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「……おいおい、神父。お前が大声で呼ぶから囲まれちまったじゃねえか。」
「私は一人だけって言ったんだけどね…全く人の話を聴かない連中だね。」
敵に周りを囲まれた一人と一羽。
「そりゃ、俺達侵入者だから…放っておくわけにはいかねえだろ?
だからこんなに来たんだよ。絶対お前が悪い。」
「いやいや…普通『一人だけ来い!』って言われれば一人だけ来るのが常識でしょ?」
「おまえな…敵陣の中で大声で自分達の存在アピールするバカが何処にいるんだよ。
あぁ…忘れてた、此処似居るんだよな。その『バカ』が…」
「カラス。焼き鳥にされたいのかな?」
「焼けるんなら焼いてみろ。棘付き鉄球しか振り回せないくせによ。この筋トレ神父が。
いまどきの神父は祈りじゃなくて筋トレしかしないのか?」
敵に囲まれているのを忘れて口げんかをし始める彼ら。
「も、もういい!やっちまえ!」
自分達の存在を忘れ去られていた異人達は、一人と一羽に襲い掛かる。
「カラス…叩き潰してあげるよ。それを後でシーにあげちゃおう。」
そういい、神父が鉄球のついた鎖を振り回す。
「何処狙ってんだ、全然あたっちゃいねーぞ。バーカ!」
「くそ…こいつらふざけてんのか?!」
神父の鉄球は周りの異人達を一掃し続ける。
「…はぁ、はぁ。つ、疲れた。」
「そりゃ流石に重いからなそれは。とりあえずお疲れ。」
そういうと神父の頭上を旋回してから肩にとまった。
「ロード、君も戦えるんじゃないのか?」
「疲れるからな。本当にやばい時は手伝ってやるよ。
ほら、さっさと道聞いちゃえよ。棒倒しで進むのは流石にまずいぜ。」

船の中に入ってから、道のわからない彼らはひたすら棒倒しで進んでいた。
いきなり神父が「そうだ、道を聞けばわかる。」とか言い出したため、
先ほどの戦闘が余儀なくされた。

「さて…君、ちょっと起きて。痛くって仕方が無いところ申し訳ないんだけど。」
近くに倒れていた異人の兵士を揺さ振る。
「おいおい、逆に死に近づくってそんなに揺さ振ったら逝っちまうって。」
「あ、起きた。大丈夫?ダイジョーブだね。」
「自分で怪我させたくせに…。」
ロードが呟く。
「道を教えてもらいたいんだけど?」
「き…貴様らなどに教えてたまるか…っ!」
「何でさ?」
「神父、そりゃ俺達が侵入者だからに決まってんだろ。
答える奴なんかいねぇんだってば…それくらい気付けよ。」
「それじゃあ仕方が無い、棒倒しで行こうか。」
「だから棒倒しじゃいつまでたっても追いつけねえって!」
「じゃあ、どうするの?」
「………あのな、神父。俺はアイツに首輪なんていらねぇと思うんだ。」
「何さ、急に。」
「アイツには腕輪がある。
あの腕輪は、アイツの本来の能力を抑えるためにつくられた物。
だからこんな首輪なんていらねぇんじゃねえのか?」
「君が言ってることは正しい。私も彼にこんなものはいらないと思ってる。」
「なら、捨てちまおうぜ。」
「いや、念のため私が取っておく。あとで副船長に小言を言われるのはイヤだから。はい、あっち。」
神父は棒を倒して倒れた方向へと進んでいく。
「…だから、それじゃあ一生つかないって言ってるだろ。ったく…」