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ーーー砂漠地帯… 天気は晴れ 風は弱風ーーー

「おー、そろそろくるのかー?」
「兆候からすっとこの時間だと思うんだがなぁ…、ふむ…、見当たらんなぁ。 …まあ来ない事に越したこたぁねぇが…。」
「ちょっとさか゛してくるー。」
「…! おい、そっちは!!!」
「…ああー、わかってるからー。 かたならしー、た゛いし゛ょうふ゛ー。」

 来ないジュデアマキシアに首をかしげる旅館の主人。
 肩慣らしと言って7がヴァイの制止を聞かずに砂漠地帯の先へと歩を進める。

 すると突然、地響きが起こる!! サンドイーターだ!!!!

「おー。 おもったよりふとくてなか゛くておおきいのか゛きたー、これはたのしめそうた゛ー。」
「おい! 危な…」
「た゛からた゛いし゛ょうふ゛ー、わかってるからー。」

 彼女はいつもの完全無表情の棒読みで大丈夫だと言ったが状況はかなり悪く周囲には見える。
 唯一動揺していないのはルーレット№sだけだろうか。
 巨大なサンドイーターが7を丸飲みしようと迫り、ヴァイが助けに走る!

 ズドン!

「グォォォォン!!!!」

 7はヴァイの方向を向いてサンドイーターに目配りすらせず口の中に向かって片手でスナイパーライフルを構え引き金を引いた。
 メンタル弾は口の中に入り込み、内部で炸裂する!
 サンドイーターが思わぬダメージにのた打ち回っていたその時、先程の物より大きな地響きが起きた!

「…おー?」
「何だ!?」
「この地響き…まさか! 7、ヴァイ! そこから離れるんだ!!」

 ティールの叫びに合わせて7とヴァイが本陣へと走る。
 その時、砂の中から巨大な竜の口が現れサンドイーターの胴部に齧り付いた!
 突然、地面の中から現れたジュデアマキシア。
 ヴァイは何とかそこから抜け出すが…

「あーれー。」
「7!」
「…おおー、いいなか゛めー。」

 ジュデアマキシアがサンドイーターを捕食し、その頭上にちょこんとルーレット7が乗る状況となった…。
 周囲はかなり動揺している中、7は表情は読み取れないが…いや、彼女はいつも無表情だがとても楽しそうである。

「~♪ 好機ッ! 初発部隊、出撃ーっ!」
「「 …了解。 」」
「えっ!? でも7が…」
「ケッケッケ…、奴なら大丈夫だぜ。 7は強いからな! ケーッケッケッケッケ!!!!」
「でも、これだと攻撃しずらいのぅ…。」
「7なら大丈夫! だって私達の中でもとっても強いもん!」
「それよりあのデカブツを何とかする事を考えないとな…。」
「この仕事…、報酬的には大黒字だけど今考えたら報酬と労力で考えたら赤字かも…、まあいいですけど。」

 

 鼻歌交じりにルーレット13が出撃命令を下す。


 ーーー開戦ーーー、砂の大決戦が開幕した!

「開戦前にまずはこれ、クリシュナの奥義をとくと見よ!
 ーーー全てのものを瞬きと共に癒せ。『レ・ルーンティア』!

 敵陣へ進む前にはこれ必須、出足が遅れちゃ元も子もないよ
 …という訳で ーーー『クイックリィ』!

 次にやるのは盤石固め、備えあれば憂いなし!
 いきますよ。 ーーー『シェラー』!」

 まず最初にフィーが補助に回り、全体の能力を底上げする。
 次に13が百足状の大盾を左腕から肩に沿うように装着し、右手に4~5mほどの長槍を構えて鼻歌交じりに詠唱を始める。

「~♪ 神弦楽器(ストラドヴァーリ)の基にーーー
 奏で 響け 遠く 遠く …願わくば誰よりも美しい旋律を… 『スードストラーダストリング』!」
 
 13の周囲から無数の楽器が浮かび上がり、ひとりでに音を奏で始める。
 その音を聞き、鼻歌を歌いながら槍を構えジュデアマキシアに突進する!
 それに全員が続く形となりサンドイーターを捕食中の隙に一気に狙い撃つ事となった。
 長槍を両手で構え一気に跳躍、突進し相手の胴部へと一撃を入れようとする!
 …がジュデアマキシアの強固な龍鱗に弾かれる。

「うっ、ん~♪ やっぱり一筋縄には行かないねぇ…。 …そうでなけりゃ面白くない♪」
「…好機! ヴェスペ、…一気に攻めるぞ。」
「…了解、出し惜しみはしない。」

「「…破戒剣奥儀ッ! 『ディストーション』!」」

 二人が大きな鋭い光の剣閃を飛ばす、それに続けてディンが劫火法印を、エミリアも氷昌姫の印を発動させる。

「氷昌の冠 (クリスティオンクラウン)の元に 万の嘆きに満ちる大地 其が意味するは業の監獄
 親者殺せしカイーナ 祖国裏切りしアンテノーラ 来訪者陥れしトロメーア 主を冒涜せしジュデッカ
 四方に在りし罪の円よ 我が前にその欠片を顕現し …」

「ーー『ディヴァイン・イグニスブレイド』ッ!!」

「…来たれ 時をも閉ざす極なる氷河っ! 『コキュートス』!!!!」

「グォ!? グオオオオオォォォォォォン!!!!」

 先の二発の剣閃により亀裂が入り、次の巨大な炎刃を食らう。 それを一気に冷凍する事で胸部の装甲鱗が一部剥げる。
 食事中の突然のダメージに驚き、次に怒りの声を上げるジュデアマキシア。
 大きく息を吸い、咆哮の体勢に入る。
 それと同じタイミングで13がポケットから取り出したカジノチップを指で弾き、
 胸元から取り出したメンタル式ハンドガンに装填しジュデアマキシアに向け引き金を引く。

「ケッケッケ…てめーら耳、塞いだ方が良いぜ?」
「…? 一体何を…?」
「いいからっ! 35の言うとおりにした方がいいよ!」
「わ…わかった!」
「「 …了解。 」」
「何なのかわからないけどその方が得って訳ね。」
「~♪ ああ、2、35、指示ありがと。 説明する手間が省ける。
 やらせない、出し惜しみはしないぞっと…。 劈けっ、想いの弾丸!! 『ジェノサイドベル』!!!!」

 ジュデアマキシアが咆哮を放とうとする。
 それと同時に放たれた大きな半透明の球体がジュデアマキシアの目の前で静止する…


 …本陣、仮設テント…

「…まあ、7なら大丈夫よ。」
「だが…」
「御安心下さいヴァイ様、ルーレット7は私達の中でも状況を楽しむ事に長けております。
 それに…本当に危ない状況でしたら彼女もそう言います。」
「ディーラーさん、本当に7さんは大丈夫なんでしょうか…?」
「ええ、ご心配なく。 あの子はあの子なりの…」

 リスティの問いにルーレットディーラーが答えようとした時、
 凄まじい咆哮…を掻き消す様な更に激しい轟音が鳴り響き、仮設テントを跡形もなく消し飛ばした!
 その衝撃波に吹き飛ばされる形で全員砂漠に放り出された。

「はわー!?」
「な…なんでぃ!? 今のもの凄い"音"はぁ!!!?」
「皆様っ! 大丈夫でしょうか!?」
「ぐぅ…、何事かはわからぬが我輩は何とか…。」
「皆様無事なようですね…。 ですが一応、念の為に…
 聖アルティアの祈りを以って―――聖女の癒し手、その指先より淡き白の救いを。
 全ての者に暖かな祝福と癒しを、『レ・ラリラル』ッ!!」
「ジュデアの咆哮か…? にしては声が違ったような…。」
「…13ね、…あいつしか考えられないわ。」
「やれやれ…、"アレ"か…。」
「…その話…、どういう事ですの?」
「…なるほど、恐らくジュデアマキシアの咆哮を掻き消す為にそれを上回る更に巨大な"音"による攻撃を行った…って所だろうね。」
「…待て、それだと7は無事では済まないだろ!?」
「ヴァイ様、大丈夫ですよ。 確かに強力ではありましたが所詮は"音"。 ちゃんと受け身を取って耳を塞げば大した問題にはなりません。」
「…そう言われてもちょっと心配になるわね…。 本当に大丈夫かしら?」
「大丈夫よ。 あいつなら多分、そろそろこっちに戻って無事を報告にでも来ると思うわ。」
「そうだといいんですが…、こっちの被害を考えると…。」


 その時…ジュデアマキシアの体の上で…


「…あふ゛なかったー、かんいっは゜つて゛きせ゛つするとこた゛ったかー。」

 7は無事なようである、音能力の無差別攻撃は耳を塞ぐなど予備知識さえあれば回避可能なのが幸いな所か。
 ジェノサイドベルで気絶したジュデアの体の上でほぼ無傷状態で彼女は居た。

「んー? …おー、これはー…」

 ルーレット7が狩猟用ナイフを取り出し何やらごそごそしている、嫌な予感しかしない。
 突然!ジュデアが激しくのた打ち回る。
 全員が何がが起こったかと驚愕する中、7が振り落とされる。
 空中を宙返りしながらくるっと三回転して着地、しゅたっ! …っと両手を開けたポーズを取り、全速力で本陣へと走る。

「あ、おかえり。 案外早かったじゃない。」
「みんなよー、わたしはかえってきたー。」
「お見事っ! …今のアレで本当に無事だとはその身のこなし…、君も正義の味方にならないか? ヌハハハッ!!!!」
「えんりょしておくー、わたしはわたしのやりたいようにやるた゛けー。」
「それにしても…あの暴れっぷり…、一体…何が。」
「ててててん。 ふくりょくりゅうのけ゛きりんをてにいれたー。」


*** システムメッセージ:複翼竜の逆鱗を手に入れました! ***


 そしてこの場に居る全員がある一つの言葉を一様に叫んだ。

 

『な、何やってんだお前ーーーーーーーーーーーーーー!?』

 

 …戦場…

「~♪ 7が戻ったようだな。」
「…ん、何が起こったかわからんが…7が戻ってから後ろが騒がしいような…。」
「じゃが…、丁度良い、これで7に攻撃を当てる心配無く戦える。」
「とにかく、7が無事で良かったねっ!」
「損なのか得なのか、それが問題ですよ。」

 …ちなみに本陣から離れている先発部隊はこの大騒ぎの事は知らない。 知らぬが仏なのやらどうなのやら…
 怒り狂ったジュデアが再び咆哮を放とうと大きく息を吸う、それに合わせて13が歌う事を中断し…。

「ふむ…、ーーー『ピースベル』! ーーー『ハウリングベル』! ーーー『ハウリングシャウト』…はああああぁぁぁっ!!!!」

 ジュデアの放つ咆哮と同時に13の咆哮が放たれる!
 音同士がぶつかり合い、その果てには静寂だけとなった空間に包まれる。

「…逆位相、狙えば出来るもんだな。」
「おいおい、出来るとわかってヤッたんじゃねぇのかよ。」
「いや、音感能力に優れていると自負しているからな、やってみたら出来た。」
「まあ成功したのでしたら結果オーライですよ。」
「ケッケッケ…さーて、他の連中に動かれてばっかでオレは何もやってねえじゃねぇか…、
 2!こっち来いっ! …おい、ちょっと時間かかるから時間稼ぎを頼むぜ!」
「は~い!」
「~♪ 了解だ。」

 そう言ってお互いのこめかみにハンドガンを押し当てる二人。

「!? 何をやって…?」
「ケッケッケ、オレ達はこれでいいんだよ。」
「うん! そうだよっ!!」
「まあ、見てみれば判るよ…! おっと、あちらさんもそううまくはやらせてくれなさそうだ…総員! 踏ん張りなっ!!!!」

 ジュデアが空へ飛び上がり、その翼で突風を起こし全員踏ん張るが吹き飛ばされる事となった。
 ジュデアが更に上空へ上がり一度空中旋回を始めてから突っ込んでくる!
 …しかし、周囲が激しい閃光に包まれる!
 次の瞬間には閃光のあまりの眩しさに墜落したジュデアの姿と…
 その遥か遠方で無表情でピースサインをしながらスナイパーライフルを構える7が居た。

「おお、7! ナイスじゃ!」
「今だっ! 『ディヴァインスレイ・フレアブレイド』!!!」
「「 …破戒剣…、『デストロイアー』!! 」」
「っと、感心してる場合じゃないのう。 …氷昌の冠の元に 其は古なる王が築きし城 在りしは雲海を見渡す天空
 今ここに遥かなる時を超え 青の精霊の力を持って其の姿を写し 汝の威光をもって …」
「『チャージ』! ーーー『トーンハンマー』…はぁ!!!!
 『ピースベル』・『ピースベル』・『ピースベル』ーーー『シンフォニア』ッ!!!!」
「我が敵を大地に伏せよっ! 『アイシクルラピュータ』!!!!」

 墜落したジュデアに炎の刃、二つの大剣による息の合った連撃、突撃と立て続けの轟音、最後に巨大な氷塊が落とされる。

「ケーッケッケッケ! んじゃ行くぜ! 巡り廻れ、想いの弾丸っ!! 『ジェノサイドブースト』ッ!!!!」
「準備は、大丈夫? 行くよっ35!! 駆け廻れ、想いの弾丸っ!! 『ジェノサイドアクセル』ッ!!!!」

 二人がカジノチップをハンドガンに装填し、引き金を同時に引き頭を撃たれた衝撃でのけぞる。
 その後、2がロングソードを構えて待機する。
 35が宝石で出来た指揮棒を出し、ポケットから無数の宝石をばら撒くと宝石が集束する。
 一瞬で表面にびっしりと詠唱紋の描かれた8つの大きな結晶となり彼女の周囲を衛星のように回転し始めた。

「『ジェムズエレメント』!!!! ケーッケッケッケッケ!!!! ケェーッケッケッケッケッケ!!!!
 ヒヒヒ、ヒャハァッ!!!! …奮発するぜ…!!!!
 …無色宝石、ダイアモンドッ!!!! 行くぜ2ッ!!!! 『ダイアモンドサーヴァント』ッ!!!!」
「っ…。」

 35がダイアモンドを投げ、2がそれを口に含む。
 2の体が無色の結晶で包まれ、宝石で出来た甲冑の騎士のような姿になる。
 35がタクトを振ると彼女の周囲を旋回する結晶から光が放たれ、透明の甲冑と刃と盾が虹色に輝き始める…!

「行くよ…!」
「ケーッケッケッケッケ!!!! ケェーッケッケッケッケッケ!!!!」
「~♪ よし、少し離れるぞ! ここに居ると巻き込まれる!!」
「「 …了解。 」」
「なるほど、2さんを連れてきたのはこういう意味でしたか。」
「ああ、その通りだ。 …正直私も連続して魔法を使い過ぎて消耗しきってるからな、
 後は任せるとしようじゃないか。 何かあった時に少し離れて待機しておくよ。」
「ケッケッケ、その通りだな! 疲れ切った奴なんぞ邪魔になるだけだぜっ!!」
「35! 言い過ぎだよ!!」
「反論したいのは山々だが…正直、こっちも疲労困憊だ。 後の時間は二人に任せるとするか…。」
「そうじゃな、次発の出撃時間も近いしの…。 遠距離からなら少しは援護できるか…?」
「えんきょりのえんこ゛ならまかせろー。」
「うわぁっ!? …何じゃ7か…、突然背後に居るから驚いた。」
「むりはするなー、さは゛くて゛はしんしんともにしょうもうしやすいー。」
「うむ、疲れている証拠だ。 やはりもう休んでおけ。」
「そういうこった、2っ! さっさと行くぜっ!!」

 二人を残して13達は離れた場所で待機する事となった。
 35が2に指示するように指揮棒を振るい、それに合わせて忠実に2が動く。
 近づいてきた2をジュデアは撃退しようと腕を振るうが華麗にかわされる。
 振るった腕にすれ違いざまに何度も切りつけられ業を煮やしたジュデアが口を開けブレスの体制を取る。
 すると空気がバチバチと音を立て、周囲の砂が静電気を帯び始めた。

「ケッケッケ…、雷か? なら…『パープルエレメント』・『サーヴァントリンク』ッ!!!!
 アメジスト…、宝石メンタル解放っ!!!! 『アメジストウォール』!!!!」

 35が紫色の結晶を指し、紫色の結晶が光ると2の輝く甲冑が紫色に変色する。
 その直後にアメジストを取り出し、地面に叩きつけると目前に紫色の結晶の壁が出現した。
 ジュデアが電撃の塊を吐き出す。 しかし盾を構えた2には全く効かず、拡散した電流も結晶の壁にせき止められる。

「ケーッケッケッケ!!!! 紫能力の壁に電撃なぞ撃っても無駄だぁっ!!!!」
「35! こっちも時間ないし、一気に行こうよ!」
「…てめぇに言われなくてもわかってるぜ!!!! …そろそろ時間だしな、仕上げだっ!!!!
 ーーー『プリズムエレメント』・『サーヴァントリンク』ッ!!!! 2っ! 一気に決めなっ!!!!」
「わかったよ! …いっくよーっ!!!!」

 35の周囲を旋回していた8つの宝石が2の宝石で出来た剣に纏わり付き、一本の巨大な剣となった。
 そして振り下ろされる一撃。 ブレスを吐き出し、動きの止まったジュデアに対し見事に決まった。
 次の瞬間、パリパリと2の甲冑が砕け散り、35もその場でふらつき始める。
 ふらつきながらも13の居る場所へと歩きながら話す。
 それを見た13が駆け寄りながら返事をする。

「おい…、13っ!! …眠い、ちょっと寝るから…、本陣まで頼んだ…。」
「ん、了解~♪ 2は7に頼むかな?」
「ああ…、そうしてくれ…、これ…やると…まじ…で、眠…い…ん…だ…。 …」
「…眠っちゃいましたね。」
「いつものやつた゛ー、しは゛らくおきないー。 さて、つーをひろってくるー。」
「おい、拾ってくるってジュデアがまだ…」
「た゛いし゛ょうふ゛ー、ひとりく゛らいかかえてとへ゛るー、んし゛ゃいってくるー。」
「え、ちょっと…、もうあんな遠くに…。 何回見ても速いのぅ、ヴァイ以上か…?」

 7があっという間に2の所へと到着、ぐっすり眠っている2を担いでひと飛びで跳躍した。
 それを遠目で確認した13が退却命令を出す。

「さ~て、戻るぞ! 時間的にももう次の部隊の出撃時間だろう。」
「「 …了解。 」」
「ふぅー、何というか危なっかしい…、まあ人員不足もありますが…。」
「ほぼ無傷…、というかは攻撃を食らっていたらどうなってた事やら…。」
「無事だったからいいじゃないか、次はエルナさんとヴァイ達か…、同じように上手く行くと良いんだが。」

 …本陣、仮設テント…

「やれやれ…、何とか時間以内に立て直せたか…、これで戻ってきても休めるな。」
「無駄に体力使わせて…、まあそこまで苦労はしなかったけど。」

 仮設テントが立て直され、交代の時間が近づいていた…、その時!
 バシュッとテントの入口を通る猛スピードの物体、全員が何なのかと注目すると…。

「きょりちょうせつー…、き゛りき゛りせいこうー。」
「すぅ…、すぅ…。」
「ちんまくて可愛い紫の御嬢ちゃんじゃねぇか!? …背負ってる御嬢ちゃんはどうしたんでぃ!?」
「た゛いし゛ょうふ゛ー、ちからをた゛しきってねむってるた゛けー、さーてぃーんたちもこっちにむかってるー。
 さーてー、し゛ゅて゛あか゛こっちへこないようにー、ちょっとひきつけてくるー。 つーをよろしくー。」
「あ、ちょっと。 あー…、行っちゃった。」
「…流石に速いね、話をしている暇すら無く移動するなんて。」
「ティール…、あれは人の話を聞かないだけよ…。」
「そういう風に見える人程、ちゃんと話を聞いてたりするんだけどね。」
「こっちも行くわよ。 皆、いいわね?」
「…わかった。」
「はい、わかりました。」
「さて、最初から全力で行くぜっ!」
「御期待に添える様に俺も精々頑張るとするか…。」
「ふふ、久しぶりだなぁ…、圧倒的に強い相手って。」
「はわっ! とうとう私の実力を発揮する時が来たようですね!」

 中発部隊出撃。 その時ジュデアと7は…

 一発の銃弾がジュデアの左眼を撃ち抜く、痛みから高く飛び上がったジュデアは7に対しボディプレスを仕掛けた。
 だが、その時にはそこに7は居ない。
 背後に回った7がスナイパーライフルにカジノチップを装填し、ある言葉と共に周囲に旋風が巻き起こり始め、一発の弾丸が生成される。
 弾丸を装填し、無数の翼のうちの一枚、右翼の付け根を狙って引き金を引いた。

「…、[ターゲット捕捉] [BET装填確認] [旋嵐宮(エアリアスパレス)開放] [天津虎龍砲・『神風』] [発射]。」

 放たれた銃弾は周囲にソニックブラストを放ちながら瞬時に着弾点へと到達。
 ジュデアの無数の翼のうちの右翼の一枚をもぎ取り、更にソニックブラストに他の翼が叩きつけられる。
 悲鳴を上げるジュデア、それをいつも以上に機械的に感じる無表情でそれを淡々と見つめる7がそこにはあった。

 

 初発部隊:帰還中。

 中初部隊:出発。

 後発部隊:待機中。