UR 源頼朝

最終更新日時 2019年03月01日 (金) 09時31分33秒

基本情報

名前 源頼朝
種族 不死
ジョブ ディフェンダー
召喚コスト 60
セフィラ -
タイプ モノノフ
HP 550
ATK 90
DEF 110
PSY 70
武装
血晶武装
アーツ
CV 佐藤拓也
対象称号① 紅鋼、鬼神の籠手に魅入られし
「鬼神の籠手」を巡る物語に関係する使い魔を使って50回勝利する。
対象称号② 混沌を招く[福音]
<教会の使徒>に関係する使い魔を使って50回勝利する。
対象称号③ [サマーSCのみ]ミスターサマー・オブ・イケMEN!
サマーシーズンコレクションの「ミスターサマー・オブ・イケMEN!」に
入選した使い魔を使って50回勝利する。
対象称号④ 狼牙鬼人の宿命也
源頼朝、源義経すべての勝利回数が10回以上になる。

アビリティ

状態 ボーナス アビリティ
召喚 なし なし
武装 なし なし
血晶武装 ATK+30 大鬼斬丸
射程距離が延び、自身の攻撃が貫通する。
ただし、攻撃間隔が長くなる。

パラメーター

状態 HP ATK DEF PSY 備考
召喚 550 90 110 70
武装 600 130 150 90
血晶武装 650 190 180 120

修正情報

+修正履歴
修正履歴
Ver4.208(2019.01.31)にて、上方修正
武装ボーナス 血晶武装時攻撃力:+20→+30
Ver4.101(2018.01.31)にて、上方修正
大鬼斬丸 攻撃速度低下値:+50%→+20%

DATA・フレーバーテキスト

+Ver4.1
Ver4.1
Ver4.1
No 不死:1-001
身長(魂パワー) 178[meter]
体重 66[kg]
現在地 小田原城
武器 鬼斬丸
目的① 鬼神の籠手
目的② 静御前
イラストレーター 碧風羽
フレーバーテキスト(カード裏面)
土が しゃべるな
フレーバーテキスト(LoV4.net)
朝焼けに染まり始める街――。

虚空が巻かれて黒い渦となり、そこからぬぅと腕が伸びた。その腕はがしりと渦の端を掴むと、遅いとばかりに苛立たし気に、無理やり渦の中心を押し広げる。

大きく広げられた虚空の穴から体を現し、がしゃりと尊大に降り立ったのは、朱と黒に身を包んだ居丈高な鎧武者――。

武者は目を細めてぐるりと当たりの様子を睥睨すると、何かを思うように腕を組み目を閉じる。

「この海に山、空気、まさかと思うたが『日の本』であるか……しかし――」



そしてかぁと目を見開くと、



「まこと、胸糞の悪い!!!」


地にめり込むほどに足を踏みしめ吠え上げた。


「これが俺が治めた国の末路というか! なんとも武骨! 風雅の欠片も無き国造りよ! この俺が残してやった智恵恩恵を全て台無しにしておるわ! それに――」


武者は改めて遠くに見える山々に目をやる。



「石橋山か……忌々しい。嘆かわしくも、民とはやはり豚よ。俺が手ずから治めてやらねば、糞を喰らって堕落するばかり……そうして俺がくれてやった黄金の上に積み上げた糞の山が、この雅無き無礼な城とでもいうか!!」


そう叫び、すぐ傍にそびえる平城の天守閣を見上げる。次いで力を込めて右手を開くと、虚空よりずるりと朱い大太刀を取り出した。



「ええい……この俺を、見下ろすでないわああああ!!」


風が唸り、数百の落雷の如き轟音が響き渡る――見ると、瞬きのうちに大きな城が真っ二つに裂けていた。



「ふん、鬼どもめ、決戦に及びこの地を選ぶとは……いや、我が国であればこそ相応しいというものか。彼奴等、俺に『贄』を探せなどと言うておったが、この国における全ては俺の『贄』よ。それよりもまずは『鬼神の籠手』、そしてその後には――――ふぅ、俺も優しいな……もはや過去、だがこうも汚れたまま放っておくのも寝覚めが悪い。幸せを知らぬ蒙昧な豚虫共の為に、今一度幕府でも開いてやるか……そうして全てを整えた後、この頼朝がこの地に『静』を迎え入れる!!」



* * * *



『――MNNニュースの時間です。まずは最初のニュース。本日未明、神奈川県小田原市のランドマーク、小田原城天守閣が突如崩壊しました。まるで巨大な刀で切り付けられたように縦に裂けた小田原城の姿を見た人々は、驚きと悲しみの声を上げています。その瞬間を目撃した近隣住民からは、『突然城が割れた』『うすぼんやりと、城に向かって叫ぶ鎧武者を見た』『なぜかひれ伏さざるを得ない威圧感を覚え、地に突っ伏してしまったので良く見えなかった』など、多数の不可思議な証言が寄せられております。警察、消防は突発的な積乱雲の発生による落雷の影響と見て調査を進めていますが、専門家らは落雷でこのような状態にはなりえないと――』



「かーーー! なーにやってんだあのとっちゃんはよぉ! まだ“力”の使い方も知らねぇのに、どーやったら人間くんたちに存在感じさせて、姿うすら見せるなんて離れ業できんだよ! どんだけ魂パワー強ぇんだあいつ!?」 

「バンくん、バンくん、あたい見たい番組あるからさ、チャンネル変えるよー」

「バッ……! これから俺が楽しみにしてるクイズが始まんだよ! そのあとのドラマまでがワンセットなの! お子ちゃまはテレビなんて見てねぇで、ヴィンクスでもいじって遊んでろ!」

「うーわー、ムカつくー、どーせバンくんクイズいっこも当たんないじゃん。ほーれほれ、リハビリ中ってうそぶくただメシぐらいはテレビ見る権利もないんだよー、とっとと現地視察に行った行った。しっしっしーー」

「うわ、傷つくなテメェ……はぁ……まぁいいや、確かにこっからは奴らの『ドラマ』の方が面白そうだ。んじゃ、ちーっと福音でも授けに行ってやるかね」


~『源陛盛衰記』より~

+ECR
ECR
ECR
No ECR:030
身長 1.78[meter]
体重 66[kg]
武器 鬼斬丸
出身地 尾張国
源義朝
得た服 クールマフィア風(バン・ドレイル見立て)
イラストレーター ヤグラヨウ
フレーバーテキスト(カード裏面)
-
フレーバーテキスト(LoV4.net)
 ≪ From“イザナミ(ver 4.2)”≫


「ぃよぉ! 大将!」

都心の片隅にひっそりと佇むバーの奥で、ソファーにドカリと腰を掛けた男が手を振る。

目深にフードを被り、顔に不可思議な文様を彫り込んだその風体は、落ち着いたバーの雰囲気に似つかわしからず浮いている。しかし、今入口に現れ手を振られた方の人物は、それを容易に超えた異彩を放っていた。

朱と黒の鎧を纏った武者――それがガシャガシャと居丈高に店内を進みゆく。

しかし、なんとしたことか、まばらにいる客も、バーテンダーも、誰一人鎧武者に見向きもしない。それどころか、みな青白い顔を下に向け、ゆらゆらと幽鬼のごとく揺れ立つのみ――。

鎧武者の男――源頼朝は、その様子を一瞥すると、

「――ふん、魂を抜かれたか」

そう呟き、フードの男の前に立った。

「して、鬼よ。この俺を呼びつけたのだ。つまらぬ用事であれば、そっ首この場で叩き落とすぞ?」

「な~んでオメェはそういっつも怖えんだよ! たまには『うっほ~い! バン・ドレイルさ~ん! LOVE♡』とかできねぇの? オレ、クライアントさんよ?」

「知らぬ。どうでも良い。ここに居るのも戯れだ。むしろ許してやるから、足を向けてもらったことに感謝してむせび泣け。それと前にも言ったはずだ――俺の前では頭巾を外せ」

「………」

バン・ドレイルは辟易したように顔をしかめて口をへの字に曲げると、フードを外し、テーブルに置かれたリンゴジュースをひと口飲んだ。そして足を組んで深くソファーにもたれかかり、気を取り直して話を続ける。

「これでいい? そんでよ、オメェの『贄』は見つかったのかよ? 他の奴らは結構カップリングできちゃってるみてぇだぜ?」

「どうでも良いと言った。そもそもこの『日の本』は俺のものだ。どれ程価値なき虫屑であろうとも、そこに存在できているということは、全て俺が生かしてやっているに過ぎぬ命。『贄』であろうが何であろうが、遍く生殺与奪はすべて俺次第よ。それを――」

頼朝は刀の柄に手を掛けると、神速の一刀を抜き放った。

「ひょふ!?」

バン・ドレイルが奇妙な声を上げて顔をのけぞらせる――が、その切っ先は、バン・ドレイルの鼻先を紙一枚手前に避け、その左奥へと吸い込まれていた。

「貴様、俺の断りも無く、何を勝手に魂など抜いておる」

頼朝の眼光が射貫く先、そこには刃の先を二本の指でつまんで止める、女の姿があった。

黒い羽毛のショールを肩にかけ、カクテルドレスを着たその女は、つまらなそうにもう片方の腕で頬杖をついたまま、つまんだ刃をピンと指で弾く。すると頼朝の剛剣がまるで竹楊枝のように軽く跳ね上げられた。

「ぬぅ…!」

そしてウィスキーグラスの酒をあおると、

「また不細工が来たか」

とため息をつく。

「おい、バン何某。こんな優男に本当に“アレ”が務まるのか?」

「おい、鬼……なんだこの雌虫は?」

くしゃりと顔を歪めるバン・ドレイルを間に挟み、二人がにわかに気炎を上げる。

「いやいや、このとっちゃんはね、口はアレなんだけれども、何だかんだとやることやってくれる出来た子なのよ!」

「知らぬわ! のう、不細工。虫が何だと? その大仰な口は、妾を黄泉のイザナミと知って物を発しているのだろうなぁ?」

「“イザナミ”……ああ、俺が降臨するための土台を造ったとかいう“神崩れ”か。ふん、鬼もなかなか面白いものを飼っているな。たかが神虫が、この鎌倉大権現の刃に触れていいと、誰が許した?」

二人の鬼気が、狭い店内に轟と渦を巻き、その煽りを受けて幽鬼と化していた人間たちがバタバタと倒れる。堪らずにバン・ドレイルが腰を浮かし、両者の間に割って入った。

「よぉよぉ、大将もザーナミさんも落ち着けって! ほーーんとおたくら悪者寄りの奴らって気性がめんどくせぇっつーか、育ちが悪ぃっつーかよぉ……いい? よく聞きなさい? オレたちゃチームなの! 協力しあってこ? ね?」

「この神気取りの雌虫とか? 正気か鬼」

「ホホ、魂の皮袋が何か言っておるわ。それは言葉のつもりか? なるほどなぁ……」

イザナミがカツンとヒールの音を派手に鳴らして立ち上がり、頼朝の前に進み出てねめつける。

頼朝は目を反らすことなく真っ向からその視線を受け、イザナミを見下ろす。

二つの鬼気が激しくぶつかり合い、一触即発の体となったその時――。

「ふっ……ふははははは! 良い!! 気に入った!!」

イザナミが手を打って破顔した。

「妾にこれ程の啖呵を切った男は、天地開闢以来初めてよ。よかろうバン何某、こやつに“魂魄”をくれてやろう!」

そして宙をまさぐり、どこからともなく手鏡を取り出す。

頼朝は「何の話だ?」と眉をひそめ、バン・ドレイルは「ふへぇ~」と安堵の息を吐いて再びソファーに腰を落とした。

「よかったぜぇ、大将。“面接”は合格だとよ。さっき『贄』は見つかったか、って聞いたけどな、実は作戦変更することにしたんだわ。だからオメェに限っては『贄』が見つかって無い方がいい」

「話が見えんな」

「大将は見どころあっからよ、ちーと特別な仕事頼みてぇの」

「ふん、今さら……俺は見どころしかないわ」

「へぇへぇ、そうでしたね。そんな見どころだらけの大将には、『肉体』をやろうと思ってな。本来なら『贄』を見つけて喰らった果てに肉を得るんだが、オメェはショートカットだ。人間の『憑代』って手もあるが、オメェは魂パワーが強すぎっからよ、きっと『憑代』が持たずに破裂しちまう。だからよ、神や上級悪魔どもみてぇに、自分でそれなりの時間『肉体』を錬成できる力ってのをやろうってわけよ」

するとイザナミが艶やかな笑みを浮かべ、手鏡から淡く光る珠を取り出した。

「なんだそれは?」

「ふふ、これを食えば、お前の魂は我らと近しき神気を得る。かつて大和を平定する為、東国に攻め入り、蝦夷をも平らげた皇子の魂魄よ」

頼朝は目を細めそれをつまみ上げると、

「関東平定に奥州討伐か……ふん、なかなか気が合いそうだ」

口を開き、一気に飲み込んだ。

すると鎧ごと頼朝の体が輝き出し、激しい瞬光を放つ。そしてあとには、鈍く光を帯びた逞しい肉体を晒す頼朝の姿があった。

「ほぅ、良い体だの」

「ふん、まあまあだな。俺だからこそ許せる、といった肉体か」

「いやー、成功成功。さすが大将だぜぇ! でもマッパってなぁマズイからよ、何か着ねぇとな」

そう言うと、バン・ドレイルは近くに立つ幽鬼の胸ポケットから携帯端末を抜き取り弄り始める。そして暫くチラチラ頼朝を見ながら「ん~」「あ~」と何やら調べていたが、「こんなもんか」と端末の画面を頼朝に向けた。

「おら、オレのスーパーなファッションセンスで選んでやったぜ。わかんだろ? 念じてみな」

頼朝は眉をしかめてそれを見たが、「ふん」と鼻を鳴らして目を閉じる。すると、再び光が瞬き、見ると、一瞬のうちに朱と黒のスーツを纏っていた。

「ほほ、少しは男前になったではないか」

「哀れな目だな。それは元からよ」

それを見たバン・ドレイルは手を叩いて喜び、

「いいねぇ~、これであんたは“この世の理”から外れた! 『贄』に会っても大丈夫になったわけだ! と、いうわけで、あんたのお仕事はずばり――」

体をゆらゆら揺らして店内を歩く。そして芝居じみた動きでくるりと頼朝に振り返り、

「――『守護者』を狩ってもらうぜ」

と指さした。

しかし頼朝は構うことなくその横を素通りし、

「何度教えてやってもわからぬ鬼よな……俺は、そんなことはどうでも良い」

店の出口へと向かう。

「はい!?」

「何をうろたえる、“できる子”なのだろう? そやつは既に“道”を見ておる。振り返らぬはその証……かつての我が伴侶にもそうあって欲しかったの」

イザナミが、その背を薄ら笑いを浮かべて見つめる。

頼朝はドアの前で立ち止まり、新たに得た肉体の感触を確かめるようにドアノブをぐっと握った。そして、

「だが、俺の『日の本』を守るなどと嘯く豚虫共は、早々に駆除せねばならぬな」

そう言って店をあとにした。


『源陛盛衰記』より~


≪ Continued to “源頼朝(SC)”≫
+Ver4.1ブースターパック シーズンコレクション
Ver4.1ブースターパック シーズンコレクション
Ver4.1ブースターパック シーズンコレクション
No SC:031
身長 1.78[meter]
体重 66[kg]
現在地 由比ガ浜
人の女 この世に三人
食事 粗食好み
好物 すはやり(鮭の燻製)
イラストレーター じゃこ兵衛
フレーバーテキスト(カード裏面)
フレーバーテキスト(LoV4.net)
≪ From“那須与一(ver 4.1)”“源頼朝(ECR)”≫


既に人もまばらになった浜辺を、沈む夕日が燈色に染める。

海水浴客たちがぽつりぽつりと帰り支度を始める中、一人の男が海風に体を晒し、じっと海を見つめていた。

男は千年の昔よりこの海を知っていた。

世界の様相は変わってしまったが、この浜から見る海は変わらない。

この浜から男の戦いは始まり、そしてこの浜で――大事なものを失った。


男はかつて罪を問われ、目の前に広がる海の向こうに流されたことがある。

それは屈辱の日々であったが、彼の人生における“覚悟”はその歳月によって構築され、彼を彼たらしめる強靭な精神もまた、その“流人の島”にて培われた。

そして、そのようにあろうと誓うきっかけをくれた者がいた。

『池禅尼』――彼、源頼朝が、その生涯で唯一人“感謝”という念を捧げる女である。


まだ少年と言える若かりし頃、父と共に乱に加わった頼朝は、戦に敗れし敗走の折、一人官軍に捕らえられたことがある。弟・義経に対抗心を燃やし、少しでも父に認められようと功を焦った不出来な結果であった。

死罪は確実と思われた頼朝であったが、その彼を救ったのが池禅尼だった。

池禅尼は、敵将の母でありながら、まだ若い頼朝の助命を願った。頼朝を捕らえた将は当然ながらそれを断ったが、池禅尼は食を断ち、その命を賭して助命を請い続けた。結果、根負けした将は頼朝を流刑に留め、この浜より伊豆へと流したのである。

池禅尼が何故そうまでして頼朝を救ってくれたのかはわからない。

ただ、あの時――、

「安心なさい、あなたは絶対に死なせません」

そう言って頼朝の頬に触れたか細く弱々しい手と逆しまに、清廉でいて慈愛に満ち、天命に背こうとも貫かんとする“強き人の意志”を併せ秘めたその“目”に、いたく心を打たれたのを覚えている。

彼女に益となるものは何も無かったであろう。その頃の頼朝は、嫡子どころかただのしがない三男坊でしかなく、さらには源氏に伝わる秘蔵の武具『鬼神の籠手』までもを幼い弟に奪われた負け犬だった。恩を売ろうにも、わざわざ官軍を敵に回してまで買う者などいなかった筈である。

理由の如何は分からずとも、それは、頼朝が初めて受けた無償の愛であった。

頼朝は、その命がけの嘆願に応えるべく、誰よりも強く、誰にも助けを請わぬ程に尊くあらんと、この浜で再起を誓い、島へと流されたのだった。

そうして流された島で十数年を過ごすうちに、頼朝は、そんな“目”に再び出会うこととなる。

ある日、島を慰問に訪れていた白拍子の一団が、何やら粗相があったのか、家人の一人と揉めていた。

流人であろうと元は貴人。刃を振り上げ壮年の白拍子を斬り捨てんとする様を、致し方なしと、頼朝は屋敷の縁側よりただ眺めていたところ、烏の濡れ羽色の如き黒髪の若い白拍子が、白刃の前に進み出たのである。そして怯える壮年の白拍子の肩を抱き、

「安心して、あなたは決して死なせません」

微塵も臆することなくそう言ってのけたのだ。

その“目”は、あの時の池禅尼の“目”にとてもよく似ていた。

すぐさま頼朝は仲介に入り事態を収め、以来、その白拍子を頻繁に屋敷に招いては、舞を舞わせた。

あのとき以来、白拍子がその目を見せることはなかったが、その舞の奥底には、激しくも揺るがぬ“強き人の意志”を感じてならなかった。

そのうち、若き頼朝は当然のようにその白拍子に惹かれたが、再起叶うまではとの誓いに準じ、文武とその準備のみに邁進し、勤しんだ。

だが数年後、とうとう伊豆にて挙兵し関東平定への道を歩み始めた頃、頼朝は、何の運命の悪戯か、件の白拍子が憎き弟・義経の妻となったことを知る。

少なからず動揺はあった。だがそれでも、あの日浜で誓った“高み”を目指し、走り続けた。

そうして見事関東平定を成し遂げ、周囲の何者をも見下ろす高みに上り詰めた頼朝は、自身を見下ろす最後の一人、義経の追討を掲げることとなる。

そんな折、山中にて義経の縁者を捕らえたとの報せを受け、頼朝の胸はなんともいえぬ昏い予感に騒めいた。

引き立てられてきた者は女――予感の通り、あの時の白拍子――静御前であった。

頼朝は、知らぬ仲でなし、助命を請えば命は取らぬと恩赦を掛けた。しかし静は、

「我が言葉に耳を傾けて下さるというのなら、我が舞いをご覧下さいませ」

と舞を舞った。

その舞は、夫・義経への想いを唄った、自らの命の代わりに義経の助命を請う舞であった。

そしてその“目”には、やはりあの時の“強き人の意志”を宿した光が満ちていた。

頼朝は激高し、今一度静に命の選択を問うた。しかし、当然の如くその答えは変わらず――。


「そうして、俺はこの浜で静を――」


頼朝は目を閉じて一つ息を吐いた。

「ふぅ……どうにも俺はこの浜で、女に縁があるらしい――どうした、放たぬのか?」

誰に声を掛けたというのか、だが、明らかに漂う空気がおかしい。

突然、周囲の海水浴客たちが気を失いバタバタと倒れ込んだ。

頼朝は身じろぎ一つしていない――が、その体からは、目に見えぬ気炎が放たれていた。それが海水浴客たちの気を奪ったのである。

その中で、ただ一人、かろうじて立ち残る者がいた。

振り向くと、黒いスーツに流れるような黒髪をなびかせた女が、震える体を無理やり抑え込むようにして頼朝を睨みつけていた。

「ああ、“放てぬ”のだな……オレの体に見惚れたか? ならばせん無き事よ」

女は己の恐れを吹き飛ばすようにぐっと歯を食いしばると、強く気合いを放つ。

すると同時に、女の左手が青い燐光を放ち、金色に輝く弓と禍々しい籠手を纏った。

それを見た頼朝は、瞬時眉根を寄せて目を細めると、

「――ほぅ、殊勝な。自ら“それ”を持ってここに来たか。すぐには分からなんだが、貴様のことは覚えてやっているぞ。たしか、那須の末娘だったな」

「……私を……女と侮るか」

「侮る……?」

女――那須与一がやっとのことで絞り出した声に、頼朝は鼻を鳴らしてほくそ笑む。

「……そうだな、すまなかった。貴様は“女”などではなかったな。そのように何かに囚われ弱々しく死んでいる目は、俺にとっての“女”などではない。貴様などは良くて“豚の雌”よ」

頼朝が足を踏み出しザリリと砂を踏む。

与一が一歩距離を取り、弓をつがえる。

「……抜け」

「豚が何か鳴いているなぁ」

「一騎打ちだ……抜けえええ!!」

猛る与一 ――だが、頼朝の笑みは止まない。

「豚の分際で、なんだ――見たいのか?」

「……私はあなたを倒し、兄の無念を晴らさねばならん!」

「ぶひりぶひりとやかましいことよ。仕方のない豚め……いいだろう、見せてやる」

頼朝は羽織っていたジャケットを脱ぎ捨てると、仁王立ちに構えた。そして、

「これが……『源氏』だあああ!!」

爆ぜる閃光――朱黒の鎧が逞しい体を包み込む――手に現れし朱き巨刀は、音に聞こえし『鬼斬丸』――。

覚悟はして来たはずだった。しかしその威に当てられ、与一の頬につつぅと冷たい汗が伝う。

喉はひりつき、砂丘に何日も乾されたように唇が渇いていく。

「所詮は『鬼神の籠手』頼りか。その呪いを喰らう程でなければ“人の意志”には到底届かぬ。どうしたその顔は、喉が渇いたか?」

頼朝は、目を閉じて鼻から息を吐き、瞼を開くと一度海に目を向けた。

そして、大きく体をのけ反らせると、鬼斬丸をずずいっと突き出した。

「許す――塩水だ、飲め」


~『源陛盛衰記』より~

セリフ一覧

+通常版/Ver4.1、ECR
通常版/Ver4.1、ECR
召喚 良かったな豚、源氏を拝ませてやろう
武装 貴様の前に立つは 源氏の威光そのものよ!
血晶武装 源氏の舞 拝んでその目を焼くがいい!!
通常攻撃 土が喋るな
タワー制圧 踏まれてこそ土よ!もっと嬉しそうにせい!
ストーン破壊 おい豚共、土は旨いか?
死滅 優しすぎたか… 少しは愚民を成長させねばな
サポート(Ver4.1) 鳴け、虫めら
サポート(ECR) なんだ、土か
+Ver4.1 ブースターパック シーズンコレクション
Ver4.1 ブースターパック シーズンコレクション
召喚 なんだ――見たいのか?
武装
血晶武装
通常攻撃
タワー制圧
ストーン破壊
死滅
サポート

考察

60コストとしてはDEFよりの平均的なステータス。血晶武装でATK190 DEF180 PSY120と精神力以外は及第点となる。
血晶アビリティの大鬼斬丸は攻撃間隔延長と引き換えに射程距離増大と貫通効果を得る。
範囲は横幅約1キャラ分、縦幅約3キャラ分(体感のため追加情報を求む)とかなりのもの。前方に長方形の範囲攻撃をするイメージだと分かり易いか。
相手タワーや自軍の石に群がる小物を薙ぎ払うと気分爽快になるだろう。タワー周りを旋回するアタッカーにもリーチの長さで一撃を加えやすい。

血晶武装の頼朝は『攻撃が可能になる範囲』より『攻撃が届く範囲』のほうが広い。
狙っている使い魔に射程距離が少し届かないときは、ターゲットの手前の使い魔にスマッシュをすることで攻撃範囲に巻き込める。
意識して出来るようになれば、集団に紛れて逃げる相手は周囲の連中とまとめて土を舐める羽目に…なるかもしれない。

攻撃間隔延長は+20%。血晶アビリティのヘイスト(-15%)でデメリットをほぼ打ち消すことができる。他にはレンジアップで長所を伸ばすのも良いと思われる。

問題はPSYの低さで、血晶武装で120と30コスト並みの数値しかないこと。スピードアップが乗っていたりPSYの高いアタッカーにはこれほどの長射程+スマッシュでも
逃げられてしまう。根本の一掃にも素のATK180だと2発必要に加えて、攻撃間隔延長もあるのでやや時間が掛かる。
DEFも高くないため、相手タワーで欲張るとマジシャンの強襲を受けて死滅しかねない。単騎で突っ込まずに必ず護衛を付けよう。

相方使い魔には扱いやすい50コストアタッカーかつ、不死全体をサポートするバフを持つ天草四郎がオススメ。速度上昇とA強化でより集団を蹴散らす性能が増す。

URは魔種90全振りがおすすめ。面の破壊力が出る他、低PSYと侮って粘るアタッカーを一刀両断にできる。
さらに頼朝の攻撃はマジシャンのスプレッドと違って威力減退が無いので、レイド状態の殲滅力は全使い魔中トップクラス。
終盤の総力戦で邪魔なアルテミスやシスルを根本ごと掃除しつつ、相手メイン使い魔に打撃を与えられるのは大きな強み。
ただし自陣にニャルラトホテプやキルアップ系使い魔がいるときは、可能な限りトドメは譲ってあげよう。

キャラクター説明

歴史の教科書でもおなじみの平安~鎌倉時代初期にかけてその才覚と武勇を奮った武将。源義経は腹違いの弟。
軍人としては間違いなく優秀な人物であるが、かなりの野心家かつ目的の為なら手段を選ばない節があり、
自身の邪魔や脅威となるならば身内すらも陥れ、切り捨ててきた。
弟である義経や、静御前にすら容赦しなかった伝承からも、彼が恐ろしい男であるのは明白だろう。
だが、思慮深い慎重な性格としても知られ、ある合戦の前夜に兵士一人一人を部屋に呼んで「お前こそが頼りだ」と優しく応援したエピソードも。
義経も義経でぶっ飛んだ伝承や人間性が後世で判明しているので一概にどちらが悪とは言い切れない。

過去作復帰使い魔の一つ。恐ろしい面をフィーチャーされた性格は乱暴に言えば「行き過ぎた俺様&源氏至上主義」。
偏愛を向ける静御前と愛憎交じる感情を抱いた義経を除く自分以外を人と思わず、豚か虫と例え踏みにじる事も厭わない。
老いの果てに病床に伏せっていた所、その凄まじい執念を混沌の使者に見込まれ「使徒」となる事で全盛期の力を取り戻す。
しかし、混沌の命令を聞くことはなく、「日本を統べるのは俺と源氏」「義経殺す」「静は娶る」と我道を爆走中。バンの頭痛のタネとなっている。
あまりにも我が強いため耐えられる依代が存在しなかったが、イザナミより渡された半神の魂を取り込み、自ら実体を得ることに成功した。

3では物凄く扱い辛すぎる性能かつ、デッキ構築の難しい最大コストであった為、何かとプレイヤー間でネタにされていた。
公式もそれを知ってか知らずかやたら限定カードを出したり、システムボイス(暴言だらけ)やボイスつきドール(暴言まみれ)を出したりとネタにしていた。
もちろん今作でもSCで股間に輝く竜胆紋付きのブーメランパンツを身に着けて浜辺でドヤ顔を披露したり、ホストのような出で立ちのECRが実装されたりとやはりネタには事欠かない。存在するだけで限定レア枠を潰す男。
今作では過去作の強い部分のみを抽出し、扱いやすいコストへとマイナーチェンジ。21世紀の東京に源氏の威光を示せるか。

紹介動画

+Ver4.1
Ver4.1


+編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします
  • 考察追加。個人的な使用感で色々間違ってると思うので加筆修正をお願いします。 -- 土舐め (2017-12-28 16:18:17)
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