C 佐々木小次郎
最終更新日時 |
2019年02月04日 (月) 21時32分50秒 |
基本情報
名前 |
佐々木小次郎 |
種族 |
不死 |
ジョブ |
アタッカー |
召喚コスト |
60 |
セフィラ |
なし |
タイプ |
ケンゴウ |
HP |
550 |
ATK |
120 |
DEF |
100 |
PSY |
50 |
武装 |
可 |
血晶武装 |
可 |
アーツ |
無 |
CV |
北沢 力 |
対象称号 |
無天無双の刃 剣を極めし者たちの物語に関係する使い魔を使って50回勝利する。 |
アビリティ
状態 |
ボーナス |
アビリティ |
召喚 |
なし |
なし |
武装 |
なし |
なし |
血晶武装 |
なし |
厳流・悲剣 喪の乾し竿 |
射程距離が延び、自身の攻撃に、「アタッカー属性ダメージ」を上乗せする。 さらに、デッキ登録した自使い魔が全て同じ種族のとき、自身の攻撃力が上がる。 |
パラメーター
状態 |
HP |
ATK |
DEF |
PSY |
備考 |
召喚 |
550 |
120 |
100 |
50 |
|
武装 |
600 |
160 |
140 |
70 |
|
血晶武装 |
650 |
190 |
170 |
100 |
|
210 |
自使い魔が全て同じ種族のとき |
DATA・フレーバーテキスト
+
|
Ver4.0/EVR |
Ver4.0/EVR
Ver4.0 |
No |
不死:026/026EV |
身長 |
六尺二寸 |
体重 |
二十貫 |
号 |
巌流 |
師 |
鐘捲自斎 |
現在の主 |
天草四朗時貞 |
好敵手 |
宮本武蔵 |
イラストレーター |
加藤さやか |
フレーバーテキスト(通常カード裏面) |
聞こう――お主は燕を見たか? |
フレーバーテキスト(EVRカード裏面) |
巌流――悲剣 喪の乾し竿―― |
フレーバーテキスト(LoV4.net) |
「小次郎、破れたり」
良く通る声が波を裂いて広がると同時に、三尺余はあろうかという大刀が甲高い悲鳴を上げ、弧を描いて空に跳ね上げられる。
次いで間髪いれず衝撃が胸に走り、彼岸花のごとく赤き飛沫を咲きこぼすと、小次郎は前のめりに傾き、そのまま力無く地面へと吸い寄せられた。
地べたに伏した小次郎の頭上で、空を斬る音がふたつ。そしてそれは静かに鞘へと納まった。
「大なる太刀を好むは、弱き心の虚と見たり――鞘を捨てるなど、剣の長さに慢心したか? お前は儂に負けたのではなく、自分の心に負けたのだ」
声の主は静かにそう言い残すと、踵を返し去っていった。
遠ざかる足音を聞きながら、波に飲まれる愛刀をぼんやりと眺める。
――俺が……あれで心を飾っていたと……?
後に残るは、頬を洗うさざ波と松の葉を揺らす風の音のみ。しかしそれすらも、小次郎に飽いたかのように遠のいてゆく。
そして、終には音も無くなり、瞼を閉じているのか、開いているのかさえ分からないほどの完全な闇に呑まれた。立っているのか寝ているのか、息をしているのかいないのか、もはや一切の感覚が無い。
剣士として生きてきた小次郎にとって、死はいつも間近にあったが故、これが“死”だということは容易に理解できた。
――これで終い、か。
口にしたかもわからぬその声を、何処かで拾う者があった。
「――いいえ、まだですよ。あなたにはまだ斬って頂きたいものがたんとある」
それは艶めかしさすら覚える、妙に耳にすぃと入る若い男の声だった。
次いで、闇の外よりぬぅっと白い腕が伸びてきた。その手には禍々しい気を放つ長大な剣が――。
「……見慣れませんか? しかしこれはあなたの剣――それに、私が“呪い”を施しました。まるで別物でしょう? 斬って頂けるなら、この剣を手に――」
ためらいなど毛程もなく、小次郎は差し出された剣をしっかと掴んだ。
瞬間、唐突に視界が開け、体にすべての感覚が戻る。
そこは先ほどまで倒れ伏していたはずの砂浜ではなく、異様な気配漂う城の一室――そこに、小次郎は寝ていた。
「ようこそ。あなたは不死の命を手に入れ、今、この魔界に転生を果たしました」
傍らに立つ妖しいまでの美貌の少年が、小次郎の顔を覗き込んで微笑みかける。
「……先の声、お前か…?」
「ええ、そうですよ。私は天草四朗時貞――この魔界の“デウス”です」
「……何を斬れと?」
「ふふ、話が早いお方で助かりますね。私と、そこにいる甚内さんとで“ある刀”を追っていましてね。その道に立ちふさがるもの全てを――」
天草と名乗る少年が顔を向けた方に目を向けると、長い前髪を顔の半分に垂らした糸目の男が、腕を組み、壁にもたれて立っていた。男は値踏みをするようにじっと小次郎を見つめている。
「それにしても上手くできました。その剣、よくお似合いですよ?」
天草に促されるように右手に意識が行く。気づけばその手には、巨大な“洋剣”が握られていた。
「これは……俺の剣か……?」
様相は大分に異なる。しかし、その手にすぅっと収まる“馴染み”は確かに愛刀のものだった。
その様子をじっとみていた甚内は、飽きたように背を向け、扉へと歩き出す。
「おや、甚内さん。もう“検分”はいいのですか?」
「……ふん、派手なばかりで鞘もない、『血を欲して止まぬ』と刃に書いてあるようだね。弱い人の心根の、何もかもを溶け込ませたような貪欲で剥き出しの殺意……“飾り”が過ぎるな――」
「…………」
甚内の言葉を受けてか、小次郎が無言ですぅっと立ち上がる。
「言わば、“剣士”と言ううよりは“人斬り”――俺は、好きだがね」
その声を聞いてな聞かずか、小次郎はびひゅんと長剣を振るった。
――軽い。
そして、自身と共に生まれ変わった剣――『備前長船長光』――転じて妖刀『喪の乾し竿』を見つめ――
クキキ、と笑った。
~『蓮刃剣風帖』より~ |
|
+
|
Ver4.2 |
Ver4.2
Ver4.2 |
No |
不死:2-016 |
身長 |
六尺二寸 |
体重 |
二十貫 |
最高速度 |
飛ぶ燕を落とすが如く |
号 |
巌流 |
修行の場 |
一乗滝 |
性格 |
無口なり、死合いに興ずると良く話す |
イラストレーター |
あかぎ |
フレーバーテキスト(カード裏面) |
逝ったか…… |
フレーバーテキスト(LoV4.net) |
≪ From“天草四朗時貞(ver 4.2)”≫
高速道路を走るまばらな車たち。その内一台のスポーツカーが、明らかな超過速度で追い越し車線を走り抜けていく。
スポーツカーは加速を続け、前を走る車に追いつくと、車間距離を詰め、車体を左右に振って進路を空けるように煽り始めた。煽られた方の車は、しばらくは無視を決め込んで走り続けていたが、繰り返されるパッシングに、やれ仕方なしと車線を変更して道を譲る。
それを見たスポーツカーは二、三度、けたたましい排気音を響かせて「ノロマめ」とばかりに周囲の車両を挑発すると、空いた進路へとさらに加速し――車体を跳ね上げ、真っ二つに割れた
突然のことに次々と後続車が急ブレーキをかけて玉突きを起こし、道路を塞いでいく。先に進めなくなったドライバーたちも何事かと車を降り、遠巻きに黒煙を上げる車両を眺めつつ携帯を向けるが、“ただの人”に、何が起きているのかわかりはしない。
しかし、紅蓮の運命に囚われた者にはこう見えていただろう――赤髪の剣士が、車を叩き斬ったのだと。
佐々木小次郎は、ふしゅうと細い気炎を吐いて、刀身についた油を振り飛ばす。
「ククク……避けずに斬るとは、派手ですねぇ小次郎さん。しかし、確かにこうした方が邪魔が入らなくていい。つまり、逃げ回るのは止めたということですか?」
見えぬ斬り合いの末、車線に小次郎を誘い込み、暴走車をぶつけようとした張本人――天草四朗時貞は、暴風壁の上に立ち、そう高らかに笑った。
「どうです? 今考え直して頂けるなら、もう一度使ってやらなくもない。剣豪と言えば通りはいいが、所詮は“人斬り”、大義が無くば野良犬と同じです」
しかし小次郎は、『喪の乾し竿』の柄頭を握ると、これが返事よとばかりに突き出した。
刹那の間も無く、暴風壁が強烈な竜巻を垂直に受けたように捻じり飛ぶ。果たして四朗は――先の四朗は幻であったのか――そこに四朗の姿はなく、別の暴風壁の上に立ち、小次郎を見下ろして変わらぬ笑みを浮かべてみせる。
「聞き分けの無い犬には仕置きと相場が決まっていますからね――私を、ただ権謀術数のみの男と思わぬことです」
四朗は矛を回転させると、宙に死の香り放つ紫の“怨気”を描いた。そしてさらにそれを突き、雨霰の如く小次郎へと撃ち出していく。
小次郎は左右に跳んでそれらを躱すが、外れた怨気の炎は地面を雪の如く溶かし、その足場を徐々に狭めていく。
「ほらほら、餌ですよ! 遠慮せずたんとお上がりなさい、佐々木小次郎!!」
舌なめずりをして怨気を撃ちだし続ける四朗の嬌笑に、小次郎はザンと足を止め、再び一刀を引き構えた。
それを見た四朗は目を見開き、誘うなら、誘われぬわけにもいくまいと、矛を大きく振って身の丈もある巨大な怨気を撃ち放つ。
迫る紫怨の劫炎――しかし小次郎は、動じることなくすぅっと片足を引き、半身でそれを躱し様、撃ち様に体を崩す四朗へと『喪の乾し竿』を突き入れた。
どのような間合いであっても問答無用に突き通す、刹那に勝る必殺の突戟――しかし、轟と吹いた死の風は、的穿つことなく虚しく吹き抜けた。
では、四朗は何処に――
「かっはあああああ!!」
小次郎のすぐ後ろ、飛ばした怨気に身を隠し、背後に回り込んでいた四朗の凶笑が構えた矛と共に突き出される。しかし小次郎は、その突きに遅れることなく反応し、巨大な剣を軽々と後ろ手に回して斬り下ろす――が、四朗は突き出した矛の軌道を瞬時に縦にそらし、石突きを地面に打ち込むと、棒高跳びの要領で宙に舞い小次郎の頭上を取った。
「――貴様の出す餌は、さして美味くもないのでな」
黙していた小次郎が放った言葉の終わり――四朗は目を疑った。後ろ手に振り抜かれていたはずの小次郎の一刀が、滑るような弧を描き、いつの間にやら自身の胴を薙いでいた。
二つに分かれた四朗の体が、どう、どう、と鈍い音を立てて地面に落ちる。
「“彼奴”は――俺が斬る」
剣に付いた不浄を払う小次郎――地に広がる鮮やかな赤――。
しかし、だがしかし、見よ、分かたれた四朗の半身の首を、その目がぎょろりと小次郎を見たではないか。
「……『燕返し』……流石ですね……」
小次郎もまた、そうであることが当然のように四朗を見下ろし、剣を構えた。
「……ですがね、私も引く分けにはいかないのですよ。私は“一人”ではない……島原に散った、三万七千の怨念を背負っているのです。やはり、我が計画の為に、“宮本武蔵”は私が使わせてもらう」
告げると共に、四朗の体が紫怨の炎に包まれる。
「……これで生き延びることができたなら、暫くは放っておいてあげましょう。次にまみえるとき……それまでの命は、今まで働いてくれた分の代金です。ご自由にお使いなさい」
炎の中で四朗が笑う。
炎は強烈な発光とともに急速に膨れ上がり――。
大音響とともに炎が爆ぜ、橋げた三つ分の高速道路が瞬時に溶けて崩落した。
溶けたコンクリートと共に落ちた炎は消えることなく、更なる餌を求めて燃え広がっていく。
ますます勢いを増して紫に揺れる呪いの炎――その隙間に、ちらりと赤い髪が揺れる。しかし更なる炎がすぐにそれを覆い隠し、轟々と、辺り全てを紫に染めていった。
~『蓮刃剣風帖』より~ |
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セリフ一覧
+
|
通常版/Ver4.0、Ver4.2 |
通常版/Ver4.0、Ver4.2
召喚 |
人を斬れるなら、お主に従おう |
武装 |
剣を抜いたのならば、腹は決まっていよう |
血晶武装 |
聞こう――お主は燕を見たか? |
通常攻撃 |
シャアッ! |
タワー制圧 |
燕が舞うまでもなく つまらんな… |
ストーン破壊 |
逝ったか… |
死滅 |
確かに、斬れているな…フフフ…ハハハハッ…! |
サポート(Ver4.0) |
燕は飛んだか? |
サポート(Ver4.2) |
|
|
+
|
Ver4.1 EVR |
Ver4.1 EVR
召喚 |
居るな…フフフ… |
武装 |
あぁ、その剣を探していたぞ…! |
血晶武装 |
巌流――悲剣 喪の乾し竿―― |
通常攻撃 |
来い…来い来い来い…! |
タワー制圧 |
高坂 お主の剣も悪くないが、やはり…俺は… |
ストーン破壊 |
さぁ、肉を削り合うぞ、武蔵ぃ…!! |
死滅 |
ハァ…ハァ…死ぬなよ…ここからだ…! |
サポート |
武蔵ぃぃぃ |
|
考察
前作で不遇と言われていた不死に大型のアタッカーとして登場。かつて苦手としていた対マジシャンを意識した性能。
レンジアップとアタッカー属性の攻撃を所持し、デッキに登録された種族が不死のみの状態だとさらにATKが20上がる。
カードデザインとしては、魔種の
アラネアとほぼ同じと考えても良いだろう。
60コストとしては破格の召喚ATK120を持つ為、攻めてくるマジシャン相手に強い。血晶武装後は追加ダメージも乗るのでマジシャンへのアンチ性能が増す。
反面、高い基礎ステータスの代償としてPが50(血晶武装後は100)しかなく、ディフェンダーとP追加ダメージ持ちには滅法弱い。
レンジアップのおかげで攻撃時は気にならないが、撤退時になるとスマッシュ移動距離の短さとフリック性能の低さが響いてくる。
主力として使う場合は対ディフェンダー戦を考慮し、
フランケンの様な高火力マジシャンのお供を用意するのも手。
また、不死はディフェンダーが曲者が多いが使いこなせば強力な使い魔が多いので、ディフェンダーを守る為にこの使い魔を採用するのもあり。
不死モノ状態だと根元の
ヴルコドラクがA25のP40となり、
ベドラムのデッドマナも40返却されるので相性が良い。
ユダと役割が被ってしまうがこの使い魔はコモンカードというのも優れた点。あえて不死なのにアタッカー二枚載せしてマジシャンを狙い続けるのもありかもしれない。
キャラクター説明
決闘相手の
宮本武蔵と並ぶ安土桃山時代の剣豪。巌流と呼ばれる剣術を使いこなす。
身の丈ほどある野太刀「備前長船長光(通称:物干し竿)」を愛用し、「燕返し(または虎切り)」という独特の剣技で名を馳せていたらしい。
明確な伝承の多い宮本武蔵と比較すると、彼の伝承はあまり多くなく、フィクションによって補われている部分が多い。
LoVにおいては武蔵との決闘で死亡した後、
天草四郎の秘術により蘇生。アンデッドの剣士として再び武蔵と相まみえる。
しかし悲しきかな武蔵との相性は絶望的に悪い。詳細は宮本武蔵のページで。
LoV3の時点でフレーバーのみだが登場しており
傀儡使いの少女と
柳生十兵衛を圧倒している。
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編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします |
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- 余りにも当Wikiやゲームから逸脱した無関係な雑談や、誹謗中傷めいた暴言、ページに関係ないコメントはおやめ下さい。
- wikiは不特定多数の人が利用する場です。プレイヤーの個人名や所属ギルドなどを書き込む行為は慎んで頂きますようお願いします。
- 個人的な日記として使用するのも控えて下さい。
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コメント *雑談や使用方法などの相談にご利用下さい |
- 攻撃と防御の結晶つけたら220/180になったんだけど、このデータは攻撃パラに結晶乗せてるよね。 -- 名無しさん (2017-07-25 12:51:05)
- ディフェンダーなんかよりミラが辛すぎる -- 名無しさん (2017-08-01 23:12:46)
- 結晶武装のステータス、不死単ボーナス無しで190/170では? -- 名無しさん (2017-08-02 12:56:11)
- セリフです サポート時は未確認です すみません
・召喚:人を斬れるなら、お主に従おう ・武装:剣を抜いたのならば、腹は決まっていよう ・血晶武装:聞こう――お主は燕を見たか? ・通常攻撃:シャアッ! ・タワー制圧:燕が舞うまでもなく つまらんな・・・ ・ストーン破壊:逝ったか・・・ ・死滅:確かに、斬れているな・・・ フフフ・・・ハハハハハ・・・! -- 名無しさん (2017-09-09 10:43:13)
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最終更新:2019年02月04日 21:32