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エメトゼロの爆発後、視界を奪っていた煙はなくなり
その数分後に全員の無事が確認することができた。

「爆発音での一時的難聴、大丈夫です。
一時的なものなので、ちゃんと治りますので心配は要りませんよ。」

カネモリがそう説明をしている最中だった。

<ピシリ……>

「な、何だ?亀裂…?」

突然、壁に亀裂が走る。
その亀裂は段々と大きくなり始め、最終的には壁に大きな穴が開いた。

「なんて、人使いが荒い鳥さんだ…。」
「うるせーな。俺は鳥、お前は人間だろ?ブライアン。
これくらいできて当たり前なんだろうが。」

その大きな穴から出てきたのは、モーニングスターを引きずった男と黒い鳥。

「君達は何者だい?10秒以内に答え…・・・ ・ ・ ・ ・」

そう武器を構え、レオンたちに言った。
が、急に話すのをやめた男、その視線の先にはある人物が居た。

「ブライアン………ブライアン・シュヴァンツ……お、お前…。」

その呟きは、セオから発せられていた。

「ロード、まずいよロード。」
「気付くのが遅いぞブライアン。お前、船長の迫真の演技に騙されたみたいだ。
うん、きっと船長はかんどーの再会というのをやってみたかったらしい。」

状況を見て、肩にとまっていた鳥がブライアンという男にそう告げた。

「なんていうか彼、滅多に起こらない分本気で怒らせるとっ!」
「ブライアン……。」
「ひぃっ!!」

男の方にゆっくりと近づいていくセオ。
左手にはしっかりと剣を握っており、その剣先は床に触れカラカラと音を立てて引きずられている。

「何、何?なんなの?」
「知り合いにしては…。」
「ただならぬ空気じゃのう。」

何かを感じ取ったのか、ブライアンの肩にとまっていた鳥は羽ばたきレオンたちのほうへとやってくる。

「うん…船長。かんどーの再会とやらは失敗だな。
まぁ、それはどうでもいいとして、ちょっと下がってくれな、巻き込まれるぞ。
怪我してもほしょーはしねーからな。下がってくれ。」

ロードといわれていた鳥は、レオンたちにそういいながら下がっていく。
その鳥の後を追うようにレオンたちも下がる。

「おい、俺に散々嫌がらせして借金までなすりつけて勝手に死んだ死んでも救いようが無い馬鹿男。」
「は、はい。」
「死んで悔い改めるっていう言葉もあるんだが…。
どうやらお前は死んでも相変わらず馬鹿だって言うわけだ。」
「え、えへへへ…は…はは。あ、謝るから…。ね?」
「覚悟は……いいな。」
「あぁっロード!頼む助けてっ!!」
「お前なんか知らん。それよりも、セオ許可する。
思う存分、懲らしめてやれ!!」
「了解。」
その言葉を聞いたセオは、満面の笑みを浮かべ剣を振り下ろした。
<ズバンッ>
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」

ホール全体に、男の叫び声が響き渡った

「あぁぁぁぁぁぁ!」
「逃げるなっ」
「い、いや逃げるぞ!全力で逃げるぞ!!」
「逃げるなといっている!!」
「だ、だって。お、お前怒ってるし!」
「当然だっ!」

剣を振り下ろしながらブライアンを追いかけるセオ。
振り下ろすたびに、服が切れていく。

「同じ船の仲間とはいっても全然仲良しには見えないね。」

ジュリアが状況を見ながらそういう。

「ま、待てっ、私が悪かった。君の弁当を勝手に食ったうえに、
空の弁当箱にイチゴジャムを隙間無く詰め込んでおいたことを怒っているのなら、今此処で謝るっ!!」
「あのふざけた嫌がらせも、お前の仕業かっ!」
<ヒュンッ>

「ひぃっ、そ、それともあれか?
君が、疲労回復の糖分摂取アイテムとして持っていたチョコレートをあの…カレーのルーに摩り替えたことを…。」
「くたばれ!!」

<バキリッ!>

床板に、大きな縦長の穴が空く。

「だ、だって眉間にしわ寄せて食べるくらいなら、私にくれたって!う…。」

セオの強力な蹴りが、みぞおちにヒットし阿呆神父ことブライアン氏は動かなくなった。

「なんかけりがついたみたいだね。」
「うむ…。」


―――そのころの幽霊船。

操舵室。

「現場は今頃、感動の再会の真っ最中だろうね。ターンベルト君。」
「バーンベルトです、船長…。」