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リスティの場合」(2007/04/09 (月) 11:50:38) の最新版変更点

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当時しばらくは『アルティア様を誘拐した犯人を捕らえよ』とか  『アルティア様を連れ戻せ』という依頼でゴタゴタしていたものの、流石に今では教会の方が容認し、首都リエステールにも気軽に戻れるようになった。  彼女――――リスティは、今まであげるのは父親しかいなかったし、教会での恋愛はアリス時代では『禁欲』の基に禁止されている。  だが、今年はカーディアルト。それに、想いを交し合った相手が居る。  これはそんな乙女の物語 * -リスティの場合 in Liestale- 「先生!」  扉を開け、リスティはエルナの部屋に入る。  その事でエルナは「やれやれ」という顔をしたが、直ぐにいつもの顔に戻り、飛び込んできたリスティに言葉を返した。 「何? リスティ」 「教会のお台所を使う許可を下さい!」 「あ~・・・」  そう。教会の備品に関しては、教会に職員として働く者以上の許可が要る。  即ち、生徒及び巡礼者は気軽に使う事は出来無いのである。  ・・・まあ、その目的は『何かあった際。責任を取るのは』という意味合いもある。 「いいわよ。でも、理由無く貸すことは出来無いわよ?」 「は、はい・・・あの。・・・チョコレートを、送りたくて」  そのリスティの呟きに、エルナは「ははーん・・・」と、顔をニヤニヤさせた。 (あいつも幸せモンよね・・・)  そう思いながらも、もちろん生徒の恋愛を邪魔して馬に蹴られるワケにも行かない。  エルナは、リスティにあっさり許可を下した。 「いいわよ。自由に使いなさい。後始末もしっかりしておくのよ」 「は、はい!! 有難う御座います!!!」  そう言って、リスティは早速部屋を出てチョコレートの製作に取り掛かろうとした。  エルナも、それを見て嬉しそうなため息をついた・・・・・・が、ふと彼女は思い出す。 「あ! でも・・・・」  そうエルナが振り向くも、リスティは既に出た後だった。 ・・・ ・・ ・  えーっと・・・コレは・・・ ・・・ ・・ ・  あー!! こ、焦げちゃった・・・!!  うぅ~・・・こんなに簡単に焦げるものだったっけ・・・ ・・・ ・・ ・ 「あ、あの・・・ヴァイさん」  戦後。リスティはようやく感覚をつかみ、仕立ててラッピングしたチョコを持って、教会で借りているヴァイの部屋に来ている。  ノックをして声を掛け、どきどきと彼が出てくるのを待っていた。 「ん? リスティか?」 「は、はい!!」  と、中から声が声が掛かり、返事を返した。 (うぅ~・・・どう切りだろう・・・)  だんだんと顔が赤くなり、ガチガチと緊張し始める。  もはや、ヴァイの声を聞く度にプレッシャーが募る気がした。 「丁度良かった。そのまま入ってくれ」 「は、はい・・・」  ヴァイの言葉通り中に入り、リスティは見回す。  入って直ぐのリビングには居無い。 「ヴァイさん・・・?」 「悪いが手伝ってくれねーか? キッチンの方に来てくれ」 「・・???」  リスティは、その言葉のままにキッチンに行き  ・・・・そこで、固まった。 「・・・? どうした。ボーっとして?」 「あ、あの・・・それは・・・・?」 「ん? ホラ、今日はバレンタインデーだろ? お前と一緒に食べようと思って作ったんだよ。チョコレートケーキ」  そのヴァイの言葉で、リスティの頭に反射的に『ガーン』という効果音が流れる。  散々苦戦し、決して出来の良いとは言いがたいリスティのチョコに対し、ヴァイの作ったチョコケーキは、本場キッチン型クリエイターのケーキほどの凄さは無いにせよ、その出来は凄かった。  それを見て、リスティはわなわなと震える。 「ヴァ・・・」 「? どうした、リスティ?」 「ヴァイさんのばかぁぁぁぁぁぁああ!! うああああん!!!!」 「えっ!!? ちょ!! いきなり何だよ!!??」  地面に座り、声を上げて泣き出し。ヴァイはそれを見て慌てだす。  ・・・まあ、その後リスティのチョコを食べてその場は収まったものの・・・ (ら、来年から作らないようにしよう・・・) (・・・来年から作るのやめよう)  既に想いがすれ違い始めていることに気付きはしなかった。  ・・・来年の2人がどうなったのかは別のお話で。  いや。書かないけど(何) (なーんか悔しいけど、ヴァイってやけに料理美味しいんだよねぇ・・・あ、後でチョコケーキ貰いに行こ) ――――――――――― 途中手抜きでスミマセン(汗) あと、ネタ系でスミマセン(汗々)
当時しばらくは『アルティア様を誘拐した犯人を捕らえよ』とか  『アルティア様を連れ戻せ』という依頼でゴタゴタしていたものの、流石に今では教会の方が容認し、首都リエステールにも気軽に戻れるようになった。  彼女――――リスティは、今まであげるのは父親しかいなかったし、教会での恋愛はアリス時代では『禁欲』の基に禁止されている。  だが、今年はカーディアルト。それに、想いを交し合った相手が居る。  これはそんな乙女の物語 * -リスティの場合 in Liestale- 「先生!」  扉を開け、リスティはエルナの部屋に入る。  その事でエルナは「やれやれ」という顔をしたが、直ぐにいつもの顔に戻り、飛び込んできたリスティに言葉を返した。 「何? リスティ」 「教会のお台所を使う許可を下さい!」 「あ~・・・」  そう。教会の備品に関しては、教会に職員として働く者以上の許可が要る。  即ち、生徒及び巡礼者は気軽に使う事は出来無いのである。  ・・・まあ、その目的は『何かあった際。責任を取るのは』という意味合いもある。 「いいわよ。でも、理由無く貸すことは出来無いわよ?」 「は、はい・・・あの。・・・チョコレートを、送りたくて」  そのリスティの呟きに、エルナは「ははーん・・・」と、顔をニヤニヤさせた。 (あいつも幸せモンよね・・・)  そう思いながらも、もちろん生徒の恋愛を邪魔して馬に蹴られるワケにも行かない。  エルナは、リスティにあっさり許可を下した。 「いいわよ。自由に使いなさい。後始末もしっかりしておくのよ」 「は、はい!! 有難う御座います!!!」  そう言って、リスティは早速部屋を出てチョコレートの製作に取り掛かろうとした。  エルナも、それを見て嬉しそうなため息をついた・・・・・・が、ふと彼女は思い出す。 「あ! でも・・・・」  そうエルナが振り向くも、リスティは既に出た後だった。 ・・・ ・・ ・  えーっと・・・コレは・・・ ・・・ ・・ ・  あー!! こ、焦げちゃった・・・!!  うぅ~・・・こんなに簡単に焦げるものだったっけ・・・ ・・・ ・・ ・ 「あ、あの・・・ヴァイさん」  戦後。リスティはようやく感覚をつかみ、仕立ててラッピングしたチョコを持って、教会で借りているヴァイの部屋に来ている。  ノックをして声を掛け、どきどきと彼が出てくるのを待っていた。 「ん? リスティか?」 「は、はい!!」  と、中から声が声が掛かり、返事を返した。 (うぅ~・・・どう切りだろう・・・)  だんだんと顔が赤くなり、ガチガチと緊張し始める。  もはや、ヴァイの声を聞く度にプレッシャーが募る気がした。 「丁度良かった。そのまま入ってくれ」 「は、はい・・・」  ヴァイの言葉通り中に入り、リスティは見回す。  入って直ぐのリビングには居無い。 「ヴァイさん・・・?」 「悪いが手伝ってくれねーか? キッチンの方に来てくれ」 「・・???」  リスティは、その言葉のままにキッチンに行き  ・・・・そこで、固まった。 「・・・? どうした。ボーっとして?」 「あ、あの・・・それは・・・・?」 「ん? ホラ、今日はバレンタインデーだろ? お前と一緒に食べようと思って作ったんだよ。チョコレートケーキ」  そのヴァイの言葉で、リスティの頭に反射的に『ガーン』という効果音が流れる。  散々苦戦し、決して出来の良いとは言いがたいリスティのチョコに対し、ヴァイの作ったチョコケーキは、本場キッチン型クリエイターのケーキほどの凄さは無いにせよ、その出来は凄かった。  それを見て、リスティはわなわなと震える。 「ヴァ・・・」 「? どうした、リスティ?」 「ヴァイさんのばかぁぁぁぁぁぁああ!! うああああん!!!!」 「えっ!!? ちょ!! いきなり何だよ!!??」  地面に座り、声を上げて泣き出し。ヴァイはそれを見て慌てだす。  ・・・まあ、その後リスティのチョコを食べてその場は収まったものの・・・ (ら、来年から作らないようにしよう・・・) (・・・来年から作るのやめよう)  既に想いがすれ違い始めていることに気付きはしなかった。  ・・・来年の2人がどうなったのかは別のお話で。  いや。書かないけど(何) (なーんか悔しいけど、ヴァイってやけに料理美味しいんだよねぇ・・・あ、後でチョコケーキ貰いに行こ) ――――――――――― 途中手抜きでスミマセン(汗) あと、ネタ系でスミマセン(汗々)

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