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チョージ

タイチ
ユウスケ
ソータ
モグラ

ツミキ
アケミ
りー子
ナオ・ミヨ

春日部アヤメ
軍曹

気狂い

兵士、街の住人、本国の子どもなどモブの人たち。



明るい舞台、ラジオから途切れ気味のなんかクラシックっぽい曲が流れている。
パペットを持ったセーラー服の少女(ツミキ)が立っている。

   ツミキ この戯曲はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには、一切関係ありません。

一礼してはける。


一昔前のアイドルみたいな照明と音楽。
各々決めポーズで決め台詞(仮に書いてるけどアドリブとかのがいいです)。無い間は踊る。(山脈ダンスみたいな雰囲気のイメージです)

   タイチ  ぐっ!畜生、またあいつが暴れだした…皆、死にたくなかったら早く俺から離れろ!
   アケミ  私には前世の記憶があるのです。今も目を閉じれば、私の首を切り落としたギロチンへ続く階段が目に浮かぶ・・・次、次りー子って言ったよね!
   りー子  ええ?えーと・・・ごはんですよはご飯ではないですよ!

場が白ける。

   タイチ    ちがーう!違う違う違う!お前のだけなんか違う!
   りー子    え、間違えた?えへへ。
   ユウスケ   なんでちょっと嬉しそうなんだよ。
   アケミ    タイチの言ってたこと、ちゃんと聞いてた?「格好良く個性をアピールするごっこ」するって。
   ユウスケ   まあ確かにある意味、個性はアピールできてたかもしれないけどなあ。
   タイチ    あと・・・ツミキ、お前もだお前も!何ださっきの、「バレンタインもホワイトデーも中止になりました」ってのは!
   ツミキ    わたしじゃないよ、この子が言ったんだもん。
           『なんだよ、何か文句あるってのか!』
   タイチ   人形は黙っとけよ!あとずっと言おうと思ってたんだけど、なんかそれ全然可愛くないんだよ!
   ツミキ   『なんだとー』
   ユウスケ  まあまあまあ。ああ、あとアケミもさ、ちょっと微妙だったかな。
   りー子   そーなん?
   ユウスケ  内容はまあ置いといて、確か前に言ってた前世ってメアリースチュアートじゃなかった?なんでマリーアントワネットなの?
   アケミ   え?私そんなこと言ったっけ?
   タイチ   まあどっちにしても、そんな柄じゃないけどな。なんせ、自分の名前は山本明美なんだから。
   アケミ   フルネームで呼ぶなー!
   ユウスケ まあまあまあ。

ナオ・ミヨ、ソータが入ってくる。

   ナオ・ミヨ   何をしているんですか?
   タイチ    ああ、今日の部活動だよ。今日は「格好良く個性をアピールする」トレーニングだ。
   アケミ   ソータ君!遅かったじゃない、ずっと待ってたんだよ?(まとわりつく)ソータ君はアケミの騎士(ナイト)なんだから、私から離れちゃだめだよー
   ソータ   あーはいはい。タイチ、さっき放送があったんだけど、国軍から通知があるから、みんな広場に集合しろって。
   タイチ  そうか、じゃあ今日の部活はここで終わりだな。皆行くぞ。

各々返事して、だらだらハケ。


舞台に隠れていたチョージ出てくる。

  チョージ  あれがこの街の住人たちか・・・なんか思ってたのと違うな・・・
         まあいいや、僕はなんとか誰にも見つからないように、この街にある爆弾を探さないと・・・

マンホールのような所から、モグラがあらわれる。

  モグラ  こんにちはー!
  チョージ うわ!
  モグラ  あれ、初めて見る人だ!外の人?
  チョージ 君、どっから出てきてるんだ!(懐に手を入れる)
  モグラ  いや俺手がモグラなもんだからさ、それより、外から来たんだろ?せっかくだから皆に会って行けよ。ほらこっちこっち!(強引に手をひっぱってはける)
  チョージ こいつ人の話聞かない!

二人はける。




台上に軍曹、博士(寝不足=隈を描く)、兵士三人、下に住人達が集まっている。

  兵士1  静粛に!静粛に!軍曹のお言葉である!
  軍曹   (咳払い)本日は諸君に、わが軍の計画について、簡潔に述べたいと思う!
        一言で言うと、この街にはなくなっていただきます!

ざわめき、野次が飛んだり。

  博士  軍曹、どうも簡潔すぎたようです。
  兵士1 ここは私たちが。諸君!わが軍の優秀な科学班は、かねてよりこの街の工場が、
  兵士2 この街に蔓延している病の原因ではないかと推測して、調査を行っていた。そして先日、
  兵士3 工場から未知のウィルスが検出された。このウィルスは感染力が非常に強く、また死に至る病を引き起こす。それは諸君らとて例外ではない。
  兵士1 幸いこのウィルスは水に弱い。そこでわが軍は、この街をダムに沈める計画を遂行する!

「俺らはどうするんだ!」等の野次が飛ぶ。

  兵士1 静かにしろ!
  兵士2 感染の疑いがある者を本国に渡らせるわけにはいかない。よってこれより、街のすべての出入り口はわが軍が封鎖する!(住人達ざわめく)
  兵士3 抵抗すれば容赦はしない!

威嚇射撃。照明、音響乱れ、住人達は散り散りに逃げだす。


日常。子ども達歩いてくる。三の通知について愚痴ったりしているが、ソータ以外まだ現実感はなく、事態を甘く見ている様子。

 ソータ  俺達これからどうなるんだろう…。
 タイチ  そんな心配すんなよ。なんとかなるって!

モグラ、チョージを連れて走ってくる。

 モグラ  みんな!お客さん!
 チョージ 違いますー!客じゃないですー!
 タイチ  そうかお客さんか。(みんなざわざわ)
 アケミ  だれだれ?知らない人?
 ナオ  お名前は
 ミヨ   何と
 ナオ・ミヨ おっしゃるんですか?
 チョージ チョージです。あの、僕用事が…
 タイチ  そうかチョージか!俺はタイチって言うんだ。で、こいつがユウスケ(連れてくる)
 ユウスケ よろしく。なあ君、音楽とか詳しくないか?俺バンドやってるんだ。
 チョージ ばんど?
 タイチ  おい、あれは…
 ユウスケ ミュージックスタート!

ケガレのテーマ流れる。いつの間にか気狂いが普通に入ってきて、トライアングルを鳴らす。
ユウスケ歌うがジャイアン並。

 タイチ あーもううるさいうるさい!おい、音楽止めてくれ!(オペさんに)
 ユウスケ なんだよまだサビ前なのに…
 タイチ お前なあ…
 ユウスケ (チョージに)なあ良かっただろ?今年中にメジャーデビューが夢なんだ。(気狂いと肩を組んで。適当なタイミングで送り返してください)
 チョージ はあ、まあ…個性的だね。
 ユウスケ 当然だろ!人と同じことやってもおもしろくないからな。
 タイチ  まあそれには同意するけどな。(周りも肯定のリアクション。)
       ここの飛行機をアジトにしてるのだって、他の奴みたいにプレハブじゃつまらないからさ。
 ソータ  かっこいいだろ?このフォルム(何か詳しい人長台詞考えてください)
 チョータ はあ…

兵士達慌ただしく現れる。

 兵士1 見つけたぞ!街の住人だ!
 タイチ な、何だ!?
 兵士2 全員、目標に向けて射撃!

銃撃の音、子ども達「逃げろ!」等叫びながら走ってハケる。
後方にいたチョージが被弾する。

 チョージ うっ!(止まりそうになる)
 りー子  止まっちゃ駄目!早く!

りー子に腕をひかれ、二人とそれを追う兵士たちハケ。(銃撃音鳴りながら暗転でもいいかも)


軍曹と博士歩いてくる。

  軍曹  しかし春日部博士、この作戦、本当に上手くいくのかね?
  博士  何かご不満でもおありですか?
  軍曹  兵隊の配置も完璧だし、ウィルスという大義名分も申し分ない。
       しかし、肝心の不発弾処理を任されているのが、あの君が開発したロボット一つというのが…やはり、工作部隊を送り込んだ方が良かったのでは…
  博士  ロボットというか、アンドロイドですね。大丈夫です。あれに関しては、テストも十分行いましたし、不発弾程度一日で見つけて解体するでしょう。
       それに軍曹、以前送り込まれた部隊は…
  軍曹  ああ、そうだった…まったく、忌々しい街だ。住人どもが全員、あの工場からの汚染のせいで成長が止まっているからな。その上記憶もあやふやで、もう十年以上同じような毎日を繰り返している…
       そんな奴らの近くで生活するんだ、気が違ってしまってもおかしくない。彼らには本当に申し訳ないことをした…
  博士  ええ…彼らのためにも、そして本国のさらなる発展のためにも、この計画、必ず成功させましょう。
  軍曹  そうだな。感染するウィルスなんて嘘をつくのは心苦しいが、実際奴らの病気は治りはしないんだ。そしてこの街さえなくなれば、この国は敗戦の過去を国史から抹消することができる。
       それに…もし目の上のたんこぶであるこの街が消えたとなれば、私も君も、かなりの出世が期待できるだろう。
  博士  そうですね。
  軍曹  君の心配性からくる寝不足も治るだろうしな。(笑って隈を指さす。博士ちょっと怒る)それでは、しっかり頼むよ、春日部博士。
  博士  もちろんです。
     (見送ってから)…アヤメの馬鹿!今日こそ、あなたのために計画は成功させるって言うつもりだったのに、あんなつれない態度…隈も全然隠れてないし…もし嫌われちゃったらどうしよう…

喋りながら博士はける。 


子ども達深刻な様子で歩いてくる。
チョージはりー子に肩を借りている。

  タイチ  もう完全に撒いたみたいだな。
  ユウスケ しかし、いきなり撃ってくるなんてな…
  りー子  ねえねえ、
  ユウスケ ん?
  りー子  取れたー(チョージの片腕が取れる)
  タイチ   うっわー!うっわー!
  ユウスケ 取れたのか。
  りー子  とれたー
  アケミ  なにこれ、…機械じゃない?(受け取って皆に見せる)
  タイチ  グロいグロい!(逃げ回る)  
  ツミキ  ほんと、全部鉄でできてる…
  ナオ   チョージさん、
  ミヨ    これは、
  ナオ・ミヨ どういうことですか?
  チョージ  あーえっと、
  モグラ  すげー、機械の体だ!
  ソータ  999みたいだな。
  チョージ みんな、驚かないの?
  アケミ  何が?
  チョージ だってこんな、皆と違うし、気持ち悪いとか…
  タイチ  なんだお前それ、モグラの前で言うか?
  モグラ  そうだぞ!まあこれ、取れるんだけど。(外してみせる)

全員和やかな雰囲気で談笑しながら、進行方向にはける。
皆はけた後チョージ一人が残る。

  チョージ  皆、博士から聞いてたのと違う、良い人ばかりだ。この街を無かったことにするのが、本当に正しい事なんだろうか…?

チョージはける。(か、暗転)