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Side Sofia

 〈コンコン!〉
「ソフィア、オレだ。」
「あっ、ヨシナリ! まぁ、入って。」
庶民的な雰囲気が漂うリエステールの下宿街。
女性支援士たちが主に住まう集合住宅の一室に、ひとりの男性がやって来た。
「なぁソフィア、今度の無限迷宮探索のプランについてなんだが…」
「ちょっと待って!
今ワタシ、手が放せないのよ。」
話しかけるヨシナリを唐突に遮ったソフィアは、ただ今ボウルの中に溶かし込んだ褐色の
液体と格闘中。
それが不自然に固まってしまわないように温度を微妙に調節しながら、砂糖やミルク、
香料などで絶妙に味付け。
続いてそれをあらかじめ準備してあった金型に注ぎ込み、冷え固まるのを静かに待てば、
ソフィア特製チョコレートの形が出来上がる。
「へぇ…。」
「どうしたの、ヨシナリ?」
「いや。手作りチョコレートって、そうやって作ってるんだなってさ。」
「そうよ。
毎年キミにあげてるチョコレートもこうやって手間かけてるんだから、時々はお返しして
欲しいものだわ。」
「へいへい、分かりましたさ。
…ところでそのチョコって、オレがもらってる分より多くないか?」
「そりゃそうよ。
キミのと『彼女』の、ふたり分作ってるんだから。」
「なんだよ、アイツにもあげてんのかよ!?
…幼馴染みとはいえ、よくやるよなァ★」
「キミよりもずっと付き合い長いんだから、これくらいは当然なのよ♪」
「……………」
「妬かない妬かない、男の嫉妬は見苦しいわ★」