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不法侵入」(2007/06/05 (火) 18:54:56) の最新版変更点

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「さてさて…帰りますか。」 「うん。とっても疲れた…。」 「いつもの倍以上動いたからじゃねえの?」 「多分……あ、ねむくなってきた…。」 「………自分で歩いてね。」 「酷いなぁ……よろしく。」 「よろしく…てか。ったくしょーがねー奴。今回だけだぞ…。」 「う、ん。じゃ…お休み。」 結局、前回の様にイルは俺の悪口を言いながら髪を引っ張った。 そんなに悪いことしてないのに…ただちょっとからかってるだけで。 どうして悪口言われなきゃいけないんだろ…? リックテールについたのは、真夜中だった。 「ルウの奴起きてるかな……。」 戸を軽く押すが、開かない。 「……ホントはこういうのいけないんだけど。」 そういうと暗闇の中で作業を開始した。 <カチッ> 「開いた…けど気が進まない。」 こんなことして入ったのがばれれば、即行ルウに処分されるだろう。 だが、イルには家のベットまでよろしく。といわれたし… どちらを無視しても、明日無事で居られる確立はそう低くない。 「もう、どうにでもなれ…。」 そう呟いて、真っ暗な家の中へと入って行った。 ギシ…ギシ…ギシ… 階段を登るたび音がする。 「ドッロボーーーウ!!!くたばれぇぇぇい!!」 「うわぁっ!!俺だ!ちょっと待て!俺だってば!!」 「オレオレうるさいですよ!オレ○レ詐欺かこの野郎!!」 <ヒュンッ> 何を投げてきているかはわからないが、頬が切れた時点で鋭利な物体。 「あぶねぇ…。」 「逃がすかぁ!!」 <ドスドス> 壁に何かが突き刺さる音数回。 (あの人は自分の妹も一緒に殺す気か…? まぁ…こんな入り方すりゃ処分されるってわかって入ったんだからな。 まず、そこんところは俺が悪いとして…。) 「見つけましたよ…。まぁ、こんなボロ家。盗むものなどありませんが覚悟してもらいますよ?」 「うあぁぁぁ!!」 「ありゃ?なんだ、セオじゃない。 夜中に忍び込んでくるなんてどういう了見なのかな?ん?」 「あ、いや。その。」 「……ま、いいや。で用件は?」 「はい。」 「え?あ、あぁ。イルね。うんありがと。泊まってく?」 「いや…すぐ近くだから。」 「そ。それじゃあね。バイバーイ。」 「さて…と。野宿でもしますか。」 「キュィ…。」 「あ、まだ寝てていいよ。ちょっと寒いから中に入っとけ。」 「ピィ…。」 (家…借りた方がいいかな…あ、でも家賃とか払えないか…。) 溜息をつき、リックテールの方へと戻っていく。 「フィールド内で寝るよりも、屋根の上で寝た方が安全…だよな。 襲われるより落ちた方がまだいいもんな…まだ。 あ、あと…今度から夜中にあの家に侵入するのはやめておこ…。」 そういい、セオは安全な場所を探して街へと向かう。 どちらにせよ、危険な場所だと思うのだが…。

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