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次の日幸一が登校すると教室にレンの姿は無かった
「アレ?未だ来てないのかな…」
席にカバンを置くと峯岸が駆け寄ってくる
「お~い!桜井」
「あ、トッシーおはよ~」
幸一の机の上に腰掛けると勢い良く話しかけてきた
「今さ、霧島の奴が女子に呼び出されて行ったんだぜ」
「!?」
幸一はその言葉に昨日の水浸しのレンの姿を思い浮かべる
「昨日も色々やったらしいぜ、ウチのクラスの女子は怒らせると怖いからな~」
自慢げに話す峯岸を横に幸一はイスから立ち上がり教室を出ようとする
「おい、何処に行くんだよ?」
「決まってるだろ、止めて来るんだよ!」
幸一の勢いに押されたのか峯岸はただ驚いていた
「トッシー、どっちに行ったか知らない?」
幸一にの言葉に頭をかきながら奥の旧校舎の方を指差す
桜ヶ丘中学校は、今幸一達が授業を受けている新校舎とそれまで使われていた旧校舎の2つが存在する
旧校舎は特に使われていなく今は部室などに活用されている
「怪我すんなよ~桜井」
峯岸に手を振りながら幸一は旧校舎を目指し走り出した
(霧島さん…無事でいて)
幸一が旧校舎に着くと数人の女子がそこにいた
「ねぇ、霧島さんこの辺りで見なかった?」
「桜井君あの子に何か用でもあるの?」
女子の1人が強い口調で言葉を返す
「う、うん。ちょっとね…」
「ちょっとって何?!」
まさかそこまで聞かれると思っていなかった幸一は答えに詰まる
「何だ、用なんて無いんでしょ?あっち行ってよ」
女子は手を振り立ち退かせようとするが幸一も引き下がるわけにはいかない

幸一「いや~貸したノートを返してもらいたいんだよ。大至急」

女子1「…どうする?」

女子2「由香に聞いてみようよ」

女子1「ちょっとここで待ってて」

幸一「ああ」

2人の女子は奥に消えていった

霧島さんは大丈夫かな…昨日はあんな事をされたばっかりなのに

いくらなんでもやり過ぎだよまったく

ウチの女子ってこんなに手荒だったかな

そうこうしていると奥から霧島さんが出てくる

よく見るとすぐ後ろに女子達も居た

ここは話しを合わせないと…

幸一「もぅ霧島さん、早くノート返してくれよ」

レン「…ノート?」

その瞬間女子たちの目が険しくなる

幸一「アレだよ、霧島さん数学が苦手だからって色々教えたじゃん。その時に貸したノート」

レン「…」

(あー!もう駄目だ~)

レン「あのノートか、良いよ返すからついてきて」

(やった!)

幸一「う、うん」

オレ達が視界から消えるまでずっと視線を浴びていた

移動 廊下

幸一「良かった~一時はどうなるかと思ったよ」

レン「桜井」

幸一「ん、何」

レン「私ノート借りた?」

幸一「だぁ~!違うって助け出すための芝居だよ」

レン「ふ~ん、君は私を助けてくれたんだね」

幸一「う、うんまぁ…」

レン「それじゃ何かお礼をしなきゃね」

幸一「えっ別に良いよ」

レン「何がいい?何でもいいよ」

幸一「…何でも」

視線はゆっくりと霧島さんの胸にいってしまう

幸一「えっと…」

レン「エッチ」

幸一「!?」

やばい!バレバレだ

レン「ふふっ、やっぱりやめた~」

幸一「えぇ~!」

移動 放課後教室

朝はごたごたしてたけど結局あれから今まで何も無かったわけだし

幸一「霧島さん、今日は飛ぶ?」

レン「うん…でも良いのかな私ばっかり飛んじゃって」

幸一「別に気にしなくていいよ。じゃ行こう」

レン「私と一緒にいると君まで迷惑しちゃうよ」

霧島さんは少し困ったような顔をしていた

幸一「だ、大丈夫さ!同じ事が又起きてもちゃんと守ってやるよ!」

レン「お~強いね~桜井君」

幸一「男だからな…」

レン「後ろで朝の子達が見てるよ」

幸一「げぇ!」

急いで振り向くがそこには女子はおろか誰も居かった

幸一「何だ~誰も居ないじゃないかよ」

心臓が止まる勢いだったとは口が裂けても言えないな…

レン「期待薄…」

幸一「そんな…」

言葉とは裏腹に霧島さんの表情はとても嬉しそうに見えた

移動 ガレージ

レン「そっちはどう?」

幸一「う~ん、もうちょっと待って」

今頃は飛んでるはずなのにオレ達は未だガレージの中に居た

どうもミラーの調子がおかしいらしくエンジンのかかりが悪い

幸一「ヒューズが飛んだのかな…分からない」

レン「…そっか、今日はやめようかな」

幸一「ごめん…」

レン「良いよ、でも何処か修理に出すんでしょ?」

幸一「うん、実は1つ良い場所を知ってるんだ」

幸一「今週末にでも行ってみようか」

レン「私も行っても良いの?」

幸一「もちろん」

フェードアウト

それから週末までミラーには乗らなく霧島さんとはガレージで話などをしていた

相変わらず女子たちのイジメは続いた霧島さんは決してそれに屈しなかった
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