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「おぉ!なつかしのリックテール!俺は本当に帰って来れたんだな生還の喜び。っはっは!」
街中で大声で言う男。その隣に膨れっ面をした黒髪の少年。
腕を組んで男を睨みつけている。
「…ねぇ、何あの人…。」
「やかましいな…。」
とか、いろんな声が聞こえてくる。
「さて、十六夜の武人よ。宿屋で生還の祝いということで飲もうじゃないか!」
「…あのな、さっきから言ってるけど…」
「そう硬くなるな。これだから困る。さぁさぁっ!」
後ろを向いて帰ろうとしたセオの襟首を掴んで酒場へ連行していく
「このっやめろ!俺はっ!」
「そう拒絶するな武人よ!」
(おれ、十六夜の武人でもなんでもないのに…人の話ぐらい聞け、このバカが!)
体格と力の差でズルズルと引きずられていく。
「…あら?何あの男の人、子供を酒場につれてくなんて!」
「まだお酒飲むには早いのにねぇ…。」
とかまたひそひそ聞こえてくる。
「…(あーあ、いつ頃このバカから解放されるんだろうなぁ…俺。
 それにしても何で嫌な役目ばっかりこうまわってくるんだ?)」
抵抗を諦め、とにかく前向きに考えた。
そろそろ新しい依頼でも受けようか、それとも…。
酒場の戸が開かれ、こうして引きずられてきた俺の姿を見たマスターは笑いながら出迎えてくれた。
「また、新しい依頼でも?」
「まぁ。」
隣に座っている骨折男は、人の話も聞かずに十六夜の話をしろと言ってくる。
十六夜に行った事も無いし、住んだことも無いので話しはできない。
そう直接言ってやろうと思ってるのに…
どうしてこいつは、人の話を途中でさえぎるんだろう…。
子供じゃないんだから人の話しぐらい大人しく聞いてほしい…

次の依頼は、何にしようか…
ふと、お茶を飲みながらそう思った。
…リックテールに滞在してから三日以上。
あはは、ルール違反だな。
明日から、依頼を受けようか。
それとも…当ての無い旅でも楽しもうか

               -[After the story] Fin-