……砂漠の寓話ではランプの精、十六夜の草子では不思議な小槌。
昔から、『どんな願い事でも叶う何か』というものは、一つの憧れの形として、伝えられてきた。

それがかつては実在したモノなのか、ただの空想の産物かは確かめる術はないが……
どんな願いでも叶えられる、一生に一度のチャンス。
もしそんなモノが目の前に現れたら、自分は何を願うだろうか。

誰しも、一度はそんなことを思うものだ。





「また、あの人達と一緒に――」




02.North Wind



最終更新:2011年01月14日 02:35