「探したぞ、ルキウス」
「・・・・・・」
「稀代の錬金術師が、このような場所で隠遁生活を送っていようとは……貴様、何故剣を取る?」
「野心家である貴方にお話したところでご理解いただけないでしょう。」
“そう、貴方のような方には理解できまい”
「ただいま父さん」
「ただいま母さん」
『ほほぅ…捕らえろっ!!』
『『はっ』』
「イリーヤッ!二人を連れて逃げなさいっ!!」
“どうか、無事で”
『ルキウス、私の元で働け。』
「断る。と申し上げたら?」
「ならば冥府の門を潜るがいいっ!!」
“大切な人が出来た、護るべき家族が出来たというのに”
赤い水しぶきが何度も飛び散り、油絵を汚した。
“何故、邪魔をする。あなたは残酷だ。
いつも、いつも、私の邪魔をしてばかりだ。
だからこそ決めたのだ、私は貴方に徹底的に抗うと例え死ぬことになっても自分の意思を貫き通すと”
運命は残酷だ、されど彼女を恐れるな。
女神が戦わぬ物に微笑むことなど決して無いのだから―
「てやぁぁぁぁぁぁああっ!!」
「うおぁぁぁぁぁっ!!」
刃は赤く煌いて―
Sound
Horizon Moria より歌詞の一部を使わせていただきました。