C ボロル

最終更新日時 2018年03月04日 (日) 13時38分52秒

基本情報

名前 ボロル
種族 人獣
ジョブ ディフェンダー
召喚コスト 30
セフィラ なし
タイプ ダイアウルフ
HP 400
ATK 30
DEF 30
PSY 50
武装 不可
血晶武装 不可
アーツ
対象称号 ムムメメの友だち
新たなるアマゾネスの冒険に関する使い魔を使って50回勝利する。

アビリティ

召喚 モノサモンマナ
デッキ登録した自使い魔が全て同じ種族のとき、自身の召喚時にマナを生み出す。

パラメーター

状態 HP ATK DEF PSY 備考
召喚 400 30 30 50

修正情報

+ 修正履歴
修正履歴
Ver4.101(2018.01.31)にて、上方修正
モノサモンマナ 召喚時に得るマナ:15マナ→20マナ

DATA・フレーバーテキスト

+ Ver4.0
ver4.0
No 人獣:033
全長 2.5[meter]
体重 130[kg]
最高速度 110[km/h]
生息域 アマゾーン島
捕食対象 大型草食動物
仲良し ムムメメ
イラストレーター 姉崎ダイナミック
フレーバーテキスト(カード裏面)
-
フレーバーテキスト(LoV4.net)
「う~ん、困ったなぁ」

「ふふ、困ったねぇ」

「またおまえは……わかってるのか? アマゾネスには“ゆゆしきもんだい”なんだぞ? ミミラ……じゃなくて、わ、“わたし”が狩っておまえが料理する、そーゆー“ぶんぎょー”とかいうのが大事なんだ」

「あの子は料理をしたいみたいだしね――『女王言葉』、大変そうだね。私の前ではいつもの君でいいんだよ?」

「うぅ……おまえがそうやってわたしとかあいつを甘やかすから、ミミ……じゃなくてわたしもいつまでも女王らしくなれないし、あいつは『狩りが嫌い』とか『友だちいらない』とか言っちゃうんだぞ!」

「あはは、それはすまないね」

「……う~ん、いったいどうすれば……あっ! そうだ、『旅』だ! 『旅』をさせよう! あいつもいい歳だし、そろそろ『旅』くらいできるだろ! そうすれば腹が減ってイヤでも狩りするしかない! 狩りするなら一人より大勢の方がいい! ミ……わたし、頭いいな!」

「『旅』、か――ふふ、君らしいね」

「よーし! そうと決まればさっそくみんなに言って『旅』の支度をさせないとな! ママリリに言って武器用意させて、いちおー非常食も持たせないと……おーい、シロー!」


「行ってしまった……結局同じ『旅』に行きつくなんて、やっぱりアマゾネスだし、親子だね。さてボロル、私たちが心配するまでも無くあの子は自ら『旅』に出るようだ――君が持ってきてくれた“手紙”にそう書いてある。君もすぐにあの子を追いかけてくれるのだろう? なら、このアマゾネスに伝わる『竜の骨』の刃を君に着けよう。賢い君ならきっと使いこなせるはずだ。君がここに来た“あの日”から、ずっとあの子は君のことを心の底から信頼しているし、君もあの子をことを大事に思ってくれている――君ならあの子を任せられるよ。どうか、大事な私の宝物を頼んだよ」


~『アマゾネスの家出』より~
+ Ver4.1
Ver4.1
Ver4.1
No 人獣:1-019
全長 2.5[meter]
体重 130[kg]
最高速度 110[km/h]
出身地 カランポー
かつて人間につけられた渾名 狼王
狩り 長い事あまりしていない
イラストレーター Kotakan
フレーバーテキスト(カード裏面)
-
フレーバーテキスト(LoV4.net)
――奴らは、何なのだ。

狼には、人間がわからなかった。

初めにあったのは闘争。

狼はたくさん殺した。しかしそれはすべて狩り、食らい、生きる為であった。狩った中には人間たちが共に暮らす動物も多くいた。故に人間に恐れられ、恨まれ、攻撃された。それは仕方のないことだと、そこまでは狼もわかっていた。

人間たちは狼の群れを様々な手段で捕らえようとした。

罠を仕掛け、毒餌を巻き、銃を向けた。しかし狼は仲間を統率し、その全てを見事にかわして見せた。

鼻を、足を、牙を巧みに駆使し、群れを守り続けた――あの人間が現れるまでは。

その人間は狡猾だった。群れを率いる狼を狙うのではなく、彼のつがいに目をつけたのだ。つがいが人間の罠にかかって目の前で殺された時、狼は動揺して罠にかかり、捕らえられた。

これで食われるのならば仕方ない――そう思った。

次に、怒りがわいた――そう、ならなかったのだ。

その人間は狼を殺さなかった。名をつけ、囲いの中で生かし、その行動を興味深そうに観察し続けた。

――何故俺を殺さない……何故食らわない! 食らうから殺すのではないのか? 敵であるから捕らえ、殺すのではなかったのか? そうでないなら、何故仲間たちは……あいつは殺されたのだ……!

狼は自分を捕らえ、生かそうとするその人間に抗った。与えられた食時には口をつけず、わずかな隙を見せれば攻撃をした。

人間はそんな狼を見続け、狼も人間を見続けた。

そして最後に、戸惑った。

――屈するものかよ……お前の思い通りになるものかよ……!

そう心に決め、人間に抗い続けた狼の命が尽きようとしたとき、

――何故そんな目をする……!

その人間は悲しそうな表情を浮かべて狼を見つめていた。思えば、この人間は仲間たちを殺すときも、こんな顔をしていたかもしれない。

――何故だ……俺を食らわず、俺との戦いに勝ったお前が、何故……なんだその“感じ”は……あいつを殺したお前が、何故……。

闘争と、怒りと、戸惑いと、人間に対する様々な感情が呼び起こされ、次第に視界が赤い光に包まれていき、そうして、人間に抗い続けた狼は果てた――はずだった。


気付くと、狼は見知らぬ森の中にいた。

自分はどうなったのか、ここは何処なのか――あれから、どれくらい経ったのか。何もかもわからなかった。

すぐ傍でかさりと音がした。振り向くと、人間の少女が狼に向かって武器を構えていた。

自分を狩るつもりなのだろうか? だが、その手足は震えており、とてもではないが自分がこの少女に狩られるとは思えなかった。

――今、腹は減っていない。俺は人間とは違う、意味なく殺すこともない。

狼がその場を去ろうとしたとき、

「待って……!」

少女が震える声でつぶやいた。

――待つ? 見逃してもらっておいて何を……ん?

狼は、少女の言葉の意味が“わかっている”ことに気付き、驚いた。

――何だこれは……何だこいつは? まぁ、行く当てもない。いいだろう、少しつきあってやる。

狼は、静かにその場で足を折り、腹を地に付け、少女の様子を窺った。

少女もまた、武器を構えたまま震えて狼を見続けた。

どちらから何をするでもなく、時間だけが過ぎていった。稀に獲物を求めてその場に迷い込んでくる獣などもいたが、少女がビクリと肩を揺らすと同時に発せられる狼の唸りに怖気づき、すぐに退散していった。そんな中、少女は時たま何か言葉を口にしようとしたり、すこし狼ににじり寄ろうとしてみたりするが、何かふんぎれないようで、結局もとの姿勢に戻り固まってしまうのだった。

そうしているうちに陽が落ち、森はすっかり暗い影に覆われてしまった。いい加減戯れに飽いた狼が立ち上がった。

――ふぅ、そろそろ腹も減ったし、何か探すか……それともこの人間を……。

「やっと見つけた……」

その時、心底安堵した声と共に茂みの奥から人間の男が現れた。

男を見た少女も安堵の表情を浮かべる。そして男は狼を見ると――無言で剣に手をかけた。

どうやら、この人間は自分を殺す気らしい。久しい闘争の空気に狼の血が沸きたった。

――こいつの仲間か。わかりやすい。やはり貴様ら人間とはそうでなくてはな。

狼が牙を剥いて一歩踏み出し、男が剣を引き抜いたその時。

「父上……やだ、やめて!」

――また……なぜ止める……?

「この子は、ムムメメの話を聞いてくれようとしていたの! ムムメメを守ってくれてたし……でもムムメメが怖がりで、話せなくて……」

――話を聞く……? 守る?

少女の顔が歪む。その表情には、覚えがあった。

「ムムメメ、君は『狩り』をしなくても生きていけると飛び出していった。でも皆がそうじゃない。その動物は狩りをする動物なんだ。君を食べようと狙っていたのかもしれないよ?」

「でも殺すとかやだ! お腹すいたし、食べなきゃ死んじゃうし、どうしようもない時があるのもわかるけど……」

「……けど?」

「できるなら……殺しちゃうくらいなら――“友だち”になった方がずっといい!」

――とも……だち……?

泣きじゃくり叫んだ少女の言葉を聴き、男は一瞬あっけにとられたような顔をしたが、すぐに穏やかな笑みを浮かべて剣を納めた。

「そうか、なら仕方ないね。もしかすると、ムムメメは母上や姉上以上に“友だち”思いな子なのかもしれないな。どうだい君、この子の初めての“友だち”になってくれないか? その感じ、君は“選ばれて”いるね。なら――言葉、わかるのだろう?」

――何だ……どういうことだ? やはり、人間はわからない……。

狼が戸惑っていると、長いことその場から動けなかった少女が、涙を浮かべたままぎこちなく狼の方へと歩みより、手を差し出した。

「よ……よろしく」

――だが、そうだ……この“感じ”は“あの人間”と同じ……。

そして狼は――。


* * * *


――ふぅ、やれやれだ。

街近くの林を探し、やっとのことで食べられる木の実を見つけて腹を膨らました少女と狼は、茂みの奥で休んでいた。

あれから随分長い事一緒にいるが、この人間はやはり狩りはしないという。おかげで毎度食べ物を手に入れるのに一苦労だ。

――こいつと、これほど長く一緒にいることになるとはな……。

「ボロル……もっとこっち……」

少女は狼に名をつけ、そう呼んだ。

その名の響きは、偶然にもかつて“あの人間”が狼につけた名にどこか似ており、それほど気に入ってはいなかった。たしか、少女が父親の持っていた“難しい字の本”からとったいう話だったか。

この子と一緒にいれば、仲間や“あいつ”の死の意味が分かるのかもしれない――そう思い、狼は少女の傍に居続けた。しかし未だに、何故人間は狼に名をつけるのか、“あの人間”の表情、この子のいう“友だち”の意味、すべてよくわからなかった。ただ――。

――なんだかこいつの傍は心地いい……それが何故なのかも、わからないのだがな。

狼はそんなことを思いながら、自身の体に顔を埋め静かな寝息を立てはじめた少女をしばし眺め、目を閉じた。


~『アマゾネスの家出』より~

考察

Ver4.1現在では唯一の30コスト根元ディフェンダー。
デッキに登録された使い魔及び主人公の種族が人獣であればマナを20生み出す。
2018/1/31に上方修正を受け、モノサモンマナが+20になった事により、開幕ボロル、10コス、10コスを出して、タワー解放直後にもう1枚10コスを出せるようになった。
開発からは「人獣単色でメリットが生まれるように」とのことである。
PSYが50なのでタワー制圧速度やマナ吸収速度は平均的な10コストより早く、その上にATKとDEFも高い。

ボロルを使用するなら、試合開始直後、デッキ使い魔の中で一番初めに出すことを忘れてはならない。
ところが忘れていなくても、手が滑って他の10コストを最初に出してしまい、ボロルが出せなくなる…というのはありがちな事故。
その時は展開は遅れるし、だいたいのプレイヤーが動揺してしまうこともあり、勝利は厳しくなる。
10コストの先出し事故が起きたときの心算も一応しておこう。
起きてしまった事は仕方がないので、まず主でタワーを防衛しながら20,30の遊撃要員を出した後にボロルを出した方が良い。

余談だが、召喚コストが30なので死滅時は「使い魔転生」の対象となる。
即時復活とコスト10で召喚可能になり、結果マナ収支が+10になるが、無論ネタの域を出ない。

キャラクター説明

ダイアウルフとは遥か古代に生息していたオオカミの一種。
残念ながら氷河期に絶滅しており、現代に生きる我々は彼らの生態を推測でしかうかがい知る事が出来ない。
ちなみにダイアはダイアでもダイアモンドのダイアではなく、英語で恐ろしいという意味の「dire」。
つまり名前の意味は「恐ろしいオオカミ」。
同じく人獣根本であるムムメメの相棒。本人(?)はワンとしか鳴けないものの、ムムメメのセリフから察するにかなり仲良しな様子。
何故かムムメメの母親が愛用していた竜骨のブーメランを背負っているが、これはムムメメの父親がこっそり持たせたものらしい。
+ ネタバレ注意
またボロルという名前はムムメメが付けた名で本当の名ではない。
正体は「シートン動物記」にも登場する狼王ロボである。
カランポーにて死を迎えたはずであったが赤い光に包まれたのちアマゾーン島に飛ばされておりそこでムムメメと出会う。
ムムメメを探しに来た父親と敵対した際、自身を庇ったムムメメの放った『友だちになった方がいい』という言葉に何かを感じたのか、以後は彼女と行動を共にしている。
またボロル自身は話すことは出来ないものの人の言葉を理解できるようになっている。

ちなみに人に見られずお金もなく、また狩りもしない挙句放って置くと牛とかを持ってくるがいるムムメメチームが
どうやって食料を得ているかというと、なんと彼が仏像の振りをしてお供え物を貰っているからというのが
プリちゃんのテキストで判明した。どんなけハイスペックなんだコイツ…。

+ 編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします
  • 考察のジョブが違う
    彼はディフェンダー -- 名無しさん (2017-08-17 17:26:36)
  • 考察も動揺してるぞ。ボロスになってる -- 名無しさん (2017-10-21 08:44:13)
  • 動揺が収まりました。冷静に訂正します。ボロルボロル… -- 名無しさん (2017-12-12 08:31:59)
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最終更新:2018年03月04日 13:38