※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「あのー」
唐突に声をかけられ、振り向くと南海キャンディーズのしずちゃんみたいのがいた。
「何ですか」
「あのー」
「だから何ですかッ?」
「あたし、その」
「だから何よ?」
「死神なんです」
「はぁ?」
「あたし、死神なんですけど」
「……精神病院はあちらですが」
「そうじゃなくて、……(10秒沈黙)……ここじゃなんなんで、どっか店でも」
「嫌だよ、死神となんて」
「割り勘でもいいですよ?」
「誰が奢るって言ったよ!? お前死神だろ!? 奢れよ」
「吉野家くらいなら奢れますけど」
「うーんいいね、って、お前それじゃゆっくり話できねーだろーがボケ!」
「じゃあ、ファミレスでも入りま」
「おいおいおいそれってキャッチセールスの王道じゃねえかよ」
こうした不毛な言い争いを小一時間ばかり繰り返した挙げ句、マクドナルドに落ち着いた。
「で、話って何?」
「契約して欲しいんですけど」
「あ、俺今無職でしかも未成年なんで」
「あの、契約し」
「宝石も絵画も壺もい・り・ま・せ・ん・!!」
「そうゆうんじゃなくて、あたし死神だから」
「宗教も何も信じません!!」
「あたしと、そのー、時間を30秒だけ止めれるっていう契約」
ここでもコーラMを三杯程追加注文した挙げ句、
会話のような独り言のような一方通行同士の遣り取りをして、口頭で契約が結ばれてしまった。

「で、無事契約したわけなんだけどさあ、ほんとに時間止まるの?」
「止まりますよ、たぶん」
「多分じゃ困るよ多分じゃ!!」
「あ、じゃあ、確実に止まります。止まります」
「怪しいなあ……」
「うん、妖艶だってよく言われるんです」
「失礼ですが、頭の方はご健在ですか?」
「試しにやってみてくださいよ」
「いきなりかよ……よーしやるぞ……どうだ?……止まったか?」
「はい、止まりました」
「って、全然止まってねーし!」
「そうですね」
「そうですねじゃ困るよおい!クーリングオフするぞ」
「だってまだ止め方教えてないし」
「あ、そうか」
「……あんたって馬鹿よね」
「いきなり性格変わるなよ!お前の説明不足だろ?」
「先ず、両手を合わせて」
「ほうほう」
「知能線と知能線を合わせて」
「結構難しいな」
「なーむー」
「なーむー……ってお前殺すぞッ!?」
「はあ!? 死神ナメとんかいこのヘタレが。しばきたおすぞボケ」
「……だんだん人間不信になってきたよ……」
「安心してください。あたし死神だから人間じゃないですよ」
「あーそうかーって、おま……もういいわ。怒る気にもなれん」
「止まってるの気付きませんか?」
「あ!!!ほんとだ!!!マジで止まってるし!!すげえ!!すげえよ!!」
「やっと分かってもらえましたね。一回30秒で、3分おきに使えます」
「まじでっ!? 感動!!俺感動!! じゃ調子に乗ってもう一発。なーむー」
「だから3分経たないとできないって」
「あ、そうか……」

そして、沈黙の三分間をとても微妙な空気のまま過ごした。
「そろそろいいかな。なーむー」
「……………………」
「……な、なんか言えよ……」
「……………………」
「……もしかしてこいつも止まってんの?」
「……………………」
「なんかそうみたいだな。こいつウゼーし便器に顔でも突っ込んどくか」
と、まさに恩を仇で返す礼儀作法で死神をトイレに担いで行こうと持ち上げた。
……おっぱいを触ってしまった。
「あん」
…………感じているらしい。そのまま死神をトイレにブチ込んで、俺は全速力で逃げ出した。

何だか悪いことしたな……とも思ったのだが、どうせ相手は死神だ。
人類ではない。よって犯罪とならない。俺はむしろ英雄だ。万歳!
「まさに本質を突いた表現ですね」
「おわーーーーーっ! いつの間にかいるし」
「酷いじゃないですか……あたし股鍋さんのこと好きだったのに」
「俺はそんな変な名前じゃねーよ!」
「でもあたしの中では股鍋さん以外考えられなくって」
「股鍋でも股引でもいいけどさあ、便所臭いよお前」
「テメーが突っ込んだんだろこの糞童貞が」
「その真顔でキレるのやめてくれる? 怖いんだけど」
「でもせっかく怒ったのに怖くないなんて悲しいです」
「ああ分かった分かった、泣くなよお……」
「うえーん、うえーん」
「……うう……なーむー」
「……………………」
「よし、止まったぞ。逃げ……ようかなあ……
でも……童貞喪失のまたとないチャンスだよなあ……
なんか、こいつも見ようによっちゃ可愛いし、取りあえず、スカートめくってみるか」
俺はスカートをめくった。白昼堂々こんなことができるとは僥倖だ。
「ちょっと太めだけど、これはこれでそそるなあ……ここかな……あ、外れた」
スカートのボタンが外れ、パンティが丸出しになった。
「や、ヤヴァイ!どうしよう!どっちから行こう!?
……マンコから触るか、……おっぱいから触るか!……ああ、こんな迷ってるうちにも
時間がどんどん過ぎてく……ああ、取りあえずマンコだ!おっぱいは電車の中でも
偶然を装って触れるしな。うんうん。マンコ。今日から俺はマンコ。いいねえ。ママンコ。
ハイ、パンティ脱がしまちゅよー。ずるずる、ずるずる。あ、ああ、あああ、ああああ!!
お毛毛がはみ出た! はみ出た! 取りあえず、触っとく? 俺。つうか抜く?
ああもうずらすよ、ずらすよ。もう、半分くらい陰毛畑露出ですよ。結構濃いですよ。
やっぱここら辺で寸止めして、毛並みを撫でてみるのが清く正しき童貞だよな。
さらさら。さあらさら。さらさら。ううん。いい感じ。鼻擦り付けたりなんかしちゃったり。
そのままもーっとずらしまーす。ああっ、ああっ。全部脱がせちゃった。下半身丸出し!
こういう場合どうすんの? 寝かせて広げた方がいいの? それともバックで見る方がいいの?
よし、中間とって斜めにしてみよう! ってそんな馬鹿な体勢あるかっつうの。
ちょいとね、こう、お股を開いてもらってですね」
「これくらいでいいですか?」
「そうそうそれくらいで……っておおおおおーーーーい!! 時間動いてるよぅ……」
「泣くなよレイプ魔」
「……死神にレイプ魔って言われた……」
「……入れて……」
「へ?」
「……入れて……」
「ゆ、指でございますか?」
「そう……あ、ああ、あ、もっと奥まで……あ。ああ。あああ。う。うぐ。んぐ。があ」
「もっと色気のある喘ぎ声出して欲しいなあ……」
「言っときますけどね、あたしの姿は他の人には見えないんですよ」
「ああ、そりゃよかった。こんなとこ見られたら逮捕だからな」
「ちっともよくないですよ?」
「へ? 何で?」
「つまり、股鍋さんは、今までの一連の行動を全て一人で遣ってたんですよ」
「……と、いうことは……」
「はたから見ると相当怪しい人物ってことですよ! 職務質問されてもおかしくないっすよ!」
「ガーーーーーーーーーーーン!!!」
俺、一人であの葛藤をこの人前で喋ってたわけ? マジで!? もう生きて行けない……

「死ぬ! 死ぬ! 死ぬ! 自決! 自決! 切腹!せっっっっっっぷく!!」
「股鍋さん、ハラキリの間違いですよ」
「セップクで合ってるよ! もういい。もう駄目だ。俺は駄目だ。限りなく駄目だ。
限りなく透明に近い色気違いだ。もう駄目だ。マンコは意外と臭かったんだ。
でも病み付きになりそうなんだ。どうせなら舐めておけばよかったんだ。ああああーーっ!!」
「股鍋さん、どうか取り乱さないで。お願いしますわ」
「気付けば絶世の美女になってる……!? いいやその手には乗らないぞ、もう一度
やろうったってそうはいかないぞ、俺は男だ。日本男児だ。サムライ、ニンジャ、ハラキリだ。
そうだ、潔く咲き乱れて散ろうではないか。うおおおおおーーーー!!」
俺は光よりも速いスピードで煙草屋に向かった。
「糞じじぃ、ここは煙草屋ですか」
「はい、ここは魚屋ですよ」
「それはよかった、日本刀をください」
「へい日本刀、350万円」
「そんな金ないです」
「へへっ、粋じゃねえなあ兄ちゃん、350円だよ、350円」
「あ、それならあります。買います。ありがとうございました」
僕は糞お爺さんにお礼をいって日本刀で糞お爺さんの頭を切ってあげました。
糞お爺さんは嬉しそうに頭から血を流して踊り出しました。
すると何だか僕も何となく楽しくなってきたので、死神と一緒に三日三晩踊り続けました。
少々疲れたので、僕は死神に頼んで首を切り落としてもらいました。
終わり