「とまあ・・随分ほったらかしになってたけれども」

「あまり更新する機会がありませんでしたからね(汗」

「ま。今回は質問とかは受け付けてなかったけど、ちょっと気になることがあったから緊急講義。補講みたいなもんね~」

「はい」

「今回のテーマは“魔法の理論”。これは聖勇者伝記の頃からの設定が流用されているわ」

「(どきどき)」

「そうね・・・魔法の理論に置いて、一番近しいのは“化学”かしらね」

「?? かがく・・?」

「ええ。そうよ。とりあえず色々解説するのは面倒だから、劇場版第二作目予定の学園編へ授業を移行しましょうか」

「え? え? えええ??」



「さてと。引き続いて魔法の理論だけど」

「(制服変わってる・・・というか、現代編なら今度は魔法の理論とかの方がオカシクなるんじゃ・・・??)」

「例えば、酸素を作る実験。酸素(魔法という事象)を作るためには、二酸化マンガン(空気中に含まれる元素)とオキシドール・・過酸化水素水(魔法を構成する為の体内に含まれるメンタル)ね。これを混ぜる必要があるわ」

「(ふむふむ・・)あ、ノート取らなきゃ・・・」

「そして、この二つを混ぜる事によって、初めて酸素が発生する。つまり、魔法を放つことが出来るの」

「? 先生」

「何かしら?」

「えと・・・これだけで魔法が作れるのなら、マージナルやネクロマンサの杖や書。私たちのカードなどは装備する意味があるのでしょうか・・・?」

「あるわよ~。装備品、主に魔道具と呼ぶモノは言うなれば“触媒”なの」

「しょくばい・・・?」

「例えば、ただ二酸化マンガンとオキシドールを混ぜるってだけじゃ酸素は出来無いのよ」

「え?? それって、おかしくないですか?? その二つを混ぜれば、酸素が出来るのに・・・」

「いいえ。この二つ“だけ”では、酸素は出来無いの。そこに“熱エネルギー”などの“要素”が加わる事によって、初めて酸素。つまり魔法を作る事が出来るの。つまり武器は、元素とメンタルを繋げる架け橋みたいなものね」

「はぁ・・・」

「その上に、武器には合成の効率化が良質であれば有るほど高威力の能力を使う事が出来るのよ」

「な、なるほど・・・それが、高い魔力を持った武器になるワケですね」

「そゆこと♪ マージナルなんかは色々な魔法があって、それ事に詠唱が変わっちゃうから、その詠唱はバラバラなんだけど、わたし達の光や回復魔法っていうのは、基本的に白からの派生能力だから、わたしのご先祖様が、主詠唱+能力術式って形にまとめちゃったのよね~」

「あ・・だから、教会の詠唱は基本詠唱から入るんですね」

「そうそう♪ って、AWの世界と現代世界がごちゃごちゃになってきたわね・・・(汗」

「(汗々」

「で。これが教科書どおりの術式ってトコかしら」

「・・・ふぇ?」

「例えばね。さっきの酸素発生の実験だけど、初めてやる人と手馴れた人がババッとやっちゃうのとでは、やっぱり手馴れた人がやる方が早いに決まってるわよね」

「はい」

「つまり、わたしのおばあ様の『早口』は、物凄い速度で酸素の実験を終わらせてしまうって事なの」

「あ・・つまり、慣れていればいるほど早く魔法を出せるという事ですね」

「そうそう。それに、教科書どおりのやり方よりも早い方法があればそれを実行するのが良いわよね。例えば、酸化銅を作る実験をするのか(※例えば雷魔法)、水素を作る実験をするのか(※例えば水魔法)既に決まっているなら、既にその実験器具を用意した状態から始めたりすれば効率が良いわよね」

「あ・・なるほど。と言うことは、詠唱は実験器具の役割・・・?」

「ぶー。それはハズレ。魔法には実験器具ってものは必要無いから、予め準備っていうなら、元素とメンタルの方になるかな」

「うぅ・・・」

「じゃあ、詠唱は何の為に必要だと思うかしら??」

「えっと・・元素とメンタルを混ぜて、それに杖のエネルギーが加わる事によって生成されるのが魔法で・・・」

「うんうん」

「うぅ・・判らないですよぅ・・詠唱の入る要素なんて」

「詠唱はね。エネルギーを引き出す為の要素なの」

「・・・??」

「つまり、酸化銅を作る場合なら、銅を熱する事によってより早く酸化を促す事ができるわ。ガスバーナーの火なんかを想像して貰えれば良いんだけど、熱の少ない小さな炎よりも、熱の大きい炎の方が速く熱エネルギーが伝わって結果が出るわ。つまり、詠唱はその“エネルギー”をより引き出す為の重要な役割なの」

「ふぇ~・・・なるほど・・・」

「と、言うわけでコレがAW及び聖勇者伝記における魔法の使う理論ね。結構例えが悪かったから判り難かったかもね」

「勉強になりました!」

「んじゃあ、今日はこれにてお開きね~。バイバ~イ」




<追記>

突っ込める要素は幾つかあったと思いますが(汗々

酸素の実験は、二酸化マンガンとオキシドールが混ざる事で熱エネルギーが発生して、その振動を開始点に連鎖的に続くものなんですよね(汗
正直、魔法理論の例え話に使うにはマズかったかも知れないです(汗々

まあ、不自然なトコがあっても生暖かい目で見取ってくださいませ(何

最終更新:2007年05月27日 00:43