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「船長、船長。」
操舵室に入ってきたのは、身長3、40センチの小人。
幽霊船内に住みついている屋敷妖精、ブラウニーが走ってやってきた。
「うむ?どうしたのだね?アイル。」
「これは、シーの首輪ですか?それとも…。」
アイルと呼ばれた小人が引きずって持ってきたのは主不明の首輪。
「シーは、首輪はしていないはずだが…。」
「アイル、その首輪すこし貸していただきますよ?」
バーンベルトがしゃがみ、アイルからベルトを見せてもらう。
「…船長、まずいことになりましたよ。」
「首輪の主は?」
「あの子です。」
それを聞いた船長は、一度低く唸りアイルに命じた。
「アイル、ロードを呼ぶんだ。」
「わかりました。」
小さな髭の無いサンタのような格好をした小人が操舵室から出て行った。
「しかし…ブラウニーがこれを見つけてくれるとは…。」
「あとでご褒美をあげないとね。」

数分後

「……ったく、面倒なこと押し付けやがって。」
一匹の漆黒の鳥が呟いた。
鳥の名はロード。
先ほど、船長命令で幽霊船から飛び立った鳥。
「あれが、その船って奴か。どっから入ればいいんだよ?」
「それが考えどころだよね~。」
「あぁ…そうだよなって、おちゃらけ神父!」
「酷い言い方だな。全く。」
「てめー…なんでガルーダなんかに乗ってんだ?」
自分より何十倍もある鳥に乗っている神父に問う。
「交渉したの。肉の塊を20個って話で。」
「話が違うぞ?阿呆神父、30個だ。」
低い声が聞こえてくる。
おちゃらけ神父を乗せて飛んでいるガルーダの声。
「いいじゃないか10個くらい…。」
「我の食欲を満たすためには、その10個が大切なのだ。」
わらわらと寄ってくる魔物を、その翼や尾で蹴散らしながら船に近づいていく
「で…どうやって入るつもりだ?」
「派手に君がやると中にいる方々も危険になっちゃうからね…。
どうにかするよ。とりあえず、穴が空いてるところで降ろしてくださいな。」
「…行きの無事は保障できたが、帰りはどうかはわからんぞ?」
「大丈夫さ、ガルーダ。心配いらねえ。」
「ならばロード、この阿呆を頼んだぞ。
阿呆といえどもこやつは我の主なのだからな…。」
そういうと、ガルーダは主とロードを置いて、空の魔物たちに蹴散らしはじめた。
「なぁ、おちゃらけ神父。肉の塊30個ってどう調達するんだ?」
「それは、彼にお願いしようか、それとも魔物の肉の塊にしようか迷ってるんだよね…。」