リノアについて発言の変移


★ブイジャンプ緊急増刊 ファイナルファンタジーⅧ[設定資料&ヴィジュアルガイド]
野村哲也氏(リノア部分のみ抜粋)

スコールとリノアとサイファー
三角関係がやりたかった

 リノアは、かなり気にいってますね。そのぶん、描くのに苦労したのもリノアかなあ…。イラストとしても、『Ⅶ』と比べてリアルになったぶん、美形のキャラクターを描くのは楽なんですよね。
だけど、あんまりきれい過ぎちゃうと、クセがないっていうか、見た人の印象に残らなくなっちゃう。あぁきれいだね、というだけで。
見た人の心に、引っかかるようなキャラにしたかったんです。美形じゃないんだけど、かわいいという。その味つけがすごく難しかった。まあ、個人的な女の子の好みも、入ってないとは言えませんけど(笑)。

 そうそう、リノアだけは〝リノア用語集〟っていうのを作って、野島に渡したんですよ。しゃべりかたのクセとか、こういうしゃべりかたはしないとか…。最終的には企画におまかせなんですけどね。

野島一成氏(リノア部分のみ抜粋)

泣いたり、笑ったり、
今を実感できる物語へ

 キャラの性格とか口調は、野村といろいろと話しあって決めますけど、最終的にセリフ書いてるのが僕なんで、僕が判断します。だから独断でまぁこれアリかなぁと思うアイデアも入れちゃいます。
スコールとラグナ以外は、わりと事後承諾。野村には見られたくないって部分もありますけどね(笑)。野村はリノアについてはけっこううるさいんですよ。こういうことはしないとか言われちゃう。リノア用語集(注2)を作ったぐらいですから(笑)。

注2 野村氏作成の、リノアがよく使う語録集。野島氏は紛失してしまったらしい…。

★電撃プレイステーションから抜粋

――『FFⅦ』以降のかかわり方は、どうでしたか?
野村:『FFⅧ』ではキャラクターデザインと絵コンテぐらいでした。このころから自分は『キングダム ハーツ』の制作のほうですでに忙しくなっていて……。
海外に行っていたりして、キャラクターもシナリオの野島(一成)さんとメールでやりとりしながら決めていったんです。
野島さんに「リノアはどんな話し方をしますかね?」と問われて、〝あまり女の子っぽい口調ではしゃべらなくて、「よっ」とかあいさつをするタイプ〟といった程度のことを書いてメールしたら、野島さんがそれをなくしたんですよ。しかも何度も(笑)。
帰国して野島さんに会ったときに、「哲さんの考えてたリノアとは違うリノアになったかもしれない」と言われました。結局最後までなくしてしまったみたいです(笑)。