新たなる物語

 

???「シュィシュィシュイー」

???「シュイシュイーーー」

生徒1「おい!シュイシュイうるせーぞ!!」

???「シュィ、もうお終いや。。。見られちまったんや。。。」

生徒1「見られたって何をや?」

???「て、手品のネタを。。。」

生徒1「マジかよ!またなんでこんなところでマジックなんかやる気になったんや?」

???「学祭でみんなに見せるために、練習してたんや。そしてふと顔を上げると、多和田がマジかよーって顔でこっちみてたんや」

生徒1「はは、物好きな奴やな!俺の名前はH君。お前の名前は?」

???「滝」

H君「よろしくやで滝。ところで何やってここに連れて来られたんや?ここは関西カリフォルニア高校別館。通称別館。どうしようもない問題児たちが連れてこられるとこや」

滝「無実や。僕は何もしてないんや。。。!!!」

 

〜モトの奇妙な冒険 第5部 エキスオーシャン〜

 

3か月前、滝は奇術研の女の子と帰路についていた。

滝「シュイシュィ、さっきのマジックなかなかやったで」

女の子「あ、ありがとう」

滝「でも、右手の使い方がイマイチやったかな。良ければ今週の土曜日個人レッスンをしてあげようか?」

女の子「こ、今週の土曜日!?ちょ、ちょっと、予定はいってるから無理かな」

滝「そっか、それじゃまた今度ね」

そういって二人は他愛もない会話を終え、別れた。 この後に惨劇が待っていることにも気づかず・・・

次の週の月曜日、滝はいつものようにフェイス○ックで個人情報を漁っていた。

滝「シュイィィ、奇術研のみんなは、どんな週末を過ごしたのかな?A君は土曜日に飲み会があったのか。B君も飲み会か。・・・Cさんも,あの子も」

滝「もしや・・・」

滝はある奇術部員の写真を見つけ、スワイプを止めた。そこには笑顔で集合写真に移る奇術部員たちの姿があった。

そう滝を除いて・・・

滝「ナンデヤ、ナンデヤァァアァアァ!!!」

滝はそのあふれ出る怒りをマジックにぶつけた。ハンカチを使って手に取るものすべてを消し去り、代わりに鳩を出した。

そして、滝の行動はさらにエスカレートする。

ある日の夜。

女の子「誰!?さっきから付いてきているのは?」

滝「ナンデヤァァ、ナンデヤァァアァアァ!!!」

関西カリフォルニア警察「君!そこまでだ!すでに通報は受けているっ!!君はこれからは関西カリフォルニア高校別館行きだ!!!」

滝「ナンデヤァァアァアァァァア!!!」

こうして滝は別館に収容されることになった。。。

〜そして、時は戻る

別館教師「おい、滝!お前に差し入れだ!」

滝は教師からA4サイズのプリントを受け取った。

滝「なんやこの紙切れは。何も書いてないや、、、な、なにぃ!!」

突如、プリントの一部がスルメと化し、滝の手からエキスを吸い取り始めた。

滝「畜生、何なんや、このプリント。。。しかも、裏に絵が書いてあるやないか。」

そこには、関西カリフォルニア高校で知らぬ者はいない、伝説の古典教師「元一」のご尊顔があった。

しかし、滝にとって元一は因縁の相手であった。

元一は決して滝を認めず、常に鋭い問題を滝に与え続けてきた。

滝「ナンデヤ!ナンデこいつの顏が描いてあるんやぁぁ!!」

滝はプリントを丸めて、ゴミ箱へと投げ捨てた。

滝「あんな、クソみたいな差し入れ誰からや。指の先も少しスルメになって。。。ナンヤ、もう元に戻っとるヤナイカ。」

そんな出来事の数日後、別館にて授業が開始された。

問題児ばかり集まる別館ではあるが、授業は本館と同様に行われる。

この措置は関西カリフォルニア高校の創始者の「親心」によるものである。

滝「ナンヤこのつまらん授業は。こんな内容とっくに予習済みや」

???「お前、つまらなさそうやな」

突如滝に話しかけたこの男、教師の鹿野である。

鹿野「ナンデ、俺がこんなところにおらんといかんのやって顏しとるな。」

滝「俺は本館の洗礼された授業をうけたいんや。」

鹿野「俺も本当は本館で授業したいんや。そんな君に本館に戻るために協力して欲しいんや!」

そう言うと、鹿野は滝の腕をつかんだ。

すると、滝の体はみるみる小さく薄くなり、A4プリントサイズとなってしまった。

滝「ナンデヤァァ、ナンデヤァァ!!」

鹿野「これは最近身についた能力。このプリントに触ったら、出来るようになったんや。」

鹿野の手には、元一の顔が描かれたプリント握られていた。

滝「そ、そのプリントは。。。!!!」

鹿野「さっき、廊下で拾ったんや。私はこの能力を『ドゥートゥードールズ』と名付けたっ!」

鹿野「私に協力すればちゃんと元に戻すし、本館にも戻れる!大事なのは信頼関係や!さあ、どうする?」

滝「仕方ない、協力するしかないやないか。」

鹿野「よし。本館に戻るには、本館の鍵が必要や。しかし、それは本館にしかないんや。そこで君には、本館に届けられるプリントに紛れて、鍵を取ってきて欲しいんや。」

滝「そんなん無理に決まっとるやないか」

鹿野「お前やるしかないんや!おい、本館の教師が来たぞ!準備するんや!」

鹿野は本館教師に渡す化学プリントの中に滝プリントを忍び込ませた。

本館教師「おい、鹿野!さっさとプリントを渡せ!」

鹿野「す、すみません!どうぞ!」

本館教師「ったく、なんで俺が別館のスルメみたいなプリントを運ばんといかんのや」

本館教師はプリントの束を受け取り、本館の方へと歩いて行った。

鹿野「クソ。今に見とれよ」

。。。

滝プリントは順調に本館へと近づいていた。

滝「これ、ホントに大丈夫なんか。。。」

その不安は的中した。滝プリントが次第に大きくなっていったのだ。

滝「な、なんやこれは!!もしかして、距離か!?鹿野から離れすぎて、効果が切れ始めとるんか!?一旦逃げんといかん!」

滝は本館教師の目を盗んで、プリントの束から抜け出した。

滝はほぼ人間の体に戻っていた。

滝「ナントカ逃げれた。さて、どうするか。」

滝は一旦身を隠し、一息ついた。

しかしその背後から何者かが近づき、滝に襲いかかった。

???「ドゥトゥーーーーーー!!!」

滝「ナンヤこいつはぁーーーーっ!」