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「嫌ああああ・・・ふぐっ!!」

 リックテール夜の街。
 一人のカーディアルトが、三人の男に囲まれている路地裏。
 朧の月は、そこの人を隠し、
 口を布で塞がれたカーディアルトは逃げ場など無かった。

「くく・・・中々上玉が取れたじゃねぇか」
「ったく。カシラも無茶苦茶すぎんぜ・・・聖職者のオーダー高いからって引き受けやがって」
「後一ヶ月で調教しないとな」

 悪魔の言葉に、カーディアルトは絶望しボロボロと涙を流す。

(助けて・・・シア先輩・・・!リーナ先生!助けて・・!)

 カーディアルトは涙目を強く閉じ、切望する。
 浮かぶのは同職の知り合い。

「この場で多少辱めにあわせて置くか?」
「ひっ!」

 ナイフで服を裂かれ、胸の下着が露になる。
 酷い。カーディアルトは今更ではあるが、そう思った。

 話から察するに、彼らは人身売買組織。
 女を奴隷として調教し、売るという禁じられた商売・・・
 そんな、ちょっと刺激の強い絵空事だって、ずっと思っていた。
 だが、現実に直面し、カーディアルトは
 まさに、夢の中に居る気分。であった。

(悪夢・・・こんなの、悪夢・・・!醒めて、醒めて!!)

「ひあぁ!!」

 いきなり胸を鷲掴みされ、カーディアルトは思考から現実に引き戻される

「良い胸してるじゃねぇか・・・どれ、拝見っと・・・」
「い・・・や・・・!!」
「おい。麻薬用意しとけ。軽めに墜としとくのが要望だからな」

 下着にナイフを当てられ、胸をはだけさせられる。
 そんな羞恥に晒される。と、そう思った。

 ―――――刹那

 ヒュコン!!

「あ・・・?」

 男が首に違和感を持ち、そっと手を添える。
 首に棒が生えている? と、男は馬鹿見たく思った。
 その直後、バタリと地面に倒れる。

「な、な、なんだぁ!?」

 男はカーディアルトを離し、身構える。
 だが、その目論見も虚しい

「ぎゃっ!!」
「オイ!!」

 振り返れば、胸から左腕にかけて、えぐれている。
 ショックで即死だったのが幸いだろう。もしも意識があったならば、
 もがき苦しむ様は見るに耐えない。

「ひ・・ひ・・・!」

 先ほどまで強気でカーディアルトを犯していた姿はどこか
 顔をひきつらせ、強襲された状況を描いた。

 一人目は首。二人目は心臓。狙いの軸となる方向は一点。
 その屋根の上を・・・目をこらして、見上げた。

「お、お・・お前は・・・!!」
「・・・・・」

 そこには、蒼き夜には似つかわしくない、燃える赤の髪を肩に掛かるほどにした少女
 しかし、何よりも
 その顔は、白銀のマスクに覆われ、表情をよむ事は出来なかった。

「ひ・・へへ・・・聞いたことがある・・・俺達と同じ裏の住人。
 殺し屋・・・マスク・ザ・ルナミス・・・!!」
「懺悔はそれだけ?」

 想像以上に可愛らしい声を最後に、
 男の意識は闇に消えた――――

「あ・・あ・・・」

 スタンっと屋根から飛び降り、カーディアルトの前にマスク・ザ・ルナミスが姿を現す。
 手には業物の弓。スナイパーか、あるいはエアレイド・・・?
 腰の抜けたカーディアルトに、マスク・ザ・ルナミスは仮面に似つかわしくない可愛らしい声で

「女の子がそんな格好で出歩くのはいただけないわ。つけなさい」

 布を投げわたし、ナイフで切られた胸を指差す。
 助かった。良く判らないが、

「ありが・・・あ・・ぁ・・」

 今更ながら、恐怖がよみがえり
 涙を流して身体を震わせる。
 マスク・ザ・ルナミスは何も言わず背を向け

「今宵はまだ深まるわ。貴女も月が出ている間にあるべき所に帰りなさ・・・」
「誰だ?そこで何をしている!」

 マスク・ザ・ルナミスの言葉半ばに
 ランプを持ったレンジャーナイトが路地裏に声をかける

「やば・・空気読んでよ! とにかくそういう事だから! じゃあね!!」

 そう告げて、タッと走り出した。

「な!待て待てまてぃ!!」

 レンジャーナイトもそれを追いかけ、後に残されたカーディアルトは惚ける。

「・・・な、なんだったのかな・・・」



「―――以上が昨晩の殺害事件の詳細です!」
「ご苦労」

 部下からの報告を受け、ヴァジル・リュークベルは書類を見直した。

『マスク・ザ・ルナミス現る!!』

 C・I新聞社の記事にはさっそく一面にその見出しが張られる。
 被害者の三人は支援士兼冒険者。という話だが、その殺された三人から被害に遭っていたカーディアルトの話を聞けば
 どうもやっている仕事は、それだけでは無いと判る。

 マスク・ルミナス。
 ここ数ヶ月前に現れ始めた奇怪な犯罪者である。
 その目撃証言は共通。
 肩に掛かる赤い髪
 白銀のマスク
 そして、その見た目に似つかわしくない声である。
 主に行う事は殺人。
 確かに、教会や騎士が追っている黒い影を持つ人物ばかりが殺されているが、
 そういう犯罪者は然るべき証拠と裁判により裁きが下される。
 現に、そうしなければマスク・ルミナスを摸倣した愉快犯を誘発している現状が出ているのだ。
 だが、マスク・ルミナスについて騎士の調査で判っていることがある。
 ジョブはスナイパー。集中し急所を狙う殺り方や、強弓陣による攻撃が多い。

「全く・・・どうしたものか」

 とりあえず、ヴァジルはマスク・ルミナスを長期的に見越したAランク依頼として正式に酒場への依頼。
 また、現場に残された証拠の調査。
 そして、犯行の証言取り・・・尤も、カーディアルトはマスク・ルミナスを捕らえる事に協力的ではないが
 そうしたいつも通りの指示を部下に行った。




 リックテール宿屋兼酒場

「おやっさーん。お仕事どんなの着てる?」

 少女が手を大きく振りながら、酒場のマスターに言う。

「ふ・・エリーゼか。とりあえずお前もA支援士ならこいつを紹介しとかねぇとな」

 マスターは、少女。エリーゼに依頼書を見せる。
 それは、以前から出されていたマスク・ザ・ルナミスの情報の更新。
 依頼は、その人物を捕らえる事である。

「あらまー。マスク・ザ・ルナミスまーた事件なんだねー」
「お役人はお熱みたいだからな。俺たち支援士にはどうでもいい話だがね」
「ふんふん。へぇ・・・この程度しか割れてないのか」
「あん?エリーゼ、何か言ったか?」
「何でもない。んじゃあ、この依頼も受理しとくね」

 依頼書の要点をササッとメモし、腰のポーチにそれを入れる。
 こういった指名手配などの依頼については
 長期的な、不特定多数に出される依頼である為、依頼を掛け持ちする事が出来る。
 だが、報酬を得るのは、その成果を出した人物だけではあるのだが。

「じゃーおやっさん。一般依頼も見せてよー」
「ふっ・・・お前さんにピッタリの依頼が着てるぜ」

 マスターはその依頼書・・・シュヴァルでの弓の新商品テスター募集。それを手にして、ふとエリーゼの方を振り返った。

 赤い肩まで掛かった髪。年齢の割りに可愛さの抜けない声。

「ふ・・・まさかな」
「おやっさーん?早くしてよー」
「ああ。この仕事なんだが―――」




 果たして、マスク・ザ・ルナミスとは?
 裏の殺し屋か、或いは正義を掲げるのか!

 次回・・・続けばいいよね(ぁ




名前:エリーゼ・フォンティーユ
性別:♀
年齢:20
ジョブ:スナイパー
称号:-
能力:嵐・黒
武器:スナイプボウ(一般的にスナイパーの愛用する弓。改造とかし易い)
形見:-

支援士ランク:A-(Aランク初中といった所)

備考:
    ・マスク・ザ・ルナミス:支援士エリーゼは仮の姿・・・その正体は!

パッシブスキル
神眼(獲物を見据える視力。遠距離から敵を狙える。逆に、遠距離からの邪眼などに掛かりやすくなる)
集中(急所を的確に狙うスキル。攻撃力が上がり、命中率が上がる)

所持能力
覚醒(メンタルを集中力に回し、更に攻撃力と命中率を上げる)
エレメンタルアロー(属性を付加した矢を放つ)

所持技
地走:地面を這うような動きの矢がターゲットを下から上に突く
視殺:特殊な薬弾を矢につけて放ち、ターゲットの視界を奪う。
ツインアロー:二本の矢を同時に放つ
トライアゲイン:三方向に飛ばす矢
フォースローイン:弓を四つ連続で叩き込む
ハンドレッドアロー:矢を無数に飛ばす。本当に百回も放ちません
袖殺:敵を矢で壁などに縫い付ける技
透矢:目にも見えない速さで放たれる、“まるで透明な矢”と言う意味の秘技。但し、命中率が下がる一撃必殺の弓技
飛鳥落とし:敵の回避率を無視した必中の矢。但し、攻撃力はグンと落ちる
時雨:天に放つ雨の矢。範囲攻撃
強弓陣:限界まで弓を引き絞り放つ奥義。対象に確実に届くまで伸び、途中の障害に当たろうとも失速する事は無い


キャラ解説
支援士エリーゼは仮の姿・・・その正体は夜を駆ける銀の刃。マスク・ザ・ルナミス!
いえ、ね。ROで正義のマスク&食べキャラとして扱われてるんで、
そんな感じのキャラを書いてみたかった。後悔していない

何か続き物になりそうな終わり方してますが続きません。

でも使うのは一向に構いませんゆえ、マスク・ザ・ルミナス登場させてあげてください(何
元ネタ?らきすたアンソロのマスク・ザ・ひよりんダヨ・・・