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―中央都市リエステール商店街―

とある酒場

「…ん?セオ、イルはどこにいったんだ?居ないみたいだが?」
「いや…それは俺が聞きたい。」
隣で幼竜二匹が人の姿で朝食を食べているのを見ながら言う。
<グギュゥゥゥ…>
「セオにぃ、大丈夫か?げっそりしてんぞ?」
「……お腹、減った?」
腹の音が聞こえたらしい、心配そうな顔でこちらを見てくる。
「セオにぃ、何か食わないと成長がとまるぞ?」
フェイがそういう。
「だいじょぶだー、一日朝食抜いたぐらいで成長はとまんねーさ…。」
本当のことを言えば、フェイの食費代がもの凄く高いものだから、
自分は食えないわけであって…。
「おとーさん。あーん。」
ルカがちぎったパンを口元まで持ってくる。
「……ありがと。」
ルカの頭に手を置き、クシャクシャと撫でる。
「あぁ…いま思い出したんだが、これを渡してくれとルウが言ってたぞ?」
マスターから差し出された手紙を受け取る。
差出人は勿論イルの姉ルウ。
「……。」
無言のまま中に入っている手紙を出し、読み始める。
「………。」
「なんだ?なんだ?俺にも見せろよ~。」
フェイがセオから手紙をとり、読み始めた。
ついでに内容は

「親愛なる実験体セオへ

突然の失踪をお許しくださいね。

イルとライはしばらくの間ちょっと借ります。

多分ちょっとです。多分…だからね?

いつ帰るとかそんな予定はありません。

そのうちひょっこり帰ってきます。

ついでに、ライ君からフェイの面倒をよろしくだそうです。」

それを読み終えたフェイは、手紙をグシャッと丸め叫んだ
「………あんのクソ親父ーーーー!!」
「落ち着きなよフェイ君。捨てられたわけじゃないんだから…。」
マスターがフェイをなだめる。
「あのクソ親父…女に頼まれりゃほいほいついていきやがって…。
俺の頼みなんか一切聞いてくれないくせによ!あのエロ親父!!」
カウンターのテーブルをガンガンと小さな手で殴りながらフェイは怒鳴った。
「……はい、マスター。代金。」
「おう、もういくのか?」
「うん。」
セオは二人の手を引き酒場から出た。
「…フェイ、あまりああいう場所で怒鳴っちゃダメだぞ?」
「わ、わかった。」
「怒ってたのはわかったけど、皆仕事探しとか休憩で来てるんだからな?」
「…うん。」
「おし、それがわかればいい。
二人は、どっか行きたい場所があるか?」
「食後の、運動。」
「つまり?」
「周辺フィールドに行きたい。」
「運動するのはしばらく立ってからにしろよ?行ってやるから。」