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「思ったより中は広いのぉ。」
「まぁ…。あっちが操舵室。リューグナー船長とバーンベルト副船長が居る。」
扉を指差していった。
「うむ、中はどうなっておるのじゃ?」
「椅子と机と舵と…中入る?」
「いいのか?」
「どうぞ。」
扉を開き、エミリアを操舵室へと入れる。
「やぁ、カイン。どうしたんだね?お客さんか。」
「…カイン?お主、セオでは無かったか?」
「リム。なるべく他界の方は入れない約束でしたが?」
「…カイン?リム?どうなっておるのじゃ…?」
エミリアが混乱する。
確かに、レオンから聞いたには名前はセオ。
船長が呼ぶ名前はカイン。
そして福船長が彼を呼んだときの名はリム。
流石に三つも出てくれば誰だって混乱はするだろう。
「船長…。いい加減乗組員の名前を覚えなさい。カインは、テオドールですよ。」
「うむぅ…。これではテオドールに説教されてしまうな…。」
「えぇ。そのとおりですよ船長。貴方はいつになったらリムと私の区別ができる?」
「て、テオドール…これにはわけがあってな。」
「言い訳は聞きません。おや、お客さんですか。ようこそ幽霊船へ。
私の名前はカイン・テオドール。以後よろしくお願いします。さぁ、船長。行きましょう。
副船長殿、船長を少しお借りしますよ。」
「えぇ、どうぞ。カイン。」
「では、失礼します。」
ズルズルと船長を引っ張っていくテオドール氏。
「あぁ…あぁ。頼むから、やめてくれカイン。」
「ダメですよ。貴方には罰が必要なんだ。そうしないと永遠に私とリムを間違える。
そうですね、今日の罰は…縄跳びの20跳びを連続で百回にしましょうか。」
操舵室を出て行く二人を見送り、話しに戻る。
「…で、お主の本名は?」
「リム。改めてよろしく。」
「よろしく。私はエミリア・エルクリオじゃ。」
お互いの紹介をおわし、操舵室から、船室、そして会議室へと案内をした。
「面白かったぞ、リム。」
「そう?ならよかった。」
エミリアはディンのところへ戻り、セオはシーとの遊びを再開した。

「あの子、だれだったの~?」
「カイ…ン、じゃなくってリムの友人らしい。」
脇に立つカインをチラとみて言う船長。
「そうです、あの子は「リム」ですよ、船長決して私。「カイン」ではありません。」
「うむ、わかってる。いやわかったよカイン。」
「えぇ。わかりましたね?間違えたら今度はうさぎ跳び船内10周しましょうね。」
意地悪な笑みを浮かべ、カイン・テオドールは船長に言った。
「君のその意地悪が、あの子にも…。さて、これからどうなるかレオン殿に聞いてくるとしよう。」
一刻も早く、カインから離れたくそう切り出した船長だったが
「それはいいですね。私もお供しましょう。」
「えぇっ!…いや、何でもありません。」


そして船長はテオドール氏を連れて、レオンに会いに行くのだった。