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アインがカムシンの能力と同等の兵器と戦っていた頃、一方ルイン達は、というと奥へ向けて進み、小競り合いを繰り返しながら着実に奥へと進んでいた。
しかしそれと共に確実に体力も精神力も削られている。
いくら敵対する機兵より能力が上回っている彼等といえども連戦に次ぐ連戦は少数だからこそその影響も大きい。その上相手は機械の兵器故疲弊する筈がなくこれでもか、というほど対数と戦っている。
それでも、彼等は進む。
それは彼等の共通の目的を果たすため。
―――

そして今は、
「よーやくここまで辿り着いたな」
「そうね、まだ終着地点ではないけどね」
ある大部屋の扉の近くで休息をとっている。もちろん周囲の敵を一掃した後だ。
暫くは援軍も無さそうと、前の扉も開く気配が無いのでようやく休息がとれたところである。

「それにしても、だ」
唐突に口を開いたのはアウルだ。
「『眠り姫』…いや、アリスのその能力のことは話には聞いていて、いままで会う機会が少なかったのが惜しかったな…」
「そうね、その力があったからこそ…」
「いや、そういう問題ではない」
ルインの言葉を制し、というか半分はスルーしてお構い無く話を続ける。
「魔法や能力から見て非常に興味深い、今言うことではないだろうが今度詳しく説明してくれないだろうか?」
「…」
彼が魔法のこととなると、普段とは違い饒舌になる。ということを知ってるのか知らないのか―――いや、知っている者でさえ引くが―――対する彼女はいつもと変わらずふわふわとはしているが、その中に少しだけ困惑の表情を浮かべている。

「本当に今言うべきじゃないんじゃないかな?」
変な空気を断ち切るためと、加えてアリスに助け舟を出す意味でシータが間に入った。
「然しだな、この戦いがどうなるにせよ先に了承をとって置かなければ二度その力、または似たような力に会えるとは信じがたい」
一拍おき、続ける。
「だからこそだ、こんな奇跡的な機会などまたと無い筈、だからこそ…」
「何にせよ、まずは目の前の現実ね…」
「む…そうだな」
もう半場呆れかかっている皆を代表してルインがまとめさせることに一応成功した。
本人も自身のテンションが相当高くなっていたことにようやく気付いたらしい。

「さて、そろそろ休息もいい所じゃないか?」
皆をまとめる意味でレイヴンが切り出す。
ちなみに本人は先程は離れた所でニヤニヤしながら見ていたわけで、皆とは若干離れた所にいる。
「そうね、いつまでもここで休んでいるわけにはいけないわね…」
その場に座ったまま、アリスの方向を向き、
「アリス、悪いけどまた任せるわよ」
「ん…」