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誰もが朝布団から出れなくなる寒い季節のある日の事一一



窓から射す柔らかい光によってオレは目覚めた。

ちくしょう・・・・まだ10時かよ。

欠伸をしながら寝返る。

でも・・・・こうゆーのがイイんだよな、暖かい布団の中でウトウトすんのが。
さてと、もう一眠り一一

「リトーー!!」

バターンという音と共に、ララがノックもせずに入ってきた。

「うおぃ!!?」
変な声出ちったじゃねーか。
「いっいきなり入ってくんなよ!」
「そんなコトよりリト~早く起きてよ~!」
「何で・・・・休みなんだからイイだろ?」
「ダ~メ!早く起きないと遅れるよ!」

遅れる・・・・?

「ああ、そっか」

そういや今日は12月25日。クリスマスだ。
皆でパーティやるって決めたんだった。

「でも・・・・3時集合だろ?早過ぎだよ」
「いいのいいの!」

そういってララはなんとオレの布団を取りやがった。早く返せコノヤロ・・・・
・・・・ってか寒っ!

ララのハイテンションと寒さのお陰でオレの眠気はすっかり醒めちまった。


リビングに下りると、美柑も起きていた。

「美柑も来ればいいのに~!」
「私は遠慮しとくよ、ララさん」


ララ、お前それ言うの何回目だよ。
とか考えながら、オレはトーストを齧った。






「あ~寒ぃ・・・・」
「皆遅いね~」
「お前なぁ、まだ集合時間の一時間前だぞ?」
「う~ん」
「ったく、来んのが早過ぎたんだよ」


なんでオレとララが一時間前にデパートのクリスマスツリーの前にいるのかというと。

ララのヤツ、オレが飯食い終わると同時にもう行こうとか言い出した。
オレは踏ん張ったが、不幸なコトに一時間も早く着いちまった。
たかだか30分くらいで着くのに・・・・
これでもオレ、かなり時間稼いだんだぜ?

・・・・で、今に至る。

「幾らなんでも一時間前に来るヤツなんていねーよ・・・・」
「そうかなぁ~?」

そうだよ。あぁ寒い。




一一漸く15分前。

そろそろ誰か来るんじゃねーかな?
そう思っていると、

「あ、唯~!こっちだよ~!」

古手川がやって来た。
「よぉ、古手川」
「二人とも・・・・早いのね。一番かと思ったのに」

そういや古手川が普通にパーティ参加を承諾したのにはビビったな。
意外に女の子っぽい服着るんだよな、古手川って。

「なっ何見てんのよ///」
「え?ああ、いや・・・・」


そして10分、5分前になると春菜ちゃん、籾岡、沢田、猿山、ついでにレンが、そしてなんとヤミも来た。

「わ~い!ヤミちゃん来てくれたんだ!」
「まぁ・・・・ヒマですし」

ちょい待て。
いつ誘ったんだ!?
しかも猿山のヤツが積極的に話掛けてやがる。

おい猿山・・・・
ヤミは一応殺し屋だぞ・・・・

んでまぁ、後はデパートで買い物したりして、5時に会場(つーかレストラン)に着いた。
少し洒落た店だ。

「こういう所・・・・初めてです」
とヤミ。だろーな。
「私も・・・・」
と春菜ちゃん。
反応を見る限り、古手川も初めてみたいだ。
まぁオレもだけど。

「大丈夫大丈夫!そこら辺のファミレスとかと殆ど同じだから!」

中に入ってみると意外にも沢田の言った通りだった。それぞれが料理を頼み終え、雑談をしていた。


そして食事を終え、デカイケーキを皆で食べている時に猿山が一一

「よーし皆!王様ゲームやろうぜ!」
と9本の割り箸を突き出した。

「プリンセス・・・・王様ゲームって何ですか?」
「私も分かんないよ~」
「ララちゃん!王様ゲームっていうのはね・・・・」

とレンが説明しだした。
つーか何でお前が知ってんだよ。

「へ~!面白そう!」
「何でも・・・・ですか。それはいいですね」

今ヤミの目が光った気がすんだけど!オレだけ!?

「それじゃあいくよ~」
「王様だーれだ!?」

オレじゃない。誰が・・・・

「・・・・私です」

!! ヤミが!?

「では2番の人・・・・」

2番!?オレだっ!
ヤバイ、ヤバイかも・・・・

「・・・・3番の人と握手して下さい」

へっ?握手?

「ヤミヤミ~もっと厳しくしてイイんだよ~?」

おい籾岡!余計なコト言うなよ!

「いいです。取り敢えずは」

・・・・助かった。
あ、因みに3番はレンね。

「王様だーれだ!?」
またオレじゃない。
「やりぃ!王様~!」
籾岡か。
「じゃあねぇ・・・・」
「5番の人が2番の人に後ろから抱き着いて『大好き』って言う!」

だっ、抱き・・・・っ!?
それに「大好き」って!
・・・・もし春菜ちゃんとなったら・・・・!!

・・・・ってオレ7番か・・・・
ホッとしたよーなガックリしたよーな・・・・

「あ・・・・私2番よ」
「おおっと!?古手川さんに抱き着くのは誰だ?」

古手川が顔真っ赤にしてこっちをチラチラ見てくるのは何でだろーな?

「私5番~!」
「・・・・ララさん!?」
「唯~!大好きだよ!」
「~~~っ///」
「うーん、ララちぃがやってもあんまりなぁ・・・・」

確かに違和感ないな。


それからまぁ色々あった。猿山がモノマネさせられたりヤミが籾岡に抱き着かれたり・・・・・・・・
後はオレが・・・・その、古手川と沢田に「愛してる」って言わされたり(沢田には笑われたけど古手川は何故か耳を真っ赤にして俯いちまった)。
2連続でだぜ?
信じらんねーよ・・・・


「じゃー最後ね!」
「王様だーれだ!?」
・・・・・・・・
やっぱオレじゃない。
一回も王様になってねーし・・・・

「私だ~!」
ララか。
なんか嫌な予感が・・・・

「じゃあねぇ~1番の人が8番の人のほっぺに・・・・キス!」

・・・・んだと!?落ち着けオレ。ララは今何て言った?
・・・・キス!?
キ、キス!?キスってあのキスか!?
だ、大丈夫!こーゆう時のオレは運がいいから・・・・
・・・・ちくしょおぉ!!
やっぱオレか!オレが1番か!
8番・・・・誰だ?
もしかして春菜ちゃん!?
そしたら・・・・そしたら・・・・っ!
ヤベぇ!恥ずかしい!!

「あ・・・・僕が8番・・・・」

春菜ちゃんにキス・・・・・・・・・・・・
一一一え?

「あはは!リトとレンちゃんだ~!」

おいおい!マジかよ!!?
レンとなんて・・・・!
マジでやんのか!?マジで!?・・・・レンに!?

いやだぁぁああ!!!!








時刻は9時。

取り敢えずまたツリー前に集まる。
なんと信じられないコトに雪が降ってきた。

「リト・・・・大丈夫か?」

猿山・・・・思い出させないでくれ。ホントに。

「これからどうする?」
「んー、取り敢えずコンビニでも行かない?寒いしさ」
「そーだな」
「オレがここ残るから行ってこいよ」

ぶっちゃけあんま動きたくねぇ。

「私も残るよ」

!?春菜ちゃん!?まさか・・・・オレの為?
・・・・なワケねーよな。

「じゃあよろしく!直ぐ戻るから」


二人きりになった。
春菜ちゃんと・・・・
(ドキドキドキドキ)


「あの・・・・結城くん?」
「ななっ何!?」
「・・・・・・・・」
「どうした・・・・の?」
「・・・・・・・・」
顔が赤くなり、唇をキュッと結ぶ春菜ちゃん。
「・・・・・・・・」
「わっ私一」

春菜ちゃんと目が合った瞬間、何故かオレは春菜ちゃんが言おうとしてるコトが分かった。
オレが望んでた言葉一一

「西連寺!」
「!?」
「ど・・・・どうしたの?」

何て言うんだ、オレ?

「いい・・・天気だ・・・ね」
「え?」

何言ってんのオレ!?
何言ってんのオレ!?

「いや・・・・だから・・・・」
「ふふっ・・・・結城くん、あははっ、雪・・・・降ってるよ?」
「え?ああ・・・・」

クスクスと笑う春菜ちゃん。そんな面白いかな?

「うん、まぁ・・・・ね」
「ふふふふっ!」
「ははっ」
オレもつられる。
丁度その時、皆が帰ってきた。
「よーし!次はカラオケに行こー!」
「でも私そろそろ帰らないと・・・・」
「いいじゃん唯♪」
「カラオケ・・・・興味深いですね」

「だってよ。行こーぜ、西連寺」
「・・・・うん!」

何となくララを見る。

ゴメン、春菜ちゃん。
オレ、今の生活が・・・・今の生活がメチャクチャ楽しいんだ。
皆と遊んだり、色々するのが。
ララに引っ張り回されるのが。

だから今はまだ・・・・
もう少しだけ・・・・今までみたいに。
「友達」のままで一一一。