―あとがき―




はい、というわけでひとまずの完結を見せましたディンとエミリアの物語『深淵の白石』
根本のテーマは『盾という役割』を信念・存在意義とする『人間』の立ち方でした。

何かを守る盾と言っても、打たれ続けばいつかは壊れます。
それは『物体』である以上モノとしての盾も人間としての『盾』も同じで、盾という役割を課せられ、攻撃を一身に受け続ければ、いつかは死んでしまいますね。



―それでは、残された人間はどう思うか?
『あいつは俺達の盾だから、役目をはたしたまでだ』と簡単に納得できるものでしょうか。
答えは否。
確かに、それほど深い関係でもない、急造のチームならそんな扱いもありえますが、ディンとエミリアは幼い頃からの幼馴染で、関係もかなり深いです。
ぶっちゃけ、親友以上恋人未満を地で行く二人ですからw
まぁ、そんな大切な人を『盾』として扱っている立場と、大切な人を守りきれないという責に苦悩する立場
正直その辺りの感情をかくのが難しかったです(汗

特にエミィは、普段はディンの事を文字通り『盾』扱いしているものの、いざ危ない、という時には自分の身を盾にしてディンを守っている、保護者のような位置に本能的に切り替わってしまいます。
しかしそれをあくまで『ディンのミスである』という風に見せないと、後半エミリアが思いのたけをぶちまけるシーンの衝撃が少なくなってしまいますからねw
『そんな考えをもっていたのか!』みたいな印象を与えたかったのですw
……できたかどうかは別にして(汗



で、ブレイカーズからゲストとして登場してもらったティールですが、理由はあの子が一番『死』に対して強い考え方を持っていたからです。
他人を死から守るという意識の強さと、過去の境遇が、僕の中ではディンを説得するのに最適でしたね。

ちなみに彼女のエリアルワールドでの使用はOKです
但し、ブレイカーズ本編の彼女ではなく、あくまでエリアルワールドにいる『子供のティール』に限定します。
今度彼女の細かい設定を説明したいと思うので、皆さんの物語に出していただければ光栄ですw



by龍獅
最終更新:2007年04月08日 20:46