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「兄ぃさんっ!!」

繋いだ手と手は離れ離れ、遥か遥か遠くに引き裂かれて―

夢…。

「お目覚めか?
いやはや、寝る子は育つとよく言ったものだが―
お前の場合、寝すぎで脳みそが溶けて出てくるんじゃぁないかと私は思う。」

朝からこの人は、何てことを言うんだろう。


「いや、お前に話しておきたいことがあってな。」

「話しておきたい事…?」

「あぁ、死人を甦らせようとした馬鹿の話しだ。
お前にはあの馬鹿のようになって欲しくないから話す。」

「あの馬鹿って…?」

「名は、ジェイク・バッツブラッド。
10歳の息子の死を受け入れられず甦らせる研究を行った錬金術師。
奴は輪廻の均衡を破る研究を続け、管理者の警告を聞き入れず
果てに、永遠の苦しみを課せられた男だ。」

「息子さんは?」

「人の形をしていない、見ただけで吐き気がするグロテスクな緑の塊だ。
さらに、魂を肉体に束縛させてあるせいで
何度殺しても肉体さえあれば何度でも甦る。
あぁ、思い出すだけで吐き気がする…
今度暇になったら連れて行ってやる。」

「や、遠慮します。」

話を聞くだけで充分だ。
気持ち悪くて今は何も食べれそうも無い…。

「人は時期が来れば誰だって死ぬんだ。
……おいそんな顔をするな。
気持ちはわかる、私も今とても気持ちが悪い。
話すんじゃなかった…でも話さないと馬鹿が増える。
あぁ外の空気が無性に吸いたい。
ということで今日は野外学習だ。」


場所は変わってフィールド

「さて、ディタリア。前方に見えるのは何だ?」
「レムリナムの大群です。」
「よろしい、ではレムリナムの後方に生えている雑草…じゃなかった。
…とりあえず、とって来い。」
「今、雑草って言いましたよね?」
「知らない。」
「師匠?」
「知らない。」

な、何なんだこの人…。

「雑草って、言いましたよね?」

確認のため再度質問。

「………自然に色々生える草、雑草。」

…………。

「ほら、こっち来たぞ。早いところ殺って殺れ。」
「そんな無茶な。」
「無茶じゃないぞ、私は。」
「貴女は、でしょう!!」
「つべこべ言わずに行ってこい!!」

 


―数十分後

氷結薬を使って、何とか勝利を収めた自分は
経験値100とトカゲの鱗、雑草ひとつかみを手に入れた!!

「…と、とってきました。」
「ご苦労、どれ……。
やっぱ雑草は雑草か、使えない奴だな。いらん。」

苦労してとってきた雑草と放り投げる師。

「やっぱり、雑草じゃないですか。
それに使えない奴だなってなんですか?」

「雑草の中に稀にちゃんと使える雑草だってあるんだぞ。」

「……。」

「何だ、その目は。」

「雑草の中に稀に使える雑草って、結局雑草じゃないですか。」
「そうだな、草であることには何ら変わりはないぞ。さぁ帰るか。」


工房に引き篭もってばっかりいないで、体を動かすのも重要。

一日の日課に運動を追加