作品概要

文明開化より五十余年。主人公である大神一郎少尉は海軍からの命令を受け、帝都・東京にある少女歌劇団に配属される。
軍人である大神が何故この様な場所に呼ばれたのか、彼は混乱しつつも劇団の雑用をこなす。
そんな中、突如訪れた緊急事態に大神は歌劇団の真の姿を目撃する。
団員たちは皆、帝都を脅かす悪と戦う特殊部隊のメンバーだったのである。
蒸気と霊力で動く人型ロボット「霊子甲冑」に搭乗し、魑魅魍魎を殲滅する少女たち。その名は───帝国華撃団!

1996年シリーズ開始の「ドラマチックアドベンチャーゲーム」。
大正時代の軍属という硬めのテーマを取り上げながら、そこにスチームバンクやロボットアクション、霊力といった下連味に富んだジュブナイル要素、美少女アニメヒロインとの恋愛ギャルゲー要素などを混ぜ込み、魅力有る世界観に仕上げた事で人気を呼んだ。
また、実際の声優達による歌劇や、劇場のような品質の高いアニメーションも反響を呼んだ。

ゲームとしてはマップ探索型のアドベンチャーゲーム部と、ターン制のシミュレーションRPG部が交互に訪れるスタイルをととっており、
アドベンチャーゲーム部の行動で主人公への好感度が上がった部下は、シミュレーションRPG部での戦闘能力が向上するというシステムになっている。

ゲームの舞台となるのは正確には「太正」という時代であり、大正時代に似た架空の時代(パラレルワールド)という位置づけ。なお、「サクラ大戦4」の時代設定が太正16年となっている(現実の大正時代は15年まで)。
2002年に月刊連載が始まった政一九の漫画版は初代『サクラ大戦』のコミカライズは、2015年現在でもいまだに初代のストーリーが消化しきれていない異例なまでの長期連載となっている。連載長期化にともないTVアニメやスピンオフ漫画をアレンジしたオリジナル設定も増えてきて、原作ゲームとは異なる独自の展開になりつつある。


登場キャラクター

・大神 一郎

オオガミ・イチロウ。主人公でありプレイヤーの分身でもある男性。サクラ大戦1~4まで主人公を務める。
海軍士官学校を首席卒業する程の有能な軍人。剣術、砲術、霊力等も高い適性を持つ。
明朗快活な快男子であり、誰からも好かれる好青年で仲間からの信頼は厚い。但し、裏を返すと無自覚な八方美人かつ女タラシとも取れる。
歌劇の役割としてはモギリ(お客さんの切符を切る係り)。中には彼目当てで来るお客さんもいるらしい。最初は苛立ちを見せていたが、後に自分でもモギリのプロと思うようになっている。
帝国華撃団・花組隊長、巴里華撃団・花組隊長を歴任した後、米田一基から帝国華撃団総司令の地位を受け継ぐ。
花見が好きなのか、出撃命令で「花見の準備をせよ!」と言い放ったり、体が勝手に動くという理由で女性の入浴をのぞくことも。
ちなみに、紐育華撃団の隊長・大河新次郎は大神の姉の子供。両者共に大神の姉からシゴキを受けて育ったらしい。
二天一流の使い手で二刀流を得意としている他、軍人としての経歴から拳銃の扱いにも慣れている。
1では隊員達と共にサタンに勝利したが、その際に降魔と化した上官である藤枝あやめを失ってしまう。前作PXZでは復活してきたそんな彼女との再戦が彼の見せ場であった。
2では京極によるクーデターを阻止。事実上の二・二六事件を防いだ形となった。その後、さくらをはじめとする隊員達を残して巴里へ留学。3はそんな巴里での物語となる。
3では新たに設立されたエリカら巴里華撃団と共にパリシィ怪人に立ち向かう。パリシィの血を継いでいることへの戦意喪失を乗り越え、オーク巨樹にてパリシィの無念を沈めた。巴里華撃団の副隊長にエリカを任命した(と今回の設定では思われる)大神はエリカらと別れを告げて帝都へ帰国する。
4では危機にやがて集まった巴里華撃団の隊員を含む13人のメンバーと共に、大久保長安を撃破。引退する米田から総司令の座を受け継ぎ、身も固めることを決意した。
前作では帝都に突如現れた敵を撃破するため、さくらと二人で出撃したところを巻き込まれたが、今作では巴里へ出向いている模様で、パートナーも今回はエリカと組んでいる。
cv:陶山章央


・エリカ・フォンティーヌ

「サクラ大戦3」のメインヒロイン。
巴里(パリ)華撃団のメンバー。優しく明るい性格のシスター。強い霊力の持ち主で、特に他人への治癒能力が優れている。自らの力を恐れている節があり、シスターになろうとしたのもそれがきっかけであった。
性格はかなりの天然ボケかつドジ。歩けば看板に当たったり、壊滅的な料理を作ったりするなど、彼女の行動の被害は他人にいろんな意味での危害を加える事もしばしば。根っからの悪人は居ない、という考えを持っており、それが原因で悪人キャラを振り回すが、一方で敬虔なクリスチャンであり、人ならざる怪人たちには容赦ない。
常に太ももに大小2つのサブマシンガンを隠し持っている。戦闘やイベントではマシンガンをぶっ放すトリガーハッピーな部分もあり、それが原因で警察に捕まることもあった。
彼女を3でヒロインに選択すると、初対面時から大神のことが好きだったという。だがその性格も影響して、夢の中の出来事を現実の出来事と混同し、さくらと対立したり、知らないと言い張る大神に激怒したりと、トラブルを増やしてしまう。終盤にていずれ帝都に帰る大神とはずっと一緒にいられないと悟るエリカは「巴里の恋人でいい」と妥協しようとするが、それではダメだと思った彼女は「本当の恋人になる」と手紙で打ち明け、4では命令もあり帝都に向かった。
今作では大神とペアを組むほか、ホームページのサンプルボイスで「巴里の恋人として頑張りますね」と言っているため、今作では3でエリカルートの時系列を迎えており、現在巴里華撃団の副隊長であることが伺える。
cv:日高のり子

・真宮寺 さくら

シングウジ・サクラ。「サクラ大戦」「サクラ大戦2」のメインヒロイン。
魔を祓う一族としての破邪の血を持っている。戦闘能力に優れながら、表の仕事としての歌劇にも精を出す真面目な女性。北辰一刀流の使い手で、父の形見である霊剣荒鷹(れいけんあらたか)を振るう。
1の前後の帝劇に来た頃は今一つ馴染めておらず、舞台での成果もままらなかったが、大神との出会いを機に大きく成長していき、共に黒之巣会、サタンを撃破した。
2では最初期から帝劇に留まり続け、黒鬼会へ立ち向かう。途中破邪の血を持つとして、軍から命を狙われたことも。その際、大神によってさくらの命と引き換えに帝都を救うとする魔神器は破壊された。更に、自身の父親が復活し敵対することになったが、見事それを打ち破ることとなった。
3では大神と会うために巴里へ他隊員2名と共に出向き、そこで巴里華撃団とのダンス、戦いでの格の違いを見せ付け、エリカらの成長へのきっかけとした。
初対面した初日の様子から分かる通り、大神に想いを寄せている。だがそれに関して嫉妬深いところもあり、目の前で大神が他の女性にデレデレすると恐ろしいことになる。新しく帝劇に入ってくる女性と事前に会っていたという事実だけで嫉妬する。
それは一途さを表しているともいえ、彼女のルートでは大神の手を自分の胸に当てさせながら言葉で落ち着かせたり、旅に出るという置き手紙を見て追いかけてきた大神を見るなり汽車を非常停止させて大神のもとに飛び降りるなどの大胆な行動に出ることもあった。
前作PXZでは、選ばれたヒロイン以外は死亡していたため知らないはずの殺女を末路を知っていた他、大神との合体攻撃を披露しており、今作でもホームページのサンプルボイスで「『今回だけは』大神さんをエリカさんに任せます」と言っていたため、3を例外としてPXZシリーズではさくらルートの時系列にあると思われる。しかしOPでの描写を見る限り、依然としてエリカとの大神の恋人の座を取り合う争いは続くようだ。
今回は後輩であるジェミニとペアを組む。貴重な先輩としての一面も見れそうだ。
cv:横山智佐


・ジェミニ・サンライズ

「サクラ大戦V」のメインヒロイン。
紐育(ニューヨーク)華撃団のメンバー。テキサス出身のカウガールだが、拳銃の腕はからきしで、馬であるラリーを飼っている馬上剣術が得意なサムライ被れ。ひたすら前向きな元気少女で、ポジティブシンキングが行き過ぎてか妄想癖がある。師匠・ミフネが彼女に傍から見るとセクハラ発言としか取れない事を言い続けていたため、それを引用してしまい誤解を生む事も。心臓が2つあり、もう一つの人格としてジェミニンを宿している。
じゃじゃ馬な性格であったエピソード0ではミフネの遺言に従い紐育へ赴く。しかし彼女は紐育に行こうとしてサンフランシスコに行ってしまう極度の方向音痴だった。そこで巻き込まれた戦いで、復活したかつて帝都も脅かした敵とその部下を全員倒す活躍を見せた。生身で戦闘を操作することが可能なのは彼女のみである。(ちなみにクリア後の特典として大神・さくら・エリカも操作可能)
しかし、紐育に到着後のⅤでは街に馴染めず自信を失い、徐々に後ろ向きな性格へと変わっていってしまう。だがもうひとつの人格の蘭丸を憎み暴走したジェミニンとの和解などを機に、ニューヨーカーとしての在り方に気付き、更に成長した「サムライ娘」へとなっていき、最終的には織田信長が新次郎の中に眠るという形で、隊員一丸となって撃破した。
新次郎に想いを寄せているが、残念ながらPXZから2作品連続で彼は不在である。
彼女をヒロインに選んだ場合、五輪曼陀羅で必要な犠牲の一人となっていたことが発覚し、今世だけでなく前世から蘭丸らと因縁があることが発覚する。戦いを終えた後のエンデイングムービーでは全作品通じてもそのムービーでしか見られないジェミニのデート衣装と、初々しい二人を拝むことができる。
今作ではジェミニ憧れの大和撫子である「大先輩」のさくらとペアを組むほか、蘭丸が復活したことで再び対立することとなる。
cv:小林沙苗

・蘭丸

「サクラ大戦Ⅴ」に登場する敵役で、織田信長の小姓の森蘭丸が転生した姿。
見た目こそ中性的ではあるが、非常に残忍な性格をしている。
実在人物である森蘭丸とは、一度目の復活から分岐していると考えられる。一度目の復活では、大河新次郎の前世である五輪曼陀羅により封印されてしまい、その時に信長を守れなかったことを悔やんでいた。
二度目の復活時、五輪の書を巡りジェミニの師匠・ミフネと対峙。ジェミニの目の前で、ミフネと共に奈落の底へと落ちていった。しかし蘭丸は生きながらえ、紐育を襲い始める。戦いを経て最終的に紐育華撃団に敗北するが、仇であるはずのジェミニに仇討ちをよしとされず見逃される。だが蘭丸は「自分はもう人間ではない」として恩義を感じず、信長を復活させる。
その後の戦いで大河新次郎の機体に乗り込み動きを封じるが、信長は蘭丸ごと新次郎を貫き、蘭丸はそのまま死亡した。
だが今作では再び復活し、ジェミニの前に立ちはだかることとなった。
cv:浅井清己

・髑髏坊

「サクラ大戦Ⅴ」に登場する敵役で、蘭丸らの配下の一人。
頭に剣を突き刺している巨人な男。非常に頭が悪く、変形と称してあまり形を変えていなかったり、「汚名挽回」などと発言するなどして、よく新次郎らにもツッコミを入れられていた。
しかし力は強大であり、一度はメキシコ人少女リカリッタ・アリエスの攻撃を退けるなどして紐育華撃団を撤退させるが、最終的には敗北した。
今作では、彼と敵対したことがあるキャラが存在しないものの、復活して登場する模様。
cv:江川大輔(仮)


シリーズ一覧

  • ゲーム
    • 本編シリーズ
    • サクラ大戦 (1996 SS/DC/Win/PSP/PS2)
      • サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~ (1998 SS/DC/Win/PSP)
      • サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~ (2001 DC/Win/PS2)
      • サクラ大戦4 ~恋せよ乙女~ (2002 /DC/Win)
      • サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~ (2005 PS2)
    • 外伝作品
      • サクラ大戦GB 檄・花組入隊! (2000 GBC)
      • サクラ大戦GB2 サンダーボルト作戦 (2001 GBC)
      • サクラ大戦物語 ~ミステリアス巴里~ (2004 PS2)
      • サクラ大戦V EPISODE0 ~荒野のサムライ娘~ (2004 PS2)
      • ドラマチックダンジョン サクラ大戦 ~君あるがため~ (2008 DS)
    • 派生作品
      • 花組対戦コラムス (1997 SS/AC)
      • 花組対戦コラムス2 (2000 DC)
      • サクラ大戦 蒸気ラジヲショウ (1997 SS)
      • サクラ大戦 花組通信 (1997 SS)
      • サクラ大戦 帝撃グラフ (1998 SS)
      • 大神一郎奮闘記 ~サクラ大戦歌謡ショウ「紅蜥蜴」より~ (2000 DC)
      • サクラ大戦・キネマトロン 花組メール (2000 DC)
      • サクラ大戦オンライン 帝都の長い日々 (2001 DC)
      • サクラ大戦オンライン 巴里の優雅な日々 (2001 DC)
  • アニメ
    • サクラ大戦 桜華絢爛 (1997-1998 OVAシリーズ)
    • サクラ大戦 轟華絢爛 (1999-2000 OVAシリーズ)
    • サクラ大戦TV (2000 TVシリーズ)
    • サクラ大戦 活動写真 (2001 劇場公開)
    • サクラ大戦 神崎すみれ 引退記念 す・み・れ (2002 OVA)
    • サクラ大戦 エコール・ド・巴里 (2003 OVAシリーズ)
    • サクラ大戦 ル・ヌーヴォー・巴里 (2004-2005 OVAシリーズ)
    • サクラ大戦 ニューヨーク・紐育 (2007 OVAシリーズ)
  • 漫画
    • サクラ大戦漫画版 (作画:政一九)
    • サクラ大戦ショウ劇場 (作画:奥谷かひろ・都波みなと・政一九)
    • サクラ大戦奏組 (作画:島田ちえ)
  • 小説
    • サクラ大戦 前夜 (著:あかほりさとる)
    • サクラ大戦 (著:あかほりさとる)
    • サクラ大戦 巴里前夜 (著:あかほりさとる)
    • サクラ大戦 轟華絢爛 (著:川崎ヒロユキ)
    • サクラ大戦 太正恋歌 (著:川崎ヒロユキ)
    • サクラ大戦 活動写真 (著:川崎ヒロユキ)