エラン (R)
基本情報
名前 エラン
種族 人獣
ジョブ アタッカー
召喚コスト 40
<タイプ> 暗技
タイプ チェイサー
HP 450
ATK 70
DEF 50
覚醒
超覚醒
アーツ 有(アームズ)
CV ???

アビリティ
召喚 スピードアップ
移動速度が上がる。
覚醒 スピードアップ
移動速度が上がる。
超覚醒 真揮『月紅刀』
防御力が上がる。さらに、【アームズ】「服従の赤い枷」が使用できるようになり、マーカーの付与された敵ユニットを攻撃したときに与えるダメージが上がる。
ARMS 服従の赤い枷
【アームズ】範囲内にいるターゲット内の敵ユニット1体に、一定時間マーカーを付与し、スマッシュアタックをできなくする。
効果時間 10秒
wait時間 20秒


ステータス
状態 HP ATK/DEF
召喚 450 70/50
覚醒 500 90/70
超覚醒 550 160/200(アビリティ発動時)

DATA・イラスト・フレーバーテキスト
+Ver3.5 DS
Ver3.5 DS
身長 1.75[meter]
体重 62kg
移動力 物陰を滑るよう
創設したもの ジグラト
標的 リータ・パティス
属性 女性にモテる
イラストレーター lack
フレーバーテキスト
赤いローブをまとった『影』は、廃墟の上から、すぐ真下で行われている“決闘”を見下ろしていた。

目の前で戦う数人の戦士たちは、皆相当な手練れであり、通常、このような場所に誰かがいれば、その存在に気付くのが当然であった。しかし、その『影』は特殊すぎた。その気配は、限りなく透明に近く、驚くべきその技は、『影』が動いたとしても――たとえ声を発したとしても、誰もその存在を感じとることができなかった。

『影』はこの場に潜み、戦況を見つめ続ける。時折、何かが気になるのか、ローブの上から自身の首元、そして頬を撫でる所作が目につく。

――早くこい…

『影』は、獲物を待っていた。

――早く…お前に……

その獲物を求め、『影』は、普通の人間では体験しえぬ「時」を彷徨ってきた。狩りの瞬間は、もうそこまで迫っている。故に、その瞬間への期待を噛みしめるがごとく、『影』はこれまでの“時間”を思い返さずにはいられなかった――。


* * * *


ザフー暗殺者ギルド――『ザフー教団』の教義に反目する者を人知れず抹殺するためにつくられた組織。『影』の記憶はそこから始まる。そこでの『影』の名はエランといった。

『影』はギルドに、「家族」を奪われ、「自由」を奪われ、ただ、心のない暗殺者見習いとして育てられていた。

そんな中で、出会った少女がいた。少女は、同じ暗殺者見習いとして『影』と共にペアを組まされたパートナーだった。その少女は、『影』から見るとおっとりとしていて、技術も拙く、とても暗殺者に向いているようには思えなかった。

初めは、足手まといで、嫌でしょうがなかったのを覚えている。

しかし、共に訓練や任務を行っていくにつれ、『影』は少女に、奇妙に友情めいた感情を持つようになっていった。

『影』と少女は、暗殺という心無い行為をしているにも関わらず、その最中であっても、たわいない話で笑い合うことができた。今思えば、そのようにすることで、ごくわずかに残っていた人間性をぎりぎりのところで保っていたのかもしれない。

しかし『影』は、結局は自分の方が先に一人前の「アサシン」となり、少女はその過程で死んでしまうのだろうな――ぼんやりと、そう思っていた。


そして、「アサシン」となる試験の当日、事件は起きた。

それは『影』にとっては簡単なミッションだった。いつものように少女にサポートをさせ、3人殺し、試験を突破した証である『銀のメダイユ』をもらう――ただそれだけのはずだった。それで「エラン」という未熟な人間の名前を捨て、名も無き純粋な「アサシン」へと昇華するはずだった。

しかし、結果はそうならなかった。血にまみれ、空を見上げることになったのは『影』の方だった。ほんのちょっとのかけ違い――仕方のない、ただ運がなかっただけの何てことない事故だった。

『影』は首に重傷を負っていたため、少女にとどめを頼んだ。しかし、少女はおろかにも武器を無くしてしまっていたので、首を絞めて終わらせるように指示した。少しの恐怖はあったが、本当に、最後まで世話の焼ける――最後はそんなことを思いながら、そこで果てた――はずだった。

しかし、『影』は目覚めた。アジトのどこかではあるようだが、見たことの無い場所だった。そこは、暗殺者ギルドという闇の中に隠された、さらに深い闇――用済み、裏切り者と判断されたアサシンを殺すための暗殺者を「製造」する場所だった。

稀に特別優秀な暗殺者見習いが消えることがあったが、どうやら、そういった人間たちは皆ここに送り込まれていたらしい。『影』は、少しだけ得意になったが、そんな風に思えたのはほんの一瞬だった。

その訓練は――なんと表現したものか… 地獄があるのなら、そこの方がきっとまし、そんな風に思うしかない過酷なものだった。毎日、昨日まで隣にいた誰かが死んでいった。そして、その誰かを手にかけるのは自分――課せられたものは、『仲間殺し』の練習――。

逃げることなど毛頭できない。だから、死んでそこから逃げたかった… しかし、死なせてもらえなかった。死のうとしても、薬により施された不死化の秘術が、普通の人間のようには死ぬことすら許さなかった。

結局、『影』は生き抜き、アサシン殺しの暗殺者――「チェイサー」となった。

そうして、「チェイサー」としての初めて標的に出会った時、『影』は驚愕した。

その標的は――あの少女だった。

彼女はすでにあの時の名前を失い、「アサシン」となっていた。

始めは、「生きていたんだ」――そう、思ってしまった。そう思い、声をかけた時、返ってきた返事は、“刃”だった。

斬られた頬から濡れ落ちる赤いものの温度を感じながら、『影』は理解した。少女は、自身の名と共に『影』のことも忘れてしまったのだ、と。

そのように訓練されたのだとは分かっていた、しかし『影』は許せなかった――なぜ、自分だけが覚えている……!

「チェイサー」は、「アサシン」と違い、記憶を消されない。それは、仲間を殺すのに必要なことだからだ。「仲間殺し」は忘れてはならない――仲間を殺す恐怖や罪悪感を越えたところに、喜びと、使命を見出さねば、それを神聖な行為ととらえることができないからだ。だが、『影』は忘れたかった。「チェイサー」になど――あんな過酷な場所になど行きたくなかった。

――あの時、お前がちゃんと殺してくれていたら… それなのに、なぜお前はのうのうと生きて「アサシン」となり、そして、それすらも捨てようとしている――!


それから『影』は少女を憎悪し、追い続けることとなる。


『影』から逃げおおせた少女は、その後、大陸に現れた『紅蓮の王』と共に戦い、『影』もまたそれを追い続けた。

しかし、その戦いの終盤、聖都ザフーが<契約の天使>の放つ粛清の光に飲まれた時、『影』もまた、その光に飲まれ――消えた。

「――そうして、また私は生き残ってしまった… この世界に流れ着いていてから、どれくらいたったのだろうな… この世界は、私たちがいた世界なんかよりよほど綺麗でね。ドロドロに汚してやりたくなった私は、『ジグラト』なんてものを作り、ギルドの真似事なんかもしてみた… でもね、やっぱり、ダメだった… 何をしてもダメなんだ。お前を殺さないと、私の魂は、痛くてダメなんだよ…」

“決闘”に目を向けながら、そうひとり呟いて、『影』は首をさする。

「けどね、驚いたよ。そんな中、この世界に、あの“紅蓮の王”が現れたんだ。わかるか? 私がどれだけ狂喜したか。この百数十年、こんなに昂ったことはなかったよ。紅蓮の宿命は知っている――なぁ、お前は、“ここ”にくるんだろう? だからさ、いろいろ仕掛けたよ、本当に…いろいろね…」

『影』はゆっくりと赤いローブの首元を緩め、

「――楽しみだよ… 早く会いたい… お前は私のものだ。お前の命を刈り取りたい… そうすれば、きっと忘れられるんだ――なぁ、私は、“まだ”自分を「エラン」だと認識できてしまっているんだ――」

そっと首元の傷を撫でる。

「あの時の、お前の手の感触がさ、まだここにあるんだよ。お前が、殺してくれなかったことを、この体が覚えてるんだ――」

『影』は感情が高まったかのように身をそらす。赤いローブが内側から切り裂かれ、一瞬で繊維ほどまでに細かく切り刻まれた布片が、煙のように舞った。

「どうか、今度こそ私に殺されてくれ… そして、私…“ぼく”の名前を忘れさせてくれよ――」

中からのぞいたものは、血よりもなお鮮やかに赤く染まった、二振りの半月刃――

「なぁ、お願いだよ――リータ」

そう少女の名を呼び、『影』は目を細めた。

考察
過去作の「チェイサー」が人獣40コストアタッカーとして復活。
召喚、覚醒時にスピードアップがかかり、覚醒時点で通常の1.2倍のスピードを得、超覚醒時には「真揮『月紅刀』」により防御力が60上がる。
更に、【アームズ】「服従の赤い枷」が使用できるようになり、アームズを使用した敵ユニットを攻撃したときに与えるダメージが上がる。
【アームズ】「服従の赤い枷」は、敵使い魔にマーカーを付与し、一定時間(10秒?)スマッシュアタックを使えなくするというもの。
さらにマーカーの付けた相手にエラン自身で攻撃すると固定値30を追加で与える。

召喚時からスピードアップが発動する使い魔が如何に強力かというのは、歴代の使い魔から見ても明らか。
召喚時点で敵タワーに突っ込んで行っても問題なく帰還できる。召喚時のATKも70とそこそこ高いため、荒らし性能は抜群。
超覚醒時には160/200とスピードアップ型には珍しくDEF寄りのステータスになる。せっかくのスピードアップとやや噛み合わない低いATKだが、
この使い魔の真価はアームズによるスマッシュ封じにある。

敵タワーに攻めいった際に、敵主力ディフェンダーにマーカーを付与すれば、スロウアタックを恐れる事なく敵集団に突っ込める。
一度スロウを受けた後に使用しても、スピードと高いDEFにより十分離脱可能。
高火力アタッカーが相手でも、ダッシュアタックを封じればスピードアップ型でない限り逃げられる。
また、マーカーを付与した使い魔には攻撃に固定ダメージが付与されるため、超覚醒していない高コストディフェンダーであっても撃退、あわよくば撃破もできる。
逆に逃げる相手にマーカーを付与して、特に逃げ足の早いはずのアタッカー相手にダッシュアタックによる距離稼ぎを封じ固定値をかけつつ追いかけることも可能。

スマッシュアタック強化の使い魔が増えた昨今、スマッシュ封じというのは単純かつ凶悪。
高坂陣内やドン・キホーテに使えばアームズを完全無力化でき、集団戦時に~傾星の妖狐~やウエソヨマなどに使えば持ち前の殲滅力を一切発揮できなくさせられる。
味方が大型ディフェンダーのスロウアタックを受けていても安全な離脱の支援も可能。

一方で潜影の牙蛇ハザマやシェラハなど、シューター性能に特化したマジシャン相手にはほとんど圧力をかけられない。
またタワー戦の段階では一部のマジシャン以外はタワーに乗り上げてスマッシュアタックでスプレッドを撒いてくることも少ないため、
タワー戦では追いつかれることのない性能を活かしてアタッカーやディフェンダー相手に翻弄し、
集団戦ではスマッシュアタック特化のマジシャンをピンポイントで機能停止させる(前述のように一部アタッカーやディフェンダーにも絶大な効果はある)ことが仕事になってくる。
時間帯や状況によってエランで狙いを定める相手を見極めていくことが必要だ。wait・効果時間ともにそこそこあり、
敵プレイヤーが4人いるうちの1体の使い魔にしかマーカーを付けられないことを忘れてはならない。

また、wait20cに対して効果時間が10cとなっており、次のアームズを打てるようになる前にマーカーが解除される時間が存在する。(修正前は16c効果時間があったが、エランが複数いるマッチングで理不尽度が増してしまうため10cへ下方)
相手のディフェンダーにマーカーを付けたからとあまり敵タワーに深く潜りすぎるとこの空白時間に捕まって倒れる可能性がある。
waitを示す円ゲージの半分なのでそのあたりになったら一旦引き気味に動くといい。
逆にエランにマーカーを付けられたディフェンダーは、付けられた時点から6、7c過ぎを目安にタワーに入ればびっくりスマッシュは十分に狙える。
特殊なアームズに焦らず効果時間中はスパクリを避けつつ根本ディフェンダーでスマッシュを狙うなど、基本に忠実にタワー防衛をすると被害を抑えられる。

スパクリでマジシャンも仕留められない低ATKのため単独での撃破は中々稼げない。
しかし、深追いはせずしぶとくフィールドに存在していれば、時には不利な戦局も引っ繰り返せるほどの活躍を見せる。
うっかり死滅させないように丁寧に動かそう。


キャラクター説明
「アサシン外伝」(過去のLoV.net小説で、「リリス異聞」共に画集等に載らなかった)の登場人物で、リータのアサシン見習い時代の同期。
アサシンになる試験(3人敵兵士を殺すミッション)ではリータをうまく言いくるめ、リータに目標を気絶させる役割、
自分は気絶した目標に止めを刺して殺す役割となっていたが油断して死んでしまった(実は生きていた事がエランのフレーバーで判明)らしい。

フレーバーのエラン視点では運がなかったと言っているが、実際は不測の事態に対処ができなかったという。
そして仲間殺しのためのアサシンとして再教育され、ザフー教団において裏切り者のアサシン(リータ・パティス)を粛清するため狙い続けてきた。
どうやら元いた組織が崩壊した後も彼女を追い続け、いつしかレムギアに落ち着いてかつての暗殺ギルドを真似た組織、ジグラトを創立していたようだ。
そしてイージアやアズーラを暗殺者として仕立てた〈先生〉その人である。
アビリティ・アームズともにスマッシュアタック特化のアタッカーであるリータ殺しを意識したデザインとなっている。


関連カード


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