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XW11-B:蟲の軍勢」(2008/10/14 (火) 22:23:50) の最新版変更点

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 ここは植物園『シュヴァル』の入場口に向かう一本道。 〈ヴゥウオォーーッッ……!!!〉 V8エンジンの爆音を轟かせて疾走する一台の4輪駆動車。 〈……ブウゥワァァーーン!!!〉 それとは反対の方向−クルマに突ッ込む方向−に群れ飛ぶ奇ッ怪な虫の大群。  カラスと同じほどもの大きさがあるハチ。  座布団大の翅を広げて羽ばたくチョウ。  頭から尖った角を生やしている大型犬サイズの真ッ赤なセミ。  尻から光を明滅させる1メートル級の特大ゴキブリ。 …そんな大型虫どもが黒雲の固まりの如く密集して突進してくるのだ! 「何てこった! 普通の虫なら蹴散らしてやるんだが、あんなデカいヤツらなんて全部は…。」 「え…えぇっ!! エンリケ先生!? せっかく殺虫剤を持ってきたのに、それで何とかならないんでしょうか?」 「リスティ、残念だけどちょっと無理みたいね。 …そもそも、あれだけの群れの中に身を晒すこと自体が自殺行為だわ。」 「ルインちゃん。 ボクの『バリア』を張れば接触は防げるよっ! …でも、バリア越しに手出しはできないんだよね★」 ……………………。 「シータさん、私に策がある。」 「クウヤ!?」 「エンリケ先生、クルマの速度をあまり変えずにそのまま進んで頂けませんか? シータさんと私は…、屋根に出ます。」  窓を開け、クルマの屋根の上によじ登る空也とシータ。 地獄の暗雲がこうしている間にも距離を縮めて迫ってくる……。 「シータさん。 虫の群れと接触する直前、スキルトレースしてバリアを張っていただきたい。」 「うんうん。」 「群れに突入して十分な頃合いとなれば、私がスキルトレースを実施する。 そうしたら、そなたはバリアを解除して、開けておいたサンルーフから車内に避難 するのです。」 「えーっ!! それじゃクウヤは?」 「心配ない。この忌まわしい虫たちを…一掃してみせる!」 作戦の解説を終えたときには、虫の軍勢は既に目前まで近づいていた! —SKILL TRACE SYSTEM ON. TIME COUNT 120sec ・・・・・・START—  シータの携帯が先に起動し、彼女を白銀の翼を背負った戦士に変身させる。 「よぉ〜し、『バリア』!!」 白銀に輝く光の球体に全体を包み込まれたエンリケのクルマは、異形の大型昆虫どもを 撥ね除けながら、大群の中心部に向かって突き進む。 —SKILL TRACE SYSTEM ON. TIME COUNT 120sec ・・・・・・START— 少し遅れて空也の携帯がスキルトレースを開始。 携帯から解き放たれた光の糸が彼の全身を覆い、浮かび上がったその姿は… 「…サ、サムライ!?」 この国の過去に実在した「武士」と呼ばれた剣士にそっくりであった!? 「……………………。」 刀の柄に手を掛けたまま、瞳を閉じて精神統一を図る空也。 「…良し、退がって〈ボソッ〉。」 その呟きを合図に、シータは —SKILL TRACE SYSTEM QUIT— 変身を解いて、小さく細身の身体をサンルーフの隙間に滑り込ませる! 次の瞬間、 「奥義『空牙龍王旋』!!!」 車内にいた全員は、そのとき空也が何をしたのか見ることはできなかった。 …しかし、直後クルマを取り囲んでいた虫どもは哀れにもボロクズの如き欠片となって 視界の後ろに流れ飛んでいるではないか!? その様は、あたかも嵐を纏った龍がその物を一気に喰らい尽くしたかのようであった…。 —TIME OUT—  「…うむ、おかげで首尾よく行った。」 スキルトレースを解除した空也が再び乗り込み一息つく。 「いやぁ、空也。お前さん、強いな!?」 障害物のなくなった道に向かってアクセルを踏み込みながら、エンリケが感心の声を上げる。 「いいえ。これはあくまで電話から与えられた能力で、私自身の力ではありません。 …単に剣を振り回すだけでなく、剣を抜かずとも困難を克服できる心の強さ。 いつかは私も……、身に付けたいものです。」  植物園から少し離れた場所で隠すようにクルマを停め、一行は歩いてエントランスの ゲートを乗り越える。すると… 「侵入者メ、良イ度胸ダ。 めるかーば、きらーまんてぃす、ぎがねうら、 奴ラヲ喰ライ尽クセ!!」 見張り役の妖精の声に応えるように姿を見せたのは、 自動車ほども大きさのある三匹の巨大昆虫! 「ふーん…。 『巨大カブトムシのメルカーバ』 『巨大カマキリのキラーマンティス』 『巨大トンボのギガネウラ』 …ってトコですか。 おっけーおっけー、どっからでもかかってきなさーい☆」 「シータさん、そんなに大見得切って…」 「…大見得でも切ってなきゃ怖くてやってられないよ、リスティちゃん。」 パーティキャラ残りXP 空也   7回 エンリケ 8回 リスティ 9回 ルイン  9回 シータ  6回 連絡可能な別行動キャラ ティール セオ (以下パーティーA) クリア アイン エルナ トート エミリア イル 連絡可能な待機クリエイター レイス 連絡可能の戦線離脱キャラ エルンスト 連絡不明のキャラ ライト
 ここは植物園『シュヴァル』の入場口に向かう一本道。 〈ヴゥウオォーーッッ……!!!〉 V8エンジンの爆音を轟かせて疾走する一台の4輪駆動車。 〈……ブウゥワァァーーン!!!〉 それとは反対の方向−クルマに突ッ込む方向−に群れ飛ぶ奇ッ怪な虫の大群。  カラスと同じほどもの大きさがあるハチ。  座布団大の翅を広げて羽ばたくチョウ。  頭から尖った角を生やしている大型犬サイズの真ッ赤なセミ。  尻から光を明滅させる1メートル級の特大ゴキブリ。 …そんな大型虫どもが黒雲の固まりの如く密集して突進してくるのだ! 「何てこった! 普通の虫なら蹴散らしてやるんだが、あんなデカいヤツらなんて全部は…。」 「え…えぇっ!! エンリケ先生!? せっかく殺虫剤を持ってきたのに、それで何とかならないんでしょうか?」 「リスティ、残念だけどちょっと無理みたいね。 …そもそも、あれだけの群れの中に身を晒すこと自体が自殺行為だわ。」 「ルインちゃん。 ボクの『バリア』を張れば接触は防げるよっ! …でも、バリア越しに手出しはできないんだよね★」 ……………………。 「シータさん、私に策があります。」 「クウヤ!?」 「エンリケ先生、クルマの速度をあまり変えずにそのまま進んで頂けませんか? シータさんと私は…、屋根に出ます。」  窓を開け、クルマの屋根の上によじ登る空也とシータ。 地獄の暗雲がこうしている間にも距離を縮めて迫ってくる……。 「シータさん。 虫の群れと接触する直前、スキルトレースしてバリアを張っていただきたい。」 「うんうん。」 「群れに突入して十分な頃合いとなれば、私がスキルトレースを実施する。 そうしたら、そなたはバリアを解除して、開けておいたサンルーフから車内に避難 するのです。」 「えーっ!! それじゃクウヤは?」 「心配ありません。この忌まわしい虫たちを…一掃してみせます!」 作戦の解説を終えたときには、虫の軍勢は既に目前まで近づいていた! —SKILL TRACE SYSTEM ON. TIME COUNT 120sec ・・・・・・START—  シータの携帯が先に起動し、彼女を白銀の翼を背負った戦士に変身させる。 「よぉ〜し、『バリア』!!」 白銀に輝く光の球体に全体を包み込まれたエンリケのクルマは、異形の大型昆虫どもを 撥ね除けながら、大群の中心部に向かって突き進む。 —SKILL TRACE SYSTEM ON. TIME COUNT 120sec ・・・・・・START— 少し遅れて空也の携帯がスキルトレースを開始。 携帯から解き放たれた光の糸が彼の全身を覆い、浮かび上がったその姿は… 「…サ、サムライ!?」 この国の過去に実在した「武士」と呼ばれた剣士にそっくりであった!? 「……………………。」 刀の柄に手を掛けたまま、瞳を閉じて精神統一を図る空也。 「…良し、退がって〈ボソッ〉。」 その呟きを合図に、シータは —SKILL TRACE SYSTEM QUIT— 変身を解いて、小さく細身の身体をサンルーフの隙間に滑り込ませる! 次の瞬間、 「奥義『空牙龍王旋』!!!」 車内にいた全員は、そのとき空也が何をしたのか見ることはできなかった。 …しかし、直後クルマを取り囲んでいた虫どもは哀れにもボロクズの如き欠片となって 視界の後ろに流れ散っているではないか!? その様は、あたかも嵐を纏った龍がその物を一気に喰らい尽くしたかのようであった…。 —TIME OUT—  「…うむ、おかげで首尾よく行った。」 スキルトレースを解除した空也が再び乗り込み一息つく。 「いやぁ、空也。お前さん、強いな!?」 障害物のなくなった道に向かってアクセルを踏み込みながら、エンリケが感心の声を上げる。 「いいえ。これはあくまで電話から与えられた能力で、私自身の力ではありません。 …単に剣を振り回すだけでなく、剣を抜かずとも困難を克服できる心の強さ。 いつかは私も……、身に付けたいものです。」  植物園から少し離れた場所で隠すようにクルマを停め、一行は歩いてエントランスの ゲートを乗り越える。すると… 「侵入者メ、良イ度胸ダ。 めるかーば、きらーまんてぃす、ぎがねうら、 奴ラヲ喰ライ尽クセ!!」 見張り役の妖精の声に応えるように姿を見せたのは、 自動車ほども大きさのある三匹の巨大昆虫! 「ふーん…。 『巨大カブトムシのメルカーバ』 『巨大カマキリのキラーマンティス』 『巨大トンボのギガネウラ』 …ってトコですか。 おっけーおっけー、どっからでもかかってきなさーい☆」 「シータさん、そんなに大見得切って…」 「…大見得でも切ってなきゃ怖くてやってられないよ、リスティちゃん。」 パーティキャラ残りXP 空也   7回 エンリケ 8回 リスティ 9回 ルイン  9回 シータ  6回 連絡可能な別行動キャラ ティール セオ (以下パーティーA) クリア アイン エルナ トート エミリア イル 連絡可能な待機クリエイター レイス 連絡可能の戦線離脱キャラ エルンスト 連絡不明のキャラ ライト

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