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俺はけっこう前に死んで天国に来た
長い長い順番待ちがやっと終わった
神様は俺に次の生まれ変わり場所と
何年後に生まれ変わるのかを教えてくれるだろう
 「やっとおわった〜」
 「俺が残ってるが?」
 「・・・・・そうだ!暇つぶしに付き合ってくれ」
かなり話をそらされたが
まあいい、どうせ俺も暇なんだ
 「で、その暇つぶしとは?」
 「ここに行って来てくれ」
神様は俺に紙を渡した
そこには俺の知っている奴の家の住所が書いていた
神様がたくらんだ事か?
まあいい、どうやらあいつに
時間を30秒とめられる力を与えるのが仕事らしい
 「まあ、ついでだから君にもいろいろと力を与えておこう」
 「いろいろ?」
 「一つだけ教えてやろう、それは30秒だけ時を止められる力だ
  紙に書いてる奴は3回、君は30秒だけだ」
 「なんだそれは」
 「不服か?ならば3回にしてやろう10秒でな
  ついでに言っとくけど君はあっちの世界では
  何一つ干渉することは出来ないから」
どんどん能力が制限された気がしたが、気にしないことにした
しかし、干渉できなかったら時間がとめられたって意味が無いような・・・
 「さあ早く行って来い」
俺は神様といたくなかったので行くことにした
 「ああ、ちょっと待って」
少しだけ耳を傾ける
 「君は自分の名前を明かしてはいけないよ、わかったね」
 「わかった」
そして俺はあいつのいる場所へ行くことにした

1月25日
俺はあいつの家の壁からはいることにした
そのほうがいろいろとわかりやすいだろう
俺が部屋に入るとあいつは笑っていた
出来るだけ俺だと悟られぬよう素っ気無くいった
 「実は・・・神様の暇つぶしによって相沢信司・・・
  お前に時間を30秒止められる力が3回与えられた」
 「そうですか・・・」
あいつは実に興味なさそうにこたえた
何に使うか聞いたが
 「多分一生使わない」
だそうだ
こいつとは当分一緒にいる事になりそうだ

2月7日
あいつは散歩をしている
相変わらず、好きだな
何かに気づいたようだ
女?かな
どうやらそうらしい
俺は邪魔してはいけないと思い
少しはなれたところで見守る

どうやら二人で家に行くらしい
俺は遥か後方から付いて行く

俺は屋根の上にいた
もう1時過ぎぐらいだろう
俺はもう寝てると思い、様子を窺いに行く
まだ話をしているようだ
邪魔してはいけないと思い立ち去ろうとしたが聞こえてしまった
 「前日あいつは俺に「またな」っていったんだけど
  俺は返事を返せなかった、別れの返事を言いたくなかった
  そしてあいつが向こうに行ってしまう日
  俺は学校をサボってあいつの家まで行ったんだ
  曲がり角からこっそりあいつのこと見てた
  そう、見てただけなんだ
  結局あいつに「またな・・・」って言ってやれなかった」
それは紛れも無く俺の話だった
知っていたさ、でも俺も別れを言いたくなかった
だから声をかけられなかった
このとき後悔した
あの時神様と約束したことを・・・
俺はここにいるぞと言いたかった
でもそれは許されぬことであった

2月8日
どうやら今日はあの女性・・・
天堂さんと登校するようだ

学校ではつまらない授業をしていた
4時間目が終わったら誰だか知らないが
馴れ馴れしくあいつに声をかけていた
 「信司く〜ん」
あいつは屋上に逃げたようだ
そしてここにはさびしく残された男が1人

今日の夜は星空がとてもきれいだった
俺はあいつとの事を思い出していた
 『なあ、俺なんとなくだけど、分かった気がする』
 『なにが?』
 『お前が夜に散歩するのが好きなの
  なんか、こう孤独っていうか、そんな感じがする
  それに気が引き締まるしな』
 『そう思ったんなら、そうなんじゃないか』
それは今日のようにきれいな星空だった・・・

4月29日
今日、あいつは最初の1回を使った
どうやら俺は動けるようだ
あいつは何やら男供の手を机に入れている
30秒がたった
あいつはどうやら図書委員になる為だけのために使ったようだ
呆れてしまった
それと同時にあいつらしいな、とも思った

10月17日
今日は学校祭のようだ
屋上ではあいつと天堂さんがいる
そして俺は邪魔してはいけないと空の上に
どうやら空も飛べるらしい
神様が与えた力はけっこう多い
俺は空から眺めていると彼女が・・・落ちた
あいつはすでに走っている
力を使っているようだ
無理だ、間に合わないぞ
俺は見えているのになにもできない事が悔しかった
そうだ!俺の30秒・・・いやだめだ、それだと全てが止まってしまう
今走ってるあいつも、それじゃぁ意味が無いんだ
俺はあることに気が付いた、俺には神様が与えた未知の力があることを
この力で彼女の時間だけを止めれば、いや違うあいつ以外の時間だ
やるしかない
俺は強く願った、止まってくれと
すると俺の願いが通じたのか30秒たっているはずなのに動かない
俺の力は10秒に制限されている
間に合ってくれ
すると玄関からあいつが走ってきた
どうやら間に合ったようだ
俺は安心し、空から見守ることにした

10月20日
俺は今あいつといる
 「昨日のこと覚えてるか?」
 「すまん、3回目は狙ってしまった」
 「もうやめてくれよ」
あいつに注意された
もう出ていくのはやめにしとこうと思う

10月28日
俺とあいつは学校に来ている
天堂さんがいないな
 「今日は天堂さんが外国に行ってしまう日だな、残念だ、さてHRを始めるか」
どうやら彼女は外国行ってしまうらしい
あいつはすでに走っている、俺もそれを急いで追いかける
どうやら間に合ったようだな
彼女が出てきた
あいつは動かない、足が固まってるようだ
やがてあいつは力を使う
だがなかなか動かない
あと20秒
俺は後ろから背中を押してやりたかった
だが、それは俺にはできないし、許されることでもなかった
俺に出来ることは祈ることだけだ
あと10秒
するとあいつが動いた
あと、俺に出来ること見守ることだけだった

どうやらハッピーエンドで終わったようだ
俺は素直に言った
 「よかったな」
 「ああ」
こいつといた日々は楽しかった
それゆえ自分が誰かを告げられないのが寂しかった
だが別れの時間だ
 「・・・俺もそろそろ行かなければ」
 「ああ、そうか」
俺は聞くつもりは無かったが、聞いてしまった
 「どうして最後まで何も聞かないんだ?」
 「真の友に言葉は要らず、心はいつも繋がり合っている
  だろ?それに言ったら駄目なんだろ」
なんだよ・・・わかってたのかよ
多分いつからだと聞けば、あいつはこう答えるだろう
 (わかる?知ってたんだよ)
そう、あいつは最初から知っていたんだ
だからあいつは、俺が部屋に入った時に笑っていたんだ
 「ああ、そうだな、ありがとう」
俺は少し泣きそうだった
 「ああそうだ、一つ言い忘れてたことがあるんだ」
もう言うことは分かっているが俺は聞いた
 「なんだ?」
 「またな・・・」
俺はこいつと会えたことに感謝する
 「ああ、またな・・・今度会うときは生まれ変わった時だ」
そして俺はこいつと・・・相沢と約束をする
俺は時間を止めた10秒だけ
別れを惜しむ
10秒がたち俺は段々と消えていく
俺は最後の最後で心のそこから笑った

俺は今、神様の所に向かっている
その間、あいつとの事を思い出す
あいつと出会ったのはいつだったかな?
俺が覚えてるのは小学校1年の時ぐらいだな
俺とあいつはいつも休み時間、教室に2人だった
他の奴らは体育館に遊びに行っていたから
とある日、俺たちは笑っていた、理由は無いがとにかく笑っていた
それからはずっと一緒だったな
昔の話を思い出していたら、いつの間にか神様のところに着いていた
 「ご苦労、ご苦労、なかなか楽しめたぞ」
 「それで、俺はどうなるんだ?
 「せっかちな奴だな、そうだな100年後ぐらいにしとくか」
そういって神様は懐から紙を取り出した
あれはすべての運命を決める紙だ
あれに書かれたことは全てそうなる
ただ神様はそれを生まれ変わりの場所と時期を書くことにしか使わない
何せ、この神様の気まぐれのせいで、桃太郎も生まれてしまったのだから
それを反省しているのだろう
あの紙の欠点は消すことができないということである
神様はさらに懐からペンを出す
俺はそれを見計らって力を使った
最後の10秒を
神様は動かなかった、自分の与えた力なのに
俺はかまわずに紙に書き込んだ
これで約束は守られる
10秒がたった
 「悪いが俺の運命はもう決まってしまったようだ」
 「何を言ってるんだ?」
神様はわけがわからず紙を見る
そこにはこう書かれていた
 (神谷悟は相沢信司と再び、生まれ変わった時に再会する)
神様は笑っていた

それからどれだけの時がたっただろうか・・・
俺はいつもの様に、あいつと一緒にいる