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古よりの民



『……………』

リックテールのとあるオープンカフェ『ブルーフェザー』。
そこはいつもカップルやら息抜きにコーヒーを飲む人やらで賑わう、ちょっと人気の店。―――なのだが……今日、この時は何やら奇妙な空気に包まれていた。


「二人とも何か話したらどうだ? 女はもう少し騒がしいくらいで普通だろう」
その内のテーブルの一つ。
置かれている椅子の数から四人掛けの席だと察することができるが、そこに座っているのは背の高い青年とやや背の低い少女が二人の三人組。
「……それは偏見だ」
「まあおしとやかとは言いがたいのは認めるが」
青年の言葉に、彼女達らしい態度で返答する二人。
端から見るに、仲がいいとも悪いとも言い難い、どこにでもいそうな三人組だが、今このカフェを包んでいる異様な空気は間違いなく彼らから発せられていた。
―――近づいてはいけない。
殺気や怒気などは感じられないが、何故か妙な威圧感というか言葉にはしがたいプレッシャーのようなものがそこには確かにあった。「しかし神龍、あの虹彩庭園の主の前だ、もう少し礼を持ったらどうだ?」
と、その中の銀色の髪の少女が、男に向けてそう口にする。
男はやや考えるような態度を見せるが、まもなく『ははは!』と笑うと、何の気なしにこう答えた。
「確かにそれは一理あるが、この中では最も若いだろう。敬意を向けられるべきは俺たちの方ではないか?」
どこまで本気で言っているのかはその妙に爽やかな笑顔からは察することは出来なかったが、赤い髪の少女は『ふんっ』とひとつ悪態をつくと手元の砂糖がたっぷりと入ったミルクティーに口をつけ、返すように言葉を発する。
「大鬼神だか銀毛九尾だか知らないけど、貴様等に敬意を払う義理はない。付き合ってあげているだけマシだと思ってよね」
―――虹彩庭園の主、大鬼神、銀毛九尾
知る人ならば、この単語だけでも間違いなく振り向くだろう。
『レア・リズリッド』『神龍丸』『神月』
個人でも圧倒的なまでの力を秘める、古より生きる大陸の民。
その三人が、なんということはないオープンカフェで、一同に会しているのだ。
周囲が感じているプレッシャーは、あまりに強力な力が一点に集まっているため、相乗効果で当の三人すらも意図しないはずの魔力の渦が、彼らを中心に渦巻いているのが原因だった。
まあ、その気配を感じているのも主に気配を察する術に秀でた、ある程度経験のある支援士くらいのものだが。

……なお、彼らがここでくつろいでいるのは全くの偶然である。
レアは単に食料とぬいぐるみの生地を調達にきただけで、神龍丸もまたいつもの放浪がてら立ち寄っただけ。
また神月――いや、今は変えた名であるギンと呼ぶべきだろうか――も、なんとなくの気まぐれで首都まで遊びに来ていただけだった。
気の遠くなるような歳月を生きていれば、自然と顔も広くなる。
もちろん相手がただの人間であれば百年と立たないうちに死に別れることになるが、互いに無限に近い寿命を持つ者同士であれば……まぁ、こうしてたまに会うこともある程度の偶然はあるだろう。


単なるふと思いついてしまった妄想デス、続きませんが続きを思いついた方がいればどうぞご自由にwby龍獅

P・S
こいつらがそろってる場所にはち合わせる、ゴロツキとかいたらかわいそうになるw