってしまうの。もしも、究極の薬が出来れば『アルティア様を目指す』意味はなくなるわ」

「なるほど・・・その方がより確かなら、教会の信仰など捨てて究極の薬を求める。と考えるんじゃな。・・・しかし、究極の薬を作るのはマズイことなのじゃろうか?」

「いえ。もしも作れる可能性があるならば出来たほうが良いとわたしは思っているわ。その薬で、外を駆け回れるようになる子が出るなら、それで良いと思う」

「なっ!!? 何故じゃ、エルナ・・それはつまり、自分が必要とされなくなる可能性もあると言う事じゃぞ?」

「出来たトコで、『本当に治癒魔法が要らなくなる』かしら?」

「? ・・・!! なるほど、『有限』か!!?」

「そうよ。『風を求めて』のカネモリさんが、この『究極の薬』エリクシールを作る研究の果てにたどり着いたのは、四つの元素を集める事。
 だけど、その四つの元素を簡単に集めきれるのかしら? もし簡単に集め切れるなら、とうに究極の薬なんて出来ているわね。
 つまり、それだけこの『究極の薬』というのは製法が難しい。・・・つまり、需要に供給が間に合わないの。
 それに、出来たとしても大変高価な品になると思うわ。それを貧しい人たちは手に入れる事が出来るかしら?
 ・・・わたし達教会の人間は、どんな人でも救いを求めるならそれを受け入れ、ささやかに癒しの光を与える。それが役目だと思うの。
 『究極の薬』が出来る事を恐れ、錬金術師を否定し弾圧する行為は、わたし達のもつ自由の権利を迫害してるようなものよ」


「なるほどのぉ・・・エルナ。私もお主の考えには同意できるの。どんな人にも癒しの光を与える、か・・・良い信条じゃ」

「まあでも、その考えを理解してくれる人も少ないのよ(涙 やっぱり、回復とかはわたし達の専売特許だし、『特権主張』ってのが強くてねぇ・・・(涙」

「いつかは、皆が同意してくれる日が来よう。今回、教会とクリエイターの事を知れて私は満足じゃ」

「まあ、そう言うわけで、目指す方向性に差異があるから、未だに教会のクリエイター弾圧はあるわね
 ・・・まあでも、守備警団がクリエイターたちにお世話になってる身、守備警団の意見と監視で教会の人間がクリエイターへのあまりに酷すぎる行為は無いわね。
 第一、そんなことしたら、アルティア様の考えに同調したアルティア教信者さん達は絶対に教会信仰を無くすでしょうね。
 というか、教会内部だけの話しだけだとしても、究極の薬を弾圧する事じたいがおかしいのよ。
 もう、信条を覚えてないような教会の人間とかも居るんじゃないの?」


「・・・エルナ。愚痴になっとるぞ」

「っと・・ゴメンナサイね。でも勘違いしないで欲しいのは、あくまで酷い弾圧行為を運動している教会の人って言うのは一部なのよ。他のみんなはどっちつかずで状況に合わせるって感じね。一番賢いとは思うけど・・っと、また愚痴になりそうね」

「ふむ・・今回は良い話が聞けたの。エルナ、他に教えておく事は無いのじゃろうか?」

「とりあえず、信条について少々補足をして終わりかしら」

「ならば、これで今回の相談室は終了じゃな」

「ええ。というわけで、今回はコレにて!! じゃあねー!!」



  補足:信条について


 勘違いされると困るので・・・

 上に暫定的に信条を書きましたが、アレは別に『そうと決まっている』というワケではないんです。

 あくまで、一例を語っただけで信条は限定されません。

 例えば、クリエイター系列でも、『究極の薬』なんてのには一切興味を持たず、『頼れる街の薬屋さん』を信条としているクリエイター系列の人も居ます。

 ヴァイも、虚無の境地へ昇る事など一切眼中に無く、『守るための速さを求めた』と、ブレイブマスターの守る信条を持っている。

 ようは、職業ごとの。ではなく、『各キャラごとの』という方が正しいかも知れませんね。



  更に補足:なぜエルナは教会の人間でありながらクリエイター系列に肩を持つか


 基本的に、教会の人間はクリエイター系列に関しては『無関心』とは言っても、やはりあまり良い反応を見せない。

 それは、自分達が『禁欲』の中で徐々に教えを受け、使えるようになっていった『聖術』を、金儲けの手段として使っているからである(まあ、あくまで教会の視点からね

 まあ、もちろん教会も『寄付』という形でフィズを貰っているのですが、どうも『寄付』と『売買』では(同じようなものなのに)『寄付』の方があくまで『払う人の善意(※強制力が無い)』である為に、『売買』という『買うならフィズが必要(※強制力がある)』な形が好まれないワケだ。

 けれど、エルナがクリエイター系列に肩を持つ考えを持っているのは、妹『フィナ』の存在。

 今回の相談室にも語られてますが、教会の聖術では、フィナの病を治す事は出来なかった。その為に、フィナは死んでいったのである。

 その点から、エルナは痛いほどに教会の無力。と言うモノを知っている。

 同様に、もしもフィナの生きている間に『究極の薬』というモノが在ったなら、エルナはどんな手を用いてもそれを手に入れたともいえるだろう。

 故に、エルナはお世話になった教会の人間になりながらも、そういった点からクリエイター系列の人々に肩を持つ立場に立っているのだ。


 因みに、話は逸れるが

 これも上で語ったとおり、実際は『何もしない』人が圧倒的に多く、『クリエイター系列はアルティアを冒涜する』と凶弾する人も僅かであれば、

 エルナのように『彼等には彼等の出来ることがある』と、肯定の意思を見せる人も大して居無い。

 まあ、もちろんどっちもどっちであるとは言える。

 エルナは確かに正しい事を言っているが、言いかえれば『甘い』。税に負担をかけない為に、ある程度は寄付で成り立っている教会に対して、クリエイターが便利な薬を出せば、確かに『絶対に頼られなくなる』事はないが、教会の負担は大きくなり、維持は苦しくなる。

 一方、凶弾の意思を見せてる人は、行き過ぎればアルティアの教えに反するが、そうでもしなければアルティア教会自体が成り立たなくなるという危惧もあるのだ。


 まあ何が言いたいかと言えば、エルナさんは正しい事を言ってる気もするが、絶対ではない。ということだ。


 であ、今回は以上でし。