マルグリッド(UR)
基本情報
名前 マルグリッド
種族 魔種
ジョブ マジシャン
召喚コスト 50
<タイプ> 大逆者
タイプ ウィッチ
HP 500
ATK 70
DEF 100
覚醒
超覚醒
アーツ
CV 鈴夏 あや

アビリティ
召喚 なし
覚醒 なし
超覚醒 ブラストマジック
攻撃力が上がる。
さらに、シュータースタイル時に自身が攻撃した敵ユニットを弾き飛ばす。

ステータス
状態 HP ATK/DEF
召喚 500 70/100
覚醒 550 90/120
超覚醒 600 240/200〔アビリティ発動時〕
155/200〔シュータースタイル時〕

DATA・フレーバーテキスト
+Ver3.4(VerRe:3.0)
Ver3.4(VerRe:3.0)
身長 1.55[meter]
体重 詮索者に災いあれ
出身地 黒き森
現在の生息地 次元の果ての古城
尊敬する人 おばあちゃん
封じられていた名 ル・グラン・ソルシエール
イラストレーター 碧 風羽
フレーバーテキスト
「さあ、みんな行くわよ! ベルゼバブが消えたくらいでなによ!
    倒さなきゃならない『ロード』なんかまだまだいるわ! ひとり先を越されたくらいでめげていられない!
    この大陸は必ずやこの「偉大なる魔女」さまが征服してやるんだからね!」

あたしの掛け声に一番初めに反応したのは食いしん坊の巨人だった。
返事をしたのは口じゃなくて、お腹だったけれど。
そう言えば、色々ありすぎて、みんな今朝から何も食べていなかった。確かに食事にするのも悪くない。

なら、久しぶりにおばあちゃん直伝の「偉大なる魔女特製お鍋」を作ってあげる、
あたしがそう言うと、巨人は飛び跳ねて喜び、その衝撃で一角獣の背でうたた寝していたオレンジ色の魔法植物がズルリと落ちた。
それをとっさに空中で咥えた、一角獣が、ならばとっととこの食料を下ろせと、荷馬扱いされたことをぷりぷりと怒った様子で睨んでくる。

そんな訳で、さっそく鍋の準備が始まったのだが、その何とも芳しい臭いに誘われたのか、
先ほど飛び去ったはずの古い友だちまで戻ってきて、ちょっとお腹が空いただけだなんだと、一緒に鍋をつつき始めた。
そしてそれを、皮肉屋の死神がからかっている。

あたしは、なんだか温かいものを感じ、そんな風景に見とれていると、後ろからポンと頭を叩く手。
振り向くと、ほら、早く喰わねぇと無くなっちまうぞ、と眼帯の男が――
あたしは、この旅の仲間が好きだ。できればずっとこの仲間たちと――


「どうだ?」
「ダメね。バカバカしい夢が見れただけ」
暗い一室で、つば広の三角帽をかぶった少女は、機甲装置にかけた多重の魔法陣を解いた。
体中に紋様を刻んだ男が、豪奢な椅子に座りそれを見つめている。

「頼むぜ? ヒントはお前が持ってるんだ。お前の過去に、必ず“それ”はある」
解ってるわ、と少女は特に何の感慨も無い様子で立ち上がりその場を去ろうとする。
男は椅子に座ったまま反り返り、少女の背に向けて言った。

「まさか、戻りてぇとかぬかすんじゃねぇだろうな」
「まさか」
即答する少女。

「どうだかな。
    こないだ“覗いて”みたらよ、愉快なお仲間たちは、お前を探してるみたいだったぜ。
    ぞろぞろ連なってよ。まるで蟻みてぇだった」

少女は少しだけ振り返り、肩を上げて笑った。
「どうしようもないわね。あいつらは世界の仕組みが分かっていない。まさに無知の罪よ。
    あの儀式で…地獄の釜を開いてその底を見た時、私は分かってしまったんですもの」
「ならいいがよ、“偉大なる魔女”さん」
「…詠唱が少し違うのかも。もう少し調べて来るわ」
そう言って、少女はその場を立ち去りつつ、奥の暗闇に向かい、誰にも聞こえない小さな声でつぶやいた。

「本当に…どうしようもないわ」


                                        ~『冬の魔女のサーガ』 第10章~
+SP
SP
身長 1.55[meter]
体重 詮索者に災いあれ
現在の生息地 次元の果ての古城
鍵の座 第3席
壊したいもの 自分
忘れたいもの かつての仲間
イラストレーター しきみ
フレーバーテキスト

記憶というものは、朧としていて頼りなく、ふと鮮明に思いだしたと思えば、次の瞬間にはその輪郭はぼやけ、本当にそうであったものかと甚だ怪しく思えたりする。
そんな記憶に、秘密は隠れていた。

「……ふぅ、やっぱりダメね。この術式で違うとなると今度はあの式を……」
マルグリッドは機甲装置から身を起こすと、装置にかけられた魔法陣を解き、新たな陣を構築しようする。地べたにペタンと座り、そのようすを興味深そうにじっと見ていた、少女と見まごうほどに美しい少年が声をかけた。
「どう、見つかった? マルグリッドさん」
「また見てたのラグナロク… そんなに面白い?」
「うん、面白いよ」
ニコリと無邪気な笑顔を浮かべる少年に、マルグリッドは軽くため息をつく。
「その機械で記憶の中をのぞいて“ヒント”を探してるんだよね。すごいなぁ」
「そんなにいいもんじゃないわよ。それよりあんな巨体から出てくるのが、あんたみたいな可愛らしい精神体だってほうが驚きだわ」
「え~ そんなに変かなぁ… でも僕、みんなに比べたら生まれたてみたいなものだし」
「………」
ラグナロクと呼ばれた少年は、手を広げ、透き通るような白い肌に、黒い羽根毛を生やした自身の体をしげしげと見つめる。
「ねぇねぇ、それよりさ、聞きたいことがあるんだ。マルグリッドさんはどうして『鍵』になったの?」
「…ずいぶん唐突な質問ね。どうしてそんなことを聞くの?」
「あの刺青の人が言ってたんだ。『鍵』となる者たちは、みんな何かしら強い気持ちを持ってる、って……僕、あんまり気持ちとか心っていうのがわからないからさ、知りたいんだ。みんなどんな心を持ってるんだろうって」
マルグリッドは少年のぶしつけな質問に少しばかり憮然とするが、無垢な期待に目を輝かせる少年を見て、あきらめたように再びため息をついた。
「まあ、いいわ……どうあがいても、絶望の輪から逃れられないと悟ったからよ……私も、この世界も…」
「どういうこと?」
「私が信じていたものがね、全て偽者だったの。私の両親も、両親が死んで、ひとり生き残った私を拾ってくれたおばあちゃんも、全部ね。何もかも、私が知らないところでつくられた“呪い”だったのよ」
「…よくわからないな。思い出がつくりものだったから絶望したの?」
「そうね…でも、地獄の釜の底で見た真実は……そんな単純なものじゃなかったわ……」

* * * *

――かつて私がいた世界は、“混沌”の侵略を受けていた。そして私は紅蓮の王の軍団と共に“混沌”と戦った。
長い戦いの末、あの世界の“混沌”を撃退することに成功した紅蓮の王は、次元の扉の向こうへと消え、残された軍団の者たちは、皆それぞれの道へと戻って行った…。
それは私も同じで、全ての戦いが終わったあの世界で、私は再び仲間たちと旅を続けていた。
紅蓮の王の軍団に入る前から“偉大なる魔女”になる為に修行の旅をしていた私は、まだまだ自分に足りないものがいっぱいあると思っていた。
でも、最後の戦いの前も、その後の旅でも、私は仲間たちに助けられてばかりだった。
少しは使える魔法も増えてはいたけど、何かトラブルがあれば、結局最後はいつも仲間に頼っていた…
仲間たちはそのままでいい、そう言ってくれたけど、私はそれじゃ駄目だと思った。
仲間との旅は楽しかった。けれど、私はいずれ光も闇も統べる“偉大なる魔女”になる為に旅を始めた……なのに、何もかも仲間任せな自分を、私自身が許せなかった。
だから、少しの間だけと、私は仲間と離れて“黒い森”に戻り、一人で一から修行をやり直した。
こういうのもなんだが、思っていたよりも修行は順調だった。
紅蓮の王との戦いや、仲間との旅で私は成長していたのかもしれない。以前はまったくできなかった、おばあちゃんが残してくれた魔本にあった魔法もほとんど覚えて、扱える魔力量も格段に増えていった。
そして、とうとう魔本にのっている魔法も最後のひとつとなり、それを完成させたら仲間の所へ戻ろうと決めていた。
でも、そんな心のゆるみのせいだったのかもしれない。最後の修行として行ったその儀式魔法は失敗し、私は『地獄の釜』を開いてしまった。

そこで、私は――死んだ。

ロードと契約して、かつて一度は私も不死身の体になっていた。けど、紅蓮の王は去り、わたしはただの魔女に戻っていた。私の体が地獄の炎で燃やし尽くされるのは一瞬だった。
魂だけが地獄の釜の底につき、生きていた頃の全ての記憶が鮮明に頭を駆け巡った。
これが死ぬということなのか――初めはただそう思い、走馬灯のようなそれをぼんやりと眺めていた。
そして、私は驚愕した。
その記憶は、おかしかった。
紅蓮の王との戦い、仲間たちとの旅、魔術学院での生活、それらは確かなものとして存在していた。
…けれど、それ以外は何も“無かった”。
貧乏だけど楽しかった子供の頃の暮らしも、優しかった鍛冶屋の両親も、あの燃え盛る町の火も、何もかも――あったのは黒い森の家で、ずっとおばあちゃんと暮らし続ける私だけ。
そのうち記憶は、私の知らない記憶を映し出した。会ったことのない人たち、知らない生活、記憶はずっとずっと続いた。私の年齢以上に、何年分も、何十年分も……
でも、どの記憶でも、おばあちゃんはそばに居てくれた。その――尊敬し、大好きだった……私に“偉大なる魔女になれ”と言ってくれた「おばあちゃん」の顔は――“まっ暗”だった。

そして気付くと、私は黒い森の家に戻っていた――

* * * *

「…はじめは夢かと思ったわ。でも頭にははっきりと記憶が残っていた。だから私は、『地獄の釜』で見た“知らない暮らし”の記憶を頼りに、そこかしこの壁や床板を引きはがしてみたの」
少年は、わくわくとした様子で尋ねた。
「何か…あったんだね?」
「えぇ…なんてことのない壁紙の裏、床の下、そこかしこに見たことのない術式が埋め込まれていたわ。私はさらに隠されていた書庫で見つけた魔本をもとに、それらの式を必死に解析した。そして、真実を知ってしまったの」
マルグリッドは帽子のつばを目深に落とした。

「私は普通の生物ではなかった――私はね、人間ではなく、何百年も昔に作られた魔法人形だったのよ」

目を見開く少年。薄暗い室内に、機構装置の駆動音と寂しげな少女の声だけが静かに広がっていった。
「この体はね、ある魔女の魂の器にふさわしい体となるまで、自動的に修行を繰り返すように仕組まれていたの。言葉だけだと簡単に聞こえるかもね……人形に偽りの記憶を埋め込み、簡単な擬似人格を植え付け、修行に送り出す。そしてどんな形であれ、死亡すると、呪いが発動する。その呪いは、死亡した時点で魂と記憶を初期化して、出発地点である“黒い森の家”に転送する――まったく、よくできてるわよ…」
マルグリッドは装置から立ち上がると、少し歩き、『次元の果ての古城』の窓からのぞむ次元の狭間を見やった。
「死ぬたびに魂ごと記憶をリセットし、出発地点へ自動転送――そしてまた修行を繰り返す。そんなことを何百年も続けてきたの。“偉大なる魔女”がこの世に復活するための肉体として相応しい入れ物になるまで、これを永久に繰り返す呪われた魔法人形――それが私という存在の正体だったのよ。…そういえば、魔術学院の先生はひとつ前の人生でも会っていたわね…あの人、知ってたのかしら…」
吐き捨てるように話すマルグリッド。しかし、その言葉に込められた悲しい思いを気にする様子もなく、少年は首を捻った。
「えぇ~ でもおかしくない? 今のマルグリッドさんは以前の記憶を持っているよね? 『地獄の釜』を開いた時に死んだでしょ? どうしてリセットされてないの?」
「…アルカナのせいよ。私にわずかに残っていた紅蓮の王の力が、私の記憶を消滅させなかったの。むしろ、忘れていられたら楽だったのにね……本当、あの力には人生を狂わされるわ」
「アルカナかぁ… 力の残滓だけでもそんなことができるだなんて、やっぱり創造主の力っていうのはすごいんだね~」
「えぇ… でも、そのアルカナでさえ、“混沌”との争いを続けるうちに、あらゆる世界を滅亡させ続けているわ。――結局、少しの時間をアルカナの力で生き長らえたところで、世界は“混沌”との争いで滅亡する。どこかで新たな世界が生まれても、“アルカナ”と“混沌”がある限り、いつかはみんな滅亡に辿りつくのよ……永遠に生死を繰り返す私の呪いと同じ……そのことに気付いて絶望していたところにあの男が現れたの」

―――ハハ! “偉大なる魔女”さん復活の手がかり探しにきてみたらよぉ、いいもの落ちてんじゃねぇか。
―――誰よあんた…
―――あらら、い~い顔してんなぁ~ どうした? 話してみろよ。仲間うちでもオレは優しいって評判なんだ、相談のるぜ?
―――………
―――あぁ~わかるなぁ~ この世は生きるも死ぬも絶望って顔だ……おめでとうってやつだ! オマエ、素質あるぜ。オマエは一足早く世界の真理に気づいちまった。…ってことでよ、この“忌み種”、喰ってみな。
―――あんた…何者? 何を知ってるの…?
―――何にも、そんで“何でも”だ。種が上手く適合すれば、世界やオマエの“大事なやつら”がその絶望を味わう前に“解放”してやれるかもしれないぜぇ? 世界が終わればよ、さすがのオマエも“終わる”だろうよ。

「ふ~ん、それで『鍵』になったんだ」
「生まれたばかりで、特に誰ともつながりのないお子様には難しかったかしら」
「そんなことないよ! それに、僕にだってひとりだけ友だちいるもん!」
少し不満げな表情を浮かべると、少年は立ち上がり、パンパンと尻についた埃を払った。
「終わらない輪廻だなんてさ、なんだか『神々の黄昏』みたいだね」
「…そうなの? 良く知らないけど…でもそうなら、それもろくなものじゃないんでしょうね」
「どうなのかな…僕を作った人は嫌いだったみたいだけど――とりあえず“参考”になったよ。ありがと、マルグリッドさん」
少年が軽い足取りで部屋をあとにする。マルグリッドはその後ろ姿を見送ると、再び次元の狭間に目を向けた。
その遠くを見る瞳は、果たして何を見ているのか――
「……何をしたって、私はこの呪いからは逃れられない。そして、世界も――なら、何も知らないうちに……希望も絶望も知らずに、静かに滅ぶほうが幸せなのよ……だから、最後の時が来るまで……あの世界で大人しくしていてよ……みんな……」
――つぶやき、マルグリッドは静かに窓を閉じた。


考察
最近珍しい超覚醒アビリティのみの魔種50コストマジシャン。
初期ステータスは70/100とそこそこ高く、超覚醒時は240/200というデメリットを受けない自己完結のステータスとしては最高峰のステータスを得る。高火力ディフェンダーが目立つ昨今の戦いでは間違いなく重宝する使い魔。

超覚醒アビリティはシュータースタイル時にフリック効果が付くというもの。弾く距離はマナタワー直径の3分の1から4分の1程度。コストは関係なく全て一定距離弾く。(プレイヤーキャラと超覚醒イージスで検証済)
他の使い魔に比べ実に単純なアビリティだが、シューターの範囲で飛んでくるフリック攻撃は攻撃、防衛、逃走、牽制などありとあらゆる用途で使用できる。
特に防衛に強く、ジョブ相性が絶対的であるこのゲームで相方の苦手な使い魔を弾けば、相手は早々に逃げ帰ってくれる。

しかし、シューター以外はただの高火力マジシャンなので、旬は中型使い魔が歩き回る中盤。
初手で完成させられれば、間違いなく戦場を引っ掻き回せるので、積極的に攻めて仲間を動きやすくしてあげよう。

キャラクター説明
ウィッチとは英語で魔女を意味する。
マルグリッドとは、過去作のウィッチに個人名が付けられたもの。画集双碧で名前だけ先行公開されたことがある。

LoVにおけるウィッチとは、LoVフレーバーテキストシリーズ「偉大なる魔女のサーガ」の主人公に当たる人物。
元々普通の人間で、おばあちゃんと呼んでいる魔女の弟子となり魔術の修行に励んでいる。
とても明るく仲間想いで、助けようと思った人は絶対に助けようと立ち向かう性格。
過去作を含む、彼女の生い立ちについてはピクシブ百科事典にて詳しくまとめられているので、そちらを参照。

LoV2の戦いの直後に姿を消し、LoV3からかつての仲間たちが彼女を探す旅に出ている。
しかしRe:3でついに登場した彼女は、闇堕ちしていた。
偉大なる魔女になることが叶ったおかげか、種族も人獣から魔種へ変わった。

関連カード


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