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少女のいる所はいつも闇のなかだった。
それはどんなにあがらおうともついてきた。
少女は初めは必死に振り払おうとしたが、今はもう諦めた。
夢が叶えばそんなことどうでも良くなるからだ。
少女が闇の住人になったのには訳があった。
それは少女が12歳の時のこと。
少女はそれまでごく普通の中学1年生だった。
遊んだり、他愛の無いことで笑ったり、そんな今では夢のような生
活をしていた。
ちょうど精神が不安定になる時期でもあり、親に反発するようなこともしていた。
しかし一瞬にしてその幸せは失われた。
いつものように学校帰り友達と楽しい話をしながら家に帰っていた時、傍を何台ものパトカーや救急車が通り過ぎた。
そしてなんと自分の家の目の前で止まった。
少女はびっくりして、あわてて止める警察官の間をくぐり抜けて中に入った。
ドアを開けるとそこにはあの鉄のような独特な血の匂いと、
地獄が少女を待っていた。
血、血、血……
一面が血の海だった。
その中にかろうじて見える血でドロドロの母らしき人を見つけて必
死に揺さぶった。
からんからん、と母の背中に突き刺さっていたナイフが回りながら落ちる

「お母さん!」
母は返事を返してくれなかった。
まさか・・・こんなことあるはずが無い。 少女は夢を見ているのだ
と震える自分をはげまし、冷静に対処しようとした。
こういうときこそ、人間はとても物事に敏感になるのである。
血でどろどろになった母を必死で揺さぶる。
母はだらんとした指である所を指していた。そこには…
「お父さ…」
変わり果てた父の姿があった。
父は延長コードで首を締め付けられて、その延長コードは釣り下がっている電球にくくりつけられていた。
乾ききったにごった眼は、驚愕した表情で飛び出していた。
大きく明け離れた窓から吹き込む風にぶら下がっている父の体が揺れる。
これは本当に人間だったのだろうか。
少女は悲鳴もなにも出なかった。
少女はぺたんと血の海に座り込むと大きく深呼吸した。
そして、
気絶した。
それからだ
少女が
少女でなくなったのは
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